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今回ゲスト、株式会社ワサビ 代表取締役 大久保 裕史氏は、

EC発展期前のノウハウが無い時代から徐々に売り上げを拡大し、楽天市場中古部門のショップ・オブ・ザ・イヤーを初代から2年連続受賞され、現在は海外 × リユース × technology この3つに特化した一元管理システムの開発だけでなく、日本から世界へとワールドワイドなネットワークでマーケットを拡大されています。日本ネット経済新聞にて「海外ECモール諸国漫遊」を連載中。

大久保氏に「ワサビ流・リユースと越境EC」についてお伺いしました!

▽越境ECを始めた理由は?

システム会社の前はコンサルティングからスタートして売上の何割かをいただく形で契約していたので、売上を上げることがマストだったんです。

でも世界から見た日本のEC化率は3%くらいで、途中からなぜ3%の中で戦っているのかと感じ始めました。

伸びる可能性もあまりないじゃないですか。

僕たちが最初にスタートした会社はブランドの会社だったので世界で通じるものだった、そしてサイズが小さく送りやすくて、そこからeBayの連携がスタートしたんです。

今国内のEC化率は9%くらいで毎年0.5%くらい増えています。

ただ毎年64万人ずつ減少し、0.512%減っているので実際はEC化率は増えていないと思います。

本当はそのようなマジックの中にいるわけです。

▽円安なので海外から日本のモノを買うとかなりお得ということですよね?

海外から日本に旅行に行く理由は、日本は経済成長に失敗して安く物を買える国ですよと言って来てるんですよ。

僕がこの話を知らなかった時は、爆買しているのは日本が良いものを提供しているからだと思っていたけれどそうでないというのが現実です。

アジアでのお金持ちの順位は、インド人⇢中国人⇢韓国人⇢フィリピン人⇢ベトナム人⇢日本人は6番目です。

もうアジアのリーダーじゃないですよね。

タイでもこの30年間で3倍になってます。

日本も今少し円安で経済が伸びているのも外的要因で伸びているので国民は楽になってないですよね。

円安で輸出ができている人は大手かセドラーくらいです。

皆さんのものを知らずしらずに売っている人達はいます。

メルカリ等で出ているのと一緒でその越境版をしている人達が多いです。

▽海外で売る際は言語化する必要があるので言葉の壁は大きいのではないですか?

そこもデータは出ていて、例えば中国のBaiduでも日本語のままなら海外から買う人は20%、翻訳をかけるだけでも60%は買うとなっています。

自動翻訳だけでも十分です。

それは売るという姿勢があるということです。

翻訳されてないから買う買わないというよりは、送ってくれないから買わないということが近いです。

▽国内ではまだ越境ECが身近ではないと思いますが?

AlibabaやWishだと「こんな価格でモノが届くのか」という価格で届くんです。

日本のAmazonではFBAや中国セラーが非常に多い。

僕たちは多分知らない間に越境ECで買ってるんです。

すでに海外から商品を買っていて気づいていない間にシェアを取られてるんです。

経済産業省のデータで2026年位には800兆円にECは伸びるのですが、そのうち500兆以上6割近くが越境ECになると言われています。

けれど僕たちの周りでも越境ECをしている人は殆どいないです。

これだけ売っているプレイヤーを知っている中でも殆どおらず置かれている状態的には昔の商店街みたいなノリです。

Walmartも今まで越境ECをやってこなかったのですが今後は入ってきます。

アメリカシェアの4.2%くらい取っていて、41%くらいがAmazonです。

日本からのセラー募集も今度し始めるしどんどん僕たちは出ていかないと、気づいたら中国セラーにもっていかれると思います。

今までは日本語という国の言語に守られてきたのですがそれが徐々に壊れ始めています。

世界80億人いる中で考えると、そもそも1億2千万人にしか届かないんだったら商店街と同じ。

だから伸びるところで戦った方がいいと思います。

▽中古品だと1点1点撮影しないといけないのでささげ作業が大変では?

大変ですね。

見せ方とかよりいかに分かるかという作業。

僕が言うのもなんですが可能性が広がる点ではやはり新品が良いと思います。

漆塗りの料理べらを売っている人がいて、アメリカのクラウドファンディングでとても売れてたりするんです。

そんなこと日本の人は誰も知らないんですよ。

売れている人はなかなか言ってくれないんです。

事例がまだ少ないのですが海外で売っている人は結構いるんですよ。

▽まず何にしてもやってみないとというところですよね。

今は海外に売るのはそれほど難しくなく国内配送とそんなに変わらない形で送れるようになっています。

ボタンを押せば世界中に売れるサービスも増えてきています。

まず知ってもらうことがすごく大事だと思います。

海外は何兆円のモールが倍に伸びている段階なので昔楽天に出した時の感動みたいなものがあると思います。

まずは経験してほしいですね。

このほかにも盛りだくさん、『ワサビ流・リユースと越境EC』について公開しています!

中古品販売や越境ECをご検討中の企業様のご参考になるかと思います!

それでは、大久保氏流『ワサビ流・リユースと越境EC』、ぜひお楽しみください!

~第171回 ゲスト~

大久保 裕史氏

株式会社ワサビ

代表取締役

小さな古着屋からリユース事業者としてのキャリアをスタート。自身が経験してきたリユース業界内の作業問題を解決するべく株式会社ワサビを設立。

EC発展期前のノウハウが無い時代から徐々に売り上げを拡大し、楽天市場中古部門のショップ・オブ・ザ・イヤーを初代から2年連続受賞。

現在は海外 × リユース × technology この3つに特化した一元管理システムの開発だけでなく、日本から世界へとワールドワイドなネットワークでマーケットを拡大中。

日本ネット経済新聞にて「海外ECモール諸国漫遊」を連載中。