要約
マイナンバーカードの顔認証機能について、パスワードを忘れた場合の代替認証方法として目視による本人確認が追加されたが、目視による確認はセキュリティ面で問題がある。医療機関では目視確認は困難で、マイナンバーカードの仕様変更が頻繁に行われることで対応に迷っている。マイナンバーカードは任意取得のはずだが、新たに保険証機能だけの「新マイナカード」が作られ、従来の保険証は廃止される方針となっている。マイナンバーカードの取得が事実上義務化されつつあり、仕様変更が頻繁に行われることで現場は混乱している。
チャプター
マイナンバーカードの顔認証でパスワード忘れた場合、目視による確認が可能に
マイナンバーカードの顔認証機能でパスワードを忘れた場合の代替認証方法として、カードに掲載の写真と本人の顔を目視で確認することが可能になった。しかし目視による確認は誰でもできるわけではなく、セキュリティ面で問題がある。
医療機関ではマイナンバーカードの目視確認は困難
医療機関には目視確認のための専用スペースがない。照合できる写真もないので、顔が似ていれば通してしまう可能性が高い。マイナンバーカードの目視確認は現実的ではない。
マイナンバーカードの仕様変更が頻繁で現場は混乱
マイナンバーカードの仕様が頻繁に変更されるが、変更の対応策は不十分で現場は混乱している。任意取得のはずのマイナンバーカードだが、新たに保険証機能限定の「新マイナカード」が作られ、従来の保険証は廃止される方針となっている。取得が事実上義務化されている。
行動項目
マイナンバーカードの仕様変更に関する正確な情報を随時把握する。
目視確認の手順を事前に策定し、研修を行う。
マイナンバーカードの取得、仕様変更への疑問点を行政に確認する。
職員に新たな変更点を速やかに周知徹底する。
他の医療機関と情報共有し、対応策を協議する。