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岡山市中区十日市、百間川の加工にほど近い場所に本社工場を構える山脇山月堂。創業は1881年、きびだんご製造の老舗企業だ。創業以来きびだんご一筋で、新幹線岡山駅開通、瀬戸大橋完成、インバウンド消費など時代の流れとともに、観光客向けのお土産品として着実な売れ行きを作ってきた。しかし、安部社長が就任した2021年、未曽有の事態が発生、売り上げは9割減となってしまう。コロナ禍だ。実感したのは、お土産だけではいけない、地元の人に食べてもらえる商品を作りたいということだ。そして開発したのが「大福」である。商品名は「きほんの大福」、市内に専門の店舗も作り、イタリアのお菓子マリトッツォをイメージした「モチトッツォ」も売り出した。と、これが大当たり、全国ニュースにもなった。これがきっかけで、大福のOEM生産を開始、中四国のパーキングエリア49店舗に卸すようになる。お土産品、家庭で消費するお菓子、そして飲食店、3本の柱を社長就任2年で立ち上げた安部社長。そこには、長年の夢が託されていた。