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今回ゲスト、株式会社ジグザグ 代表取締役 仲里 一義氏は、

外資系輸出入代行企業で国際物流を軸に日米韓独とサービス拠点を拡大され、その後、起業され、たった1行のタグで国内ECサイトが228の国と地域に対応可能になる『WorldShopping BIZ(ワールドショッピングビズ)』を2017年にリリースなさっています。

仲里さんに「越境EC」について聞いてみました。

▽ジグザグさんはどういう越境サービスを提供されているのですか?

越境ECという言葉を聞くと大半の方は海外のモールに進出して販売することをイメージされると思いますが我々は違います。

コロナ以前のインバウンドと同じことがWEBでも起きています。

インターネットで情報は国を超えるので、日本語の普通のECサイトに実は海外のユーザーが大体2%から8%前後くらいWEBインバウンドとしてやってきています。

我々はそのWEBインバウンドをサポートしています。

日本語のECサイトにタグを1行設置していただきます。

そうすると外国の方だけに見えるショッピングカートが出現してAlipay・PayPalなどで決済できます。

極論、翻訳はされていなくても画像やWEB翻訳で理解はできますが日本のサイトはショッピングカートから先の入力フォームでつまづきます。

そこに行かないように我々のカートが出てくるようになっています。

▽ニーズはあるのですね?

買いたくても買えないのがボトルネックなのです。

クロスボーダーでの売買には言語・決済・物流のハードルが存在します。

言語のハードルはもう下がってきています。

決済は不正決済の関係で海外カードをあえてブロックしているショップもあったりします。

配送はもっと複雑で海外配送の場合は国ごとによって送料が違います。

また送料は荷物の重さとサイズで決まるので重さが分からないと送料が出ません。

海外に送る場合には輸出になりますのでインボイスという英語の書類が必須です。

中身や素材、原産地も書く必要があります。

我々は欲しいけど買えないと思っているユーザーさんと売りたいけど対応できないショップさんの間に入って、それをタグ1行で解決していくサービスを展開しています。

▽具体的な仕組みを教えてください。

ユーザーからの注文を一担当社が受け付けます。

この後ユーザーに代わって我々が普通に買い物をします。

表向きはショップの中に我々が出てきて対応するのですが、裏のオペレーションとしては当社にオーダーが入ってきたものを代わりに購入するのでショップからすれば当社からオーダーが入ります。

商品を普通に送ってもらい我々は荷物を検品しリパッキングし海外ユーザーから送料をもらって出品するというフローになっています。

リピート率は結構高いです。

ユーザー向けのサービスサイトがありショップを紹介しています。

また我々が独自のメルマガで紹介したりもしています。

ショップは自分のサイトがどの国からどのリンク経由でアクセスがあるのか、何が見られているのかが分かるようになっていますし購入データも全部開示しています。

セール情報を投稿することもできます。

なのでユーザーが買える仕組みを提供するだけではなく、ちょっとした後押しの支援もさせていただいています。

ユーザー向けのお買い物コンシェルジュでもありながらショップの海外販売支援の伴走者でもあるという立ち位置です。

▽いつからされているのですか?

タグ1行でというサービスは2017年からやっています。

最初はなかなか難しかったです。

越境ECで失敗した経験がある方が多く自分たちでしないといけないイメージがついてしまっていて、何もしなくてよいというお話をする前に断られてしまうことも多かったです。

大企業さんなどにも営業する中で当初は自分たちで対応するからいらないと断られていましたが、潮目が変わったのはコロナ禍になったときでリアルのインバウンドがなくなったタイミングでECプラスリアル店舗をやっている企業さんやお店で利用が増えました。

▽どこかのタイミングでリアルのインバウンドは復活すると思われますが?

コロナ前も旅の中で買ってもらった後のアプローチができていませんでした。

なので旅前リーチする、旅中で買う・知る・体験してもらう、旅後さらにネットで買ってもらうという流れができるので追い風しかないと思っています。

リアルインバウンド復活に向けた準備をしておく感じです。

僕も以前はECは世界中から買えると思っていました。

でも海外から購入しようと思ったときに買えないことがあり問題がショップ側にあることを知ったときに、おかしいと思いました。

インターネットは世界中で使えてECは時と場所を選ばず買えるはずなのになぜだ?と思ったのが発端でした。

今は情報のハードルはどんどん下がってきています。

なのでWEBインバウンドもこれから増えていくはずです。

チャンスは拡大しているのに皆さんが対応できていない。

そこを簡単に乗り越えられる術を提供しています。

このほかにも盛りだくさん、越境ECについて公開しています!

越境ECをご検討中の企業様のご参考になるかと思います!

それでは、ジグザグ流『越境EC』、ぜひお楽しみください!

~第159回 ゲスト~

仲里 一義氏

株式会社ジグザグ

代表取締役

1974年生まれ。大手ネット広告企業にてエンターテインメント分野のWebマーケティングに従事し、営業部長、新規事業本部の統括を歴任。その後、外資系輸出入代行企業の日本法人代表取締役に就任し国際物流を軸に日米韓独とサービス拠点を拡大する。2015年に起業し「株式会社ジグザグ」を設立。たった1行のタグで国内ECサイトが228の国と地域に対応可能になる『WorldShopping BIZ(ワールドショッピングビズ)』を2017年にリリース。