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イントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#79 【推語り4】「好き」の原点本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3shVFfZ (今回のメンバー:やすお、ソキウス) 今になって効いてくる、あの頃のもの。 今回は第4回となる「推語り」の回。 【過去の推語り回:1( https://spoti.fi/3geRHhE )、2( https://spoti.fi/3Ep0RTq )、3( https://spoti.fi/33MIWYQ )】 今回紹介するアーティストやコンテンツは、大きく分けると以下の2つです。 ・『シスター・プリンセス』 ・オーイシマサヨシ 前半はソキウス。 これまでの推語りではあまり前面に出してこなかった自身の「思い出」である作品・楽曲として、以前の「本日の一枚」回( https://spoti.fi/3xmXACU )で堀江由衣の楽曲を紹介した際にも登場した『シスター・プリンセス』という作品。 ソキウスにとってアニメオタク・アニソンオタクの「取っ掛かり」になったようなこの作品を、アニメシリーズ2作品を基本に語っていきます。 まずは、2001年に放送された第1作。 この主題歌であった堀江由衣の「Love Destiny」と「翼」との知名度の差を、楽曲の特徴と絡めながら比較します。 続いて、2002年に放送された『シスター・プリンセス RePure』。 この作品内の2つの放送枠、そしてそれぞれに付けられた主題歌をcan/gooと岡崎律子が今回の話題の中心。 特に岡崎律子の『life is lovely.』のアルバムに注目します。 このアルバムの収録曲であり、作品の登場人物の一人である咲耶のキャラクターソングである「Romantic connection」は、ソキウスのオタク的な「原体験」の一つでした。 岡崎律子の「儚さ」と、作品内での物語の展開の掛け算が熱く語られます。 さらにキャラクターソングの文脈で、『シスター・プリンセス 〜12人の天使たち〜』のアルバムも併せて紹介。 ここでは先ほど挙がらなかった別のキャラクター、春歌と亞里亞をその担当をした声優にも触れながら語ります。 【参照:水樹奈々回( https://spoti.fi/36dPSQw )】 「性癖」(?)も形成されるほどの「人格形成」の実状が明かされる…? 後半はやすお。 クリエイターの存在をきっかけに楽曲を探すようになりだしたやすおが、クリエイターの部分も持ち合わせるシンガーソングライターとして「オーイシマサヨシ(大石昌良)」を紹介します。 (オーイシマサヨシ名義として活動を始めるのは2014年だが、アニメソングへの進出は2013年から) 彼がカタカナの名義で活動をし始めた1stシングルである、アニメ『月刊少女野崎くん』の主題歌「君じゃなきゃダメみたい」は、発売当時のやすおにはあまりハマっていませんでしたが、後に発売される『多田くんは恋をしない』の主題歌「オトモダチフィルム」で「ぶっ刺さり」。 MVでの可愛さや「多幸感」を熱く推語りします。 さらに特撮作品好きのやすおとしては、そのような作品の要素がある『ウルトラマンR/B』(「Hands」)や『SSSS.DYNAZENON』(「インパーフェクト」)の主題歌も外せません。 「多幸感」だけではないその「引き出し」の多さも、やすおがハマる一因となっています。 またここで、彼が提供した楽曲にも言及。 セルフカバーアルバム『仮歌』シリーズとともに、その大石節の魅力を語ります。 ただ今回は時間の都合もあり、彼がTom-H@ckと共に組んでいるユニット「OxT」での活動には触れられず。 やすおとしては、このOxTでももう1回分語れるくらいにはハマっています。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、本編で挙げた作品にも関連する楽曲を紹介。 「らしくない」ところに衝撃を覚えました。 【今回のキーワード】 『シスター・プリンセス』/堀江由衣/can/goo/岡崎律子/水樹奈々/オーイシマサヨシ/特撮/OxT/『多田くんは恋をしない』/サンボマスター2022-04-1624 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#78 その「競技スタイル」は何のため?本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3hcmWKs (今回のメンバー:キョン、ソキウス) 「音楽と出会いたい」と「クイズで勝利したい」、この2つの態度から考えてみる。 今回は「競技的な度合いが高いイントロクイズにおいて、自身の『競技スタイル』と呼ばれるようなものはある?」という問いをきっかけに、そのようなスタイルを採ることが合理的だろうと考えるようになるその前提にも目を向け、最終的には楽曲の知名度と「知らない」こととの関係回( https://spoti.fi/3OfGb5g )とは異なる視点で、今後予定している「イントロクイズと『勝利』の価値」回へ繋がるような内容として、いわゆる「クイ研」的な文化を話題に挙げます。 【参照:「競技クイズ」回( https://spoti.fi/2SjYvSr )、イントロクイズと勉強の回( https://spoti.fi/3BP5cNq )、「座学」と「暴力性」の回( https://spoti.fi/3cesvWf )】 まずは競技イントロクイズの際に考えていることや行っていることをキョンに質問すると、「誤答を恐れずに飛び込んでいく」ことだと回答。 「イントロクイズって何が楽しいの?」回( https://spoti.fi/3DufgMR )でも楽しさとして早押しの速さを挙げていたので、ソキウスは、競技的観点と楽しさが密接に繋がったこのスタイルに至るまでの過程を尋ねました。 かつては「誤答をしない」スタイルで臨んでいたが、「勝負に勝つため」には対峙せざるをえない「限界」の感覚と、その「限界」を突破している他者への「憧れ」によって、現在のスタイルへと移行したキョン。 その大きな要因として、出題された曲を瞬時に判断できたのに早押しクイズで回答権を得られなかった状態が「一番『後悔』する」ので、「答えたいものを答えよう」となったことを挙げます。 一旦ここでソキウスは、キョンの回答が早押しクイズを前提としていたことに注目し、非・早押しクイズでのスタイルだとどうなるかキョンに投げかけ。 そこでの回答は先ほど同様「後悔」という観点からだったので、現にクイズが行われる場以外でのスタイルと限定したうえで再度質問してみると、それに対しては「予習」という点から言及しました。 ソキウスはこの質問で想定していた予習以外の観点として、「(広義での)勉強への態度」、要するに音楽に触れるときの態度という点があったことをここで提示。 この点についてキョンは「ふと我に返ったとき」に「名詞的」な要素での「この曲何だっけ?」という感覚に陥ることがあると答え、ソキウスがここで提示する「動詞的」な要素(ex.楽曲間の影響関係、楽曲内での達成)は、普段は「曲から(「作品の外」を媒介せずに感知可能である情報の)先は考えない」キョンにとっては意識の及ばない「補足情報」として捉えられているようです。 【参考:批評回(後編)( https://spoti.fi/3eqrcER )】 続いて、ソキウスはここで改めてキョンにとっての「後悔」に話を戻し、現在のスタイルで(広義での)後悔をすることはあるのかを尋ねます。 キョンは「自分の思うスタイル」で押せなかったとき以外での後悔は無く、また、そのスタイルの際に発生する誤答は「納得のいく誤答」だと考えているので、誤答「した」こと自体への後悔も無いとのこと。 一方でソキウスの競技スタイルは、読み上げ形式のクイズでの自らの経験と比較するのであれば、イントロクイズでは「前のめり」。 しかしそうは言っても、自身としては誤答「した」ことで生じる後悔の度合いがキョン的な「後悔」のそれよりも高いと感じているので、その「前のめり」具合もキョン程ではない様子。むしろその競技スタイルの意識は非・早押しクイズの方に強く向いています。 ただしキョン程ではない「前のめり」とはいえ、早押しでのイントロクイズの性質を念頭に置くと、早く押すことをより強く意識するようになると補足を入れます。 【参考:音源量回(後編)( https://spoti.fi/3637Nco )】 この対話では「負けたくない」という結論は同じでも、そこへ至る思考の過程が2人の間では微妙に異なることが見えてきました。 今回のテーマが「競技」での話なので当然ではあるものの、ここまでは「勝ち負け」の話題が多め。 さらにここで以前の「座学」と「暴力性」の関係を考えた回の内容を踏まえると、競技イントロクイズの場において「勝利」することの価値、そしてそのような価値と「暴力性」との関係はどのようなものとして捉えられているのかに触れる必要があるだろうというのがソキウスの考え。これらの論点へ進む前段階として、今回は「競技イントロクイズで勝ちたいか」という問いをキョンに投げかけます。 この問いはキョンにとっては「刺さる質問」だったようで、今回キョンが挙げたものよりも上位概念でのスタイルとして、自身が「どういうつもりで」クイズを「やっていたいのか」を悩むモードへ。 ひとまずキョンとしては、他人に勝ちたいという欲望よりも「自分に勝ちたい」というのがここでのスタイル。ソキウスはこのキョンの回答に対して、もはや「他人と(競技)クイズする必要は無い」のではないかと暫定的に返答をします。 今後への取っ掛かりが見え始めたところで、さらにソキウスは、競技的な度合いが相対的に高いクイズと低いクイズでの勝利の価値の差はキョンの中にどの程度あるものなのかを尋ねます。 基本的にはその程度の差に関わらず「自分を貫き通す」が、特に高い競技性が求められるイントロクイズでは「最適解」を目指すこと、そしてその過程の中では「自分をかなぐり捨てる」可能性があることに言及。 このキョンの回答を受けてソキウスは、ここで「貫き通す」という「自分に勝」つことの内実をこの回でもう少し明確にする必要があると考え、その点を対話の俎上に改めて載せます。 キョンとしては、回答権を得られない「後悔」を無くすために自身のスタイルを貫き通すことが「自分に勝」つことだという考え。ただソキウスは、ここで貫き通そうとしているもの、そして「最適解」を求めたり、「かなぐり捨て」る必要があるという性質それ自体が、クイズと押しのスピードや勝ち負けの尺度とを過度に結び付けていて、結果的に(競技性が高くないものも含んだ)イントロクイズの可能性を狭めているのではないかという点に注目。 この終盤になって、競技的な度合いの違いに対しての考え方の差と、その思考の過程で各々の意見が前提としているものの差が、対話を通して徐々に明らかになっていきます。つまりそれは、イントロクイズが持つ音楽×クイズの性質、今回の内容に即して考えれば、楽曲を発見する場と勝ち負けを決める場という両側面の存在をどの程度「別の次元」のものとして捉えているのか、またその2つの「次元」間での優勢度合いをどのように考えているのかという点です。 これらの差が生まれる更なる前提として、(「おんたま」メンバーも参入している)クイズ研究会(クイ研)的な文化がその一つには挙げられるだろうというのがソキウスの考え。 イントロクイズの楽しさと競技スタイルを貫くかどうかとは本質的には「別の次元」ではあるだろうが、クイ研的文化とその影響が界隈内では優勢な現状を考慮すると、これから趣味として始める人にその楽しさを伝えるためには、その2つの「次元」をもっと明確に分け、クイ研文化の優勢さとの上手い「バランス」の取り方として、音楽との出会いの側面を強調して外部に打ち出すことがイントロクイズの「対外戦略」だろうとソキウスは考えており、キョンもこれらの点には同意します。 「おんたまオープン」は、そのような「対外戦略」の一種として開催を計画しています。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、ご当地ネタ満載な楽曲を紹介。 好きな音色×地元ネタ。 【今回のキーワード】 競技スタイル/競技クイズ/早押しクイズ/様々なクイズ的後悔/音楽と勉強への態度(名詞的/動詞的)/競技クイズの「暴力性」/勝利の価値/クイズ研究会的文化/OSTER PROJECT/AIきりたん(東北きりたん)2022-04-1333 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#28 イントロクイズとテクノロジーの回(今回のメンバー:キョン、ソキウス) 今回振返るのは、ゲストも招いて行われた「イントロクイズとテクノロジー」の回( https://spoti.fi/3iE3YxG )。 この回の最後にソキウスが一言こぼした話題について考えてみました。 それは、技術の進歩が(特にオンラインでの)イントロクイズ経験をより良いものにさせるということは大筋としては否定されるべきものではないが、技術が進歩したことで(誇張気味に言えば)「出来なくなること」への意識、要するに、新たな技術が「当たり前」(「ネイティブ」[cf.金子 2018])となったことで、その技術が誕生する以前に各々が考えていたこと・行っていたことへの関心が薄らいでしまうことへの意識も技術のメリットを論じる際には考える必要があるだろうということ。 ここでソキウスはキョンに、技術の進歩が生み出すそういった「プラスではない面」を自身がどの程度意識しているかを尋ねます。 これにキョンは「そんなに意識していることはない」と返答。 それを受けてソキウスはここまでの話の具体例として、オンライン上での早押しクイズが可能になる以前の状態へ意識を向けてみることを提案します。 キョンはその状態も「あまり考えたことはない」と述べますが、「そういう時代と比べて」考えると、早押し形式が技術によって可能になったことで、この形式がクイズを趣味とする界隈での「主体」へと変化していっただろうと言語化しました。 (イントロクイズの界隈にいた訳ではないが)趣味としてのクイズを長年続けてきたソキウスは、自身の経歴を振り返りながら、オンライン上では早押し形式が思うように行えない状況下で当時は何が行われていたか、そして可能であったかという点に意識を向けることへの必要性を提示。 キョンはこのソキウスの態度を「哲学的」と称しますが、ソキウスはそうとは考えていないようで、どちらかというとここでの視点はその技術の歴史性だと捉えています。 キョンは自身でも語るとおり、この歴史性の意識が「ほぼ無い」と認識しているので、「考えれば考えるほど難しい」ということしか考えられない、そして「思いを馳せるまで至らない」というのが現在の認識です。 ここでキョンが語るように「馳せる」程までのことなのかという点に注目したソキウスは、(キョンもリアルタイムでその変化を経験しているはずである)「スマホ」が普及する以前/以後での感覚の違いをその具体例としてさらに追加。 この例に対してキョンは「(そのような違いを意識することが)出来たら面白い」とは思うが、それは「凄く難しいこと」ではないかと返答。自身にとってその違いは「考えようとしなければ考えないこと」であり、そのような変化以前で思考していたことを今意識してみようとしても「考え込んでしまって上手く答えが出」ず、現在の自分では「出来る気がしな」いからだという言い方で、そのような答えとなった理由を挙げました。 この回を聴いてくださった皆さんにとって、今回のソキウスの意見は果たして「自分事」として捉えられるものだったでしょうか。 【参考資料】 金子厚武, 2018, 「中田ヤスタカが、世界の音楽シーンから見た邦楽の今後を語る」, CINRA.NET(2022年4月9日取得,  https://www.cinra.net/interview/201803-nakatayasutaka).2022-04-0908 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#25 ライブエピソードの回(今回のメンバー:やすお、ソキウス) 今回振返るのは、ライブエピソードの回( https://spoti.fi/3k3SkMl )。 以前に行った「配信ライブ」回[#15( https://spoti.fi/3eEcLgK )、振返り#15( https://spoti.fi/3J1nWfN )]がどちらかというと各々の「心持ち」を明らかにする回だったので、それとは対照的にエピソードをたくさん語ったこの回。 この回の主旨に沿って、この振返り回でもライブエピソードを語っていきます。 ただ本編を収録して以降、ソキウスが「現場」でのライブに参加していなかったので、今回登場するのはやすおのエピソード。 その中でもやすおにとって印象深かった、そしてこの番組でも何度も登場している「DIALOGUE+」のライブが中心に語られます。 始めにやすおが言及したのは、「箱」=会場のキャパシティー。 やすおが同じく好きなスフィアなどでの会場よりかは少し小さな規模感で開催されていますが、その規模感がやすおには新鮮に感じられたようです。 具体的には「よく見えること」や、(DIALOGUE+のプロデュースも行っている田淵智也の言葉を借りるならば)「(大きい会場では)届かないところ」にも届かせることが出来るといった点をここでは挙げます。 やすおは、DIALOGUE+楽曲の「強強制作陣」、そして彼女たちの「全力パフォーマンス」をワンマンライブで体感することが出来て思わず感動。 