Listen

Description

第9回 『韓流コンテンツの魅力と当社の店舗開業支援スキームを語る(後編)』というテーマについて株式会社エービーエフキャピタルのメンバーが多角的な視点で語ります。

【ハイライト】

・開業支援におけるやり甲斐と大変な事

・食品衛生責任者の数をフェルミ推定してみる

・ABF Capitalがお店作りをサポートする上で意識している事

・店舗運営する上での相見積の重要性

・発注時には「ロット」を特に意識しよう!

・ファンドだからこそ出せるスケールメリットという強み

・ワインはなぜ指数関数的に値段が上がるのか?

食品衛生責任者のリンクはこちらです。

https://www.toshoku.or.jp/shikaku/index.html

ゼロから立ち上げる“現場”は、想像以上に泥臭い

飲食店を一から作る。そのプロセスは、華やかさとは裏腹に、想像を超える“地味で泥臭い”仕事の連続だ。ABF Capitalが手がける実店舗の立ち上げプロジェクトでも、物件探しから設計・内装・各種申請手続き・火災保険やネット工事まで、ありとあらゆる「やるべきこと」が並行して発生し、まさに総合格闘技のような日々が続く。特に困難なのが「初めてのことゆえにタイムラインが読めない」こと。工事や講習、許可取得など、1ヶ月程度と思っていたものが実は2ヶ月かかる──そんなズレが連鎖し、全体のスケジュールに影響を与える。その現場に立って初めて、“飲食店開業”の難しさをリアルに体感できる。

資格講習も行列状態!? 飲食業界のリアルなハードル

開業準備において、もう一つ想定外だったのが「食品衛生責任者講習の予約困難」だ。東京ではほぼ毎日講習が開かれているにも関わらず、なんと数ヶ月先まで満席。これが意味するのは、膨大な開業数と、それに伴う撤退の多さ。統計でも飲食店の3割が1年以内に閉業すると言われる中で、「開業にすらたどり着けない」壁も存在する。調理師免許があれば申請だけで済む部分もあるが、多くの人はゼロから。行政手続きの煩雑さや講習の取りづらさは、“食”への情熱だけでは越えられない現実的な障壁になっている。

開業支援の価値は、“客目線”と“伴走力”にある

だからこそ、我々のような外部支援者の存在が価値を持つ。料理人の多くは、店のコンセプトや提供したい料理には強いが、「客としての視点」や「価格のバランス感覚」にまで目が届かないこともある。だからこそ「この料理、客観的に見てこの値段で納得されるか?」「この店の第一印象はどうか?」など、顧客視点からのフィードバックが重要になる。加えて、工事手配・保険・物品発注・備品選定など、“細かいけど失敗できない意思決定”の場面では、伴走しながら進めることが大切。知識・経験・判断軸──それらを持ち寄って「最初の一歩」をサポートできる存在であることが、我々の強みだと改めて感じる。

備品選びで見える“仕入れのセンス”とスケールメリット

実際に現場でぶつかる課題の一つが「法材や備品の価格差」。例えば、同じ包装紙が業者によって3倍以上違うこともある。こうした小さな差異が積み重なると、全体では大きなコスト差になる。また、ロット(発注単位)の大きさによっても価格は劇的に変化する。1000個よりも1万個の方が1個あたりの単価は下がるが、その在庫を保管できるかどうかという物理的な制約もついて回る。だからこそ、見積もり比較や仕入れ戦略には“ビジネスとしての視点”が不可欠であり、ファンドとして複数店を支援するスケールメリットを活かすことで、有利な交渉やコスト削減につなげていくという姿勢が求められる。

