Listen

Description

オープニングトーク:工事の音が入り込み……山田先生のギャグも?

メイントーク(8:50〜):「線虫がん検査」は受けない、勧めない。

①「線虫がん検査」には2重の問題がある

1:検査の精度 2:「スクリーニング検査」としての有効性

②「スクリーニング検査」の目的は、「偽陰性」を減らすこと。つまり、「見逃し」を減らしたい。

・検査の「感度」とは?→ 既にがんがあるとわかっている人たちにこの検査をして、陽性と出る確率が高いと、「この検査の感度が高い」と言える。

・私たちが検査を受ける時は、逆の手順。わからないから検査を受ける。← この点を理解することが大事!

・もし「30代で症状がなく家族にもがんの人がいなくてがんの確率が低い人」が「感度の高い検査」を受けたら……何が問題なの? 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【説明のための仮・前提条件】

10万人のうち100人に、「がん」の人がいたとする。

その10万人全員が、「99パーセントは陽性と出る感度の高い検査」を受けたら、

100人のうちの99パーセント、つまり99人が検査の恩恵を受ける。

一方で、がんのない10万の人が、がんの検査を受けている、ということは……?

【デメリットを数字で考えてみよう】

「99パーセントは陽性と出る感度の高い検査、かつ、特異度が90%の検査」だとすると、10万人のうち1万人は、がんがないのに「陽性」と出てしまう。

つまりこの検査で、合計1万99人が「陽性」、つまり本当にがんだった人を除いた、1万人の「偽陽性者」が出る。

「偽陽性者」、つまり健康な1万人に対しても、15種類のがんの可能性があると言われてしまう。

そのうち5000人くらいは追加の検査、PETで陰性でも、その次に胃カメラ、大腸カメラ、を意味もなく受け続けることになってしまう場合もある。

→ この検査、99人を助けたかもしれないけど、10万人にいいことしたの? という視点が大切。

→ 15種類のがん、全部の可能性がわかるのは良いことに聞こえるかもしれないけど、逆に不安の種が増えるのでは?

・「事前確率」という概念→ だから厚生労働省で検査が推奨されているがん検診は、年齢で区切られている!

・「命を助ける効果のある検査」とは?

・下流で起こる実害とは? 「尿一滴を出すこと」自体には、そんなにデメリットはないけれど……?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日の持ち帰りポイント

「新しく、わかりやすいCMや広告には疑いを持ちにくいけれど……」

「命に関わる医療に関する検査・サービスは電化製品と同じに考えてはいけない」