さらにこれまで参加していたライブとの違いとして、MCパートがほぼ無いという彼女たちのライブの構成をここで提示。 彼女たちの配信ライブは見たことがあるソキウスもこの話題に乗っかり、そのMCの無さについてやすおと意見を交わしたことを明かします。 【参考:スフィア回( https://spoti.fi/2X3lxQ5 )で語られたライブでのパフォーマンス】 今回の話を受けて最後にソキウスは、規模感という点でDIALOGUE+のライブに期待することをやすおに質問。 やすおはAnimelo Summer Live【参考:アニサマ回( https://spoti.fi/3DLNyfk )】での彼女たちのパフォーマンスとツアーでのパフォーマンスを比較させて、個人的には「近い方が良いな」という心持ち。 東京国際フォーラムでのライブという彼女たちの目標を一つの極として置くのならば、現在の規模感とその極との間をやすおは望んでいます。 この規模感的な考え方は、今後の他のライブに関する回でも用いることが出来るかもしれません。2022-04-0608 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#77 水樹奈々とソキウス本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3vfecvj (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 絞りに絞って、水樹奈々楽曲を語り尽くそうとしてみた。 【過去の「アーティスト特集」回はこちら:JAM Project[#13( https://spoti.fi/3xyonc0 )、#14( https://spoti.fi/3fPJbp9 )、#22( https://spoti.fi/3CCauNq )]、スフィア&ミュージックレイン[#29( https://spoti.fi/2X3lxQ5 )、#30( https://spoti.fi/3yS6VR7 )]、イヤホンズ( https://spoti.fi/3qM2K7y )】 これまでにメンバー3人各々がアーティスト単位で語ってきたこのシリーズも第4回。 今回はソキウスが、声優・歌手の「水樹奈々」について語ります。 この回を設定するにあたって、その進行の仕方は悩んだものの絞りに絞って水樹奈々の楽曲、さらにその中から4枚のオリジナルアルバムを中心にして、全体的な楽曲の傾向の流れを語っていこうというのがソキウスの今回の指針です。 その語りの軸として5つのキーワードと2組の人物を設定します。 それが、①演歌仕込みのガールポップ、②動と静の明確な差、③シンフォニック・ロック、④スピード感、⑤大人路線からの「横ノリ」と、矢吹俊郎、上松範康 & Elements Garden。 (本編でも示されていたとおり、この5つのキーワードは何となくの時系列順で挙げられてはいるが、それらはお互い複雑に交じりあっている。) アルバムの話へ直接的に入る前に、以前配信したアーティスト特集の回【参照:スフィア回での「本日の一曲」( https://spoti.fi/2X3lxQ5 )】の「本日の一曲」でソキウスが伏線として設定していた「TRANSMIGRATION」という楽曲と奥井雅美・矢吹俊郎との関係の話へ。 キョンも意識しているとおり、(特に)初期の水樹奈々楽曲を語る上でこの関係の話は避けられません。 この矢吹俊郎の話を踏まえて、まずは2ndアルバム『MAGIC ATTRACTION』。 矢吹俊郎プロデュースの下で、1stアルバムではそこまで明示的ではなかった彼女のルーツでもある演歌的なこぶしやビブラートといった歌唱法がはっきりと登場したこの作品。 水樹奈々楽曲の全体的な方向性が明確になりだした作品として、このアルバムに収録されているいくつかのダンスナンバーや、彼女のキャリアを語る上で外せない「POWER GATE」や「あの日夢見た願い」といった楽曲が語られます。 続いては、5thアルバム『HYBRID UNIVERSE』。 ソキウスがこのアルバムを選んだ大きな理由としては、上松範康が本格的に参加しだしたアルバムだから。 主に彼や(彼も所属している)Elements Gardenの手によって生まれる「水樹奈々っぽさ」の系譜の一端を感じることが出来ます。 ここでソキウスは今回選んだ4枚のアルバムの選考理由にも繋がる時間的な視点として、彼女の2016年のライブで公式に設けられた2つの時期区分である「GENESIS」期と「FRONTIER」期という分け方を提示。 「水樹奈々っぽさ」が生まれて形作られるGENESIS期から2枚、(後に挙げるとおり)そのパブリックイメージを基に活躍の幅を広げていくFRONTIER期から1枚、そしてそれらの時期の経験値を積み重ねてきたことで生まれるその先の時期から1枚を選んだことを語ります。 次はFRONTIER期の作品である、8thアルバム『IMPACT EXCITER』。 ソキウス曰く、「デジタルっぽいスピード感」が存分に現れているこの作品。 このような雰囲気を持った楽曲は、後に彼女自身も声優として出演し、彼女のパブリックイメージの形成にも大きく関わっている「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズの楽曲にも繋がるもの。 (もちろんこのアルバムだけに限った話ではないが、)さらに動と静の明確な差として、ファンからの人気も高いアルバム曲も併せて紹介していきます。 ソキウス的には、このFRONTIER期に定着したパブリックイメージ的なものは、彼女のベストアルバムである『THE MUSEUM』シリーズなどを参照してほしいと断りを入れ、その時期以降の取り組みを示そうと一気に2016年の作品へ話題を飛ばします。 最後は12thアルバム『NEOGENE CREATION』。 そのアルバムのタイトルからも(2016年のライブを踏まえた)「新第三紀」を明確に打ち出したこの作品。 ソキウス的には、これ以前から作品の傾向として現れてはいた「大人路線」がここではっきりと出ています。 これまでの楽曲の路線ももちろん踏まえてはいるが、その傾向の配分としては、これまでの経験値の蓄積があるからこそのサウンドや歌詞の方に重点がより置かれている作品です。 また、この12枚目を受けた、現在のところの最新作(13thアルバム)にも繋がる「横ノリ」的な要素も垣間見えています。 ここまではソキウスのほぼ一人語りが行われたので、各々が持っている彼女へのイメージも確認しつつ、ここからは全員で彼女のおススメ楽曲を語ります。 まずやすおが選んだのは、FRONTIER期の中でも早い時期に発表されたシングル曲で、打ち込みの要素強めかつスピード感もある「Astrogation」。 さらに同じくFRONTIER期から、和ロックテイストな「純潔パラドックス」。 続いてキョンが選んだのは、既に話題に挙がった「POWER GATE」と「純潔パラドックス」、そして『なのはStrikerS』主題歌の「MASSIVE WONDERS」、さらに可愛い路線の「COSMIC LOVE」。 俗に「奈々語」と呼ばれる彼女の作詞手法や、彼女へのパブリックイメージとは少し外れる要素の良さを語ります。 最後にソキウス。 ここまでの2人がほぼ同じ時期の楽曲を挙げたので、ここでは(前半で2022-04-0230 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#76 2022年冬アニソン総決算本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3vfl6kc (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 今回も(本編で紹介しなかったものも含めた)「2022年冬アニソンまとめ」プレイリスト( https://spoti.fi/3qIaBlr )を作成しました。 ぜひ、こちらも併せてお聞きください。 【過去の「最新アニソン総決算」回はこちら:2021上半期[#19]( https://spoti.fi/31OkRzO )・[#20]( https://spoti.fi/2Y1Ha3O )、2021夏( https://spoti.fi/33yF5i6 )、2021秋( https://spoti.fi/3Jq5leN )】 まずはこれまでどおり、前クールの最後で来期に期待してたものへの答え合わせからスタート。 やすおが挙げていた『CUE!』と『明日ちゃんのセーラー服』は、本人にとって「間違いない」ものでした。 『CUE!』は、生でそのパフォーマンスを見たことがあるやすおは視覚的なアプローチから、そしてソキウスはその「町中華」のような「ベタさ」から。 また『明日ちゃん』は、やすおの推しやアニメーションの映像表現などから言及していきます。 ソキウスが挙げていた『スローループ』は、やすお曰くソキウスが「好きそう」な楽曲。 「間違いなく好き」と語るソキウスが、別の作品の楽曲やFlyingDogというレーベルとも結びつけながらその魅力を語ります。 続いて前回触れていなかった作品も挙げていこうと最初はキョンに話題を振りますが、それに対し「ほぼ何にも触れていなかった」と回答。 以前の総決算回( https://spoti.fi/3xDqVpl )でキョンも挙げていた『進撃の巨人』の楽曲にソキウスが触れたことで、ここからはソキウス一押しの楽曲・悪魔の子/ヒグチアイの話に。 またソキウスはキョンの興味関心に引き付けて、(JAM Projectのメンバーでもある)福山芳樹が主題歌を担当した『異世界美少女受肉おじさんと』にも言及。 彼の楽曲へのイメージとその(00年代アニメ的な)「懐かしい」雰囲気を作品内容と絡めながら話は進みます。 次にやすおが挙げたのが『コードギアス』の特別版。 Cö shu Nieサウンドなこの作品のOP・EDをピアノを中心に推語り。 ソキウス曰く「21世紀のアニソンっぽい」藍井エイル歌唱のOPも注目です。 また過去の推語り回【参照:推語り回②[ https://spoti.fi/3Ep0RTq ] 】などでやすおが言及していた古川慎をはじめとした男性声優楽曲も。 そこにソキウスが乗っかる形で、併せて増田俊樹や羽多野渉の楽曲を挙げていきます。 前の話題の勢いそのままに最後はソキウス。 『着せ恋』楽曲のハマりポイントを中心に、時間の限り推語りモードです。 そして、やすおが一度置いといた『鬼滅の刃 遊郭編』の主題歌の話に。 作品の前評判の高さそのままに、この楽曲の良さを語ります。 そしてこの回の最後もこれまでどおり、来クールである「2022年春クールへの期待」。 収録時段階で発表されている情報だけでも、人気作品の続編や注目の名前が続々登場。 キョンも気になる『TIGER & BUNNY2』と「UNISON SQUARE GARDEN」、やすおの推しとしてミュージックレイン所属歌手やDIALOGUE+など、ソキウスが気になる水樹奈々などなど盛りだくさんです。 様々な期待を込めながら、上半期末に開催予定の「2022年春アニソン総決算」と続きます。 《主として今回挙がった作品》 ・CUE! ・明日ちゃんのセーラー服 ・スローループ ・進撃の巨人 The Final Season ・異世界美少女受肉おじさんと ・コードギアス 反逆のルルーシュ(15周年特別版) ・鬼滅の刃 遊郭編 ・殺し愛 ・薔薇王の葬列 ・オリエント ・その着せ替え人形は恋をする ・ヴァニタスの手記 ・天才王子の赤字国家再生術 ・地球外少年少女 ・トライブナイン 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、「多幸感」あふれる楽曲を紹介。 お金がかかってます。 【今回のキーワード】 2022年冬アニメ/ぽかぽかイオン/FlyingDog/ヒグチアイ/福山芳樹/Cö shu Nie/藍井エイル/男性声優楽曲/スピラ・スピカ/あかせあかり/Aimer/DIALOGUE+2022-03-3027 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#75 「知らない」ことは「ダメ」なこと?本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3GMFKdq (今回のメンバー:やすお、ナル、ソキウス) 自身が持つネガティブな感情に対して、まずは向き合うことから始めてみた。 これまでのクイズに関する様々な回ではどちらかというと「出題者」の話が多め。 なので今回は、比較的「回答者」と繋がりが強い「(回答者の立場となったときに出会う)知らない曲」をテーマとして設定し、各々が「知らない曲」と出会ったときに思うこと/行うことの確認を通して、イントロクイズと楽曲の知名度の関係を考えていきます。 まずはナルに、世間的には知られている(であろう)が自身が知らない曲に対してどのようなことを思うかを尋ねます。 ナルは自身が好きな「マイナーな曲」よりもそのような楽曲の方が「有名なのか…」と、「世間の知名度はこうだけど、俺の中の知名度はこうだ」などといった、「ネタ」的な態度をあえて取ることもあるとのこと。 やすおにも同様の質問を投げかけると、そのような楽曲が存在することがやすおにとっては「嫌」だと感じるので、「覚えなきゃ」といった「強迫観念」に駆られることもあると回答します。 ただし同時にやすおは「音楽を聴くことを義務化したくない」とも考えているので、「強迫観念」があるとはいってもそれが実際の行動に影響を及ぼす度合いはその言葉の印象よりかは高くありません。 やすおはここでは音楽鑑賞を義務化したくないという旨の回答をしていましたが、ソキウスはこれが読み上げクイズの場合だとどのように変化するかを質問。 これに対してやすおは「一般常識」という言葉を挙げてその微妙な感覚の違いを説明しますが、「強迫観念」という点では先ほどとそこまで大きくは変わらないようです。 続いてソキウスは、世間的にはそこまで知られていない(であろう)曲を自身が知らない場合についても質問。 ナルは、例えば自身は知らないけれどもとある音楽シーン内では有名な楽曲と出会ったときには「受け入れ」ると、先ほどの「ネタ」的な態度とは異なりますが、これにはナル自身の「マイナーな曲」指向も関係がありそうです。 この回答を受けてソキウスはナルに、何らかの音楽シーン内で有名という訳でもない「知られていない曲」に対してはどうなるかを重ねて尋ねます。 これにナルは、曲名やアーティスト名といった要素の中に「癖」を見出せない限りはそのような楽曲はそこまで意識しないだろうと回答します。 やすおにも同じ質問を振ると、そのような「ニッチ」な楽曲に対して「自分にとっての食指が動かなければ」「流れていく」だろうと自身の感覚を言語化。 ソキウスは特定の音楽シーン内では有名という条件を付けてやすおにも再度質問すると、この場合ではメインストリームな楽曲よりかは「傷」は「浅い」だろうと回答。 併せてソキウスは、先ほどのやすおの回答の中にあった「食指が動」くような楽曲がどのようなものか気になったのでこちらも質問すると、やすおは「1回聴いて好きになるか」どうかや、「(自身の)好きなものと関連がある場合」(「拡大解釈」)がこれにあたるようです。 【参照:楽曲との「近さ」がキーワードに挙がった洋楽回(#37( https://spoti.fi/3CwD0PV )、#43( https://spoti.fi/3GqBVvT ) )】 ここでソキウスは、世間的な知名度はあるが自身が知らない楽曲に対して嫌悪感を抱くことがあるというナルの過去の発言とここまでしてきた話を接続させようとします。 ナルはその嫌悪感が生まれる源を「(そういった楽曲を知らないことで)差がつく」ことと語り、どちらかというと、競技的な視点での「差」をプラスマイナスで捉える考え方がそこから垣間見えてきました。 【参考:競技クイズの「暴力性」回( https://spoti.fi/3cesvWf )】 ソキウスはこの嫌悪感の有無についてやすおにも尋ねてみると、そのような感覚は現に存在すると答えますが、ただそれを受けた自身の行動としてはそのときそのとき「まちまち」で「(やすお曰く)一貫性のない」ものだという、ナルのものとはまた微妙に違う考え方を明かしました。 最後にソキウスは今回の話を受けて「ある楽曲を知っている/知らない」の内実を2×2の「表で取る」ならば、①世間的に知られている×自身も知っている、②世間的に知られている×自身は知らない、③世間的には知られていない×自身は知っている、④世間的には知られていない×自身も知らないの4つにパターン化できるだろうと提示。 (この③と④に関してはその内部で、「ある音楽シーン内では有名」かどうかでさらに二分することが出来る) この2×2の中でも、②に関してはそれらの楽曲に対する自意識とクイズ自体が持つ「暴力性」の関係が特に厄介で、②ほどではないが③もそのような傾向があるだろうとここまでの話からソキウスは考えています。 ちなみにソキウスとしては、③にあたるものを「どう広めていくか」というところが気になるようです。 今回語られた感覚、特にナルが中心的に語ったような「競技クイズ」の枠内で知っている/知らないの感覚は、(特に)競技性が高いイントロクイズにおいて「勝つこと」をどのように考えているかとも密接に繋がってくるだろうという問題意識の下で、今後の「イントロクイズと勝利の『価値』」回(予定)へと発展させていきます。 【参照:「イントロクイズって楽しいの?」回( https://spoti.fi/3DufgMR )】 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、少し前のアニメ作品の楽曲を紹介。 