今治市国分に本社を構える橘屋。社名から受けるイメージとは違い、外航海運業を営んでいる。ケミカルタンカーなど15隻を保有、プロピレンやタイヤの原料となるブタジエンなどを海外で輸送するビジネスだ。今治は国内有数の造船の町、そしてタオルの生産地でもある橘屋は、実はこの「船」と「タオル」両方に関わりが深く、65年前、タオル製造で創業した。安部取締役の祖父が創業、縁あって船舶輸送に乗り出し、その後事業も堅調、つい最近までタオル製造も行っていた。3代目の安部取締役は、31歳。3年前に新しい事業を立ち上げている。バングラデシュやインドの解体工場=グリーンヤードと手を組む、船舶リサイクル事業だ。海運大手や商社などの参入も目前、新しい船舶ビジネスを31歳の若き夢とともにトップインタビューです。