前回の放送では、子どものことを褒めたり、認めたりする「承認」を、みなさんが今どれくらいできているかチェックするテストを行ってみました。
そして今回の放送からは、承認力チェックテストの質問内容に従って、子どもを承認するためにはどんなことをすればいいのか、紹介していきたいと思います。
まずは承認力チェックテストの3つ目の質問にあった
という点です。
これ、口で言うのは簡単なんですけど、「子どもの存在が大切である」ということを、どうやって口に出せばいいのか、わからない人も多いんじゃないかなと思います。
そこで、私がもうかれこれ1年半以上、眠る前にやっている方法を今回はご紹介したいと思うんですけれども。
それは、娘に寝る前に「生まれてきてくれてありがとう」と伝える方法です。
私が、眠る前に娘に「生まれてきてくれてありがとう」と伝えるきっかけになったのは、娘が小学校に行きたがらなくなったことです。
その頃は、娘が小学2年生に上がりたての時期だったのですが、毎朝のように、起きた瞬間から「学校行きたくない」「お腹がいたい」と言うようになり、私が一緒に登校することもしばしばありました。
また一緒に登校してなんとか学校には行けたと思っても、体調不良で保健室にいたり、早退したり、学校から勝手に帰宅したりすることもありました…。
そんな頃、ある本に出会って、娘との向き合い方をかえ、この「生まれてきてくれてありがとう」を毎日娘に伝えるようにしました。
その本はチャイルドコーチングに関する本というわけではないんですけれども、その後チャイルドコーチングに関する資格取得講座を受講し、「承認」についても学んだとき、
「あ、あのとき私がはじめたことは、娘の存在自体を承認する行為だったのか」
と気づくことができました。
実際に娘に「生まれてきてくれてありがとう」と伝えるようになって、娘は漠然とした自信がつくようになったと思います。
おそらくその頃は、小学校で「いろんなことをうまくできない自分」と向き合うことになり、自信をどんどん失っていた時期だったので、「自分の存在自体を認めてくれる言葉」をかけられるようになって、安心感があったのではないかなと思います。
なので特に今年の春、小学校に入学したてのお子さんをお持ちの方は、ぜひこの「生まれてきてくれてありがとう」というメッセージを積極的に使っていただけると嬉しいなと思います。
なぜなら小学校に入学すると、娘がそうだったように、周囲と自分を比較して、「できない自分」に自信をなくすお子さんも多いからです。
ぜひ、家庭では
というメッセージを伝えて、お子さんの存在自体を認めてあげてくださると嬉しいなと思います。