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Description

天才の後継者は、天才である必要があるのか。スティーブ・ジョブズの後にAppleを任されたのは、“アラバマ出身のオペレーション担当”でした。

今回の前編は、ティム・クックが「ジョブズの相棒」になるまでの物語です。南部で形作られた価値観、IBMで叩き込まれたシステム思考、倒産寸前のAppleへ飛び込む意思決定。そして在庫と供給の設計で、Appleの“会社としての呼吸”を整えていく。派手な発明ではない。でも巨大企業が勝ち続けるには、こういう勝ち方が必要だった——という回です。

【目次】

00:00 オープニング02:23 幼少期、人種差別現場の衝撃06:12 生産工学専攻、IBM入社10:48 キャリアの転機12:49 当時のAppleは在庫管理が課題14:29 クックとジョブズの出会い15:53 クックの最初の役割20:13 ジョブズとのコンビネーションが抜群23:04 競合他社を牽制した戦略23:56 Appleが最強になる25:55 ジョブズ休職中に暫定CEOに26:55 ジョブズからの電話「今すぐ来い」30:28 今回の学び32:05 次回予告

エピソード概要

この回で描くのは、「天才の後に、会社を生かす才能が立ち上がる」プロセスです。

ティム・クックは、ジョブズのようなカリスマでも、プロダクトの天才でもない。むしろ、派手な物語になりにくい“舞台裏の人間”です。しかし、Appleのような巨大企業が勝ち続けるには、発明だけでは足りない。製品を「作れる」「届けられる」「外しても死なない」状態にして初めて、次の賭けが打てる。

前編は、クックの価値観の源流(南部で見たねじれ)、IBMで鍛えられた現場と数字への執着、そして倒産寸前のAppleへ行く意思決定を通じて、「なぜこの人物がジョブズの右腕になれたのか」を積み上げます。ハイライトは、在庫改革です。30日分あった在庫を6日に落とし、企業の反射神経を改善する。これは“モノを減らした話”ではなく、意思決定の速度とキャッシュの自由度を取り戻した話として位置づけられます。

そして終盤、継承の瞬間が来る。2011年8月11日、ジョブズからの電話。「今だ」。舞台裏の男が、舞台の中央へ引きずり出される。その瞬間までを描いて前編は終わります。



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