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糖尿病の運動療法―有酸素運動かレジスタンス運動か
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/59/12/59_59.1202/_pdf/-char/ja
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《AI要約》※誤字多数ありますが、ご容赦ください
## 糖尿病の運動療法に関する最新の知見
内科医たけお先生は、11月14日の世界糖尿病デーに合わせて、糖尿病の運動療法に関する最新の研究成果を紹介しています。日本リハビリテーション学会が2022年に発表した論文を基に、有酸素運動とレジスタンス運動の効果について解説しています。
### 糖尿病治療の3本柱
1. 食事療法
2. 運動療法
3. 薬物療法
### 運動療法の重要性
運動療法は単に血糖値を下げるだけでなく、以下のような多様な効果があります:
- 体重減少
- 血圧降下
- サルコペニア予防
- 認知症予防
- がん予防
- 動脈硬化予防
- QOL向上
### 安静禁止の重要性
糖尿病患者に対しては、決して安静にしないよう伝えることが重要です。30分ごとに5分間立ち上がるだけでも血糖値が下がるとされています。
### 運動の種類
1. 有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)
2. レジスタンス運動(筋力トレーニング)
3. バランス運動(片足立ち、体幹バランス運動など)
### 有酸素運動とレジスタンス運動の効果
メタアナリシスの結果、両方の運動がHbA1c(ヘモグロビンA1c)を下げることが示されています:
- 有酸素運動:HbA1c -0.73
- レジスタンス運動:HbA1c -0.57
併用も有効とされています。
### 高齢者の運動療法
アメリカ糖尿病学会の標準治療2022によると:
- 安静時間を減らす
- 歩行、ヨガ、家事、庭いじり、水泳、ダンスなどを推奨
- 柔軟トレーニングやバランストレーニングを週3回程度行うことを推奨
- ヨガや太極拳も効果的
### 薬物療法との関連
糖尿病の薬物療法は多様化しており、それぞれの薬剤に応じて運動療法で注意すべき点が異なります。低血糖や乳酸アシドーシスなどのリスクを考慮し、主治医と相談しながら運動療法を行うことが重要です。
たけお先生は、この情報を基に、糖尿病患者が適切な運動療法を選択し、より健康的な生活を送れるよう呼びかけています。