要約
ひめ先生とマツバラによる再生医療ネットワークpresents「綺麗になるラジオ」第660回の放送において、自由診療における価格表示問題と適切な医療提供のあり方について深い議論が展開された。
ひめ先生は冒頭で「治療っていうのはメニューじゃない」と強調し、厚生労働省の価格表示義務化政策に対する強い批判を展開した。ひめ先生によると、自費診療と自由診療という用語の使い方が曖昧であり、各クリニックは自由診療が認められているものの、価格を明確に提示することが義務付けられている点が問題の根源であると指摘した。
この価格表示義務化により、医療がレストランのメニュー表のような扱いになってしまい、患者が「これをやりたいです」と特定の項目を選択するような状況が生まれたとひめ先生は説明した。医療の本質について、虫垂炎(盲腸)の手術を例に挙げ、メスでお腹を開く、止血する、腸をたぐって腫れた虫垂を見つけるなど、各工程を個別に料金設定することの不合理性を強調した。
マツバラは、このような状況では命に関わる選択になってしまい、「開けっ放しでいいです」というわけにはいかないと同意した。ひめ先生は「治療っていうのはコンプリートさせないと治療にならない」と述べ、抗生物質の投与なども含めて全てがセットになって初めて治療が成立すると主張した。
現在の制度により、医師が治療を提案するのではなく、カウンセラーが「これとこれだといくらになります」という販売形式になってしまったとひめ先生は指摘し、この状況について厚生労働省にも責任があると強く批判した。マツバラも「かなり大きい責任」があると同意し、医療と商売が完全に分かれてしまっている現状を問題視した。
ひめ先生は、同じ盲腸手術でも簡単に終わる場合と重症の場合があり、重症例では当然費用が高くなるが、厚生労働省が「何々円から何々円」という表記を禁止しているため、応用的な治療ができない状況になっていると説明した。自由診療であっても完璧に治療したいという医師の思いが制約されている現状に強い不満を表明した。
患者側の意識についても言及し、診察を受けて治療方針を決めるという発想がなく、「メニュー表ありますか」と尋ねられることに対して、ひめ先生は「喫茶店に行ったらどうですか」と返答すると述べた。正しいアプローチは、まず診察を行い、必要な治療を組み合わせて総額を提示することだと主張した。
車の購入を例に挙げ、ナビやオーディオなしの車を求めても、ハンドルやタイヤ、エンジンなしでは車として機能しないように、医療もある程度コンプリートした形でなければ治療にならないと説明した。ひめ先生は患者や関係者に対してこの考えを一生懸命説明しているが、「メニュー表はないんですか」と言われると正直カチンとくると率直な感情を表現した。
実際の診療では、厚生労働省の指示により料金表は出しているものの、それだけでは終わらず、コンプリートした治療の料金を提示していると説明した。治療費を引き受ける以上、きちんとやりたいという強い思いがあり、メニュー形式での料金設定は行わない方針を明確にした。
マツバラは、実際に見ていると採算が合わないことが多いと指摘し、ひめ先生も「多くは出ます」と認めた。しかし、総額でいくらという形で引き受ける際は妥当な金額を提示しているが、患者一人ひとりの肌の状態や要望に応じて、治療を進める中で調整が必要になることがあると説明した。
治療過程での方針変更について、手術中に術式を変更するのと同様に、患者に説明しながら治療方法を調整することがあり、そうした変更も含めた料金設定をしていると述べた。このようなポリシーで治療を行っているにも関わらず、メニュー表を求められることに対する不満を改めて表明した。
美容クリニック業界全体の問題として、メニュー表があることで患者が来院を躊躇している現状についてマツバラが指摘した。患者はメニュー表の価格よりも実際には高くなることを知っているため、不安を感じているという。
ひめ先生は、医師が適切に診察して必要な治療を提案し、適正な料金を提示することは「アップセル」ではなく適正な医療行為であると主張した。患者ごとにしっかりと話を聞いて治療を進めることがポリシーであり、このような方針で診療を続けていると述べた。
PRP治療の技術的側面について、マツバラはその効果を発揮させるためには、どの深さにどういう角度でどれくらいの量を注入するかという技術的な腕が重要であると説明した。さらに、マイクロニードルの精度も重要で、適切な範囲に適切な深さで穴を開けなければ効果が出せないと述べた。
機械の選定についても、様々な選択肢を検討した結果、現在最適なものにたどり着いたとマツバラが説明した。PRP治療のノウハウが蓄積され、最良の製品を作れるようになったが、それを最適な状態で提供するには技術力と、効果を求めるための術式変更も含めて、総額での料金設定が必要になったと結論づけた。
ひめ先生は最後に「そうしないとやりようがない」と述べ、現在の診療方針の必然性を強調して議論を締めくくった。
ひめ先生が「治療っていうのはメニューじゃない」と述べ、厚生労働省の政策を強く批判した。自費診療と自由診療の用語使用の曖昧さと、価格明示義務がレストランのメニュー表のような医療の商品化を招いたと指摘。患者が特定項目を選択する状況が生まれ、医療本来のあり方から逸脱していると主張した。
虫垂炎手術を例に、医療行為の各工程を個別料金設定することの不合理性を説明。マツバラも命に関わる選択になることに同意し、ひめ先生は「治療はコンプリートさせないと治療にならない」と強調。抗生物質投与なども含めた全体的なアプローチの必要性を訴えた。
価格表示義務により、医師による治療提案ではなくカウンセラーによる販売形式になった現状を批判。厚生労働省の責任を追及し、マツバラも「かなり大きい責任」があると同意。医療と商売の境界が曖昧になっている問題を指摘した。
同じ手術でも症例の重症度により費用が変動するのは当然だが、「何々円から何々円」表記の禁止により応用的治療ができない制約を説明。自由診療でも完璧な治療を目指したいという医師の思いが制限されている現状への不満を表明した。
患者が診察を受けて治療方針を決めるという発想を失い、「メニュー表ありますか」と尋ねる現状に対するひめ先生の率直な感情を表現。正しいアプローチは診察後の総合的治療提案であると主張し、車の購入例を用いて医療のコンプリート性を説明した。
厚生労働省の指示により料金表は提示しているが、コンプリートした治療での総額提示を基本方針としていると説明。治療費を引き受ける以上はきちんとやりたいという強い思いを表明し、メニュー形式での料金設定は行わない姿勢を明確にした。
マツバラが採算面での課題を指摘し、ひめ先生も「多くは出ます」と認めた。患者個別の状態に応じた治療調整の必要性を説明し、手術中の術式変更と同様に、患者への説明を行いながら治療方法を調整することがあると述べた。
メニュー表の存在により患者が来院を躊躇している業界全体の問題をマツバラが指摘。患者がメニュー価格より実際は高くなることを知っているため不安を感じている現状について議論。ひめ先生は適正な医療行為はアップセルではないと主張した。
マツバラがPRP治療の効果発揮には注入の深さ、角度、量の技術的精度が重要であると説明。マイクロニードルの精度も効果に直結するため、機器選定に慎重を期し、現在最適なものにたどり着いたと述べた。治療の最適化には総額料金設定が必要との結論に至った。