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今日も究極のどうでもいい雑学をお届けしまーす。

GMというと、web3界隈ではおはよう!の意味で使われる一般的な略号ですね。
GNでおやすみなさいもよく使われるようです。
この手の略号ですが、デジタル界のチャットで使われるようになったのかと言うと、実は大昔からの風習なのです。

人間の根源的な欲求のひとつに、自分の意思やメッセージを、他の場所の他人に届けたいというものがあります。
遠隔地にいる人に何かの情報を伝えようとすると、その昔は電信しかありませんでした。
電信は電話とは違い、人間の音声などは伝達できず、基本的に電気信号のオンとオフしか伝えられません。ですから現代とは全く比較にならないほど情報量や伝達スピードに制限がありました。つまり激遅でした!

19世紀の中頃には、電気通信の仕組みが次々と発明され、その機器(ハードウェア)に情報を乗せるための決まり(ソフトウェア)がそろったあたりで、「有線」の電信が可能になりました。

そしてハードウェア面での無線通信は、イタリアのマルコーニによって1895年に発明されました。有線の電信が発明されてからかなり時間が経ってやっと無線が使えるようになったのです。
そしてそこに流す情報はまだ人間の声、つまり音声は乗せられずに、あの短点と長点を組み合わせて文字を表現するモールス信号だけを情報として乗せることができました。

そんな背景があったので、普段良く使うフレーズ、たとえばgood morningなどは、11文字送信するより、GMと2文字に省略短縮することで、メチャメチャ時短になるわけです。

今の時代でこそ、音声や映像などの巨大データをリアルタイムで送信する方法がありますが、ともかくアナログの電信しかないない時代には、モールス信号を送ることしかできなかったのですね。要はこれが「電報」です。

方式としては無線でも有線でも、なるべくデータ量をおさえることが工夫された結果、全世界でつかえる無線用語が発案・利用されるようになりました。無線電信のことをCWと言いますが、これはcontinuous wave = 連続した波の略です。
実は無線通信も最初は火花放電方式という、周波数が特に決まっていないような汚い電波を「断続的に」使う方式だったのですが、技術の進歩で、きれいな「連続した電波」が出せるようになった時に、電信のことをCWと呼ぶようになりました。
いまでもCWといえば、電信≒モールスのことを指します。

CWを使う以上、ともかく送受信するメッセージは極力少なくしたいという宿命にあります。なので、常識化している略号がごまんとあり、通信する人達の間ではある意味共通言語になっているのです。
こちらにその好例があります↓
http://www.digitalworldjapan.com/enc/others/cwabbr.htm
この中にも、
◆GE Good Evening こんばんは
ーー・ ・
◆GM Good morning おはよう
ーー・ ーー
◆GN Good night さようなら、おやすみなさい
ーー・ ー・

などがフツーに書かれていて、超多用されています。

これからTwitterやDiscordでこれらの省略形で会話してみては?

※しません、、、

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今日のおはよう 英語

Good morning!
良い 朝!

これ、日本語のおはようと訳すのは、完全に意訳ですよね(^^ゞ)
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