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今回ゲスト、株式会社ワサビ 代表取締役 大久保 裕史氏は、

EC発展期前のノウハウが無い時代から徐々に売り上げを拡大し、楽天市場中古部門のショップ・オブ・ザ・イヤーを初代から2年連続受賞され、

現在は海外 × リユース × technology この3つに特化した一元管理システムの開発だけでなく、日本から世界へとワールドワイドなネットワークでマーケットを拡大されています。日本ネット経済新聞にて「海外ECモール諸国漫遊」を連載中。

大久保氏に「行動体験を変えるイメージ戦略」についてお伺いしました!

▽リユース業界の現状について教えていただけますか?

そもそもリユース業界って眠っている資産で44兆くらいあるといわれています。

年間7.6兆くらい排出されていて今も合わせているのが2.7兆円。

まだまだ取れる範囲が多くて、業界的にもまだどんどん伸びている業態になっています。

BtoCでも33%くらいはあるので、EC化していきながら伸びていくというのは間違いなくあります。

メルカリさんとかああいう業態がちょうどスマホが普及したタイミングだったから一気に伸びて、そこのシェアでも今1兆円くらいあります。

もう一つはこの国の今の状態的にリユースは間違いなく必要だと思っていて。

新しいものを今の若者が買っていくというのもなかなか厳しくて、新しいものを買うとなるとファストファッションとかになるじゃないですか。

僕たちの頃ってリーバイスのジーパンが7000円くらいだったのが、今ファストファッションだったら2本くらい買えたりするんです。

今、作るのってどんどんバングラデシュとか発展途上国に流れていて、生産背景はそんなに綺麗じゃないんです。

海外で結局見直されてきたのは生産背景は綺麗ですかというところです。

2013年にバングラデシュでミシンの振動で1000人くらい亡くなったラナ・プラザの事故がありました。

あれは仕事を断ったらブランドから切られるから断れない、なのでフェアな取引じゃないんですよね。

フェアな取引をしてきたものを僕たちは普及させたいなと思っているんです。

ちゃんと僕たちが良いものを買って、買ったときにリセールバリュー、次に売ることまでちゃんと教えられたら結果良いものを安く買えるということになるんじゃないかと。

▽中古品を買うのが「恥ずかしい」という声があるのですか?

大体の人は中古品販売店に入っているところを見られたくないというのがあります。

そもそもリサイクルショップの立ち位置的におしゃれな場所じゃないんですよね。

古着屋はなんとなくおしゃれでOKとか、ここのモールはイケてるユーザーが使っているからOKだけどここはダメだ、みたいなことが結構あったりします。

なのでその辺のイメージから変えていく必要があるなと。

じゃないと残りの人達がこれからのリユースの5年後10年後を早く進めることができないなと思います。

▽これから消費を支えていく若い人たちを育てていくとよいのでしょうか?

ただ日本の65歳以上が3分の1くらいいるんです。

もう選挙をしてもどうしても勝てないくらいそこの層の厚さがあるんです。

やはりモノの交換で行くと景品やバザーが好きなおばちゃんが割と出てくるので、買取もそうですが半年に3回くらい、言い方は悪いですが慣れさせるとリユース品が出てきたりするようになるんです。

僕たちが今やっているのは体験を売ったり本当に業界を作っていくところです。

8月には水とCO2の削減値のようなものを出したんです。

数値としてアイテムごとの重量や価格帯から削減値を出せるのですが、普通にいくとTシャツ1枚作るのにも3000Lの水が必要なんです。

今後例えば、ネットで買う時にページにこれだけ環境に貢献できるんだよと載っていたり、売る時にこれだけ貢献できるんだよ、良いことをしてるんだよというのを理解してもらう事によって、意識を変えられるのではないかと思っていまして。

丁度わりと大きいプレイヤーさんがうちのシステムを使っていただいているので、それによって皆さんのシステムやページに提供できることになると思うんです。

全体的な業界としてのイメージアップができるのではと思いやっています。

▽中古販売のイメージを変えていきたいのですね。

中古品って最先端じゃないからおしゃれなイメージがないんです。

不思議なんですが海外のセレブが着てビンテージというとOKなんですよ。

フランスにVESTIAIRE COLLECTIVEというブランドがありますがGUCCIが一昨年に200億、ソフトバンクも去年200億くらい投資しているんです。

ブランドの下取りをそういう会社にお願いするんですね。

新品って1回だけじゃないですか。

でも中古はそこから何回転もするのでブランドも無視できなくなっています。

あとクローゼットも空けないと入らない。

今土屋鞄さんもそういう取り組みをしていますね。

うちのSDGsショーではそれで売って、20%オフのクーポンをお渡しして何か新しい商品を買う時にはまた引き取って修繕し再販するということをされています。

このほかにも盛りだくさん、行動体験を変えるイメージ戦略について公開しています!

リユース品のECをご検討中の企業様のご参考になるかと思います!

それでは、大久保氏流『行動体験を変えるイメージ戦略』、ぜひお楽しみください!

~第170回 ゲスト~

大久保 裕史氏

株式会社ワサビ

代表取締役

小さな古着屋からリユース事業者としてのキャリアをスタート。自身が経験してきたリユース業界内の作業問題を解決するべく株式会社ワサビを設立。

EC発展期前のノウハウが無い時代から徐々に売り上げを拡大し、楽天市場中古部門のショップ・オブ・ザ・イヤーを初代から2年連続受賞。

現在は海外 × リユース × technology この3つに特化した一元管理システムの開発だけでなく、日本から世界へとワールドワイドなネットワークでマーケットを拡大中。

日本ネット経済新聞にて「海外ECモール諸国漫遊」を連載中。