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「史記」を手がかりに、歴史の名場面から交渉の本質を読み解く「史記で学ぶ交渉学」シリーズ第3回。『鴻門の会』後編として、酒宴の座次、項荘の剣舞、項伯・樊噲の動き、そして劉邦の退避までの経過をたどります。

【TODAY’S TOPICS】

◎酒宴の流れ

・劉邦は南に座し北を向く/対面に范増。上座となる劉邦の左(西)に項伯・項羽、右(東)に張良。

・范増がたびたび「今ここで討つべし」と合図するが、項羽は応じず酒宴を続ける。

・范増は項荘に「余興の剣舞を舞い、そのまま劉邦を討て」と指示。

・項羽の叔父・項伯が対抗して剣舞に加わり、劉邦の身を実質的に庇う。

・張良に呼ばれた樊噲が酒席へ突入し、項羽に名乗り出て酒を勧められ一気に飲み干す。

・劉邦は「厠へ行く」と言い席を外し、樊噲に伴われて自陣へ逃帰。

◎鴻門の会以降の流れ

・鴻門の会が分岐点となり、のちに劉邦は力を蓄え形勢逆転、最終的に項羽を滅ぼし漢を建てる。

・鴻門の会で劉邦を取り逃がしたことを范増が悔しがった、という。

◎交渉学観点からのポイント

・窮地では「軍門に下る」「回避する」といった選択が重要な場合がある。

・信頼関係の厚い仲間(張良・樊噲など)の存在が局面転換に寄与する

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お聞きいただきありがとうございました。交渉学についてより詳しい内容をお知りになりたい方は、『⁠⁠交渉アナリスト⁠⁠』のサイトをご覧ください。