情熱的です。 【今回のキーワード】 回答者/知名度/知らない/「強迫観念」/(日本での)メインストリーム/競技クイズの「暴力性」/SPR5/消滅都市2022-03-2626 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#74 任天堂の人とボドゲの人(今回のメンバー:キョン、ソキウス) 漫画遍歴よりかはマシとはいえ… ※本編の音声が、一部聞き取りづらい箇所があります。その点、予めご了承ください。 イントロクイズという趣味のことを話すうえでは、それ以外の趣味との関わり方も振り返っておくことが必要だろうという問題意識から始まった「○○遍歴」回。 漫画遍歴回( https://spoti.fi/3txJ2xY )に続く今回は「テレビゲーム(コンシューマーゲーム)」。 どのようなゲームをこれまで経験してきたかを振り返ります。 まずはキョンが所持していたゲームハードから語り始めたこともあり、ゲームハードの話に。 スーパーファミコンからWiiの時代までのゲーム機の名前が挙がりますが、この時点でも任天堂かどうかで2人の間には差がありました。 続いてソフトの話。 所持している全部の名前をひたすら挙げていくと埒が明かないので今回はメジャータイトルに限定し、主にキョンが所持しているゲームソフトが多数列挙されますが、そこから見えてきたのが、キョンが自らの意志でプレイしてきた作品は圧倒的に任天堂が多め。 その中で、キョンにとっての「ポケモン」シリーズへの思い入れの深さが前面に現れてきます。 一方ソキウスはキョンほど任天堂にのめり込んでたかと言われればそうではありませんが、メジャーどころとなると任天堂作品は多くなりますが、ただキョンとは異なり、(今回挙げなかったマイナー作品を含めるならば)ボードゲーム系・シミュレーション系が多めです。 (今回名前が挙がったソフトの詳細は下記の一覧をご覧ください。) そして最後に、イントロクイズにおけるゲーム作品・楽曲の扱われ方の話へ。 ソキウスは、キョンの出題リストの中に含まれているゲーム作品の主題歌または作品内の音楽について、キョン自身が経験してきたゲームの要素がかなり大きいのではと尋ねます。 それに対しキョンは、自身が触れてきた作品・音楽は「多少なりとも世間の認知度がある」と信じていること、そして特に自身が多く出題しているものは(後に話題に挙がるサウンドトラックが発売されてないゲーム作品との対比として)サウンドトラックがきちんと発売されている作品だということを挙げます。 ここでの「サントラ」の話を受けてソキウスが思い出したのが、「どうぶつの森」シリーズの楽曲の存在。 なぜこの作品を思い出したのかというと、作品内に登場するキャラクターの演奏する楽曲が自身にとっての「音楽ジャンル」的観点との出会いだったかもしれないからでした。 次にソキウスは、キョンにとっての「自身が『出会ってこなかった』ゲーム作品の楽曲」の出題リスト上での扱いについても質問。 キョンはそのような楽曲もリストに入れてはいるが、他の人がどのように「認知」しているのかを測りづらいという点で出題を躊躇する瞬間があると、ナンバリング作品の例も挙げながら答えます。 【参考:出題の躊躇が話題に挙がった「企画形式とフリバ形式の違い」回( https://spoti.fi/3HFzV2K )】 出会ってこなかった作品についてソキウスは、(今回対象にしたゲーム作品自体が持つ、買わないことには楽曲を基本的には聞けないという性質を前提としたうえで、)王道作品しか基本的には自身は出さないだろうということ、またその中でも「身内ネタ」の観点から王道作品でも出題を避ける可能性についてを言及します。 ここで話題に挙がるのが、ゲーム音楽それ自体がサウンドトラックとして発売されづらいことやそのような音楽作品の稀少性。 この点に関してはキョンも同じようなことを普段から思っていました。 今回の終盤での話から見えてきたとおり、いわゆるポピュラー音楽との聴かれ方の違いや流通形態といった性質の違いが存在するゲーム音楽。 今回挙がったような視点は、他の回にも繋がってくるのかもしれません。 ・「マリオカート」シリーズ(SFC,Wii) ・ドラゴンクエストV ・スーパーボンバーマン ・「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズ(N64,GC,Wii) ・星のカービィ64 ・マリオテニス64 ・「マリオパーティ」シリーズ(1~5) ・はじめてのWii ・Wii Sports ・I.Q FINAL ・スーパーマリオランド ・テトリス ・ドクターマリオ ・カービィのピンボール ・「ポケットモンスター」シリーズ(初代/FRLG,金銀クリスタル,ルビサファ,ダイパ) ・くるくるくるりん ・脳を鍛える大人のDSトレーニング ・スーパーマリオブラザーズ3 ・「風来のシレン」シリーズ(2,DS) ・みんなのGOLF3 ・「桃太郎電鉄」シリーズ(V,X,11,12,15,16) ・ぷよぷよ ・「どうぶつの森」シリーズ(初代,e+,おいでよ,とびだせ) 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、自身にとっても思い入れが深いゲーム音楽を紹介。 任天堂はCDを早く出してほしい。 【今回のキーワード】 ゲーム(コンシューマーゲーム)/ゲームハード/ゲームソフト/任天堂/ポケットモンスター/ボードゲーム/サウンドトラック/音楽ジャンル/身内感/石川淳2022-03-2324 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#73-2 「メインストリームな楽曲の選択肢を広げているだけなのでは?」【所持音源量回(後編)】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3sFvtL4 (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 文化的な「メインストリーム」は逃れることが出来ないものの一つ? 今回は、前回( https://spoti.fi/3qzfoqr )に引き続き「イントロクイズ出題者と所持音源量との関係」回の後編。 前編ではきちんと言及してはいなかった文化的な面での「濃淡」も考えていこうと、「趣味が良い」音楽や日本でのメインストリーム的な存在の楽曲といった例を用いながら考えていきます。 読み上げ形式のクイズでのそれと比較した、経済力という点でのイントロクイズのコストの高さについてどう考えているか尋ねられたキョンは(違法なものにも言及しながら)「節約」というキーワードを挙げました。 ここまでは経済的な要因について考えてきたので、「濃淡」の中には文化的な要因によるものもあるということがここで再度示されます。 その文化的な要因にあたるものとして、各自が得てきた文化的蓄積 ―要するに「文化資本」概念[Bourdieu 1979=1990]のこと― の度合いや、個々人の各音楽ジャンルへの関わり方 ―この関わり方と「文化資本」については今後配信予定の「音楽生活の調査」回で詳しく扱う予定― の違いなどがあることを確認。 そのような濃淡の中でもある特定の傾向の部分がイントロクイズでは主として取り扱われているのではないかというソキウスの考えを受けて、過去の回【参照:「語る言葉」回( https://spoti.fi/3A3uJlH ) 、「出題価値」回( https://spoti.fi/3lMtthD )】でも話題に挙がった「(日本での)メインストリーム」を例として用いながら考えていきます。 ここでソキウスは、キョンが強調していた「選択肢の幅を広げる」ことが結果的には「メインストリームを網羅すること」に繋がるだけなのではないかと、先ほど挙げた文化的な側面での濃淡という問題意識からあえて過激な言葉を用いて問題化。 【参照:「クラブミュージック」とイントロクイズの関係に触れたインスト曲回( https://spoti.fi/3sdUkqI )】 これに対してキョンは、自身にとっての「音ゲー(音楽ゲーム)」楽曲という存在から幅を広げることへの考えを、イントロクイズと音楽の聴き方の関係に対する姿勢から(自身が)興味を持った音楽とそれらを出題することへの考えを説明します。 この回答を受けてソキウスは、なぜメインストリームという概念をわざわざ取り挙げたかの理由として、(一般的なイントロクイズ行為が主に想定している個人が)日本社会から受ける社会的な影響を論点として明確にさせるためだと述べました。 【参照:NGワードトーク回( https://spoti.fi/3i1DnK1 )】 この説明にキョンは、各々にとって「取っ掛かりの無い」楽曲を「イントロクイズのために仕入れる」ことは「意味があることなのか」を考えさせられると吐露。 【参考:Spotifyでのランキングから海外音楽の受容の仕方を考えたシリーズ(#37( https://spoti.fi/3CwD0PV )、#43( https://spoti.fi/3GqBVvT ))での、「音のみ」または「近さ」[土橋 2019]を重要視する姿勢】 ソキウスは、選択肢の幅を広げることに「過度に妄信」した先にあるものは、メインストリームの網羅に結果的にはなるだろうという言い方でここまでの自身の意見をまとめます。 イントロクイズ的な音源所持という行為が持つ(ソキウス的視点での)経済的/文化的側面を踏まえてソキウスは、冒頭で設定した「べき」かどうかの倫理的問いを改めてやすおに投げかけます。 やすおは、メインストリームの結果的な網羅からは自身も「逃れられてない」ということ、さらに幅を広げるという回答が「所持音源量が少ない出題者は『善い』出題者になれないのか」ということを意味してしまうかもしれないこと、そしてその可能性を突き詰めていくと「『善い』出題者ってそもそも何だ」というメタ倫理的な問いも生まれるということをどうにか言語化します。 ここでソキウスは、今回の対話の内容も踏まえてキョンに「なぜ、大量の楽曲を自身の出題リストに入れておくのか」という今回の総括的な問いを投げかけます。 キョンは参加者の「総幸福度」が高くなるように候補を用意するのだと答えたので、自身にとって「取っ掛かりの無い」楽曲、つまり「自身が観測できていない範囲」の音楽がリストへ取り入れづらいという現状を考慮してもそのような答えになるのかをソキウスは尋ねます。 これに対してキョンは、収集するための時間は有限であることと、「ランダム」性を重視し「全部の分野を出し尽くす」ことに重点を置いていないことを先ほどの自身の回答の理由として挙げました。 最後にソキウスは今後の回への布石として、出題者回( https://spoti.fi/2STzBJQ )、そしてこのキョンの回答でも強調していた「参加者の反応をうかがう」スタイルを採るならば、出題者が観測できていない音楽を馴染み深いものとして経験している回答者が現れた場合、キョンはどのような行動をとるかを尋ねます。 キョンは、今後へ向けてそのような音楽を「抑えて」おき、出題の際には「エッセンス」として活用し、さらには自身もそれらを聴いていきたいので、そのような回答者に「逆に教えを請いたい」とのこと。 この回答にソキウスは、(1)読み上げクイズとイントロクイズでは、回答者→出題者の「矢印」が意味している性質が違うだろうということ【参照:競技クイズ回( https://spoti.fi/2SjYvSr )】、そして(2)クイズ自体が出題行為を経ない限り、出題「された」対象への「フィードバック」が出来ないということという、クイズ/イントロクイズ自体が持つであろう(今回のテーマと関連があると思われる)2つの要素を提示。 キョンは(2)の点に関しては「双方向」的な認識でしたが、ソキウスはこのフィードバックについてキョン的な視点とは違うところからを関連付けさせたいというのがありました。それはクイズの場の中だけで考えるのであれば「出されて『いない』ものへのフィードバックは(直接的には)出来ない」ということ。 「教えを請」うという行為は、一般的に考えればクイズの場に「出されていない」(かつ、その出題者が観測できていない)ものに対して「請う」はずなので、そのような行為は、イントロクイズ「である」必要性がどこにあるのか(=ただ単に出題者の立場から「教えを請いたい」のであれば、クイズという遊びの形式を用いる必要性が無い)というのがソキウスの考えです。 (「教えを請いたい」回答者が出題者側になればこの問題はある程度解決されるが、その場合はこの出題者側になった回答者が、元々「請いた」かった当初の出題者の願望を予め知っている状態でなければ元々の「教えを請」う行為は遂行されないし、さらにその行為の遂行もクイズの場「である」必要性が無い。) この論点は今後の回でより精緻化させていきたいと考えています。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、キャラソン形式のカップリング史上(?)最も好きな曲を紹介。 「バンアパ」からも繋げてみた。 【今回のキーワード】 音源量/経済力(経済資本)/「趣味が良い」音楽/文化資本/(日本での)メインストリーム/メインストリームの選択肢の網羅/ウェブ的音楽生活/倫理/メタ倫理/「総幸福度」/反応をうかがう/出題された対象へのフィードバック/イントロクイズ「である」必要性/雀が原中学卓球部 【参考資料】 Bourdieu, Pierre, 1979, La distinction : Critique sociale du jugement, Paris: Minuit.(石井洋二郎訳, 1951, 『ディスタンクシオン――社会的判断力批判 I』藤原書店.) 土橋臣吾, 2019, 「ウェブ的音楽生活における洋楽の位置」南田勝也編『私たちは洋楽とどう向き合ってきたのか: 日本ポピュラー音楽の洋楽受容史』花伝社, 278-306.2022-03-1928 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#73-1 「どの曲出したところで、大きく変わることはない。」【所持音源量回(前編)】(今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) あえて「善し悪し」から始めることで現れてくる意見もある。 今回のテーマは「イントロクイズ出題者と所持音源量との関係」について。 「所持音源量が多い出題者は『善い』出題者なのか?」という視点を問いの軸に置き、様々な視点から「音源量」について考えていきます。 【参考:メンバーのイントロクイズ的な音源収集行為を確認した回( https://spoti.fi/3rHSHzA )】 まずはメンバーが音源量について考えていることを言語化していくために、ソキウスは「出題者たるもの、所持音源量は多くあるべきか」という倫理的な問いをあえて投げかけます。 それに対してキョンは「時と場合による」と留保は付けつつ、「より良い」企画を行うために必要な「選曲の幅」を確保しようとするならば、所持音源量は自ずと多くなるだろうと回答。他の回【参照:出題者回(前編)( https://spoti.fi/2STzBJQ )】での態度と近く、音源量という視点からでも「より良い」出題者を目指すうえでは必要なものの一つとして考えています。 ここでソキウスは(この回答にまだ直接的には応答せず)いったん、出題者自身が抱く楽曲それぞれが持つ出題への必然性についてキョンに問います。 これにキョンは「出題者自身の納得」と、納得する前提としての「楽曲への愛着(ex.「持っている『から』出したい」)」という点から回答。 ソキウスはこの「愛着」の部分に対して「自己満足」の要素を見出したのでそれについてキョンに尋ねるとその要素は「否定はしない」とのこと。 ただし自己満足という要素以外に、回答者が出題を望んではいるが入手困難である音源を所持していることそれ自体が結果として持つ価値があることについてもここでキョンは言及します。 この回答を受けてソキウスは、出題者と回答者のどちらの立場においても、その必然性を見出した曲以外に出したい/出してほしい曲があるのならば、量にこだわる必要はそこまでないかもしれないという可能性を提示。 この可能性にキョンは、回答者の願望が完全には把握できないところがイントロクイズの面白さの一つである以上、極端に言えば「どの曲出したところで」「1曲何か違ったから」といって、そのような必然性からの出題による満足度が「大きく変わる」ことはないと答えます。 しかし大きく変わらないとはいえ、出題者自身の「気持ち」や(何か回答者にまつわる情報を知っているのであれば)回答者の並びなどから出題曲を選ぶ際に「ランダム」性を持たせるという意味で、選択肢の幅が広がることにより価値を置くというこれまでキョンが述べてきた態度と一貫してます。 やすおにもこの倫理的な問いを投げかけると、必ずしも多くあるべきとまでは言えないと回答。 やすおはキョン的な考えに加えて「出題者自身の心がけ」を挙げ、「所持している『だから』出したい」という意味ではない「愛着」を自身が重要視しているので、そこまで量にこだわる必要が無いとしています。 この意味での必然性の無さについてキョンは、出題者自身に「フォーカス」した出題の仕方を例に出し、やすおが言う「愛着」ももちろんあると答えます。 続いてソキウスは先ほどいったん脇に置いといた論点として、「(キョンが言う)『より良い』出題者になるためには、自身の経済力(経済資本)をイントロクイズのために多く注ぎ込まなければならないのか」という問いをキョンに投げかけます。 これにキョンは、出題者自身が「ランダムな出題」を行っていきたいのであれば、経済力を多く注ぎ込む必要性が生じてくるときもありうると悩みながらも回答。 