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【本日の資料】

聴診🩺で心臓に『雑音』があると言われた方へ

(日本循環器協会)

https://j-circ-assoc.or.jp/_lib/wp-content/uploads/2023/09/sinzatsuon-A4.pdf

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《AI要約》誤字はご容赦!

内科医たけおです。8月10日は「は(8)ーと(10)」の語呂合わせで「健康ハートの日」です。1985年から続くこの記念日にちなみ、今回は「心臓の雑音」と、その背景にある病気「心臓弁膜症」について、日本循環器協会作成のパンフレットを基に詳しく解説します。

最近、私が多くの健診を担当する中で、心雑音を指摘する機会が少なくありません。しかし、ご本人に自覚がなかったり、以前指摘されたものの放置していたりするケースが多く、この重要なサインが見過ごされていることに危機感を覚えました。そこで、皆さんにぜひ知っていただきたいのです。

**心臓の構造と心雑音の正体**

心臓には「右心房・右心室・左心房・左心室」という4つの部屋があり、それぞれの間には血液の逆流を防ぐ「弁」が存在します。この弁が正常に開閉することで、血液は一方通行で効率よく全身に送り出されます。

正常な心音は「ドックン、ドックン」というリズミカルな音です。しかし、心雑音があると「ザー、クン、ザー、クン」というように、正常な音の間に余計な雑音が入ります。この雑音の多くは、心臓の「弁」に異常が起きているサインなのです。

**心雑音の原因となる「心臓弁膜症」**

心雑音の主な原因は「心臓弁膜症」という病気です。これには大きく2つのタイプがあります。

1. **狭窄(きょうさく)症**: 動脈硬化や石灰化により弁が硬くなり、開きにくくなる状態です。血液の出口が狭くなってしまいます。

2. **閉鎖不全症**: 弁の建て付けが悪くなり、完全に閉じなくなる状態です。これにより血液が逆流してしまいます。

心臓弁膜症は65歳を過ぎると急激に増える、高齢者に多い病気です。初期段階では無症状のことがほとんどで、息切れ、胸の痛み、動悸などの症状が現れたときには、病気がかなり進行している可能性があります。だからこそ、健診などで偶然見つかる心雑音は非常に重要な手がかりとなります。

**心雑音を指摘されたら?**

もし健診などで「心雑音がありますね」と言われたら、絶対に放置せず、循環器内科を受診してください。そこで行うべき最も重要な検査が「心エコー(心臓超音波)検査」です。

心エコー検査は、心臓の動きや弁の状態、血液の流れをリアルタイムで詳細に観察できるため、弁膜症の確定診断に不可欠です。この検査によって、どの弁に、どのような異常が、どの程度あるのかを正確に把握できます。

**心臓弁膜症の治療法**

治療法は、病気の進行度によって異なります。

* **保存的治療**: 症状を和らげるための薬物療法です。

* **手術療法**: 根本的な治療で、カテーテルを用いて弁を治療する方法や、外科手術で弁を修復・交換する方法があります。

特に近年はカテーテル治療が大きく進歩しており、以前は手術が困難だった高齢の方でも治療を受けられるケースが増えています。

心雑音は、あなたの心臓が送る大切なメッセージです。無症状だからと軽視せず、指摘されたら必ず専門医に相談し、心エコー検査を受けましょう。早期発見・早期治療が、健康な心臓を長く保つ鍵となります。