Listen

Description

<アクションとポテンシャル>
:アクション・ポテンシャル
アクション・ポテンシャル=アクション表現に対する潜在能力:Potential for action expression:P.A.E
アクションの練習とは、本来このポテンシャルを高めるためのものである。
その方法論の一つとして、異分野練習がある。
独自練習にしても、ポテンシャルを高めるものが望ましい。=具体性が高いほど、それ以外に対応できない可能性が高まるため。
従って、結果的には抽象化された練習法と、実際的模擬訓練の両立が理想となる。
実際的模擬訓練とは、現場への傾向と対策ではなく、現場での即興的要求に答えるような予測不可能性への対応を訓練として設定したものである。
もちろん現場が多種多様にあればそれに越したことはないが、現場がそうでないならば、訓練として用意する必要がある。
:アビリティとモビリティ
アクション・ポテンシャルの要となるのが、実はアビリティとモビリティである。
アビリティとモビリティの相関関係
ベーシック・モビリティ
=単なるモビリティ
=運動能力としての機動性
アクション・アビリティ
=アクション・モビリティ+シャドー・アビリティ
=全身・各部の機動性+合わせるための力
立回りアビリティ=立回りを表現として成立させる能力
+立回りモビリティ=立回りを滑らかに行う力
+シャドー・モビリティ=立回りにおける機動性を高めるために行っていること
自己表現アビリティ
=自分自身のオリジナリティー・独自性を表現すること
そのためにはアクション・アビリティと、立回りアビリティが必要
+プレ自己表現アビリティ
:身体能力の高さ
広義のモビリティに関する必要性の話。
ぶっちゃけ身体能力が高ければ、なんとか帳尻を合わせることができる、その可能性が高まる。
一度でできなくても、何度かやればベストでなくても、OKレベルで適応できる可能性が高まる。
だから身体能力を高める訓練は、やった方がいいことは間違いない。
その中で最も効果的なのが必要悪としての器械体操系の運動。
:対応能力の高さ
広義のアビリティに関する話。
どちらかと言えば、経験値の高さが有効である。
自分で考えるトライする習慣が重要。
ロジカルな思考と、表現として客観的に効果を想定出来る視点があればいい。
一を聞いて十を知る思考性を身につけることは重要。
:潜在能力の高め方
具体的運動は抽象度を上げて、本質的な運動に変換した上で練習する=結果的に最小限の練習アイテム数となる。
本質的運動と、具体的運動の繋がり、連関関係を学習する。
傾向と対策は無駄なのでやらない。
俳優こそ、アクション・ポテンシャルを高めることに効率よく取り組むべき=身体能力向上は効率が悪いので徐々に、先に本質力を高めることに注力する