併せて、出題者が目指すもの次第では「節約」できる場合もあると述べます。 なおキョン自身は、様々なサービスも用いながら「そこそこな量・比率で」経済力をイントロクイズに注ぎ込んでいるようです。 この回答を受けてソキウスは、経済力という点でも(前半で挙げたとおり)自己満足の要素があるのではないかとキョンに質問。 自己満足という要素が内包しているということが二方向から見えてきたことに対してキョンは、イントロクイズをするにあたって自身の中では自己満足の度合いが高いだろうということを語ります。 この質問で焦点化させたかったことは、イントロクイズで出題を行う際に、「自己満足がある『だから』ダメ」ということを非難することではなく、自己満足という要素が内包されているということ。 このことを認めるのであれば、イントロクイズ的な音源収集行為とそれに伴って必要になる経済力は、出題への「ハードル」の一つになりうるだろうということがこの論点でのソキウスの意見です。 キョンも、このハードルは確かに存在するだろうと同意。 【参考:ナル的な音源収集の姿勢がテーマの一つにもなった「森羅万象なサブスク」回( https://spoti.fi/3q9cIPR )】 やすおにもこの意味でのハードルを意識するかどうか尋ねると、「そこそこ」意識しているとのこと。 やすおは自身の読み上げ形式でのクイズの経験を基に既出問題への忌避感 ―キョンの「ランダムな出題」を目指す態度とも関係があると思われる― という存在を提示し、それを受けてソキウスは一つの例として「ベタ問」と呼ばれる問題群を挙げます。 【参照:「競技クイズ」回( https://spoti.fi/2SjYvSr )】 やすお自身は「今はそうでもない」が、イントロクイズにおいても既出問題を避けようと意識するのならば、まだ所持していない音源に自然と手が伸びていくだろうし、その結果として経済力もそこに多く注ぎ込むことになるだろうというのがやすおの意見。 この意見を受けて、読み上げクイズとイントロクイズとでは、同じ「クイズ」という趣味の枠の中でも経済力に対しての考え方が結構異なるのではないか、またクイズ研究会的な文化(ex.クイズの「問題集」)を通過してきたか否かでも考え方が違うのではないかという方向にも対話は進んでいきます。 このやすおとの対話を受けてキョンに「イントロクイズはお金のかかる趣味かどうか」を質問すると、そこから(偶然も重なり)一気に話題は音楽鑑賞という趣味、そしてクイズという趣味が持つ性質の話へ。 音楽鑑賞という趣味は、比較的多くの人が趣味としているなどといった点で音楽鑑賞以外の趣味と比較しても特徴は見えてこないが、その趣味内部では関わり方に傾向の差(「濃淡」)が生まれる[cf. 南田ほか編 2019]という「全体集約型趣味」[北田・解体研編 2017]の性質があること。 そしてクイズという趣味は、鍵括弧付きの「座学」行為から競技イントロクイズの「暴力性」を考えた回( https://spoti.fi/3cesvWf )でも触れたとおり、何かしらのルールによって参加者に「差をつける」という性質があること。 この2つの趣味の性質を確認し、音楽鑑賞という趣味における濃淡を前提としたとき、「イントロクイズの出題者として音源量を多くしていこうと試むことは、すなわち経済力の面で考えると必要になってくるコストが読み上げのクイズと比べたら多くなることを意味しているので、クイズという趣味全体との比較として考えたら、出題者の「音源量の多さ」を求めるということは、イントロクイズの出題者になろうとすることに対しての経済的な『ハードル』になっているのではないか」という趣旨の質問を投げかけて前編は終了します。 次回は(予告でも一部言及したとおり、)前編部分ではそこまで表立って論点としなかった、聴いている音楽の違いなどといった形で現れる文化的な面で捉えた資源のその「濃淡」へも話を広げていきます。 ぜひ次回もお聞きください。 【今回のキーワード】 音源量/善し悪し/ある曲の出題への必然性/出題者自身の納得/楽曲への愛着/自己満足/入手困難な音源/「ランダムな出題」/経済力(経済資本)/出題へのハードル/読み上げクイズとイントロクイズとでの違い/既出問題(ベタ問)/「全体集約型趣味」/イントロクイズの「暴力性」 【参考資料】 北田暁大・解体研編, 2017, 『社会にとって趣味とは何か――文化社会学の方法規準』河出書房新社. 南田勝也・木島由晶・永井純一・小川博司編, 2019, 『音楽化社会の現在――統計データで読むポピュラー音楽』新曜社.2022-03-1630 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#72 超ハイトーンボーカルで解釈一致本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3gFrQzt (今回のメンバー:やすお、ソキウス) この2人だと、こういうところが合う。 今回のテーマは、普段の音楽生活で視聴する際に現れる要素の一つではあるが、この番組ではここに絞って語ってみることが無かった「低音/高音」の話。 【参考:「NGワードトーク」の回( https://spoti.fi/3i1DnK1 )】 きっかけの「低音/高音を普段はどの程度気にするか」というやすおへの質問の返答が、(以前から言及はしていたが)「声」の観点が中心だったので、まずは声の高低に絞って対話を始めてみました。 【参照:「off vocal音源」の回( https://spoti.fi/3l24fLG )】 最初は「声」の中でも男声から。 やすおは高い声が好みですが、そのような声を持つ歌手たちの中で始めに名前を挙げたのが「Official髭男dism」。 それをきっかけに近年流行りのハイトーン男性ボーカルの話、そしてそれと対照的な低音が印象的な男性ボーカルの話へ。 また、以前やすおが推語り回で「男性声優」楽曲の話をしていたので、その分野に限定しての声の高低の話、やすおにとっての「皆、高い」男性声優の声の話からソキウスにとっての低い声を持つ男性声優の話でも盛り上がります。 【参照:推語り回②( https://spoti.fi/3Ep0RTq )、推語り回③( https://spoti.fi/33MIWYQ )】 続いては、女声。 やすおは女声の中でも超ハイトーンなボーカルまでいくと「自分の好きなところからは外れる」と語り、女声の場合だと「低めから中ほど」の方を好きになりがちだと自身の遍歴を振り返ります。 (そして、超ハイトーンボーカル歌手=ステファニーでソキウスとも解釈一致。) ここではAimerやmiletといった名前が挙がりました。 一方ソキウスは、低めの声として小松未可子を、高めの声として(先ほども話題に挙がった)ステファニーやALI PROJECT[宝野アリカ]、fhana[towana]といった名前を出しながら、自身の好みを語ります。 ここまでは声の話が中心だったので、ここからは主に楽器の音という点から低音/高音の話へ。 やすおは先ほどとは異なり、楽器の音だと低めの音の方が好みではあると挙げますが、ただ楽器の音という点には普段「あまりフォーカス」しては聴いてないとのこと。 【参照:「インスト曲」回( https://spoti.fi/3sdUkqI )】 ソキウスもベーシストの例を挙げながら、楽器の音だと声の場合よりかは低音に意識が向きがちだと語ります。 ソキウスはここまでの話と関連させて、生楽器とサンプリングといった形でより声以外の要素での高低の話をしようと試みますが、やすお的には「そこまで至ってない」とのことだったので、ここで内容を少し変更。 過去何度も話題に挙がってきた「ライブ」での生演奏を例に話を進めていきます。 ライブハウスでの「衝撃波」のような低音の話や、高垣彩陽のライブでの高音の話など、最後はライブトークで盛り上がりました。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、新譜巡り中に思わず驚いた曲を紹介。 繋がっています。 【参照:「2021年のMy Best楽曲」回( https://spoti.fi/3HqQzCL )】 【今回のキーワード】 低音/高音/男声/女声/楽器/サンプリング/ライブ/米津玄師2022-03-1222 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#71 出さざるをえなかったアルバムたち(田淵智也と岡崎律子と天下一品?)【本日の一枚4】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3Js121J (今回のメンバー:やすお、ナル、ソキウス) 第4弾。様々な文脈から作品に迫ります。 【参照:過去の本日の一枚[#18( https://spoti.fi/37Wf2QO )、#33( https://spoti.fi/3ufZQII )、#51( https://spoti.fi/3H8i5F9 )]】 今回まず紹介するアルバムは、やすおが選んだ『コンポジット』/夏川椎菜。 やすおは第1回(#18)でも彼女の作品を選んでいましたが、今回は収録時現在では発表されてまだ間もない最新作をチョイス。 「推し」的な意味でも、やすお曰く「出さざるをえなかった」一枚です。 この作品のコンセプトである「喜怒哀楽」という要素を中心にして今回の推語りは進んでいきますが、その要素以前にやすおがこの作品から感じたのは「ライブ映え」。「烏合賛歌」などといった具体的な曲名、そして(ファンたちも含めた)人物を挙げながら、その「映え」要素から語りがスタート。 そしてこの作品の「喜」の部分に関わるエピソードも交えながら、彼女の「真価」にも迫っていきます。 また「哀」に関するトークでは、この作品の楽曲群が持つ喜怒哀楽のどれか一つだけには割り切ることが出来ない性質、そのような単純ではない魅力についても話が及びます。 次に紹介するアルバムは、ソキウスが選んだ『楽園』/堀江由衣。 過去の回でのソキウスの語りではあまり前に押し出してこなかった「思い出」の側面が(どちらかというと)強く出る作品としてこの作品を選択。 もちろん思い出的な推しの面もあるが、作品内容としては、収録時現在ではこの直後に発売が予定されているアルバムでの作風とも対比させながら、ソキウス的には彼女の独自のファンタジー感がよく出ている作品として、また岡崎律子作品の文脈の一つとしてこのアルバムを紹介していきます。 まず「思い出」の点では以前配信した「ラジオ回」( https://spoti.fi/2Xuokls )でも触れていたとおり、ソキウスにとって00年代の女性声優の楽曲は当時リアルタイムで聴いてたということを改めて提示。その中でも特にこの作品はよく聴いていたようです。 そして作品内容の話へ。 いくつかの楽曲を挙げながら、この作品をカバーやコーラスといった要素を取り出しつつ岡崎律子作品の文脈で語っていきます。 【参考:メロキュアの「Agape」を例に出した「アニソンの『基礎』」回(後編)( https://spoti.fi/35PgfeO )】 最後に紹介するアルバムは、ナルが選んだ『31Wonderland』/Silent Siren。 今回は、ナルが「かつて」よく聴いていたアルバムを紹介。 ナルがSilent Siren(サイサイ)という存在を知ったのが、このアルバムのリード曲でもある「ぐるぐるワンダーランド」がきっかけ。 この後もナルが好きな(このアルバム収録の楽曲を含めた)サイサイの楽曲を語っていきますが、そのトークの中で次第にナルがサイサイを熱心には聴かなくなった状況も語られていきます。 そして、彼女たちのアルバム作品としては『S』以降に発表された作品についての話をしているうちに、話題はラーメン店・天下一品のCMソングとして書き下ろされた「天下一品のテーマ」の話へ。当初挙げていた『31Wonderland』という作品の話から、彼女たちの作品全体の話へと進んでいきました。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、陰に隠れがち(?)な楽曲を紹介。 この楽曲から語り始めてみるのも面白いです。 【今回のキーワード】 アルバム/夏川椎菜/田淵智也/堀江由衣/岡崎律子/SILENT SIREN(Silent Siren)/天下一品/i☆Ris2022-03-0925 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#27 リアルタイムと後追いの回(今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 今回は、後の「○○年のオタク」シリーズ(ex.「2011年のオタク」( https://spoti.fi/3lliprX ))の前提となった「リアルタイムと後追い」の回( https://spoti.fi/3soo2aQ )を振り返ります。 【参照:自己紹介回( https://spoti.fi/2YAmOPk )、ルーツ回( https://spoti.fi/3Bdf9Vy )】 まずは本編にやすおが参加していなかったこともあり、(リアルタイムでの経験は様々な回で色々な形で語られてきたので、)やすおにとって後追いしたものは何かを質問。 ここでやすおは、自身が何度も話題に挙げてきたDIALOGUE+も後追いといえば後追いだと述べたので、ここで話題はいったん「(ある人にとって)何をもって『後追い』と考えているか」という内容に発展します。 やすおが特に好きなミュージックレイン所属のアーティストもリアタイでの経験【参照:スフィア回( https://spoti.fi/2X3lxQ5 )、ミュージックレイン回( https://spoti.fi/3yS6VR7 )】だったので、自身にとっては後追い感覚の経験がそこまでないとのこと。やすおにとっては、「知識は持っている」けど「触れてきていないコンテンツ」に後追いの可能性を感じているようです。 ここでソキウスは以前やすおが語った「Kiramune」【参照:推語り回③( https://spoti.fi/33MIWYQ )】を例に出しますが、やすおはその中でもまだ歴史が積み重なっていない方のユニットが主だったために、こちらもそこまでは後追い感覚になっていなかった様子。 続いてソキウスは話を大きく変え、キョンがアニソンの「基礎」回(前編:( https://spoti.fi/34kbJVd ))で語っていた「当時の(自身の)肌感覚」というキーワードを改めてこのリアタイ/後追い回の関心に引きつけて再び問いとして対話の俎上に挙げます。 それは「あの時の自分は、こう受け止めた」というリアルタイムでの感覚は、自身の中では「現在までの影響力」より強く感じるものなのかというもの。 これに対してキョンは、その当時感じたリアルタイムでの思いの強さがより濃く出たのが00年代以降のアニソンだったと回答。 このリアタイ/後追い回の本編で「最新は苦手」だと語っていたキョンではあるが、自身の幼少期・思春期の頃に「耳に入ってきてる」ものに関してはリアルタイム感覚の影響が強く出ているかもしれないという、少々複雑な感覚である可能性がこの対話から見えてきました。 最後にソキウス。 本編を収録した以降の自身の経過として、2021年のMy Best楽曲回( https://spoti.fi/3HqQzCL )でも語っていたとおり、最近は後追いしているものがより多くなったと語ります。自身の生活スタイルの影響から生じた結果論ではあるが、後追いで発見した際の驚きが自身の中で優位になってきていました。2022-03-0506 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#24 NHK(Eテレ)の回(今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 今回振返るのは、一部の「おんたま」メンバーにとっては「手を出すな!」なテーマであった「NHK(Eテレ)」の回( https://spoti.fi/38tSpmV )。 この振返り回ではヒートアップし過ぎないように、本編の内容を踏まえつつも少し違う角度で話を進めていきます。 という訳で最初に選んだ話題は「NHK総合」回への可能性。 ここでキョンが挙げたのが「ゴールデンタイムの(バラエティ系)番組」の話。 ソキウスはこのキョンの言葉を受けて「Eテレでのゴールデンタイムの番組だとどうか」という話をキョンに投げ返してみると、キョンはこの時間帯は「総合」を見ていることが多いので、この話題だったら「総合」の方が語りやすいと回答します。 ソキウスとしては(ゴールデンタイム以降の)Eテレ夜帯の番組の話がしたいようですが… やすおは「総合」の番組だとEテレほどは見ていないと語るので、ここで本編の内容により近づけてEテレの番組の話へ。 始めにキョンが(『からだであそぼ』という番組由来の)「アイーダアイダ」の存在を挙げたことで振返りの場がヒートアップ。この番組も「おんたま」メンバーの世代感がよく表れていると言える番組の一つです。 次にソキウスは、夜帯の番組として本編でも挙げた『シュガー&シュガー』の(この回の収録時現在での)新シリーズが本編収録後に放送開始、そして終了を迎えたことを挙げます。 ※なお収録タイミングの影響で言及されていないが、『シュガー&シュガー』と同タイプの音楽番組として、この振返り回の収録とほぼ同じタイミングで本編でも挙げた『ヒャダ×体育のワンルーム☆ミュージック』のSeason2が放送を開始(4月からSeason3も放送)、またこの振返り回の配信とほぼ同じタイミングで『星野源のおんがくこうろん』『シン・にっぽん聴こう!』