前回に続き、ゲストに表情分析の専門家である清水建二氏をお迎えしてお話を伺います。ビジネス交渉における表情の研究や、清水氏のご経歴とこれからについてお話いただきました。
◎清水建二氏のご経歴
早稲田大学政治経済学部を卒業後、東京大学大学院でメディア論やコミュニケーション論を学ぶ。日本で有数の認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダ―の一人。微表情解読に関する各種資格を持ち、官公庁や企業での研修やコンサルタント活動、犯罪捜査協力などを精力的におこなっている。
番組内での政治家や芸能人の心理分析、刑事ドラマ(「科捜研の女 シーズン16・19」)の監修など、メディア関連の実績多数。
著書:『0.2秒のホンネ 微表情を見抜く技術』(飛鳥新社)、『「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く』(フォレスト出版)、『ビジネスに効く 表情のつくり方』(イースト・プレス)、『裏切り者は顔に出る』(中公新書ラクレ)、『一瞬の微表情から心を読む方法』(さくら舎)など。
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【TODAY’S TOPICS】
◎交渉における表情の研究例
・交渉において、怒りの表情は相手の譲歩を引き出しやすいが、継続的な交渉が阻害される
・怒りの感情は微表情として表れるため、同意できない項目は我慢せずに話し合う
・表情を読み取る能力が高い売り手は、商品をより高く売ることができる
◎清水氏のご経歴
・東京大学大学院でメディア・コミュニケーション論を学ぶ
・人間の本心があらわれる表情に興味を持ち、FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーとなる
・教育を通して表情分析における有資格者を10年で100人弱育てる
◎株式会社空気を読むを科学する研究所について
・場の空気を読むファシリテーションの名手である社長の言葉から社名を決める
・表情に関する暗黙知の見える化をテーマとして事業をおこなう
◎清水氏の今後のテーマ
・人間にしかできないこと→熱意(感情)をやり取りする重要性を広めていきたい
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お聞きいただきありがとうございました。
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