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ビジネス誌「PRESIDENT(プレジデント)」2024年8月2日号に、NPO法人日本交渉協会代表理事安藤の記事が掲載されました。ただし、取材時に確認していたタイトルとは大きく異なるタイトルでの掲載となり、日本交渉協会、また交渉アナリストの思想とは全く相いれないものであったため、その経緯をご説明します。また、当初の記事タイトルでもあった「厄介な人にどう対処するか」についてもお伝えします。

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【TODAY’S TOPICS】

◎タイトル変更の経緯

・「厄介な人にどう対処するか」と言うテーマで取材を受け、記事確認までを終える

・出版されたものを見ると、タイトルが「どうすれば、悪質なバカを合法的に退職に追い込めるか?」に変更されていた

・遺憾である旨を伝えた上で、プレジデント社担当編集の方より経緯説明と謝罪を受ける

・「有益な情報を多くの読者に届けるために、編集部でより強いタイトルに変更した」とのこと

◎仮に掲載タイトルでの取材を受けたとすれば答えたであろう内容

・相手を「悪質なバカ」と決めつけずに対応する

・権謀術数や罠などの「卑なる詐術」を仕掛けたりはしない

 →その行為が相互不信の火種となり、いずれ職場を腐らせる要因となる

・奪い合い型の分配型交渉から、お互いが満足する統合型交渉へ移行することを目指す

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◎厄介な相手にどう対処するか

・自分の交渉目的を問い直し、明らかにする

・交渉が困難な相手の場合、BATNAを用意することに注力する

◎それでも交渉しなければいけない場合に大切なこと

・「相手は厄介な人である」という思い込みを外す

・「対処法に唯一の正解はない」ことを認識し、状況に合わせた最適解を見出す

・俯瞰して全体像を捉え、構造的に考える

※相手をよく知ることで打てる手が見つかることもある

例)社内パワハラ上司への対応

・パワハラ上司に影響力を持つ社内の第三者にアプローチする

・第三者機関に相談する

・逆にパワハラ上司に近づき、自分の影響力を高める

◎交渉相手に軽んじられない方法

・いざという時には対立を恐れず行動する人間であることを、普段から相手に示しておく

・相手と親密になり、相手の弱点をつかんでおくことで、相手から理不尽な要求があった際の自己防衛に役立てる

※ただし自分が優勢になった際には、相手を追い詰めすぎないように注意する

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お聞きいただきありがとうございました。

交渉学についてより詳しい内容をお知りになりたい方は、

「交渉アナリスト」のサイトをご覧ください。