今回のトレードオンの交渉学は日本交渉協会理事の加藤氏をお迎えして「『統合型交渉』を活かした親子コミュニケーション」をテーマにお届けします。
相手の意見や欲求を理解した上でより良い解決策をつくりだす「統合型交渉」を親子のコミュニケーションにどのように役立てるかを解説いただきました。
何より大切なのは子どもの潜在ニーズを確認し、受け止める姿勢。そのうえで「統合型交渉」のアプローチを用いて子どもとコミュニケーションする際に欠かせない3つのポイントをご紹介します。
◎加藤有祐氏のご経歴
日本交渉協会理事/一部上場企業 子会社 代表取締役社長 兼 CEO
【TODAY’S TOPICS】
◎交渉の種類
・分配型(奪い合い型)
・統合型(価値創造型)
→宿題・ゲームなど、親子の日常的な場面で統合型交渉は活用できる
◎親が子どもと話すときに持つとよい基本姿勢
・まず欲求・意見を理解し、受け止める
・なぜそうしたいのか“理由”を確かめる
・目的を共有し、互いの状況を認識する
・そのうえでアイデアを提案する
※一番大事なのは「潜在ニーズを聞いて受け止める」こと
◎実践の3つのポイント
①主張の背景を確認する(what / how で掘る)
②選択肢を複数提示する(「やる or やらない」ではなく「A か B」)
③日頃から信頼関係を築く(対話・傾聴の積み重ね)
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お聴きいただきありがとうございました。日々の交渉やコミュニケーションをより良くしたい方は、「交渉アナリスト」公式サイトもぜひご覧ください。