引き続き「交渉学教科書 今を生きる術』(R.J.レビスキー, D.M.サンダーズ, J.W.ミントン 著/藤田忠 監訳 各務洋子, 熊田聖, 篠原美登里 訳)をテキストに、統合型交渉の核となるプロセスを解説します。今回は「統合型交渉過程における4つの重要段階」がテーマです。問題をどのように定義し、深く理解し、代替案を創出し、最適解を選び取るのか──まさに交渉力を左右する実践ステップを学びます。
【TODAY’S TOPICS】
◎統合型交渉過程の4つの重要段階
・問題を明らかにし、定義する
両者が受け入れ可能な中立的言葉で問題を設定し、先入観なく合意形成の土台を築く。
・問題を理解し、利害や要求を表面化させる
立場(ポジション)と利害(インタレスト)を分離し、背景にある関心事や恐れを掘り下げる。
・代替案を創出し、価値交換・創造を検討する
幅広くアイデアを出し合い(価値交換の視点/価値創造の視点)、創造的対話で新たな選択肢を共創する。
・代替案を評価し、選択・合意形成する
一覧化した選択肢を質と受容性で評価し、客観的基準に基づいた合意へと収束させる。
◎交渉アナリスト実技研修「CNPコース」のご紹介
IT業界向けに開発された交渉トレーニングを基盤に、現在では幅広い業種で活用されている実践型プログラム「CNPコース」。
以下の4フェーズと、各フェーズで使いこなす12のスキルを通じて、机上の知識を「体験」し、現場で即活用できる力を養います。
・理解フェーズ(アイスブレイク/セット・ジ・アジェンダ/アクセプト)
・共同フェーズ(チャンクダウン/構成転換/Weメッセージ)
・創出フェーズ(ブレーンストーミング/ビジュアリゼーション/スライドアウト)
・合意フェーズ(オプションセレクト/プッシュ・ザ・バック/コンセンサス)
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お聞きいただきありがとうございました。交渉学についてより詳しい内容をお知りになりたい方は、「交渉アナリスト」のサイトをご覧ください。