圧延・金属熱処理の技術を生かし、道路や建物のグレーチング(溝ふた)、階段や手すり、コンクリーの補強材など小型鋼材製品を製作している。鉄に、用途によって異なる成分を加えたものが「鋼」だが、光陽産業の技術部門は2つ。「鋼」を高温にして成形する「圧延技術」と、毛熱・冷却して加工する「熱錬技術」だ。この2つの異なる技術で、小型鋼材製品で国内トップクラスの実績を誇る。創業の地は、福山市鞆の浦。万葉の時代から汐待ちの港として栄えたこの町には、船の修理をする鍛冶屋が多く、その歴史は現代まで続く。光陽産業の創業者である来山社長の祖父もそのひとり、昭和30年に創業した。昭和45年に現在の地に移転、今では1万4千坪の土地に本社工場が、堂々と建っている。3代にわたる「鋼」のモノづくりにかける思いをトップインタビュー。