第19回『過熱が止まらない中学受験の面白さと受験事情を語る(後編)』というテーマについて株式会社エービーエフキャピタルのメンバーが多角的な視点で語ります。
【ハイライト】
・熊原の特に印象に残った問題を解いてみよう!
・よく考えたら中学受験問題に「鳩の巣原理」が使われていた!
・中野の特に印象に残った問題を解いてみよう!
・自分の子供に中学受験問題を受けさせるか考えてみる
・中学受験でもたらす子供のその後の人生について語る
・受験とは「勝ち負け」なのか「やり切ったらそれで十分」なのか問題
番組内で紹介した『二月の勝者―絶対合格の教室―』のリンクはこちらです。
https://www.ntv.co.jp/2gatsu/
「ドラえもんは生物?」子どもに問いかける哲学的視点
今回の対談では、ABFCapital代表の熊原氏が中学受験の“考えさせる問題”の魅力を紹介。最初に話題に上がったのは、麻布中学の理科で出題された「ドラえもんはなぜ生物と認められないのか?」という設問。生物の条件(①外界との境界、②成長・生殖、③エネルギー代謝)を踏まえたうえで、子どもたちに柔軟な思考を求めるもので、大人でも即答は難しい問題です。理屈だけでなく発想力を鍛えるこのアプローチは、受験問題の進化を感じさせます。
リニアに乗った愛さんは何を思う?感情と論理を結びつける力
次に紹介されたのは「リニア中央新幹線に乗った“景色好きなIさん”がどんな感想を抱いたか」という一見感情的な問題。山を通る=絶景ではなく、現実にはトンネルばかり。地理や旅行経験が問われるだけでなく、第三者の気持ちを想像する“共感力”も試されています。単なる知識ではなく、想像力と実体験の豊かさが問われる点に受験の深さが垣間見えました。
“ちらほら”と“ヘドモド”。言葉が持つ面白さと記憶に残る一問
受験生時代に熊原氏が強烈に印象に残ったという国語の問題も登場。「ち□ほ□」という問題には“ちらほら”と答えられたものの、「□ども□」という“ヘドモド”には撃沈。子どもの語彙力だけでなく、耳から入る“語感”に頼る必要もあり、知識だけでは対応できない問題です。印象的な日本語の美しさや難しさを通じて、言葉の世界の奥深さが伝わってきます。
数学に潜む美、「ハトの巣原理」の妙技に驚嘆せよ
次に紹介されたのは数学の問題。「1~40の中から21個選ぶと、必ず合計が41になるペアができることを証明せよ」というもの。ここでは“ハトの巣原理”という有名な数学的発想が使われており、論理の美しさを感じさせる一問です。この問題は、後年大学受験でも登場するほど洗練されており、小学生に出されること自体が驚き。中学受験がもはや“知識勝負”ではないことが分かります。
「アジサイ→コアジサイ」まで繋ぐ言葉遊びと発想力の試練
中野氏が紹介した“1文字ずつ言葉を頭につけていき、全て意味ある単語にせよ”という課題もユニークでした。例として“い”から“→さい→じさい→あじさい→こあじさい”へとつなげるパズルのような問題。これは言語の知識だけでなく発想の柔軟性が問われ、言葉遊びに近い中に高い知的センスが要求される内容です。試験というより知のゲームに近い楽しさがあります。
“失敗体験”の重さと中学受験の覚悟:親が問われるのは“導く力”
中学受験を肯定的に捉える一方で、「必ずしも全ての子どもに最適解とは限らない」とメンバーは語ります。知的好奇心をくすぐる問題が増えた一方で、一定以上のレベルには“才能”が不可欠。努力では届かないラインがある現実は、親子にとって大きなプレッシャーにもなります。小さな失敗がトラウマになりうる年齢で、結果ばかりを重視する受験に挑ませる意味を改めて問い直す必要があります。
“勉強”を“スポーツ”のように。やり切った達成感こそ本質
最後に話されたのは、勉強がスポーツのように“やり切った”感覚で終われたら、もっと幸福な経験になるのではないかという視点。敗者にも拍手を送るような文化があれば、中学受験がより健全な学びの場になるのではないかという願いが語られました。成功体験だけではなく、プロセスの楽しさや努力の意義を認める風土が、今後の教育に求められているのかもしれません。
~お知らせ~
株式会社エービーエフキャピタルのメンバーがそれぞれ日々気になる事、書籍、日々の悩み等何気ないテーマから、経営戦略や投資実行等の広くビジネスに生かせる話題に至るまで、戦略コンサルタント、ファイナンスプロ、データアナリストのプロフェッショナルが多角的な視点で語るトーク番組です。
パーソナリティー:
熊原充志(株式会社 ABF Capital代表取締役)
東京大学理学部物理学科卒業後、同大学院理学系研究科物理学専攻に進学し、宇宙物理学を専攻。
新卒でBCGに入社、メーカー・ファンド・製薬・通信会社などの業界を担当。
その後アドバンテッジパートナーズに入社し、多様な領域への投資を実行。
伊達 慶明(株式会社 ABF Capital取締役)
京都大学農学部応用生命科学科卒業後、同大学院農学研究科に進学し、生命科学を専攻。
新卒でBCGに入社、通信・メディア・物流・電力・産業材など幅広い業界を担当。
一貫してビックデータ・地図を扱った戦略の立案を行う。
中野 拓真(株式会社 ABF Capital取締役)
東京大学理学部地球惑星物理学科卒業後、同大学院理学系研究科地球惑星科学専攻に進学し、気象学を専攻。
新卒でBCGに入社、小売・エネルギー・通信会社などの業界を担当。
経営戦略の立案だけでなく、成果の創出までクライアントを幅広く支援。
番組プロデュース:株式会社サンキャリア
カバーアート制作:小野寺玲奈
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