高松市牟礼町、五剣山の中腹にある四国八十八か所霊場第85番札所の八栗寺、その参道に建つ白壁の屋敷が「うどん本陣山田家」だ。江戸時代には造り酒屋として名を馳せたが、時代の中で家業も変遷し、山田代表の祖父は画家となっていた。しかし暮らし向きは苦しく、父・潔氏は親戚にこの家を手放さないで済む方法はないだろうかと相談した。その相談相手が、潔氏の叔父にあたる「和田邦坊」だったのだ。風刺漫画家、小説家、画家、デザイナーとして活躍、香川県の名物のプロデュースを数多く手がけた和田邦坊、その人物が潔氏に言ったのが「うどん屋をやれ」だった。山田物流は、うどん本陣山田家の兄弟会社、山田家への麺の製造やギフト商品開発で、全国区のブランド力を誇る。「ぶっかけ」発祥の店、和田邦坊から始まった山田家の快進撃、話題は尽きることなくうどん話を盛り込んだトップインタビューです。