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あなたは今まで「時空と回転」「アナロジー」で人生を読み解く人に出会ったことがありますか?
大工の息子であり、食堂の息子である藤井さん(59歳)が語る人生ストーリーは、いままでにない新しく、面白い視点をもたらしてくれます。

ワクワクに貢献する人生藤井さんの人生は、ワクワクに貢献すること。
そのワクワクには下記のように沢山の意味があります。

  1. 枠がどんどん広がっていく「枠-ワク」

  2. 遊びが湧いてくる「湧く-ワク」

  3. 水が沸点に達して相転移する「沸く-ワク」

  4. みんなで賑やかに久しく「和久-ワク」

漢字博士と呼ばれる藤井さん独自の面白い視点ですよね。

普通の職商人家庭から生まれた、非凡な視点小さい頃から大工である父の木材の削りカスの香りを嗅ぎ、道具の手入れを手伝い、その一方で母の食堂で割り箸を袋に入れ、お醤油を注ぎ足す日々。

「職人と商人、両方の世界を浴びてきた子供時代」

そんな環境が、藤井さんを職職人として、物作りの感性と対人関係の機微を同時に育んだのです。

算数、卓球、バイク...
すべてを貫く「時空と回転」の法則

小学4年生で算数に目覚め、中学では卓球、高校ではバイクにのめり込んだ藤井さん。 一見バラバラに見えるこれらの情熱に、彼は共通点を見出していました。

ーどうして回転する地球ゴマは斜めになっても倒れないのか?
ー卓球の球がどう回転するのか
ー巻き尺のテープがまっすぐ折れない長さは重心を考えて、どれくらいの長さなのか?

すべては時空と回転の法則で説明できるんですね。

驚愕のアナロジー思考!大学時代、藤井さんはセラミック材料研究でアルミナの白い粉を混ぜ合わせ、流動特性を研究していました。ブラジル時間まで電子顕微鏡をのぞき、赤いランプの下で写真現像に没頭する日々。
そして今、

「1人1人の人がアルミナの粉に見えるんです」

驚くべきことに、セラミック材料研究で培った視点が、現在の人と組織論に完全に活きているのです。

さらに藤井さんのアナロジー思考は続きます。
「組織が後ろ回転している、右回転している、、、」
一体どういう意味でしょうか?
たとえばイメージしてみて下さい。
・太陽のまわりを動く惑星
・原子核のまわりの動く電子

この惑星や電子をアナロジー(類似思考)で考えると、組織もリーダーを中心に動いている。リーダーによって組織は後ろ回転、右回転をするという発想は、まさに藤井さんのアナロジー思考。
全く異なるものの中に共通のパターンを見出す藤井さんの思考法は、新しい視点をもたらしてくれます。

生粋のエンジニアが情報サービスに就職?1980年代後半、プラザ合意による円高不況で「理系のメーカー離れ」が進行中。物づくりへの情熱を持ちながらも、藤井さんは違う選択をしました。

「人と情報の交差点に立って、社会のあり方や生き方を変えられるっていうのは面白いな」

物・金・人・情報—社会を動かす4要素の中で、「人と情報」の掛け算に可能性を見出した大胆な決断。

役員面接で起こした奇跡のプレゼン就職活動の役員面接官の前に置かれた2つのコップ。
日向と日陰に分かれた光の差に、面接を受けている藤井さんは驚くべきことに、役員に質問を投げかけました。

「この手の中にある酸素の量はどっちが多いと思いますか?」

これをバイクレースに適用すると、酸素が多い方がバイクの出力が大きくなる。それを理解し、チームが戦略を立て、ライダーが信頼して走る。
この掛け合わせが勝利をもたらす。すなわち、

「バイクレースに勝つには、「物の理(物理)」と「人の理(人理)」の2つを組み合わせないと勝てない」

理 (ことわり)とは、もっともな事。道理。条理。
「あなたの会社は人の理は優れているかもしれないが、物の理が弱い。それを組み合わせていないのがもったいない」

普通の就活生なら決して言えない直言。
しかし、この独自の視点が藤井さんのキャリアを切り開きました。

入社後の多彩なキャリアパス

古代の知恵と現代技術を結ぶ
「工」と「巫」の哲学「工学の『工』に人を加えると『巫』になる。工は天の声を地上の人に伝える存在」

普遍性を追求する「工学」に、個性や人間性を取り戻す—それが藤井さんの目指す未来です。

異分野の知識をつなぎ、意外な関連性を見出す藤井式思考法は、あなたの仕事や人生に新たな視点をもたらすかもしれません。

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