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こう考えている親御さんは多いと思います。

ベネッセが行った調査によると、読書は子供の知識だけでなく、思考力も伸ばす可能性が示されました。

調査についてはこちら▶︎【小学生の読書に関する実態調査・研究】読書は「知識」と「思考力」の両方を伸ばす コロナ禍における子どもたちの心の安定にも効果

確かに昔から「本をよく読む子=頭がいい子」のイメージってありますよね。

でも私は、読書は子供の学力向上だけでなく、リフレッシュなどの側面も大きいと思っています。なぜなら私自身、読書が好きになるきっかけが、現実逃避だったからです。

私は中学2年生頃から人間関係に悩んでいて、学校で孤立してしまっていた時期がありました。学校で孤立すると、休み時間とかもポツンと1人で過すことが多くて、何をすればいいのかわからなくなるんですよね。余計に孤立しているのを実感する時間というか・・・。

そのような時、孤独感を紛らわせるためにしたのが「本を読むこと」でした。

私の中学校では各クラスに本が置いてあるコーナーがあって、その中から適当に本を選んで読んでいたのですが。今でもよく覚えています。その頃までは私はあまり読書が好きな方ではなかったのですが、孤独感を紛らわせるために最初の手に取った本が「中学生日記」でした。

今調べてみたら、もうNHKでは放送されていないんですね。そう、中学生日記はそもそもNHKで放送されていた、リアルな中学生の日常をドラマにしたもの。私が中2に頃に出会ったのは、そのノベライズ版だったんです。

シリーズで複数冊クラスに置いてあって、内容がまさに当時私が悩んでいたこととかが描かれていて。「今の時期はみんな、人間関係に悩むものなのかな」って、漠然と心が軽くなったのを覚えています。

ちょっと話が逸れてしまいましたが。このように、本は学力向上だけでなく、私の中学生の頃のように、ちょっと現実逃避してみたり、本に書かれている内容に勇気づけられたり、そんな側面も大いにあると思います。

つい先日も娘と本を読んでいたのですが、その中の登場人物のセリフの中に「初めから失敗を恐れていたら何もできない。失敗するから成長するんだよ」といった内容のものがあって、まさに私が普段娘に伝えているメッセージでした。

それを読んだ娘がどう感じたのかは直接は聞きませんでしたが、もしかすると普段一緒にいる私に言われるよりも、お気に入りの物語の登場人物から言われた方が、スッと心に入ってくるのかもしれません。

特に娘はもう小学校4年生で、これから多感な時期に突入しますから、親からの意見は聞き入れてくれなくなってくると思います。そんな時、本や漫画の登場人物が言っているメッセージの方が、本人の心に響くのかもしれませんね。

もし「子供の読書=学力向上」のイメージを強く持っているお父さん・お母さんがいらっしゃったら、読書のメリットは学力向上だけではないということ、そして、お子さんのリフレッシュや視野を広げる側面もあるということをお伝えしたいと思います。