2022年7月15日送分。
「なぜ日本だけ賃金が上がらない!?賃金30年据え置きの謎」
先週のこの番組では、値上げラッシュを取り上げました。電気代も、ガソリン代も、食品も、どんどん上がっていく中、僕は、生活や社会不安を抑えるための切り札として、賃金を上げることがいちばん重要だというお話をしました。そう思っている方、多いんですよね。でも、現実は、全くそうじゃないんです。こちらに、OECDの加盟国34カ国の賃金をドルに換算して比較したグラフを見ると、日本の足もと平均賃金は、4万ドル強。34カ国中、24位です。G7で最下位。韓国の4.5万ドル弱よりも下なんです。
歴史的な推移を振り返ると、1991年、日本の実質賃金は、フランスとイギリスを上回り、G7の中で5位。韓国の1.6倍近くでした。ところが、1995年にフランスに抜かれ、1995年にイギリスに抜かれ、以後はG7最下位が指定席となりました。さらに2013年には韓国にも抜かれ、2021年には韓国を9.7%も下回っているんです。
確かに、この30年間の日本の賃金は、9.7%上がっています。でも、アメリカは30年前に比べて、152%も上がっているんです。
その結果、日本は、「世界的に見て賃金が伸びない国」になってしまっているわけです。そこで、今日は、どうして日本の賃金は、こんなに上がらないのか。どうしたら、上がっていくのか、そのあたりを、じっくりお話ししたいと思います。