🧠 背景
ビデオ喉頭鏡の使用は、挿管困難が予測される症例において広まりつつあるが、その難易度や視野の記録を標準化する指標が求められていた。VIDIAC(ヴィディアック)スコアは、従来の分類よりも優れた診断性能を持つ新しい指標として開発された。
🔬 方法
182名の成人患者を対象に、MacintoshタイプまたはHyperangulatedタイプのビデオ喉頭鏡を無作為に使用し、VIDIACスコアの妥当性と診断性能を前向きに評価した。主な評価項目は「困難な気管挿管」の発生率であり、AUROCを用いて診断精度を検証した。
📊 結果
困難な挿管はMacintoshグループで47%、Hyperangulatedグループで25%に発生。VIDIACスコアのAUROCは全体で0.93、Macintoshで0.95、Hyperangulatedで0.89と高精度であった。ブレードの種類をスコアに加えても、予測精度は有意に向上しなかった。
💡 考察
VIDIACスコアは、ブレード形状やユーザーの熟練度にかかわらず、安定した分類精度を示した。異なる条件下でも再現性が高く、臨床応用の幅広さが確認された。
✅ まとめ
VIDIACスコアは、ビデオ喉頭鏡のブレード形状に依存せず、挿管の難易度を信頼性高く評価できる分類法であることが示された。現場での気道管理における有用なツールとなる可能性が高い。