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■本日ご紹介する論文

ホスピス・緩和ケア病棟から自宅退院を経験し,

その後自宅または緩和ケア病棟で死亡した患者に

おける,看取り方針と実際の看取り場所の一致率

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspm/21/1/21_25-00026/_pdf/-char/ja

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#医療 

#健康  

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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

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## 論文紹介:ホスピス退院後の「最期の場所」の一致率

今回のラジオでは、東北大学の宮下教授らの研究室による、佐藤先生が執筆された最新の原著論文が紹介されました。

### 1. 研究の背景と目的

一般的に、患者が希望する「看取りの場所」と「実際の場所」の一致率は、$37.3\%$ 程度に留まると報告されてきました。しかし、今回の研究は**「ホスピス・緩和ケア病棟から一度自宅退院を経験した患者」**という、特定の層に焦点を当てている点が非常にユニークです。

一度専門的なケアを受けた後、自宅へ戻った方々において、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)で話し合われた希望がどれほど叶えられているのかを調査したものです。

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## 2. 驚異的な一致率とその内訳

J-HOPE4という大規模調査のデータ(215施設+179施設)を基にした分析の結果、従来の結果を大きく上回る一致率が示されました。

* **自宅での看取り:** 自宅で亡くなることを希望していた方のうち、実際に自宅で最期を迎えた割合は **$80.7\%$**。

* **緩和ケア病棟での看取り:** 緩和ケア病棟での最期を希望していた方のうち、実際に病棟で亡くなった割合は **$82.8\%$**。

いずれも8割を超えており、事前の話し合いと実際の状況が非常に高い精度で一致していることが明らかになりました。

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## 3. 「希望の変化」をもたらした要因

希望と異なる場所で最期を迎えたケースについても、興味深い分析がなされています。

### 病院希望から「自宅」へ変更した理由

* **在宅医療体制の充実:** 往診医や訪問看護師による手厚いサポートがあったこと。

* **症状の安定:** 痛みが十分に緩和され、容態の急変がなかったこと。

### 自宅希望から「病院」へ変更した理由

* **症状緩和の困難:** 痛みやその他の身体的苦痛が十分にコントロールできなかったこと。

* **容態の変化:** 急激な状態悪化への対応が必要になったこと。

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## 4. 考察と結論

内科医たけおさんは、この結果を非常にポジティブに捉えています。

一度緩和ケア病棟に入院したことでACPが深まり、さらに自宅退院後も地域の訪問診療や訪問看護との**「シームレスな連携」**が機能していることが、この高い一致率に繋がっていると考えられます。日本国内における在宅緩和ケアの質の向上を裏付ける、希望の持てるデータと言えるでしょう。