葬儀業界の「嘘から出た誠」 —— 非科学的な前提が導いた科学的最適解
世の中、間違った理由や理論、先入観、民間療法、しきたりの前提があっても、結果的に正しい行動に繋がったものが多々あります。
例えば、フローレンス・ナイチンゲールの行動で死亡率を下げた話があります。
本来は当時ハンガリーのゼンメルワイス医師によって提唱されたのが、オペ前に、必ず手を洗うことだが、他の医師から反感を買って定着しなかったが、ナイチンゲールが見つけた「不適切な環境」(つまり汚い水)を排除することで現場での死亡率を下げて、感染症による死亡率を減らしました。
日本の葬送文化でも似た話があります。
大昔(50年近くかも)、日本昔話の番組で石鹸作りで失敗が続き、神さまの行いと思い、塩を撒いてお清めしたことで液体が個体に変わって、日本で持ち運べる石鹸ができたのを思い出しました。
これは、結果的に化学反応で塩が水分を吸収して固体化し、神さまのおかげではなかった。
衛生を保つことで、当時知られていなかった細菌から感染症を減らし、妊産婦の死亡率と戦場での死亡率を減らせたわけです。