が放送を開始している。 最後にやすおが挙げたのは、さらに世代感がよく出るであろう朝帯の番組。 例として『さわやか3組』の存在が挙がりますが、これがイントロクイズの場でも出題されがちというキョンの言葉から、「おんたま」等での出題をきっかけに広がっているだけなのではという話にも発展します。 この「コモン・ミュージック」感覚【参照:出題者回(前編)( https://spoti.fi/2STzBJQ )】の話は、「総合」だと事情が異なってくるということは間違いなさそうです。 【参照:音楽番組回( https://spoti.fi/3ptNnQj )】2022-03-0208 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#70 新世代が聴く音楽を想像してみた。【アニソン老人会?】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3tQ7fjO (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) その感覚は「エゴ」由来のものかもしれない。 今回は、この番組でも以前取り上げた「コモン・ミュージック」[小泉 2007]【参照:出題者回(前半)( https://spoti.fi/2STzBJQ )】の概念を用いながら、もはや新世代ではなくなった「おんたま」メンバーが、文字通りの新世代にとってのコモン・ミュージック感覚を想像してみる回。 今回のテーマにうってつけ過ぎたキョンの「アニソン老人会」という企画を例に出しながら、このことについて考えていきます。 初めに、我々より下の世代(現在の20代前半以下)が聴いているであろう音楽はどのようなものだろうか想像することはあるかどうかを各々に尋ねます。 まずはやすお。 普段の音楽生活では自身が触れてきたコンテンツの影響が大きく、そこまでそれ以外の「世界」のものを意識することは少ないと答えますが、ことイントロクイズでとなると、自身とは違う世代に対して「今自分が聴いてるものとはちょっと違うんだろうな」という意識の差があります。 新世代向けと特に謳う「おんたま」の場合は、そのことを意識せざるを得ないという考えです。 続いてはキョン。 過去に最新楽曲への苦手意識について語っていたキョン【参照:「リアタイ/後追い」回( https://spoti.fi/3soo2aQ )】は、下の世代が聴いているであろう音楽への感覚を持っているかどうか「自信が無い」とのこと。下の世代がより聴くであろう音楽を知ろうとしてはいますが、「自分ごとのように思えてない」、そして新世代に対して「寄り添えきれてない」だろうという感覚を語ります。 この回答を受けてソキウスは、今振り返ってみて、イントロクイズのサークルの主宰を始めた頃に、そのような違う世代へのコモン・ミュージック感覚を想像できていただろうかをキョンに尋ねます。 活動当初の頃は追えていると「思っていた」が、自分の感覚が全てではないと「気づいた」とし、自身の最新楽曲との向き合い方が「マイノリティ」だったために当時から「寄り添えきれて」なかったのではと振り返ります。 ソキウスはこの寄り添えなさを「ノスタルジー」的なものとして考えましたが、キョンとしてはそれは「自分の通ってきてる道は皆通ってきてる」だろうという、キョン曰く(現在はある程度は向き合えていると留保したうえでの)「エゴ」と呼ぶような感覚でした。 ここでソキウスはもしかしたらそのような「エゴ」とも関連するかもしれないと、キョンが行った「アニソン老人会」という企画を話題として出します。 最初にキョンは「老人会」という言葉をあえて使った理由と、この企画の主旨を説明。そしてこの企画を開催した理由として挙げたのが、キョンが自身と同世代 or 少し下の世代に対してアニソンを出題することが多く、そのような出題をした時の参加者の反応を受けてのキョンの思い。 特に20世紀のアニソンに対する下の世代の反応を見てしまうと、キョンは一昔前の楽曲を下の世代に向けて出題することにハードルを感じることがあり、そこにキョン自身の「老人会」的なアニソンが好きという思いが重なったことで、そのような楽曲を「放出する場」として「若手を意識しない」場であるこの企画を設定したと語ります。 ソキウスは先ほどまでの対話の内容と結びつけて、そのようなキョンの企画は「エゴ」によるものなのかを質問。 「老人会」的メンタリティとキョン自身のアニメ視聴経験は噛みあわないかもしれないと思いつつも、先ほど挙げたような理由から企画を開催したのでそれは「エゴ」かもしれないとキョンは答えます。 キョンの「皆通ってきてる」だろうという感覚は他の様々な論点【参照:アニソンの「基礎」回(前編( https://spoti.fi/34kbJVd )、後編( https://spoti.fi/35PgfeO ))】と繋げることが出来るだろうとソキウスは言及したうえで、ひとまず今回はやすおにキョン的な動機がどの程度自身の中にあるかを尋ねます。 これに対しては、やすお曰く「そこまでない」とのこと。その理由として、自身の中では最新楽曲に比較的「食らいついている」と感じていること、そして現在供給されているコンテンツ量の多さを挙げ、キョンほどは懐古の気持ちに至る「余裕」が無いと答えます。 このやすおの感覚を踏まえて再度キョンに、(キョンが自身の出題の実情で挙げたよりも年齢が下の)新世代に対して「老人会」的な楽曲を出題することを躊躇するかどうか質問。 キョンは「無くはない」と答え、キョンの世代からすれば「当たり前のように」知っているという感覚が新世代に「共有されてなかったらどうしよう」という不安と、それによる出題への躊躇が多少あることを明かします。 この回答を受けてソキウスは、キョンが抱く不安は逆に新世代側でも似た状況が起こりうることを指摘。キョン自身が新世代だった頃に、キョン同様に上の世代が抱いていたかもしれない感覚を今自身が追体験している可能性を提示。 さらにここで過去の回で引用したインタビューと繋げて、当時の自身の肌感覚【参考:批評回(後編)( https://spoti.fi/3eqrcER )】を過度に適用することの危うさをここまでの内容に即した形で再度提示したソキウス。 キョンも自身と違う感覚を持つ人たちに対して「一方的に当たり前だと言うこと」への不安を再度言語化します。 【参照:「その人にとって何かが『ネイティブ』になること」の参考として中田ヤスタカのインタビュー[金子 2018]を引用した「JAM Project延長戦」回( https://spoti.fi/3CCauNq )、「同時代性」の参考としてTWEEDEESのインタビュー[三宅 2016]を引用した「『オールジャンル』の難しさ」回( https://spoti.fi/2X1JNBO )】 最後にここまでの内容を踏まえて、主宰であるキョンにこれから「おんたま」としてどのような形で新世代と向きあうのか考えを聞きます。 キョンは「まずは参加していただかないと意味が無い」と語り、参加実現に向けての困難性や自身の「エゴ」との葛藤といった含みを持たせながら、例えば他のイントロクイズの場で新世代が聴いていそうな楽曲の傾向を探るなどの行為をすることで寄り添っていく姿勢を示します。 ソキウスはキョンの姿勢に同意はするものの、ここで抱いている葛藤は、新世代側から見れば「ネイティブ」ではないことによって生まれる不安を引き起こしかねないという要素が「老人会」的な企画を開催しようとした意図の中に含まれているので、そのような「エゴ」を持ったまま運営をしてしまうと、わざわざ新世代向けと銘打って活動する必要性が無くなることに結果として繋がるのではと指摘。 キョンもこの指摘に同意し、そのような状態のままでは「新世代向けのサークルではない」と断言します。 我々「おんたま」は、このようなことを日々考えながら今後も活動していきます。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、一見「世代」ではなさそうな楽曲を紹介。 結果、語りきれませんでした。 【今回のキーワード】 世代/コモン・ミュージック/寄り添う・寄り添えきれてない/ノスタルジー/「エゴ」/アニメソング/「アニソン老人会」/「ネイティブ」/同時代性/おかあさんといっしょ 【参考資料】 金子厚武, 2018, 「中田ヤスタカが、世界の音楽シーンから見た邦楽の今後を語る」, CINRA.NET(2022年2月26日取得,  https://www.cinra.net/interview/201803-nakatayasutaka). 小泉恭子, 2007, 『音楽をまとう若者』勁草書房. 三宅正一, 2016, 「流行と同時代性は違う。『王道』を掲げるTWEEDEESのポップス論」, CINRA.NET(2022年2月26日取得,  https://www.cinra.net/article/interview-201607-tweedees).2022-02-2629 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#69 【NGワードトーク】○○○○からは逃れられない本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3qZt8LL (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) どうしてもその影響が現れてくる。 今回はNGワードを設けて好きな音楽語りをする回。 ついいつも使ってしまう言葉を使わずに、自身が好きな要素を語ってみます。 なお、今回設けたNGワードは以下のとおりです。 【参照:ルーツ回( https://spoti.fi/3Bdf9Vy )】 《全員共通》∶アニメソング、J-POP、特定のアニメ・ゲーム・ドラマの作品名 キョン∶JAM Project(含ソロでの活動)、ロック、NHK(Eテレ)、友人 やすお∶ミュージックレイン(またはその所属アーティスト名)、バックボーン、語る言葉 ソキウス∶キラキラ、水樹奈々、fhana、ORESAMA、渋谷系/シティポップ まずキョンに話を振ってみると、最初に登場したキーワードは「ドラム」。 以前配信した「インスト曲」の回( https://spoti.fi/3sdUkqI )にキョンが参加していなかったこともあり、改めてキョンにインスト曲を普段聴くかどうか尋ねてみます。 それに対して「他の人よりかは聴いている」と語り、ルーツ的な出来事としての自身の両親(ドラマー)からの影響を語ります。 ex.) Jan Hammer, Larry Carlton, Gino Vannelli, Level 42 また、(NGワードギリギリではあるが)キョンにとって「音楽ゲーム」の存在は切っても切り離せない様子で、これもインスト曲を聴く習慣に影響してきています。 次にルーツ的なもの以外で挙げたキーワードが、「女性声優の楽曲」。 自身のルーツの中に男性歌手とインスト曲以外がすぐに思いつかないと語るキョンにとっては、イントロクイズでの経験が女声による楽曲での出会いでした。 さらに、ドラムや音楽ゲームとも関わるキーワードとして「BPM」を挙げたキョン。 しかも、自身にとっての心地いいBPMとして挙げた値が160以上200以下だったこともあって、これまでの影響という要素がより色濃く出ることに。 ここからインスト曲の回でも話題に挙がった(いわゆる)「クラブミュージック」の話にも発展します。 続いてやすおに話を振ると、インスト曲の回でも話題に挙がった「ピアノ」がここでもキーワードとして登場。 以前扱ったキーワードではあったので、これとは別に何かないかとやすおに尋ねると今度は「間奏などのギターソロ」を提示。 これをライブでの盛り上がりという観点で捉えなおしています。 次にやすおが挙げたキーワードは、「聞かせてくるようなバラード」。 【参照:ポータブルオーディオの回( https://spoti.fi/3FPYr0j )】 このキーワードから、普段の音楽生活でバラードを聴く頻度の話題へ発展。 キョンならではのバラードとの出会い方【参照:キョンのその独自な楽曲の聴き方についても語った「勉強」の回( https://spoti.fi/3BP5cNq )】や、ソキウスの覚悟を決めた(?)バラードの聴き方などが見えてきました。 続いてはソキウス。 ソキウスが挙げたキーワードは「色」。 自身が好きな青・水色系統の色と好きになる楽曲が結びついていることがままあるという感覚を明かします。 この「色」に対しては、やすおはある程度共感するものの、キョンはあまり自身の実感とは結び付かない様子。 そして、色の要素を使ってお互いが聴いてそうな楽曲のイメージ像を出し合う流れへと進みます。 最後に今回の内容を総括し、自身が使いがちなキーワードを除いていくとどうしてもそこにはルーツ的な出来事やこれまでの経験といった「社会環境」の要素が強く現れてくるとまとめたソキウス。 そしてそのような社会環境からは逃れられない部分はあるが、逆にそれは自身の音楽生活にとっての可能性にもなるだろうと言葉を続けます。 この回を聞いてくださった皆さんにとって、「社会環境からは逃れられない」という今回の内容はどのような形で自身と結びつくのでしょうか? この問題意識は、近日配信予定の音楽意識に関する調査の回でも引き続き扱う予定です。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、収録日当日に再度見た映画の楽曲を紹介。 キョンにとってのエモさ爆発曲。 【今回のキーワード】 NGワード/ジャズ/フュージョン/音楽ゲーム/男声/女声/BPM/クラブミュージック/ピアノ/ライブ/バラード/色/社会環境/森公美子2022-02-2331 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#68 もしもイントロクイズが「コピバン」だけの世界だったら…?本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3rGXCRK (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) バージョンが違うこととクイズで出題することとの関係。 今回は、以前配信した「カバー曲」について考えてみた回( https://spoti.fi/3rapeA5 )で引用した「mimic cover(模倣的カヴァー)」という概念[Magnus et al. 2013; 森 2013]を使ってもしもの話をしてみる回。 そのもしもとは「もしも、イントロクイズの場でmimic coverしか出題されないようになったら?」。 この仮定の話を使って、最終的にはイントロクイズにおける「バージョン違い」の扱い方について考える最初の一歩にしようというのが今回の主旨です。 なお(シングルVer.か否かによって扱い方に差をつけることを念頭に置いた上で)本編の最後で言及したとおり、Ver.違いに対して扱い方に差をつけることは、ある程度妥当な理由付けに基づいた行為といえるだろうということを対話の前提としています。 まずはキョンに、この仮定を想像してみて思うことを尋ねます。 キョンは、出題者の立場であれ解答者の立場であれ、どちらかというとそのような状況になった「事情」の方にその関心が向くようです。 その事情を呑み込んだうえで、模倣しているという点では原曲とあまり変わらないmimic coverならば「意外と楽しめてる」だろうと考えていますが、ただ「心のどこかに」「原曲で楽しみたいな」という思いもくすぶる様子。 次にやすおにこの仮定について同じ質問を投げかけ。 解答者としては「ミスリード」を誘わないであろうものならば特に気にしないとのこと。模倣しているのであればという点ではキョンの考えと近いものがあります。 最後はナル。 ナルはここまでの2人とは異なり、そのような仮定の状況では「あまり乗り気にならないかもしれない」という感覚。 その真意を尋ねてみると、ナル自身が「原曲主義」(原曲ではないもの全体に対して抱く違和感)と呼ぶ、楽曲/イントロクイズに対しての考えがその根底にありました。 ナル的には模倣だからこそ、カバー元とのその僅かな違いを認識して「頭の中に落としこまないと」回答が導き出せないことに対して苦手意識が強く出るとのこと。この感覚はキョン同様、立場が変わってもそこまで変化はないようですが、どちらにせよ「たまに出す」分には面白いだろうと考えています。 【参考:何かを「アクセント」と考えて配分に傾斜をつけて出題する感覚を語った「出題価値」回( https://spoti.fi/3lMtthD )】 続いてソキウスは、原曲ではないことにキョンが「乗り気になれない」瞬間はあるのか、あるとしたらどのような場合かを尋ねますが、事情以外の観点の場合を尋ねたいソキウスは、原曲と違うことそれ自体に対しての「乗り気になれない」瞬間の有無という形で重ねて質問します。 この問いにキョンは、(苦手意識の程度は違えども)先ほどのナルが語った感覚と似た、(鍵括弧付きの)「純粋な」イントロクイズとは違う「別のゲームをしている」感覚を語ります。 この原曲主義の感覚について、やすおにも質問。 「細かい違いに鈍感」だと語るやすおにとっては、あまり原曲主義の感覚に実感は持てない様子。ここでさらに、キョンが語ったゲームの性質が変わる感覚についても尋ねてみると、ゲーム自体の性質が変化するとまでは言えないだろうが、回答へ至る「思考のプロセス」は確かに変わるだろうという形で自身の感覚を言語化。 ここまでの対話でVer.