3回にわたりお伝えする「在ペルー日本国大使公邸人質事件」についての2回目です。前回に引き続き、酒井芳彦様にお話を伺っていきます。今回はテロリストとペルー政府、日本政府の交渉についてお聞きしていきます。
◎酒井芳彦氏のご経歴
1970年 味の素入社
1974年 味の素本社海外事業部、貿易・事業管理
1977年 ペルー味の素へ横出向、国内販売、人事担当
1982年 ブラジル味の素へ出向、味の素の輸出担当
1987年 味の素本社海外事業部、海外マーケティング、事業管理
1992年 シンガポール味の素へ出向、現地社長
1994年 ペルー味の素へ横異動、現地社長兼エクアドール会社の社長
1997年 味の素本社海外事業部、事業管理(部長)
1998年 欧州味の素有限会社(ドイツ)、ポーランド、ナイジェリア現地社長
2001年 フィリピン味の素へ出向、現地社長
2004年 ブラジル味の素へ異動、現地3会社の社長、本社理事に就任(役員待遇)、ラテンアメリカ本部長
2007年 味の素アミノ酸カンパニー総合企画部顧問
2008年 味の素部顧問終了 財団法人海外職業訓練協会国際アドバイザー認定
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【TODAY’S TOPICS】
・テロ発生から1か月半後、カナダのトロントでフジモリ大統領と橋本総理が会談
・MRTAのリーダーセルパとペルー政府の10回ほどの会談でも決着せず
・国際赤十字や日本人の医師が毎日往診に来てくれるなど、生活環境は徐々に改善
・MRTAメンバーと人質の間では心の通じ合いも生まれていた
・ペルー政府は表では平和的解決を狙いつつ、強行解決に向け地下トンネルを準備
・公邸と全く同じ建物を用意して、特殊部隊の訓練も始めていた
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お聞きいただきありがとうございました。
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