交渉学に関する名著を紹介していく今回。扱うのはアラン・ランプルゥ氏(ハーバード大学Program on Negotiation)とオウレリアン・コルソン氏の「交渉のメソッド」です。交渉学特別セミナーへの登壇や、日本交渉協会発行の「交渉学ノススメ」にも著者として参加いただくなど、本協会とも関係の深いアラン・ランプルゥ氏の講演内容も交えご紹介します。
【TODAY’S TOPICS】
◎交渉論の3つの核心
・交渉は個人の生活と社会生活に絶対必要な要素である
・交渉スキルの習得が、個人の安寧と社会の調和のための鍵となる
・生まれながらのネゴシエーターでなくても、学べば誰でも上達できる
◎現在の社会背景
・縦型構造から横型構造への変化
・相手を倒すことから、相手と共生することに重点が推移
※敵対関係を協力関係に転換することが重要
◎3つの役割の進化から見える新しいリーダーシップの形
・マネージャー、政治リーダー、弁護士などの役割の進化
・どうすべきかだけでなく、どうあるべきかを知っていることが基盤となる
・真の改革とは、強制されるものではなく交渉による真価がもたらすもの
◎交渉を前進させるための10原則
アクションの前に準備
参加の前に連合形成
人以外のことの前に人
問題解決の前にプロセス
主張の前に共感
価値獲得の前に価値創造
考察の前に情報
評価の前に考察
意思決定の前に評価
合意の前に実行(可能)性
◎アランランプルゥ氏の定めた新たな定義
・SAT:Solution at table/交渉で可能な解決
・SAFT:Solution away from table/交渉外での解決案 ※SAFTの中でベストなものがBATNA
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お聞きいただきありがとうございました。
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