違いへの率直な感覚を確認できたので、ここからはその感覚をより場合分けして考えようと先ほどの仮定を一段階発展させて、「mimic coverが(聴覚レベルでは判別できないぐらいに)カバー元の音源と違いが無いものだったら?」という話題へ。 まずは、先ほどは原曲と「違う」ことに対する違和感を強く表明していたナルに質問。 そのようなカバー実践が現れたら「素直に受けとめ」て「納得せざるを得ない」と、その微妙な思いを吐露。 カバー元と区別が出来ないならばそれは原曲とほぼ同じだと、ここでは先ほどとは違って「同じ」だという言い方に力点を置いた語り。 続いてのキョンは、1つ目の仮定で自身が懸念していたことがここでは解消されているので「それなら万々歳」。 キョン的にも、2つ目の仮定でのmimic coverは原曲と「ほぼ同値」のものと認識しています。(ただし、キョンは「同じ」という意味においては「同値」と「ほぼ同値」をそこまで大きな区別としていない。) 最後に、やすお。 音の違いを瞬時に見極めるという意味での競技性を担保できているという意味でキョン的とも、後にカバー版だったと知って驚くという意味ではナル的ともいえる感覚を持っています。 ここでソキウスはこの回を設定した背景として、Carrollによる「受容価値」と「成功価値」の議論[Carroll 2009=2017]があったことを語り、(厳密な条件は違えども)イントロクイズにおけるVer.違いの扱い方を考えてみるきっかけとして、この議論を参考にして「もしも」をしてみたこと、そしてそれらがsongとtrackの関係性の話とも繋がるだろうという手の内を明かします。 【参照:批評回(後半)( https://spoti.fi/3eqrcER )】 (ソキウスとしてはVer.違い問題は、何かしらの意味で原曲だとみなしているVer.とそれ以外のVer.の間で起こる、songとしては同じであるものがtrackレベルでは違うものを判断する際の価値観のグラデーションの問題だと考えている。)[cf. Magnus et al. 2013; 森 2013] これらを受けて最後は「シングルVer.中心主義」のようなVer.違いについて考えてみることに。 先ほどの2つ目の仮定と現実を対応させる形で、元のVer.との違いが分かりづらいという意味での「リマスター Ver.」での扱い方がここからの話題の中心です。 今回の対話の前提、2つの仮定、そしてそれらに対する回答を踏まえると、リマスターであることを知らない時の扱い方と、原曲と違うということが判明した段階で原曲主義をとるそのナルの ― 元のVer.とは違うものだと知ると「違和感」が生じるという ― 意識の変化と、どれだけ微小な違いであっても判断可能な限りは「違う」ということに力点を置くというこの2点は注目に値するでしょう。 もちろん今回の内容は「○○Ver.でないと/以外はダメだ」というものではなく、その考え方の違いにある条件の差を探ろうとしたものです。 その点をご了承の上で、本編をお聞きいただけると幸いです。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、ご当地アイドルの楽曲を紹介。 名コンビです。 【今回のキーワード】 カバー曲/イントロクイズ/模倣的カヴァー(mimic cover)/ミスリード/原曲主義/「アクセント」/「純粋な」イントロクイズ/(イントロクイズという)ゲームの性質/思考のプロセス/受容価値と成功価値/リマスター/RYUTist 【参考文献】 Carroll, Noel, 2009, On Criticism, London: Routledge. (森功次訳, 2017, 『批評について――芸術批評の哲学』勁草書房.) Magnus, Cristyn., P.D. Magnus, and Christy Mag Uidhir, 2013, Judging Covers, The Journal of Aesthetics and Art Criticism, 71: 361-370.  森功次, 2013, 「ポピュラー音楽におけるHigher Level Ontology:リマスタリング、カヴァー、リミックス」第25回ポピュラー音楽学会発表原稿.2022-02-1935 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#67 漫画読んできてない系男性本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3AmIKvz (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 巡り巡って、これもイントロクイズの話。 今回のテーマはメンバーの漫画遍歴。一見、音楽ともクイズとも直接的には関係が無さそうな話題ですが、個人の趣味嗜好という点では(イントロクイズで直接的に影響するだろう)音楽鑑賞も今回取り扱う漫画も同じだろうという考えからこのような回を設定しています。 (今後、これと同じ問題意識から漫画以外の趣味での遍歴もテーマとして設定する予定です。) まずはキョン。 今回、キョンが名前を挙げた漫画はこちら。 ・らき☆すた ・ひだまりスケッチ ・日常 ・こどものじかん ・密着! 帰宅部24時(後にWeb漫画として連載化) ・鋼の錬金術師 ・NHKにようこそ! いわゆるメジャーな少年漫画の週刊誌を何も通ってこなかったキョン。 漫画を読む習慣が無かったキョンの漫画との出会いは、中学生の頃の『らき☆すた』。 スタートが(アニメとして放送された以降に手に入れた)青年向けのギャグ・日常系で、それが現在まで続く自身の大きな傾向になっています。 これにプラスして挙げたのが「ネット漫画」(主にネット掲示板に投稿された漫画で、何かしらの商業的な媒体では連載されていないもの)。 自分から興味を持って読んだ漫画を見る限り、キョンにとっての00年代ネット文化の影響の大きさがここからも垣間見えます。 続いてはやすお。 今回、やすおが名前を挙げた漫画はこちら。 ・うえきの法則 ・ハヤテのごとく! ・ナナマルサンバツ ・家庭教師ヒットマンREBORN! ・ハイキュー!! ・弱虫ペダル やすおもあまり漫画を読んできてない人だと振り返り。 自身で購入したものも『ハヤテのごとく!』ぐらいだろうと語ります。 その代わりに、他人からの紹介で読んだものは先ほどのキョンとは主な読者層で見ると対照的。 漫画を勧めてきた人物の遍歴がそこには大きく影響しています。 最後はソキウス。 今回、ソキウスが名前を挙げた漫画はこちら。 ・フルーツバスケット ・快感フレーズ ・らんま1/2 ・ひだまりスケッチ ソキウスも自身では漫画を読んできた人ではないと語るも、結果的にこの3人の中では読んでいる方に。 キョンと同様に少年誌のメジャーどころを通ってきてないところからも、「この母集団、アテにならないな」がよりメンバーの総意になってきます。 そしてソキウスが自身の漫画遍歴を語る上で外せないのが、姉の影響。読んできた漫画にもその影響が色濃く表れています。 ソキウスの遍歴のもう一つ大きな傾向としては、「まんがタイムきららキャラット」を軸とする日常系漫画。 遍歴を踏まえて、自身の趣味の傾向を言語化しようとします。 この回の最後に、各々の趣味嗜好という点では漫画遍歴を語ることに意味があるだろうという観点から、イントロクイズにも繋がるであろう「趣味への影響」についての話題へ。 漫画で言えば、作品内容・掲載媒体・対象とする層・ジャンルごとの傾向などがこれにあたるだろうというのがソキウスの考え。 この考えを基に、改めて3人の漫画遍歴を読み直していきます。 ここでの対話から挙がってくるのは、ジェンダー的観点を導入することの必要性。 今後の回では、そのような観点も頭の中に置きつつ対話を進めていこうと考えています。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、以前ソキウスも話題に挙げた人物の楽曲を紹介。 シティポップ好き、聴いてくれ! 【参照:推語り回②( https://spoti.fi/3Ep0RTq )】 【今回のキーワード】 漫画/漫画雑誌/ネット漫画/友人/掲載媒体/ジェンダー/西山宏太朗2022-02-1623 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#66 昨日発売された曲「だから」出題してみる。【イントロクイズと「時事問題」】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3IoKE1G (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) クイズ界隈では、こんな意味で「時事問題」という言葉を使っています。 今回はクイズ的な意味での(鍵括弧付きの)「時事問題」について、読み上げクイズでの用いられ方と比較しつつ、最終的にはイントロクイズならではの「時事問題」について考えていることも言語化してみようとする回。 まずは(その界隈に属している立場から見ればある程度共通に了解されるだろう)読み上げクイズでの「時事問題」の捉えられ方について、やすおとともに確認しようとします。 話題の取っ掛かりとして、ここでいう「時事問題」をクイズの大会や例会の直前に確認することがあるかとやすおに質問。 その問いに対しては、クイズの場で「答えられるか」どうかに関わってくるので一応はチェックするとのこと。「あるある」と理解されるところからも見えてくるとおり、この点は読み上げクイズの場およびそこに参加する人たちにとってはある程度の共通了解といえそうです。 出題者の立場からも「時事問題」を考えてみると、ある種の文章のフォーマット化 -このフォーマット化に関しては、やすおもソキウスもこの作用を作り出す不文律的なものがあることを理解はしながらも、それを妄信することへの否定の意味も込めて「あるとするならば」とその存在に対して留保をつけている【参照:「競技クイズ」回( https://spoti.fi/3xxVWvH )】- を行えば「作りやすい」クイズの問題であるという点と、そのような問題に「ある程度」の枠を設けてもよいということが界隈では共通了解になっているという点が対話から見えてきます。 ここまでの確認を踏まえた上で、続いてはイントロクイズの場での「時事問題」の捉えられ方について考えていきます。 まずはキョンに、ここでいう時事的な要素のある曲を出題者として意識することがあるかを尋ねます。 キョンは全くそれを意識しないわけではないが、強く意識して取り入れることは自身は無かったとのこと。 「時事問題」はあくまでも出題リストにおける「アクセント」 -先ほど確認した「ある程度の枠を設けても良い」の裏返しとしても理解できる- の一つとしてキョンは考えています。 【参考:何かを「アクセント」と考えて配分に傾斜をつけて出題する感覚を語った「出題価値」回( https://spoti.fi/3lMtthD )】 (主にフリーバッティング形式で)出題をしているときにそのような要素があるものを見つけたら出してみようかなという「スイッチが入る」とのこと。 【参照:企画形式とフリバ形式での感覚の違いについて語った回( https://spoti.fi/3HFzV2K )】 なおキョンは「時事問題」と自身が思うものとして、その楽曲が出た日付が近いものや(場合によっては)季節柄、出題時現在に楽曲のイメージが合うものをイメージしています。 先ほども挙がった、「時事問題」にある程度の枠を設けるという点でいうとキョンは先ほどとは微妙に意見が違っており、「(ルール設定や出題リストでのバランスの)自由度合いの違い」から企画形式の方が枠としては作りやすいという考え。 この話を聞いてソキウスは、企画形式とフリバ形式の回で挙がった「出題を躊躇するとき」の話題とこの「自由度合い」の感覚は繋がりそうだと感じています。 続いてはナル。 自身が取り挙げたい時事的な出来事が起こったら、たとえ出題するかなり直前であっても時事的な問題に差し替えることがあると語ります。 (さらに、そのような時事問題の出題の仕方にもこだわりを持っている。) その姿勢に対してソキウスは、キョンよりも時事問題の出題を決めるまでのハードルが低いと感じた様子。 (キョンが挙げたもの以外で)ナルが「時事問題」だと自身が思うものとして、芸能ニュース的な出来事に関連したものや、出題時近辺で新作が放映または発表された作品の旧作での楽曲を提示。 ソキウスは、キョンの季節的なものや、ナルのシリーズ作品の新作が発表された際の旧作での楽曲といったものに「時事」を見出す考え方は、イントロクイズの場独特なものだろうと考えています。 このイントロクイズ独特な「時事問題」について、やすおにも尋ねます。 やすおもこの独特な問題群をイントロクイズでは「時事問題」として捉えていますが、仮に同じような要素を持つものが読み上げのクイズで出題されたら(問い方にもよるが)時事の感覚は「薄い」と回答。 イントロクイズの出題者としての「時事問題」への意識についてやすおに質問してみると、芸能ニュースへの向き合い方という点ではナルのものに近いとのこと。「エンタメ情報」とイントロクイズは切っても切れない関係だという視点から、このような意識が生まれています。 この回の最後は、出題された時点からは時間が経過した「時事問題」を、出題された時点からは先であるという意味での未来から振り返ってみたら「時事」の感覚が限りなく0になっていた(≒「時事問題」としての出題価値が無くなった)という意識の動きを確認したうえで、かつて「時事問題」だったものを現在出題する際に躊躇するかどうかについて考えていきます。 これに対してキョンは、そのようなことはあまりないと回答。「当時は流行っていたよね」の感覚を伝えることは出来る以上、躊躇する必要も無いという考えです。 ただ「時事問題」の中でも、出題時基準での発売(発表)日付の近さ、そしてその中でも、その日付がかなり近いということ「だけ」にほぼ出題価値を置いているような問題(「ド最新」)に関しては、躊躇しないかどうかは一概には分からないと限定を付けます。 これにソキウスは、そこにはその楽曲の現在までの影響力が関係しているのかキョンに質問。 【参照:「現在までの影響力」について考えた「アニソンの『基礎』回(後編)」( https://spoti.fi/35PgfeO )】 結局は影響力なのかもしれないというニュアンスで返答しますが、そこには複雑な感情も見え隠れ。 その複雑さも踏まえてもキョンは、読み上げクイズと比べて、イントロクイズ自体が「時事問題」と呼べるものに対しての躊躇が現れにくいと考えています。 以前の回で「楽曲の『旬』」という言い方をしていたナルにも同じ質問を振ります。 【参照:ナルが「楽曲の旬」という言葉で自身の興味の移り変わりの仕方を語った「楽曲の推し変」の回( https://spoti.fi/3mHnFGF )】 その問いに、躊躇はしないが自らで選曲はしないという言い方で応答。 その言葉の真意を尋ねると、キョンと同じく躊躇の感覚は持っていないものの、楽曲の「旬」の感覚を語った時と同様に、その未来の時点での最新/「時事」なものを優先して出題していくので、結果的にはかつての「時事問題」は選ばれなくなっていくという流れがあるから。 芸能ニュースの扱われ方のような「その時その時」の「瞬間」で更新していく感覚でナルは「時事問題」を捉えています。 今回挙がったようなイントロクイズ独特の「時事問題」の捉え方は、(今後も予定している)出題者について考えていく様々なテーマの中でも関係してくることでしょう。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、「推し」作品の楽曲を紹介。 今年になって熱が急上昇。 【参照:推語り回①( https://spoti.fi/3geRHhE )】 【今回のキーワード】 「時事問題」/読み上げクイズ/(クイズとしての)フォーマット/「アクセント」/日付の近さ(ド最新)/季節/(ルールや出題リストの)自由度合い/芸能ニュース/新作発表時の旧作の楽曲/かつての時事問題の出題価値/楽曲の「旬」/BUD VIRGIN LOGIC2022-02-1230 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#65 きっかけ:90年代/日テレ/音楽番組本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3E1rTii (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) やっぱりみんなあの番組が好き。 今回は、それらでの経験がイントロクイズにも関わってくるだろうという考えから、これまでに見てきた「音楽番組(TV)」について語る回。 そして本編冒頭で語っているとおり、ここからイントロクイズの場での音楽番組という内容に進めようと考えてはいたものの、トークが盛り上がり結局はそこまでたどり着いていません。 なお今回はTVで放送された音楽番組に限定していますが、これまでに配信した他の回でこのテーマに関連することを話していますので、宜しければそちらもぜひお聞きください。 ・#24:NHK(Eテレ)回( https://spoti.fi/38tSpmV )[ナルの「うたコン」語りもこの回] ・#36:ラジオ回( https://spoti.fi/2Xuokls ) ・#38:YouTuber/Podcaster回( https://spoti.fi/3rIH39G ) まずはやすお。 (やすおがこれまでに見てきた年代順で考えていたこともあり、)最初に名前が出てきたのは「速報!歌の大辞テン」。 ソキウスも真っ先に言おうとしていた番組であったため、一気に興奮。 