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今回扱う先人は、旧5千円札の顔であった新渡戸稲造です。様々な国際交渉の場面に立ち向かった新渡戸稲造の交渉、人と接するうえでの哲学を紹介します。

◎新渡戸稲造 略歴

・『武士道』著者

・岩手県生まれ、札幌農学校の第二期生で、内村鑑三らと学ぶ。

・卒業後、アメリカ・ドイツに留学、帰国後、札幌農学校の教員となる。

・1901年、台湾総督府民政長官の後藤新平より引き抜かれ、台湾総督府にて働く。

・台湾における糖業発展に貢献する。

・その後、京都大学教授、東京大学教授、東京女子大学初代学長を経て、国際連盟の事務次長に就任する。

・国際連盟の事務次長時代の有名な功績としては、フィンランドとスウェーデンの間で起こった領土問題、オーランド問題を解決に導く=「新渡戸裁定」

※オーランド問題の詳細は「#12 交渉学を学ぶ 「交渉アナリスト」資格について」にて触れております。

・1933年、太平洋平和会議@カナダに日本代表として出席し、「感情ではなく理性で、利己ではなく正義が、人類と国家の最低の基準となる日が来ることを期待することは、あまりに多くのことを望むのであろうか」という演説を行い、その帰路に亡くなる。

・「良き国際人は良き愛国者であり、良き愛国者は良き国際人である」

【TODAY’S TOPICS】

◎『世渡りの道/新渡戸稲造著』応対談話の7要件(=交渉哲学)

 ①応対に気取ることを止めよ

 ②人に対して障壁を構うるなかれ

 ③応対には商売気を出すなかれ

 ④応対に慎むべき追従

 ⑤謙遜しすぎた不快の応対

 ⑥対手によりて、応対の言語を選べ

 ⑦対手より利益を得るを心掛けよ

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お聞きいただきありがとうございました。

交渉学についてより詳しい内容をお知りになりたい方は、

「交渉アナリスト」のサイトをご覧ください。