ダイナミックな形態と色彩の運動でダダにもシュルレアリスムにも先行しながら、戦争と軍靴の只中に埋没していった未来派。マリネッティが引き金を引き、ボッチョーニが早々とアフォーダンス理論を予告しさえした未来派。「ファシズムに加担した」という定番の見方によって「禁じられた議論」に、当夜は分け入ります。
【千夜千冊】1106夜『未来派』キャロライン・ティズダル&アンジェロ・ボッツォーラ