当時の年齢と番組の特性上、原体験に近いものをこの番組から得ていました。 最近は定期的にそのような番組を見ることは少なくなったと語りはしますが、その他にも「関ジャム 完全燃SHOW」「ミュージックステーション」などの名前を挙げます。 続いてはキョン。 NHK(Eテレ)回( https://spoti.fi/38tSpmV )でも語っていたように、Eテレを除けば音楽番組体験はほぼNHK総合でのもの。 そんなキョンがまず最初に挙げたのは「THE夜もヒッパレ」。これにまたしてもソキウスは興奮。 「ヒッパレ」とJAM Projectとの関係にも言及し、時系列では逆だとはいえ、その偶然の出会いを振り返ります。 また民放限定でいえば、あとは「Mステ」ぐらいだと語るキョンですが、ここでやはりNHKの話へ。 「SONGS」「シブヤノオト」「MUSIC JAPAN」「うたコン」など多くの名前が登場。 「(メンバーの世代も近いし、)言われてみればそこからどんどん思い出すだろう」という話の流れで、とりあえず最後のソキウスに。 そこでまず初めに挙げた「ポンキッキーズ」に、思い出したように皆納得。 「夏の決心」「さあ冒険だ」「ロックン・オムレツ」などの曲で大盛り上がりします。 他には「saku saku」「COUNT DOWN TV(「音楽の日」)」「バズリズム」がここで登場。 ここで方向性を少し変えて、いわゆる歌番組の要素が強いものではなく、ライブやドキュメンタリー系の番組をどのくらい見てきたかの話に。 やすおに「アニサマ」の話題も混ぜながらこのことを聞いてみますが、これまでにあまりそういう番組を見てきてはいない模様。 【参照:アニサマ回( https://spoti.fi/3DLNyfk )】 ただ、そのようなライブ番組は「他人と見たい」とは考えています。 キョンにも同じ質問を投げかけると、それこそ話はNHK限定になるようで… 「NHK MUSIC SPECIAL」シリーズや「おげんさんといっしょ」といった名前がここでは挙がります。 ソキウスは「やってたら意識的に見る」と語り、「Anison Days」や「ザ・カセットテープ・ミュージック」、深夜でのフィラーとして放送されるMV集、さらには(ソキウスの出身地の)ローカル番組である「弦哲也のFTVカラオケグランプリ」をここで挙げます。 【参照:本日の一曲で「弦哲也」の名前が登場した回( https://spoti.fi/3GyKzHj )】 結果的には思い出語りとなった今回。 またどこかの回でこの回の内容を踏まえて、イントロクイズの場での音楽番組の捉えられ方についても考えてみる予定です。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、「まだ」語っていなかった人物の楽曲を紹介。 ベストアルバムでの曲順も重要。 【今回のキーワード】 音楽番組/「速報!歌の大辞テン」/「ミュージックステーション」/「THE夜もヒッパレ」/「ポンキッキーズ」/「saku saku」/「COUNT DOWN TV」(「音楽の日」)/ライブ/ドキュメンタリー/「おげんさんといっしょ」/槇原敬之2022-02-0924 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#64-2 「Butter-Fly」が基礎ではない世界線【アニソンの「基礎」回(後編)】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3sa1e0v (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 当時の肌感覚はどこまでが基礎となるのか。 前編はこちら→https://spoti.fi/34kbJVd 前編の最後にソキウスがキョンに投げかけた、「基礎」と銘打つならば、真偽を判断するような価値付けという理由付けの方法をより採用した方が良いのでは? という質問への回答から後編は始まります。 キョンは「作品そのものについて語る何か」として、当時何かしらの賞を受賞したなどの「データ」があること限定でそれに同意すると回答。 (また、(キョンもこの言葉が適切であるかどうかは不問にしたうえで)そのような「データ」が少ないものについては「根拠が薄い」とも述べている。) 「それはどうやって測るんだ?」「データとして分かりやすいものがあれば」などの言葉から垣間見えるのは、ここで挙げたような「データ」の絶対量が少ないことを理由に、真偽を判断するような価値付けを選択することをある程度諦めているキョンの態度。 それに対してソキウスは、適切な理由付けをそれに見合う根拠を持って行うのであれば、ここで挙がったような数値データ以外に質的なデータ(理由付けとして用いるのに適切だと判断された、当時の言説分析などといった数値では測定できないデータ)も基礎を考える上で利用することが出来るだろうという意見を持っています。 なおキョンはこのソキウスの意見に対して、「アニメの制作者側」の例を出して応答。これはコンテンツの「供給側」が語ったことを前提としているのではないかとソキウスは考えています。 ここで話題は、当時の肌感覚と現在までの影響力を考える例として(作品ごとの個別具体的な事情はもちろんあるとはいえ)『デジモンアドベンチャー』の主題歌である「Butter-Fly」のカラオケランキングでの変遷を取り挙げます。[松崎編 2009; カラオケの鉄人 2022]  まず始めに「Butter-Fly」はどちらかというと子供向けの作品の主題歌であること、そしてこの楽曲は現在は基礎的な立ち位置にあるものとして理解可能だということを確認。 それを踏まえてランキングを見ると、2008年のカラオケランキングに(その数年前に発売された)「創聖のアクエリオン」は入ってても「Butter-Fly」はTOP20の中にないというデータから、ソキウスは時間の経過とともに影響力が増大した一つの例としてこの楽曲の存在を挙げられるかもしれないという仮説を提示。 (ちなみにカラオケの鉄人調べでの「2021年カラ鉄年間アニソンカラオケランキング」では、「アニソン」とされる全楽曲が対象としてある中で9位を獲得している) それを受けてキョンは、(この集計時期の頃のカラオケで自身が歌う曲の中に「Butter-Fly」は必ず入ってくるという言い方を用いて、)当時から歌ってた人はいるという理由で、この「影響力の増大」言説には少し懐疑的な立場。 このキョンの立場を聞いた上で改めてソキウスは、「Butter-Fly」に特に馴染みがある(主に放送当時「子供向け」の範疇に属してた)世代ではカラオケでもよく歌うだろうが、2008年当時にアニソンをカラオケで歌う層全体で考えると、この楽曲を当時歌う層が全体に対してトップクラスの影響力を誇っていたと考えるのは難しい。これが時間の経過とともに「Butter-Fly」の影響力が批評的に積み重なって増大し浸透していったのではないかと先ほどの仮説をより細かく言語化。 「当時」におけるニコニコ動画文化の隆盛の度合いが前提に入っているこの考え方に、当時その文化に深く慣れ親しんでいたキョンは引き続き懐疑的。キョンは「Butter-Fly」もその文化の中にメインとしてあったのではという肌感覚を持っています。 ソキウスはそういう肌感覚を持つのはある程度は妥当だとしながらも、ランキングのデータ的にそこまでメインだと評価していいのかは(現在の時点から踏まえるならば)微妙な立ち位置。 ここまで見てきたとおり「当時」に対する感覚の違いはあれど、ランキングでの色々な結果を聞くうちにキョンは、現在までの影響力、そしてそれの増大という意味では『円盤皇女ワるきゅーレ』の挿入歌「Agape」もそれにあたるだろうと指摘。その指摘にソキウスも納得。 (cf.「平成アニソン大賞」では、「Agape」が「ベスト楽曲」として選ばれている。[平成アニソン大賞 2019]) ここまでの話を受けてソキウスは、以前引用した「批評の新しい地図」を再度引き合いに出し、批評の「目的」の違いを取り挙げます。[難波 2019] グラント[Grant 2013]による整理を参考に、知覚の伝達[Isenberg 1949]を目的に置く批評と、価値付け[Carroll 2009=2014]を目的に置く批評という形で、批評の中でも目指す目的によって違いがあることを確認。 (なお、グラントはこの2つに加えて「選択の手助け」と「説明」を批評の目的としている。) これを踏まえてソキウスは、基礎という「目的」を掲げるのであれば、より価値付けの側面を重視した方が良いのではという自身の意見を再度提示。 最後にソキウスは、かつて歴史系の分野を専攻していたやすおに「歴史観(中心史観)」の話題、何を中心とみなすかのその「数」の違いについて話題を振ります。 やすおは、前編でやすおも一定程度同意していた「n人の参加者にn個の基礎がある」という考え方は、これまでの対話の内容(主に共同体内での「共通了解」の点)と照らし合わせながら考えると、必ずしもそうではないのではないかと考え方が変化してきたことを明かします。 (批評回から続くテーマでもある)「批評の目的」「批評の理由」の違いを、アニソン基礎ボードとそこで基礎とした楽曲の例を用いながら考えてみた回となった今回。 この回を聞き終えて、皆さんは何を基礎と考えますか? 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、ゴキゲンになれる楽曲を紹介。 みんな、好き。 【今回のキーワード】 アニメソング/基礎/データ(量的データ・質的データ)/当時の肌感覚/現在までの影響力/カラオケランキング/「Butter-Fly」/ニコニコ動画/「Agape」/批評の理由/批評の目的/歴史観(「○○中心史観」)/石田燿子 【参考資料】 Carroll, Noel, 2009, On Criticism, London: Routledge. (森功次訳, 2017, 『批評について――芸術批評の哲学』勁草書房.) Grant, James, 2013, "Criticism and Appreciation," The Critical Imagination, Oxford: Oxford University Press, 5-28. 平成アニソン大賞, 2019, 「アニソン大賞」, 平成アニソン大賞公式ホームページ, (2022年2月5日取得, https://www.anisong-taisho.jp/heisei/). Isenberg, Arnold, 1949, "Critical communication," Philosophical Review, 58(4): 330-344. カラオケの鉄人, 2022, 「2021年カラ鉄年間アニソンカラオケランキング TOP10,000」, カラオケの鉄人公式ホームページ, (2022年2月5日取得, https://www.karatetsu.com/animegame/pickup/total/anime2021.php). 松崎憲晃編, 2009, 「Ranking Express: AniSong The Lateset Information 2008年下半期(7月~12月)」『アニソンマガジン 00年代「萌える音楽」総決算!』洋泉社, 133-135. 難波優輝, 2019, 「批評の新しい地図 : 目的、理由、推論」 『フィルカル : philosophy & culture : 分析哲学と文化をつなぐ』4(3): 260-301.2022-02-0521 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#64-1 アニメソングの「基礎」は人それぞれ?【アニソンの「基礎」回(前編)】アニソン基礎ボードの楽曲リストはこちらから:https://bit.ly/3ARxAiW (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 「礎」はいくつあるもの…? 今回は、過去に振返り回( https://spoti.fi/3u2gyuI )などでも話題に挙げていたキョンの「アニソン基礎ボード」の取り組みを引き合いに出し、それをきっかけに「アニソンの『基礎』とは何か(どのような要素を持ったものであるのか)?」ということを考えていく回。 前後編の2回に分けて、この「基礎」というものを考えていきます。 序盤はキョン自身による「アニソン基礎ボード」の振り返りから。 ただ、なかにはその選曲を巡って「波紋を投げかけた」ものも… この「波紋」にも関係しうる論点を今回は取り扱っていきます。 過去の回での内容とここでの振り返りを受けて続いては、キョンの言う「私の考える基礎」観をピックアップ。 キョンは基礎という概念に対して、「全て統一して基礎」と呼べる存在があるのか問われると「とても怪しい」と答え、「その人自身が歩んできたそのものが基礎になり得る」という理由を基に「人それぞれに」「『基礎』がある」(n人の参加者にn個の基礎観がある)という自身の考えを再度明示。 現段階では、やすおもこの考え方に近いようです。 一方ソキウスは、キョン的な考え方にある程度は同意するが ―その点で基礎の数は「1」ではないと考えている―、(批評回( https://spoti.fi/3eqrcER )での様々な批評実践を踏まえた上で)全員がなんとなく同意している基礎を判断するポイントがある以上、基礎の数はn「ではない」という共同体内での共通了解の部分により焦点を当てた考えを基礎に対して持っています。 この考え方にキョンは、キョンは「基礎っていう言葉の捉え方も人それぞれある」という形で応答。 ソキウスは批評回でも論点として挙げた、「自身の中で何かしらの『評価』行為を既にしているということ」に加え、その評価の際には共同体内の共通了解として適切な理由付けを採用しているはずといった理由から、キョンの態度は文化に対して相対主義の立場を過度に採用しているのではと考えています。 キョンにとってはその基礎の数は「結果的に」nではない値になっているだけだという形で自身によって言語化されたので、ここからはリアタイ/後追い回( https://spoti.fi/3soo2aQ )も踏まえて、基礎という言葉を掲げるのであれば(特に)「現在までの」影響力を重視した方がいいのではないかというソキウスの問いに対する応答に対話はシフト。 という訳でここからは、振返り回でキョンが挙げた「視聴率」という指標に対しての態度を例に出しながら、基礎を考える上での「(当時の)知名度」(または「(当時の)肌感覚」)と「(現在までの)影響力」の捉え方について。 ここでソキウスは、(アニメ作品/アニメソングの歴史をざっと見ても分かるように)作品を見聞きする主な対象が時代とともに変化していることを確認し、そこから過度に「当時の」影響力の部分をピックアップしてしまうとそれは果たして(礎としての)基礎になるのかという点を疑問視。 これに対しキョンは「当時、知名度はあった」という理由を基に、「当時の人たちがこれはよく見ていた」という作品であればそれを基礎と置いていいという考え。実際の基礎ボードでは、現在までの影響力の点で基礎と呼べるだろうものを序盤に出題し、((場合によっては)当時の自身の肌感覚で判断された)知名度の点で基礎と呼んでもいいものを後半に出題する形を取ったようです。 ここでのキョン自身のリアタイ経験とその語り方から、キョンの「これは語られるべきだ」という態度を基にした、(キョンの言葉を借りるならば)自身の肌感覚を「客観的」なものに「する」作業がアニソン基礎ボードだったのではないかとソキウスは考えます。 基礎ボードに際してキョンは知名度だけでなく「重要度」も重視して選曲を行ったと語り、その点では現在までの影響力をも組み込んだ姿勢と言えますが、その上で(批評回でも取り上げたような)真偽を判断するような価値付け[Carroll 2009=2017]をよりそれ以上に採用するべきだったのではというのが、基礎と知名度/影響力との関係に対してのソキウスの考え。 その考えを基にした、 自身の知覚の伝達も真偽を判断するような価値付けもどちらも批評行為の一種であり[難波 2019]、基礎という概念もそのような批評行為の一種としてある種のランク付けを自身の中で行うという点では同じと捉えるならば、その「礎」を提示すると銘打って行う以上、(現在までの影響力をより考慮に入れているという点で)ランク付け行為の中でも「礎」という観点を内包した「真偽を判断するような」「価値付け」という理由付けの方法をより採用した方が良いのでは? というキョンに対するソキウスの質問で前編は終了。 最後は、前編の簡単な総括と後編への予告。 「Butter-Fly」や「Agape」といった具体的な曲名も挙げながら、(以前の批評回の続きの内容でもある)「批評の目的」の違いといった論点にも触れていきます。 ぜひ、次回も併せてお聞きください。 【今回のキーワード】 アニメソング/基礎/評価/知名度/現在までの影響力/価値付け/(当時の)肌感覚/「重要度」 【参考文献】 Carroll, Noel, 2009, On Criticism, London: Routledge. (森功次訳, 2017, 『批評について――芸術批評の哲学』勁草書房.) 難波優輝, 2019, 「批評の新しい地図 : 目的、理由、推論」 『フィルカル : philosophy & culture : 分析哲学と文化をつなぐ』4(3): 260-301.2022-02-0226 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#19/#20 2021年上半期アニソン総決算の回(後編)今回のプレイリスト:https://spoti.fi/3npHzpQ (今回のメンバー:やすお、ソキウス) 前編はこちら→ https://spoti.fi/3KTUBWN 今回は、「2021年上半期アニソン総決算」(#19( https://spoti.fi/31OkRzO )、#20( https://spoti.fi/3DBHYuV ))振り返り回の後半戦。 