今回は、アサヒグループ大山崎山荘美術館にて開催の「丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス」(~2024/12/8)に合わせ、20世紀アメリカを代表する写実主義の画家、アンドリュー・ワイエスを取り上げます。
後編では、アンドリュー・ワイエスが取り上げたテーマ、モデルや画法などその作品そのものに注目します。アンドリュー・ワイエスが生涯を通じて描いたテーマは、「アメリカ」という国の本質、人生の儚さ、そして困難を乗り越える人々の姿でした。
本エピソードでは、ワイエスの象徴的なモデルとなったクリスティーナやヘルガとの関係、そしてワイエスが用いたテンペラやドライブラッシュといった表現技法が作品をどのように形作ったのかを掘り下げます。
また、親子三代の芸術家一家・ワイエス家が互いにどのように影響を及ぼし合い、美術史に足跡を残したのかについても触れます。ワイエスの作品が語りかける、人の生き方に対する普遍のメッセージに、耳を傾けてみませんか?