要約
ヒメクリニックのトラブルが増えている。昨年同期と比べて患者からのクレームが2倍以上になっている。原因はSNSを通じた割引キャンペーンやモニター募集などの手口。また、PCR検査の渡航証明書などでも同様の問題が起きている。医療業界全体の監督が行き届いておらず、国のガイドラインを守らせることができていない。患者は契約内容をしっかり確認し、クーリングオフすることが大切。
チャプター
ヒメクリニックのトラブルが増加
国民生活センターによると、2023年前半の美容医療のトラブル相談件数は690件と昨年同期(346件)の2倍以上に増加している。SNSを通じた割引キャンペーンやモニター募集などが原因と考えられる。
PCR検査の渡航証明書でも同様の問題
経産省が発行したPCR検査の渡航証明書も、無料の検査センターが株式会社に委託されており、不備な証明書が発行されるなどの問題があった。
医療業界の監督が行き届いていない
美容医療のガイドラインは厚労省が定めているが、トラブルは国民生活センターが把握している。両者の連携が取れておらず、国のガイドラインを守らせる監督が行き届いていない。
患者は契約内容を確認し、クーリングオフを
SNSなどを通じた割引キャンペーンでは、実際の施術料金と異なる金額が提示されるケースがある。患者は契約内容をしっかり確認し、クーリングオフできることを知っておくべき。
行動項目
厚労省と国民生活センターなどの連携を強化し、医療業界の監督を徹底する
SNS企業に対し、医療関連広告の審査を厳格化するよう要請する
患者に対し、契約内容の確認とクーリングオフの重要性を周知する