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交渉に関する実践的な考え方と交渉技術について学ぶ機会として、毎年開催している「ネゴシエーション研究フォーラム」。今回から2回に分けて、本イベントのご紹介をいたします。今回は、2022年のフォーラムに登壇いただいた上智大学の森下哲朗先生による「大学対抗交渉コンペティションから見た交渉スキルの課題と交渉教育の必要性について」お話しします。

◎ネゴシエーション研究フォーラム

交渉に関する興味をお持ちの方を対象に、定期的に交渉に関する実践的な考え方と交渉技術について学ぶ機会として開催している。特定非営利活動法人交渉協会と株式会社トランスエージェントの共催で過去20回実施。

https://nego.jp/seminer/nego_forum/

【TODAY’S TOPICS】

◎大学対抗交渉コンペティションの概要

・2002年から毎年開催し、2024年は23回目

・国内20大学、海外から7チームが参加し、総参加者247名(2022年実績)

・実務家や教員120名により審査

・22日間にわたり国際的なビジネスを題材としてロールプレイを実施

・各チーム問題公表後2か月間の準備期間を経て、本番に臨む

◎審査基準

・交渉方針・目的設定

・方針や目的に沿った適切な交渉戦略

・相手への理解

・提案や説得

・戦略

・ワーキングリレーション

・合意

・チームワーク

・交渉態度

・自己評価

◎コンペティション内での「よい交渉」とは?

・自分たちの利益を満たし、相手にとっても受容可能な利益をもたらし、BATNAより良く、多くの選択肢の中でベストであって、客観的な基準に照らしても内容が適切であり、当事者の関係を改善し、円滑なコミュニケーションにもとづき、よいスタートと適切なプロセスによっておこなわれ、明確、確実かつ実行可能な約束を伴うもの。

◎交渉準備のポイント

・利益(自分・相手・両者の観点から)

・BATNA

・選択肢

・客観的な基準(客観的な基準、利用可能な先例や法令)

・コミュニケーション(内容・スタイル)

・関係

・プロセス

・合意

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お聞きいただきありがとうございました。

交渉学についてより詳しい内容をお知りになりたい方は、

交渉アナリスト」のサイトをご覧ください。