今回は日本交渉協会理事の加藤氏とともに、「価値創造型交渉」の応用として、競合他社との協力に至った実例をご紹介します。
テーマは“シェアサイクル業界”。二重の競合関係にある企業同士が共通のゴールを見出し、協力してユーザー価値を生み出した事例から何が学べるのか。会社間の交渉におけるヒントをお届けします。
◎加藤有祐氏のご経歴
日本交渉協会理事
一部上場企業 子会社 代表取締役社長 兼 CEO
【TODAY’S TOPICS】
◎ シェアサイクル業界の競合関係
・HELLO CYCLING(ソフトバンク系)とドコモ・バイクシェア(ドコモ系)
・ステーションの設置場所をめぐる土地においての競合関係
◎ 競合が手を結んだ理由
・ユーザーの「借りる場所、返す場所を自由に」というニーズ
・都心エリアに強いドコモ・バイクシェアと、郊外エリアに強いHELLO CYCLING
・「交通の隙間を埋める」という共通ゴールを設定し提携
◎ 価値創造型交渉の本質
・自社利益だけではなく、ユーザーや社会の最適を起点に交渉する
・立場や競合意識を乗り越えて、共通課題を共に解決する姿勢
◎ 学びと示唆
・競合=敵とは限らない
・視座を上げれば、新たな協力関係が生まれる可能性
・交渉は“勝つか負けるか”ではなく、“ともに創る”こと
-----
お聞きいただきありがとうございました。
交渉学についてより詳しく知りたい方は、「交渉アナリスト」のサイトをご覧ください。