第70回『グルメ漫画50年史から推測する次世代’神’漫画を考えよう!(前編)』というテーマで株式会社エービーエフキャピタルのメンバーが多角的な視点で語ります。
【ハイライト】
・メンバーが最近見ているグルメ漫画とは?
・今までの歴史から振り返る『グルメ漫画』の定義とは?
・グルメ漫画の最初期作とは何か?
・梨泰院クラスの走りは『突撃ラーメン』だった説
・『伊達の突撃ラーメンに伊達が突撃してみた』乞うご期待!(笑)
・グルメ漫画が花開いた1980年代
・『男は台所に立つな』の価値観を変えてくれたクッキングパパ
・グルメ漫画に新しい表現の仕方を一気に与えてくれた1990年代
・1990年代に流行ったカリスマ主婦というワードについて
・誤って人々に覚えられている『そばの食べ方』の常識を語る
・グルメ漫画のジャンルが細分化された2000年代
番組で紹介しました『グルメ漫画50年史 (杉村 啓著 星海社新書)』のリンクはこちらです。
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番組で紹介しましたラーメン店『突撃ラーメン(伊達紋別)』のリンクはこちらです。
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【収録(前編)で出てきたグルメ漫画一覧】
・神の雫 (モーニングコミックス)
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・フェルマーの料理(月刊少年マガジンコミックス)
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・夏子の酒(モーニングコミックス)
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・寿エンパイア(裏少年サンデーコミックス)
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・いぶり暮らし(ゼノンコミックス)
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・銀の匙 Silver Spoon(少年サンデーコミックス)
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・もやしもん (イブニングコミックス)
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・ゴールデンカムイ (ヤングジャンプコミックス)
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・1日外出録ハンチョウ (ヤングマガジンコミックス)
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・トリコ モノクロ版(ジャンプコミックス)
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・信長のシェフ (芳文社コミックス)
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・美味しんぼ (ビッグコミックス)
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・突撃ラーメン
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・台所剣法(四コマ漫画)
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・ミスター味っ子(週刊少年マガジンコミックス)
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・クッキングパパ(モーニングコミックス)
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・将太の寿司(週刊少年マガジンコミックス)
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・鉄鍋のジャン (エムエフコミックス)
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・中華一番! (週刊少年マガジンコミックス)
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・女主人のランチタイム (SMART COMICS)
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・焼きたて!!ジャぱん(少年サンデーコミックス)
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・バンビ~ノ!(ビッグコミックス)
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・深夜食堂 (ビッグコミックススペシャル)
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・そばもんニッポン蕎麦行脚 (ビッグコミックス)
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・華麗なる食卓 (ヤングジャンプコミックス)
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・華中華 (ビッグコミックス)
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・あんどーなつ 江戸和菓子職人物語 (ビッグコミックス)
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なぜ今、グルメマンガなのか?
今回の対談では、「グルメマンガ50年史」という書籍をもとに、料理をテーマにしたマンガの変遷と時代背景について語られた。ABF Capitalのメンバーは飲食店を展開するファンドでもあるため、グルメ文化への深い洞察は業務とも密接に関係するという立場からスタート。グルメマンガは単なる「食レポ」ではなく、世相や文化、ジェンダー観、産業構造の変化までも映し出す“社会の鏡”であるという問題意識が共有された。
グルメマンガの定義は広がり続ける
かつては「料理を作る過程」と「味の描写」がなければ“グルメマンガ”とは認められなかったが、今やその定義は大きく拡張されている。孤独のグルメのように「食べるだけ」の作品や、異世界でドラゴンを調理するような空想系、燻製やお取り寄せに特化したニッチ系まで登場し、表現の幅は劇的に広がっている。食に関わるすべての体験が“グルメマンガ”になり得る時代が訪れていると語られた。
70〜90年代、グルメマンガはどう進化したか
グルメマンガの出発点とされるのは1971年『突撃ラーメン』。その後80年代に入り、おいしんぼ、クッキングパパ、ミスター味っ子などの“三大グルメマンガ”が登場。特においしんぼは「料理人ではない人物(評論家)」が主人公である点が新しく、外食産業や物流の発達とともに読者の関心を引いた。また、男性の料理参加を描くクッキングパパには、当時のジェンダー観の変化が色濃く反映されている点も注目された。
2000年代以降は「超細分化時代」へ
2000年代に入ると、焼きたて!!ジャぱん、神の雫、深夜食堂など、より対象とテーマが細分化された作品が急増。そばだけを扱う『そばもん』や、チャーハンに特化した『華中華』、あんドーナツだけを描く『あんどーなつ』など、“一食材一ジャンル”のような超特化型作品が登場した。こうした背景には、マンガに求められる専門性・リアリティ・エンタメ性の高度化があり、読者のニーズの多様化を物語っている。
グルメマンガが映す「社会の構造」
グルメマンガの変遷は、単なる娯楽の進化にとどまらず、「誰が料理を作るのか」「食文化はどこで消費されるのか」「食の役割は何か」という社会的な問いとリンクしている。男性の家庭進出、サービス業の評価軸、空想と現実の境界、SNS時代の食体験の共有など、現代における価値観の変容を追いかけることができる。メンバー間では、料理とマンガを通じて社会と経済の関係性を読む“教養”のひとつとしてのグルメマンガの価値も語られた。
~お知らせ~
株式会社エービーエフキャピタルのメンバーがそれぞれ日々気になる事、書籍、日々の悩み等何気ないテーマから、経営戦略や投資実行等の広くビジネスに生かせる話題に至るまで、戦略コンサルタント、ファイナンスプロ、データアナリストのプロフェッショナルが多角的な視点で語るトーク番組です。
パーソナリティー:
熊原 充志(株式会社 ABF Capital代表取締役)
東京大学理学部物理学科卒業後、同大学院理学系研究科物理学専攻に進学し、宇宙物理学を専攻。
新卒でBCGに入社、メーカー・ファンド・製薬・通信会社などの業界を担当。
その後アドバンテッジパートナーズに入社し、多様な領域への投資を実行。
伊達 慶明(株式会社 ABF Capital取締役)
京都大学農学部応用生命科化学科卒業後、同大学院農学研究科に進学し、生命科学を専攻。
新卒でBCGに入社、通信・メディア・物流・電力・産業材など幅広い業界を担当。
一貫してビックデータ・地図を扱った戦略の立案を行う。
中野 拓真(株式会社 ABF Capital取締役)
東京大学理学部地球惑星物理学科卒業後、同大学院理学系研究科地球惑星科学専攻に進学し、気象学を専攻。
新卒でBCGに入社、小売・エネルギー・通信会社などの業界を担当。
経営戦略の立案だけでなく、成果の創出までクライアントを幅広く支援。
蔡 亮成(株式会社 ABF Capital取締役)
東北⼤学⼯学部機械知能航空⼯学科、同⼤学院⼯学研究科に進学し、エネルギーシステムマネジメントを専攻。
新卒でBCGに入社、⼩売・通信・保険・パブリックセクター等幅広い業界のプロジェクトを担当。
事業戦略及び事業計画策定のコンサルティング、マーケティングを⽀援。
番組プロデュース:株式会社サンキャリア
カバーアート制作:小野寺玲奈
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株式会社 ABF CapitalのHP
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