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「目標を立てるときはなるべく具体的な数値に表し、期間も定めた方がいい」

そんなことを、ビジネス書などで目にするお父さん・お母さんも多いと思います。

確かに目標は具体的な数値で表したほうが達成度も測定しやすいですし、軌道修正もしやすくなるでしょう。

しかしチャイルドコーチングにおいては、目標の立て方もお子さん一人一人に合わせることを大切にします。

なぜならある子供にとっては具体的な数値に表たほうが効果的でも、他方の子供にとっては他の形で目標を表したほうが効果的なケースもあるからです。

では数値ではない目標の表し方には、どのようなものがあるのでしょうか。

例えば、以前話したフューチャーペーシングも、目標を立てるときにとても効果的なアプローチ方法です。

フューチャーペーシングとは、子どもの将来について、子ども自身に理想の姿を思い描いでもらえるようにアプローチをする方法です。

この時に大事なのはワクワク感です。

すぐに「そのためにはこれをしなければならない」という具体的な行動についての話題に移すのではなく、理想の自分を思い描く時間をじっくり設けることも、目標を立てる際には重要なステップになります。

実は私の娘の場合も、このフューチャーペーシングのアプローチをしっかり行なったほうが、目標に向かって積極的に行動できることに気づきました。

自分の理想の姿を思い描く時間を十分に取ることで、「そうなるためにはどうしたらいいのだろう?」と考えるモチベーションが上げられるようです。

もし、いままでお子さんと目標を立てる際に

「具体的な数値で表さなければ」

と固執していたお父さん・お母さんがいれば、今日からは

「まずは漠然とした目標でもいい」

と考え方をゆるめにしてみてください。

「こんな風になれたらいいな」

「あんな人のようになりたいな」

このような、一見漠然とした目標でも、そのワクワク感が、お子さんから具体的な目標を引き出す原動力になることもありますよ。