プロジェクト連携/進捗状況のまとめ概要
本ミーティングでは、医療機器・消耗材の品質低下が臨床現場の安全性・作業性に重大な影響を与えている現状を共有。人工呼吸器周辺部材、注射器・コネクタ、手袋などで具体的な不具合事例が発生しており、購買基準と受入検査の強化、現場のトラブルシューティング標準化が急務であると確認した。
- 単回使用化の進展とコスト圧力により、薄肉化・寸法不良・材料劣化が増加。
- 安価メーカーへの切替後、ロット間ばらつきと不良率増加が顕在化。
- 規格・承認はあるものの、現場レベルでの不具合発生が抑制できていない。
- 人工呼吸器の圧力維持不良、接続外れ、微小漏れによる患者リスク増大。
- 注射器の接合部外れ、プランジャー動作不良による処置精度・安全性の低下。
- 一般消費材にも見られる品質劣化の広がり(洗濯ばさみの早期劣化、文具の品質低下)から、市場全体の品質ダウントレンドが示唆される。
- 気管チューブと呼吸器ホース間のジョイントが容易に外れる(本来は軽い回転操作でのみ外れるべきところ、回さずとも抜ける)。
- ホースの薄肉化に起因する微小亀裂・穴開き・寸法歪み(差込口の円形が歪み、保持力不足)。
- 数回の操作でホースに亀裂が入り、圧力が保持できなくなる。
- アラーム発報時は、ホースの全接続部を目視・触診で順番に確認。
- 必要に応じて手袋を外し、エア漏れの感触を確認(安全配慮の上で実施)。
- 抜け・緩み・微小穴の有無を全ラインで点検し、問題箇所を特定・交換。
- 以前は滅菌再使用の頑丈なホースだったが、単回使用化と価格競争で品質が不安定化。
- ロック機構の設計意図(回転で解除)と実際の保持力に乖離。
- 細径針使用時、内圧がかかった際に「カチッ」と嵌合していたはずの接合が「スポン」と外れる事例。
- 針を変更しても改善せず、シリンジ側の嵌合精度・保持力不足が示唆。
- 過度な締め付け・摩擦により、滑らかに押せず、ゆっくり一定速度の操作が困難。
- 採血・注入で必要な微細制御が妨げられ、処置品質に影響。
- 点滴コネクタのロック付きが普及する一方、保持力のばらつきにより回転せずに外れる不具合が散見。
- 箱入り手袋に虫の混入・潰れた虫の残存が確認され、生産工程・梱包の衛生管理不備が疑われる。
- 製造ロットによる品質差が大きく、安価品で事例が集中。
- コストを最優先した調達や薄肉化、材料品質の低下により、構造の強度が不足している。
- 単回使用化の進展に伴う「十分な耐久性・寸法精度」要件の軽視。
- 原産国・メーカー差による品質ばらつき(メイドインの違いを要確認)。
- 生命安全リスク:人工呼吸器の圧力維持不良・接続外れは致命的事象に直結。
- 処置品質低下:注射・採血の制御性悪化、点滴の誤接続・漏れ。
- 作業負荷増大:現場でのトラブル対応時間増加、ストレス・ヒューマンエラー誘発。
- 施設の信頼低下:不具合の継続発生による評判・法的リスク。
- 重要・生命関連の消耗材は「最安調達」を避け、保持力・寸法精度・耐久性の基準を満たす製品に限定する方針を確認。
- 受入検査(サンプリング)を強化し、ロット単位の不具合早期検出・隔離を徹底。
- 人工呼吸器ラインのトラブルシューティング手順を標準化し、スタッフ教育を実施。
- 不具合はロット番号を添えて記録・サプライヤーへ即時報告し、是正処置(CAPA)を要求。
医療機器の品質問題人工呼吸器システムの事象注射器、針、連結部手袋およびその他の消耗品根本原因と考慮すべき点リスクと影響決定と方針対応事項@購買: 人工呼吸器ホース・コネクタの技術仕様(保持力・寸法許容・材質厚み)を再定義し、最安回避の調達基準を策定。@QA: 受入時のサンプリング試験(リークテスト、接合保持力、プランジャー滑走性)を標準化し、合否判定フローを整備。@臨床チーム: 人工呼吸器トラブル時の目視・触診チェックリストを配布し、訓練セッションを実施。@サプライヤー管理: 不具合ロットの詳細(写真・検査結果)を添えてベンダーへCAPA要求、改善計画と納期を取得。@在庫管理: 問題ロットの隔離・廃棄手順を確立し、トレーサビリティ(ロット番号・使用場所)を強化。@臨床教育: 注射器選定時の評価項目(接合保持力・プランジャー摩擦・微量制御性)を教育資料に反映し、代替候補の比較評価を実施。