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画像診断レポートに記載された所見に対応せず、 肺癌が進行し死亡した事例についてhttps://www.med.nagoya-u.ac.jp/hospital/news/2024/04/pdf/%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81.pdf
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《AI要約》
名古屋大学医学部附属病院が発表した報告書によると、80代男性患者に対し、2016年3月に胸部CTを撮影した際、肺がんが疑われる所見がありながら、主治医がそれを見落とし、適切な対応をしなかったため、診断が大幅に遅れた事例が報告されている。
患者は2019年7月に肺がんと診断され治療を受けたが、2022年3月に死亡した。報告書では、2016年の時点で発見されていれば早期治療が可能で、5年生存率は82.2%だったと分析している。
原因として、放射線科医が記載した「肺がんの除外が必要」という所見を、主治医が認識できずに見落とした点が指摘されている。また、当時は検査結果の情報共有体制が不十分だった点も一因とされた。
名古屋大学病院は医療安全に注力する病院だが、こうした事例は必ずしも珍しくない。ヒューマンエラーを完全に除去することは難しく、今後も同様の過失は起こり得る。そのため、医療機関側の適切な情報共有と、患者側からの積極的な確認が重要とされている。