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今回ゲスト、株式会社ジグザグ 代表取締役 仲里 一義氏は、

外資系輸出入代行企業で国際物流を軸に日米韓独とサービス拠点を拡大され、その後、起業され、たった1行のタグで国内ECサイトが228の国と地域に対応可能になる『WorldShopping BIZ(ワールドショッピングビズ)』を2017年にリリースなさっています。

仲里さんに「越境EC」について聞いてみました。

▽言語のハードルが低くなってるとはいえ、サイトを知ってもらうために有効的な方法はありますか?

WEBサイト自体は翻訳されていないのでSEO的に厳しい状況には変わりありません。

キャラクター名やブランド名のような固有名詞や型番はコピペして検索して来る傾向があるので強かったりします。

また翻訳とローカライズは違います。

翻訳は日本語を他言語に翻訳するのですが、ブランド名やキャラクター名が現地でどう呼ばれているかとは違います。

そういったアイテムを扱っている場合には、ローカライズしたワードをショップに入れておくのは有効だと思います。

サーチ以外で言うと、SNSは画像など非言語で国を超えてユーザーにリーチできる手段としては外せないので積極的にやった方が良いと思います。

Instagramでお勧めしているのは日本語で投稿をする際にハッシュタグだけローカライズしたものを載せる方法です。

手軽にできる方法としてお勧めしています。

SNSはテストマーケティング的に集客のトライができると思います。

あと日本ではまだあまり使われていないですが英語圏の方に多く使われているPinterestは非常に有効だと思います。

Pinterestは画像のレコメンデーションが秀逸なのと、UI的にもワンクリックでサイトに飛ぶような導線なので強くお勧めしています。

当社のサービスとも相性が良いです。

▽御社のサービスは誰でも使えるのですか?

大手モールの場合はタグが入れられないので使えませんが、独自ドメインのECサイトであればタグが設置できるので問題なく使えます。

あとは海外に送らなければいけないので生鮮食品はどうしても難しくアイテムを除外設定する必要があります。

管理画面で簡単にノーコードで設定できます。

商品単位で国別に除外ができます。

様々なショップの事情に対応しています。

貿易の観点もありますし、ショップによってはライセンスの関係で除外しなければならない場合などもあります。

▽リピートはどのくらいありますか?

ショップによってまちまちですが、とあるショップでは1か月のオーダーで16.8%がリピートだったケースもあります。

ユーザーからすると国を超えて日本に見に来て、これまで買えなかったものが買えるようになる、商品が届くという体験には特別な思いがあります。

ですので一度買ったお客様は比較的リピートされる印象があります。

ユーザーが心配する決済も弊社はクレジットカードはもちろん、Alipay・PayPal・海外版のAmazonPayも使えるので、ほぼ問題なく決済できます。

珍しい事例としては、過去一年間で一番重たかった荷物を調べたらボーリング玉十数個をまとめ買いされたケースでした。

おそらく十数万円の送料を払ってでもお買い上げになり、かつリピートされています。

ニッチアイテムはコンバージョン率が高いです。ビリヤードのキューや釣具、剣道の防具などもあります。

長い釣竿など郵便局では送れないものも弊社では送れるので喜ばれます。

▽今後の展望は?

まずはECサイトを作ったらWEBインバウンド対応をするのが当たり前の世界にしたいと思っています。

ECは国境のないサービスであるはずです。

なぜか日本の場合はボトルネックが存在しているので閉じてしまっています。

インバウンド対応によってクロスボーダーの壁を乗り越えたい。

それを当たり前にしたいという世界観があります。

ですので日本のEC業者さんがもっと手軽に簡単にチャレンジできるように、資本業務提携やカード会社との連携を踏まえてタグすら入れなくてもボタン一つでチャレンジできるような仕組みも用意しています。

我々を直接知らなくても、今使っているカートのサービスが海外対応できる裏側を我々がするような仕組みにしようとしています。

もう一つはユーザーに直接向き合っている我々として、ユーザーの欲しい商品・ショップを見つけるサポートをいかにするか、裏を返せば送客の部分です。

Pinterestのように我々もレコメンデーションできないかということも考えています。

我々はモールではないですが、仮想プラットフォームとして世界中の方式に応える。

中国だけでなく百数十ヵ国のユーザーが見に来て買っています。

これに対応することでユーザーとショップを気持ちよく繋げていくことにフォーカスしています。

あとはショップの思いを届けることをコンセプトに事業展開していますので、それを実現したいです。

このほかにも盛りだくさん、越境ECについて公開しています!

越境ECをご検討中の企業様のご参考になるかと思います!

それでは、ジグザグ流『越境EC』、ぜひお楽しみください!

~第160回 ゲスト~

仲里 一義氏

株式会社ジグザグ

代表取締役

1974年生まれ。大手ネット広告企業にてエンターテインメント分野のWebマーケティングに従事し、営業部長、新規事業本部の統括を歴任。その後、外資系輸出入代行企業の日本法人代表取締役に就任し国際物流を軸に日米韓独とサービス拠点を拡大する。2015年に起業し「株式会社ジグザグ」を設立。たった1行のタグで国内ECサイトが228の国と地域に対応可能になる『WorldShopping BIZ(ワールドショッピングビズ)』を2017年にリリース。