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第29回 『音楽家の盛衰の歴史に学ぶ今後の飲食店の事業戦略(前編)』というテーマで株式会社エービーエフキャピタルのメンバーが多角的な視点で語ります。

【ハイライト】

・音楽家の盛衰の歴史を振り返る

・飲食店、料理店の今後のビジネスモデルを考える

・飲食店のシェフが1億円稼ぐようにするためにはどうしたら良いか?

・フード関連のメディア宣伝・広告戦略を語る

・今後流行するはず!料理人向けの人気Youtube番組を考えてみよう!

番組で取り上げました『ROCKONOMICS 経済はロックに学べ! 』(アラン・B・クルーガー著 出版 ダイヤモンド社)のリンクはこちらです。

https://www.amazon.co.jp/dp/4478102716

経済学はロックに学べ:音楽業界の進化と富の集中


伊達氏が紹介したのは『経済学はロックに学べ』という一冊。音楽業界では19世紀までオペラ歌手が最も稼ぐ職種だったが、その収入規模は限られていた。なぜなら、声の届く範囲=価値の届けられる範囲だったからだ。しかし技術革新が進む現代では、配信やストリーミングを通じて一人のアーティストが世界中に価値を届け、100億円単位で稼ぐことが可能になっている。興味深いのは、音楽家の割合(人口の0.4%)は変わらない一方で、食っていける人は減少している点。これは富の集中と、活動単位の縮小(オーケストラ→3人組ユニット)が影響している。

飲食業における「価値の再定義」は可能か?


音楽のように「世界に届ける」ことで富を集中させるモデルが、果たして料理にも応用できるのか?ここで話題に上がったのは、目の前にいるお客さんだけを対象とする現行の飲食ビジネスの限界だ。例えば「レシピの販売」や「EC販売」は既にあるが、それだけでは音楽のような「デジタルによる価値の拡張」には至らない。伊達氏は「3Dプリンターで料理を再現する」ような技術が鍵になるかもしれないと述べつつ、今はまだ実現には遠いという。つまり、飲食のデジタル化は嗅覚・触覚・温度といった五感の再現がネックであり、音楽より遥かに難易度が高い領域だと分析した。

「ワンモペ」×「動画配信」=次の可能性?


議論の中で注目されたのが、料理人のスーパープレイを届ける動画コンテンツの可能性だ。現在、ゲーム配信やVTuberには惜しみなくスーパーチャット(投げ銭)が飛び交うが、料理ではまだ未開拓。料理系YouTubeチャンネルは多くの再生数を誇るにもかかわらず、マネタイズには課題が残る。ここで一つのアイデアが登場する──「ワンモペ店(ワンオペレーション店)」のリアルタイム配信だ。1人で全席を切り盛りする様子は、プロの技術が凝縮された“見せる”コンテンツとして成立しうる。料理人のリアルな技を可視化し、視聴者が“応援消費”する仕組みを構築できれば、富の集中にもつながるのではないか、という提案である。

「熱狂」は価値を生む──料理版テイラー・スウィフトを目指せるか?


テイラー・スウィフトのようなアーティストは、CD販売・配信・ライブという3段階で富を得ている。料理人にも“熱狂”を通じた価値創出は可能なのではないか?例えば、1人の料理人に1000万人のファンがつけば、その出張料理が1席100万円でも成り立つ可能性がある。まずはファンを惹きつけ、期待値を高めることで、“リアルでの体験価値”を爆発的に上げることが最初の一歩になるのではという仮説が浮上した。

「料理人が100億円稼ぐ」未来に向けて


議論の最後に浮かんだのは、「料理人が100億円稼ぐ未来は、まだ誰も見たことのないイノベーションによってもたらされるのではないか」という結論だった。技術革新・動画演出・ストーリーテリング、どの切り口からでも突破口はありえる。必要なのは“連続的な発想”ではなく、“非連続なブレイクスルー”であると、メンバーは一致した。もしかしたら、現代のドラえもん的な発明家──イーロン・マスクに聞いてみるのが早いかもしれない。

~お知らせ~

株式会社エービーエフキャピタルのメンバーがそれぞれ日々気になる事、書籍、日々の悩み等何気ないテーマから、経営戦略や投資実行等の広くビジネスに生かせる話題に至るまで、戦略コンサルタント、ファイナンスプロ、データアナリストのプロフェッショナルが多角的な視点で語るトーク番組です。

パーソナリティー:

熊原 充志(株式会社 ABF Capital代表取締役)

東京大学理学部物理学科卒業後、同大学院理学系研究科物理学専攻に進学し、宇宙物理学を専攻。

新卒でBCGに入社、メーカー・ファンド・製薬・通信会社などの業界を担当。

その後アドバンテッジパートナーズに入社し、多様な領域への投資を実行。

伊達 慶明(株式会社 ABF Capital取締役)

京都大学農学部応用生命科学科卒業後、同大学院農学研究科に進学し、生命科学を専攻。

新卒でBCGに入社、通信・メディア・物流・電力・産業材など幅広い業界を担当。

一貫してビックデータ・地図を扱った戦略の立案を行う。

中野 拓真(株式会社 ABF Capital取締役)

東京大学理学部地球惑星物理学科卒業後、同大学院理学系研究科地球惑星科学専攻に進学し、気象学を専攻。

新卒でBCGに入社、小売・エネルギー・通信会社などの業界を担当。

経営戦略の立案だけでなく、成果の創出までクライアントを幅広く支援。

蔡 亮成(株式会社 ABF Capital取締役)

東北⼤学⼯学部機械知能航空⼯学科、同⼤学院⼯学研究科に進学し、エネルギーシステムマネジメントを専攻。

新卒でBCGに入社、⼩売・通信・保険・パブリックセクター等幅広い業界のプロジェクトを担当。

事業戦略及び事業計画策定のコンサルティング、マーケティングを⽀援。

番組プロデュース:株式会社サンキャリア

カバーアート制作:小野寺玲奈

番組へのご感想、メッセージ等、noteでコメントどしどしお待ちしております!

https://note.com/dailylife_fund/n/n14dd89c73ddf

株式会社 ABF CapitalのHP

https://www.abf-cap.com/

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