◯今回のオトミソは昨年末に公開されて大きな話題を呼び、2024年7/3時点でも13館の映画館で上映され続けているヴィム・ヴェンダース監督作品『PERFECT DAYS』を中心にワセレコの4人が最近観た映画などあれこれ語り尽くします!(この録音は2024年5/10に収録したものです。)
ワセレコメンバーの4人で緩い雰囲気の中、話が色んな方向に飛びながら進んでいったので下記の主なテーマを見ながら聞くとより面白いかもしれません! <主な内容>
『PERFECT DAYS』のロケ地の神社と居酒屋などの聖地巡礼の話、現実/フィクション、タイトルの皮肉さ、平山のルーティーン/文化的潔癖さへの違和感、社会の関わりを求める平山の孤独と理想、再・タイトルの意味、車/ロードムービーの系譜『PARIS, TEXAS』との相違点と共通点(主人公のくたびれ感/楽観的な希望)、垣間見えるPR感/侘び寂び、謙虚、植物への慈しみ/キスシーン、使われていた日本の音楽(金延幸子と浅川マキ)、細野晴臣さんのラジオ『daisy holiday』、小津安二郎の影響、デザイン性のあるトイレを巡る話〜都会、渋谷から目を逸らした潔癖な東京→ハイコンテクスト的な描写の意図自体の美しさ、冒頭からの音楽の力、最後の音楽と平山さんの表情、ラストシーン [他の映画へちょっと寄り道] 『悪は存在しない』と石橋英子さんの関係、濱口竜介監督、『ハッピーアワー』、ロケ地の原村/""delay ""(ogre you asshole主催、坂本慎太郎、ジムオルークを迎えた八ヶ岳自然文化園でのイベント)、「哀れなるものたち」白黒に切り替わるシーン/集中力の欠如との関係、(少しだけ)三宅唱監督『夜明けのすべて』、資本主義社会に組み込まれることへの落胆とルーティーンの視点 [再びPERFECT DAYSへ] 再・平山の孤独/結局ひとり?〜再・エンディングについて〜
◯登場した映画作品(filmarksのリンク)
『PERFECT DAYS」』
https://filmarks.com/movies/109454
『PARIS, TEXAS』
https://filmarks.com/movies/28262
『GIFT』
https://filmarks.com/movies/112910
『お早よう』
https://filmarks.com/movies/29136
『東京物語』
https://filmarks.com/movies/35498
『ハッピーアワー』
https://filmarks.com/movies/62888
『哀れなるものたち』
https://filmarks.com/movies/109937
『夜明けのすべて』
https://filmarks.com/movies/108265
◯今回主に取り上げた音楽作品
the animals 『House of Rising Sun』
Pati Smith 『Redondo Beech』
金延幸子『青い魚』
Lou Reed 『Perfect Day』
浅川マキ『朝日樓(朝日のあたる家)(1971 Live at 紀伊國屋ホール)』
Nina Simone 『Feeling Good』
Eiko Ishibashi 『Evil Does Not Exist』