第20回 『野球マンガから考えるデータコンサルティングの真髄(前編)』というテーマについて株式会社エービーエフキャピタルのメンバーが多角的な視点で語ります。
【ハイライト】
・前回放送した中野の印象に残った問題の答え合わせ
・弱小野球部を甲子園へ導くコンサルティングとは?
・『フレームワーク』『ジャムの法則(決定回避の法則)』?
・どんな成功も失敗から生まれる論
・野球とデータ分析の親和性について語る
・一時期話題になった野球のサイン盗みについて
マンガ『コンサルナイン~小夜子の逆転プロデュース~』(講談社コミックス)のリンクはこちらです。
https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000359221
5文字パズルに挑戦。「あたたかい」に込められた知的快感
中学受験に出題された、ひらがなを1文字ずつ前に足しながら5文字の意味ある言葉を完成させる問題が話題に。中野がひらめいたのは「い → かい → たかい → たたかい → あたたかい」という見事な構成。言葉の成長とともに意味が連続して変化する様子に、思わず感嘆の声が漏れました。こうした“言語の美しさ”は受験の枠を超えて、大人の脳にも心地よい刺激を与えます。
辞書データ×アルゴリズムで“全探索”?受験問題の裏にある可能性
この言葉遊びは、「辞書データとプログラミングで全パターン探索できるのでは?」という話にも発展。実際に大学の言語研究機関などが公開しているデータを使えば、すべての5文字語を条件に沿って検出することも理論的には可能とのこと。中学受験問題が、データサイエンスや自然言語処理への入り口になるという話に、思考の広がりを感じさせました。
受験問題は、論理と直感のハイブリッド。泣かされた「ヘドモド」
過去に出題された“意味を知らないと解けない”系の問題も印象的だったようです。たとえば「うろたえてまごつく様子」を表す“ヘドモド”という言葉。言葉としての感覚は伝わるものの、小学生でこれに出会い、知らずに答えられず泣いたという体験はリアル。中学受験が問うのは知識以上に、「知らないものをいかに論理と推測で補えるか」なのだと実感する一幕でした。
数の世界でも、美しさはある。「41のペア」とハトの巣原理
もう一つ紹介されたのは、1〜40の数字から21個選ぶと必ず「和が41になる組が存在する」ことを証明せよという問題。これは“ハトの巣原理”という数学的概念が裏にある論理パズル。中学生で出会って感動したという熊原さんの記憶は、「論理的な世界にも、美的な驚きがある」ことを教えてくれます。受験が知識競争でない側面を、こうした問題が象徴しています。
コンサル×野球漫画『コンサルナイン』が教える“実行する勇気”
後半はガラリと変わり、野球とコンサルを掛け合わせた異色の漫画『コンサルナイン』の話に。外資系コンサルが甲子園優勝を目指して野球部改革に乗り出すという設定で、ビジネス的な視点やロジック(WHYを5回繰り返す、ジャムの法則など)が漫画に散りばめられています。面白いのは「90案の中から最終的に甲子園を選んだ」という話で、提案数と実行力の両立がリアルに描かれている点。
失敗からしか名案は生まれない。料理と仮説検証の共通点
話題は漫画の内容から、自分たちの仕事やレストランでの経験へと広がります。毎日100品以上の試作品を出すレストランや、失敗の中からしか成功の兆しが見えないという料理人の言葉に、コンサル業との違いを感じたとのこと。「仮説→検証→成功」が前提のビジネスの世界と、「失敗→改良→発見」が軸になるクリエイティブの世界。その違いは、仮説や提案に“魂”を込められるかどうかに表れるのかもしれません。
スポーツ×データの未来。野球は“単性”ゲームだからこそ強い
最後は「データが使いやすいスポーツとは?」という問いに。野球は打席ごとにターンがあり、状況が区切られているためデータ活用に適しているとされます。対照的に、流動性の高いサッカーでは難しい。アメフトはすでにインカムや戦略共有が当たり前。ゴルフや競馬などでも分析は進んでいるが、野球は最も「仮説→実行→結果」が可視化されやすい分野かもしれません。『コンサルナイン』の設定にも納得です。
~お知らせ~
株式会社エービーエフキャピタルのメンバーがそれぞれ日々気になる事、書籍、日々の悩み等何気ないテーマから、経営戦略や投資実行等の広くビジネスに生かせる話題に至るまで、戦略コンサルタント、ファイナンスプロ、データアナリストのプロフェッショナルが多角的な視点で語るトーク番組です。
パーソナリティー:
熊原充志(株式会社 ABF Capital代表取締役)
東京大学理学部物理学科卒業後、同大学院理学系研究科物理学専攻に進学し、宇宙物理学を専攻。
新卒でBCGに入社、メーカー・ファンド・製薬・通信会社などの業界を担当。
その後アドバンテッジパートナーズに入社し、多様な領域への投資を実行。
伊達 慶明(株式会社 ABF Capital取締役)
京都大学農学部応用生命科学科卒業後、同大学院農学研究科に進学し、生命科学を専攻。
新卒でBCGに入社、通信・メディア・物流・電力・産業材など幅広い業界を担当。
一貫してビックデータ・地図を扱った戦略の立案を行う。
中野 拓真(株式会社 ABF Capital取締役)
東京大学理学部地球惑星物理学科卒業後、同大学院理学系研究科地球惑星科学専攻に進学し、気象学を専攻。
新卒でBCGに入社、小売・エネルギー・通信会社などの業界を担当。
経営戦略の立案だけでなく、成果の創出までクライアントを幅広く支援。
番組プロデュース:株式会社サンキャリア
カバーアート制作:小野寺玲奈
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