2年後、「こんなことで悩んでたの?」と笑える日まで

今回の開業支援を通じて、ABFキャピタルのメンバーが再認識したのは、「知らないからこそ学べることの多さ」だ。ワインのマグナムサイズに1mlあたりの価格が上がる不思議さを語るくだりも含め、現場で感じるのは“理屈だけじゃ割り切れないリアルな感覚”だ。今抱えている悩みや手間も、2年後には「こんなことで悩んでたの?」と笑える日が来るはず。だからこそ今、体当たりで経験を積み、現場で得た知見を糧に、より良い支援・より良い事業へとつなげていきたい。そんな前向きな学びと決意がにじむ締めくくりとなった。

~お知らせ~

株式会社エービーエフキャピタルのメンバーがそれぞれ日々気になる事、書籍、日々の悩み等何気ないテーマから、経営戦略や投資実行等の広くビジネスに生かせる話題に至るまで、戦略コンサルタント、ファイナンスプロ、データアナリストのプロフェッショナルが多角的な視点で語るトーク番組です。

パーソナリティー:

熊原充志(株式会社 ABF Capital代表取締役)

東京大学理学部物理学科卒業後、同大学院理学系研究科物理学専攻に進学し、宇宙物理学を専攻。

新卒でBCGに入社、メーカー・ファンド・製薬・通信会社などの業界を担当。

その後アドバンテッジパートナーズに入社し、多様な領域への投資を実行。

伊達 慶明(株式会社 ABF Capital取締役)

京都大学農学部応用生命科学科卒業後、同大学院農学研究科に進学し、生命科学を専攻。

新卒でBCGに入社、通信・メディア・物流・電力・産業材など幅広い業界を担当。

一貫してビックデータ・地図を扱った戦略の立案を行う。

中野 拓真(株式会社 ABF Capital取締役)

東京大学理学部地球惑星物理学科卒業後、同大学院理学系研究科地球惑星科学専攻に進学し、気象学を専攻。

新卒でBCGに入社、小売・エネルギー・通信会社などの業界を担当。

経営戦略の立案だけでなく、成果の創出までクライアントを幅広く支援。

番組プロデュース:株式会社サンキャリア

カバーアート制作:小野寺玲奈

番組へのご感想、メッセージ等、noteでコメントどしどしお待ちしております!

https://note.com/dailylife_fund/n/n7abbc5f54a8a

株式会社 ABF CapitalのHP

https://www.abf-cap.com/

また、Apple Podcastで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!配信の励みになりますのでどうぞ宜しくお願いいたします!

ファンドマンの日常のTwitterアカウント(@dailylife_fund)です。是非フォローしてください!

#投資 #経営 #経営戦略 #ビジネス #ファイナンス #ファンド #コンサルタント #外資系 #データアナリスト #東京大学 #京都大学 #東北大学 #京大 #東大 #宇宙 #生命科学 #気象学 #エネルギーシステム #マネジメント #マーケティング #ポッドキャスト #podcast #スタエフ #standfm #音声配信 #マイナースポーツ #ポケモン #育休 #子育て #男性育休 #イクメン #中小企業診断士 #リモートワーク #DD #デューデリジェンス #PEファンド #科学 #ウルトラマン #サッカー #横浜Fマリノス #ファン #サポーター #フレーバーマトリックス #化学 #フードトラック #キッチンカー #飲食店 #職人 #シェフ #ソムリエ #慶応大学 #財閥 #口コミ #クチコミ #山手線 #東京メトロ #都営地下鉄 #SNS #株式会社 #会社 #起業 #音楽家 #ワイン #SDGs #インターン #コンサル #サウナ #サウナイキタイ #サ活 #水風呂 #BCG #就職活動 #組織運営 #データコンサルティング #セイバーメトリクス #フレームワーク #構造化 #中学受験 #料理人 #パティシエ #美食家 #ピーキング #駅伝 #陸上 #箱根駅伝 #宇宙人 #フェルミ推定 #世界史 #開業支援 #店舗運営 #韓流コンテンツ #小売店 #クレヨンしんちゃん #野原ひろし #映画 #経営者 #投資家 #資金調達 #鬼滅の刃 #物理学 #コンサルファーム #漫画 #睡眠 #音楽 #エービーエフキャピタル