子どもの話を「。」まで聞いてみよう
今回も引き続き、128回で行った「傾聴力チェックテスト」の質問事項の中から、子どもの傾聴する方法について紹介していこうと思います。
今日は4つ目の質問事項にあった
についてです。
これ、以前の私は全くと言っていいほどできていませんでした。。
皆さんはどうでしょうか? お子さんの話、最後まで聞けているでしょうか?
この「最後まで聞く」は、具体的にいうと、文章の「。」まで聞く、ということです。
特にお子さんの話って、結構1文が長めになったり、主語がなくて誰がやったことがわかりにくかったり…特に私の娘の場合、結構途中で突っ込みたくなることがあるのですが(笑)
傾聴するためには子どもの話が「。」になるまで、なるべく話を遮らないようにしなければなりません。
ただ、「。」になるまでただ黙っていると、子どもが話していることが整理しにくい状況にもなり得ると思います。
そのような時は、「おうむ返し」をしながら、お子さんの話を「。」まで聞いてみるのがおすすめです。
「おうむ返し」とは相手の話をそのまま繰り返すことなのですが
例えばお子さんが
「今日〇〇ちゃんと昼休み一輪車で遊んでたんだけどね・・・」と話してくれたら
「今日〇〇ちゃんと昼休み一輪車で遊んだんだね」という感じで
お子さんの話をそのまま繰り返してみるんですね。
もちろん、このように本当にそっくりそのままお子さんの発言を繰り返すのも良いですし、程よくお子さんの話を整理しながらおうむ返しするのも良いでしょう。
例えば
「給食の時間が長くなっちゃって休み時間が短くなりそうだったけど、みんなでがんばって片付けたからおにごっこする時間があったんだ!」と話してくれたら
「そうなんだ!みんなで協力したら遊ぶ時間を作れたんだね。」という感じ。
この場合は、お子さんの話の内容は繰り返していますが、要約して返している状態です。
このようなおうむ返しのバリエーションについては、以前インスタグラムでもまとめていますので、そちらも合わせてチェックしていただけると嬉しいです。
▷▷おうむ返しの3つのバリエーション(Instagram投稿)
ここまではお子さんの話を「。」まで聞くためのおうむ返しについて紹介してきたのですが、一方で、お子さんの話が「。」までいくまでに、次のような接続詞から始まる言葉を返そうとしてしまったら、ちょっとぐっと注意してみてください。
特に注意したいのが「でも…」ですね。
この接続詞で始まるのは大抵、相手の話を否定したり、別の角度から意見を言ったりする内容だと思います。
もちろんそのような意見が必要な場合もありますが、お子さんは「ただ話を聞いてほしい」だけかもしれません。
皆さんも誰かに何かを話すとき、ただ頷いてほしいときがあると思います。
特に「傾聴」をしたい場合は、相手が話したいことを話しやすい環境を整えなければなりませんので、お子さんの話に「でも…」で突っ込みたくなる気持ちは一旦ぐっと抑えて、どうか「。」まで待ってみてほしいです。
もしかするとおうむ返しなどをしながら「。」までお子さんの話を聞いたことで、お子さん自らまた別の角度の考えが出てくるかもしれません。
私の経験上、娘もそのようなことが何度もありました。
子供が意外と色々と考えているので、お子さんの話を「。」まで待ったり、おうむ返しをしながらじっくり聞いて、お子さんの中から、いろんな考えを、ゆっくり引き出してみてくださいね。