今日も第128回で行った「傾聴力チェックテスト」の内容から、子どもに傾聴するための方法についてご紹介していきたいと思います。
今回は傾聴力チェックテストの8つめの質問にあった
の部分についてです。
普段、お子さんと話をしていて、お子さんが興奮して早口になって話すこともあれば、落ち着いて何かを思い出しながらゆっくり話すこともあると思います。
また、興奮して早口になっているときは、声の大きさも結構大きくなっていることもあるのでは?
実は、このようなコミュニケーションを取る上での「話すスピード・声の大きさ・表情」といった、話す内容以外の部分のことを「非言語コミュニケーション」と言います。
この非言語コミュニケーションは、人とコミュニケーションを取る上でとても影響力があると言われていて、具体的には、最も影響力があるのは顔や体(身振り手振り)、次に音声(声色や話すスピード)、そして最後に、話す内容という順になっているんですね。
【コミュニケーションの影響力】
なので例えば「ありがとう」という際に、言葉では感謝を伝える「ありがとう」を発していたとしても、その表情がとても暗いものだったり、相手の目を見ていっていなかったりすると、相手は感謝しているようには感じないということです。これは、「ありがとう」という言語よりも、暗い表情などの非言語の部分が大きく影響しているためです。
この、コミュニケーションを取る上で「非言語(表情・身振り手振り・声色など)の部分が大きく影響にする」ということを頭に入れると、お子さんとのコミュニケーションももっと円滑になるきっかけになるはずです。
具体的なおすすめの方法としては、お子さんとコミュニケーションをする上で話すスピード・声の大きさ・表情といった非言語コミュニケーションの部分を観察したら、それをちょっと真似してみてください。
例えばお子さんがとても嬉しそうな表情で話してきたら、ぜひその話を受け止めるパパママも、嬉しそうな表情になってみてください。
あるいはお子さんが困った顔をしてゆっくり話してきたら、パパママも、困った表情でゆっくり話を引き出してあげてください。
このような、話すスピードを相手に合わせたり、相手の表情に自分も合わせたりすることを「ペーシング」や「ミラーリング」というのですが、これをすると、相手(子ども)との信頼関係を深めるきっかけになるんです。
人間は自分と似た人に、信頼感を寄せる傾向があるからなんですね。
これを心理学では「類似性の法則」というそうです。
なので今日からは、
を、ぜひ試してみてください。
きっといつもよりもお子さんの話を引き出せるはずです。