前編では「ミュージックレイン」所属アーティストの楽曲をピンポイントでは語っていなかったので、該当クールに発表された実際の曲の名前を出しながらここで改めてトークしてみようとしますが…【参照:ミュージックレインの回( https://spoti.fi/3yS6VR7 )】 その代わりにここでやすおが挙げたのが、(やすお曰く「ミュージックレインも持ってかれる」ほどであった)Official髭男dismの「Cry Baby」で受けた衝撃。さらに本編では挙げなかった楽曲として『擾乱』のRAISE A SUILEN楽曲を提示。『BanG Dream!』由来のバンドの中でも好きな部類にあたると語ります。 先ほどのやすおにとっての衝撃話を受けてソキウスは、「Cry Baby」と同じく『東京リベンジャーズ』の主題歌であったeillの「ここで息をして」を挙げ、2人で『東リベ』の凄さにしみじみ。 ここで本編では名前を挙げたものの、この前後編ではまだ挙げてこなかった楽曲を一度おさらい。 例えばARCANA PROJECT、yama、DIALOGUE+などといった人物の動向を収録時現在の最新と繋げてみたりします。 【参照:「アニサマ」回( https://spoti.fi/3DLNyfk )】 最後は『ODD TAXI』で一盛り上がりし、(好きな楽曲を語るだけであればいくらでも続いてしまいそうな)この振返り回を締めました。2022-01-2908 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#19/#20 2021年上半期アニソン総決算の回(前編)今回のプレイリスト:https://spoti.fi/3rg3Szt (今回のメンバー:やすお、ソキウス) 今回は、急遽延長戦も行われた「2021年上半期アニソン総決算」回(#19( https://spoti.fi/31OkRzO )、#20( https://spoti.fi/3DBHYuV ))の振り返りとして、本編収録時から約半年経った段階で改めてこの時期の楽曲で話をしてみる回の前半戦。 まずはやすおにこの時期のことを改めて尋ねてみると、(本編では主題歌を中心に取り扱ったが、)挿入歌もよく聞いた作品として『アイ★チュウ』の名前を挙げます。 アニメ作品をきっかけにこの作品に触れ始めたやすお。楽曲制作陣の豪華さに驚かされています。 楽曲としては(夏代孝明作詞・作曲の)「ジュエリーダスト」や、(蝶々P制作の)「Flower of life」が特に推し。 そしてソキウス。まず挙げたのは、(やすお曰く)「ARIAの年」であった2021年に公開された「ARIA」シリーズの劇場アニメ作品の楽曲。 今回は過去に「ARIA」のことを語った回( https://spoti.fi/3Ae0Ek4 )から時間が経って三部作全てを視聴したソキウスにとっては思い入れもある、冬クールの作品である『ARIA The CREPUSCOLO』の話が中心です。 また、以前の推語り回( https://spoti.fi/3geRHhE )でも挙げていたOfficial髭男dismの「Universe」をここで取り上げ、2021年の一年間で振り返ってもソキウス的「国民的アニソン」の座は不動だった様子を熱く語ります。 続いては、これもやすおが以前挙げていた「SHAKE! SHAKE! SHAKE! / 内田雄馬」について。 ライブ会場などで「踊りたくなる」し、「振りコピ」したい曲の座は相変わらずこちらも不動です。 ここで「ミュージックレイン」の名前が登場したので、最後にそれ関連で『IDOLY PRIDE』の話を少しだけ。 本編の収録以降、ベストアルバム的な作品が発売された同作品の動向は2人とも気になるところです。 【参照:ミュージックレインの回( https://spoti.fi/3yS6VR7 )】2022-01-2607 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#63 「声」が無い楽曲は耳に残らない?【インスト曲】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3saKNRh (今回のメンバー:やすお、ソキウス) 日常にあるインスト的なものとどう向き合っているのか考えてみた。 今後予定している「イントロクイズの出題範囲」回の一部分を構成するテーマでもあるが、それ単体でも色々考えられるテーマとして今回取り扱うのは「インスト曲(instrumental)」。(off vocal音源と今回のインスト曲との間に便宜的に設けた差は本編参照) 【[出題範囲回の一環として]「off vocal音源」回( https://spoti.fi/3l24fLG )、「カバー曲」回( https://spoti.fi/3rapeA5 )】 まずはやすおに普段インスト曲を聴くかどうか質問。 何か楽曲を好きになる要素として「(声の)ハーモニー」を大きなものとして挙げるやすおにとって、インスト曲は「聞かなくはない」が「触手が伸びない」もの。 その声の要素が大きいやすおにソキウスは、インスト曲を聴く際にどのようなポイントに注目するかという形で、ボーカル有りの楽曲との意識の差を明らかにしようとします。 それに対してやすおは、楽曲に声があることで「(自身の)印象に残る」と答え、その例として仮にインスト曲を移動中に聞くと「流れて」いくという自身の感覚を提示。 ここからは、この「耳に残る」かどうかという点で話を広げていきます。 この「残る」かどうかに対してやすおは「ボーカルがあるとなお良い」という言葉のとおり、ボーカルの存在を絶対視しているわけでは決してありませんが、ボーカル有りの方が現により心に残ることは確かだという形で説明。 これにソキウスは、(特に日本での)ボーカル有りの曲に多いと思われる楽曲展開の意味での盛り上がりの方法が関係してるのではないかとやすおに聞いてみると、やすおもその可能性に概ね納得。 そのような声込みの盛り上がり方をしないインスト曲に対して「盛り上がるところ、どこだ?」の感覚を持つことがあるようです。 それを受けてソキウスは、以前の推語りでSparQlewを紹介した回( https://spoti.fi/3Ae0Ek4 )でやすお自身が挙げた「ダンスミュージック」を例に出し、声という要素が関係しない盛り上がり方がやすおの中でどのように認識されているかを尋ねます。 やすおはいわゆる「サビ」的な盛り上がり方に接する機会の方が相対的に多かったという点で、ボーカル有りのものがより耳に残るのではないかと自身の感覚を言語化。そこには「楽器オンリー」な楽曲だと、腰を据えて「聴くぞ」という思いを持たないと「流れて」いくというやすおの聴き方も影響しています。 その感覚に対して、ここでソキウスが「もしも」な質問を投げかけ。 それはスキャットなどのように、聞こえてくる音色は(主に)声の成分によって構成されているが、声として発しているものにあまり意味内容が含まれてないものを聴いた時のやすおにとっての声の感じ方について。 これには今までやすおが語ってきたような「バックボーン」を重んじる聞き方もあってか、この問われ方であっても歌詞の意味内容を重視するという感覚に繋がっていきます。 【参照:「詞or曲」の質問をきっかけに、各々の「歌詞」の捉え方について考えた回( https://spoti.fi/3KBT5Zh )】 次に、ここまで語ってきたインスト曲に対する感覚が実際に表れる場として、音楽生活の中で出会うインスト的なものについて様々な具体例とともにトーク。 それは例えば音楽ゲームであったり、楽器の音色であったり、アニソンのピアノアレンジアルバム『KenBang!』であったり、分島花音とチェロの関係であったり… ここでの対話から見えてくるのは、インスト曲に対しての対他への「ハードル」。 そのハードルを下げようと(?)、ここでは様々な「推し」が登場します。 この回の最後は後の出題範囲回に繋げようと、出題リストにどのような形でインスト曲が入るのだろうかということを考えてみることに。 ここで確認されるのが、イントロクイズと一般的にイメージした場合、そこにインスト曲が入ることは量としては少ないだろうという感覚。 インスト曲が「アクセント」として捉えられるその感覚自体の検討(≠良し悪し)は、今後予定している出題範囲の回でも取り扱いたいと考えています。 やすお自身がインスト曲をどのように扱うか尋ねると、これまで語ってきたように、その核にあるのは「語る言葉」( https://spoti.fi/3A3uJlH )を持っているかどうか。 ただ現在のやすおとしては、インスト曲に対しての「語る言葉」は少ないようです。 この話題に対してソキウスが現在特に考えていることは、いわゆる「クラブミュージック」とイントロクイズ界隈との関係。 イントロクイズの場の幅を広げる可能性の一つとして、今回のテーマであるインスト曲のことを考えています。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、夏らしいVTuberの楽曲を紹介。 (配信時現在では)真逆の季節なものを聴いてテンションを上げていく。 【今回のキーワード】 instrumental/耳に残るかどうか/ダンスミュージック/サビ/歌詞の意味内容/楽器の音色/出題範囲/語る言葉/クラブミュージック/湊あくあ2022-01-2224 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#62 もしも「森羅万象なサブスク」が存在したら…?【音源収集とは?】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3IQTKp1 (今回のメンバー:やすお、ナル、ソキウス) 空想だからこそできること。 今回は、とある仮定の質問を経由することで「(イントロクイズ的な)音源収集」行為について考えてみる回。 その質問とは、「もしも森羅万象の楽曲にアクセス可能な音楽ストリーミングサービス(サブスク)が存在したら、あなたはそのサービスに対してどのような形で向き合うか?」 なお(本編中でも何度か言及されますが)、「アクセス可能」になっただけであって、それ以外のサービスが付随していたり、経済的な問題が発生していたりはしない、そしてそのサブスクをイントロクイズの出題に利用できるという条件の下でもしもの話を進めていきます。 まずはやすおに質問。 音楽を聴くための時間が増えないのであれば、結局はこれまでに聴いてきた音楽から少しは幅が広がる程度で、そこまで現在とは変化がないだろうという回答。 同じ質問をナルに投げかけると、そのようなサービスを使いはするだろうが、「音源収集」は「変わらずに行っていく」という言葉が返ってきます。 ここでいう「音源収集」は、特に楽曲を聞くために必要なコストが現段階で高いものに対しても意欲的に集めていこうという姿勢のこと。 このような「音源収集」をしているナルが仮に森羅万象なサブスクと出会い、自らの手元にモノとして音源を「所有」 ―ここでの「所有」の捉え方は、引き続きこの回で検討されていきます― できたときは、自身が利用するそのようなサブスクからデータを消すだろうと回答。 今回の「もしも」は森羅万象が前提であり、完全な状態で楽曲を聞けるという点では、このサブスクも、そしてナルがいう「所有」した状態でも同じ。ただしナルにとっての「所有」は、モノとして入手すること、特に形として見えることの方が重要だと考えています。 このナルの回答を受けてソキウスは、以前音源収集に関する回( https://spoti.fi/3rHSHzA )で少し触れた「ポピュラーカルチャーにおけるモノ」の議論[松井 2013]をここで本格的に参照します。 それはこの回の内容と接続させるのであれば、ナルの「所有」のスタイルは集合的記憶論的な考え方であるということ。 ([松井 2013]の注でも言及されているが、音楽パッケージの場合は、権利の証明や稀少性などのここで挙げた考え方以外の価値が入り込む余地を予め考慮する必要がある) そのモノとしての音源(CDなどの物理的な媒体)が、自身の記憶とより結びついているのではないかというのがソキウスの見立てです。 この想起に関する見立てにナルも概ね同意。 このモノとして持っておきたい感覚はやすおも一定程度共感できるもののようで、ここでは(オタク的な意味での)「お布施」に近い感覚を説明。 今回のサブスクとナルがいうような「所有」のスタイルは、「対価を支払うことで何かを得る」という点でも同じといえますが、そこに「差額」の要素が新たに絡んできます。 ここまでの内容を踏まえて、最後に「森羅万象なサブスクが現れたら、CDレンタル行為を引き続き行うか?」をメンバーに問います。 やすおは、一定の条件がクリアされていれば、「お布施」の考えを基にした「お金を出して買うべきだ」と自身が考えるもの以外は、購入もレンタルもしなくなるだろうと回答。 ナルは「レンタルも引き続き行う」とのこと。 音源がレンタルできるかどうかをまずは重要と考えるナルにとって、今回のようなサブスクの存在は自身の「音源収集」スタイルにどのような影響を与えることになるのか。 自身で熟考した結果、ナルは音源を探して手に入れるまでの一連の行動それ自体(手間)に価値をより見出しているのだろうという結論に達しました。 ソキウス的には、このような手間に価値をより見出す姿勢は、イントロクイズを趣味として楽しんでいる人たちに多く見られるものなのではないかと考えています。 ソキウスはこの森羅万象なサブスクについてどう考えているかというと、ポータブルオーディオ回( https://spoti.fi/3FPYr0j )などで言及したとおり、楽曲の音質に多少こだわりがあるので、今回の条件だけだと一定程度はCDレンタルを利用するだろうという回答。 ただし森羅万象なサブスクが音質の点まで完全にクリアできたら、ソキウスは「全ての音楽行為」をそのようなサブスク一つに任せることになるだろうとも語ります。 今回の仮定はもしも中のもしもではありますが、そのような仮定を置いてみることで、各々の音源収集に対する考え方をある程度浮かび上がらせることが出来たのではないかと思います。 今後もそのような各々の感覚の違いをはっきりさせるために、このようなもしもシリーズを設定することが度々あるとは思いますが、その際はぜひ一緒に考えていただけると幸いです。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、ピアノの響きが美しい楽曲を紹介。 その快感をぜひ味わってみてください。 【今回のキーワード】 音楽ストリーミングサービス(サブスク)/森羅万象/音源収集/所有/ポピュラーカルチャーにおけるモノ/集合的記憶論/CDレンタル/「お布施」/音源収集での手間/音質/H ZETT M 【参考資料】 松井広志, 2013, 「ポピュラーカルチャーにおけるモノ」『社会学評論』63(4): 503-5182022-01-1926 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#61 「企画」が好き?「フリバ」が好き?本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3m8Acmp (今回のメンバー:やすお、ナル、ソキウス) どっちも楽しいけれども… 今回はイントロクイズでの「形式」に注目し、出題者/解答者それぞれの目線から「企画」形式(事前に何かしらの選曲を行う、時には選曲自体にコンセプトがある場合もある)と「フリーバッティング(フリバ)」形式(特に細かいルールを定めず、その場で出題する曲も決定する)のどちらがより好きかを語ってみる回。 前半は「解答者」としてはどちらが好きかについて。 まずナルにそれを聞いてみると、フリーバッティング形式の方が好きと回答。 その理由として、何が出題されるか分からない「自由」なところを挙げます。 ここでの「自由」とは、(企画形式では付随していることが多い)何かしらのコンセプトから出題楽曲をメタ視点で推測することが出来ないという意味合い。 それを受けてソキウスは、選曲のコンセプトから出題楽曲が推測しづらい企画の可能性を挙げ、その場合だとどうなるかナルに尋ねます。 ナルは、企画形式では普段の ―ここでの「普段」という言葉遣いは、(後にこの回でも話題に挙がる)フリバ形式の準備コストの低さに由来する相対的な開催頻度の多さが前提としてある― フリバ形式で出題するよりかは「特別に用意した楽曲」を出題することが多いだろうという点で、フリバ形式での選曲の「読めなさ」を改めて提示します。 続いてやすおの回答は企画形式。 その理由は、「企画者のこだわり」が見えるから。 そのこだわりの中でもやすおが特に注目するのは、選曲から垣間見える出題者の趣味嗜好。 ここでやすおにとってのフリバ形式への認識を聞いてみると、「自由に押せること」「(競技クイズ的な意味で)押す練習」という要素が大きい様子。 【参照:「競技クイズ」回( https://spoti.fi/3xxVWvH )】 そして、ソキウスのこの質問に対する回答は企画形式。 その理由はやすおが挙げたものに近いが、(やすお的な)出題者という「人」への意識よりかは、出題された「楽曲」の方により意識が向くとのこと。出題者の「感性」が現れるという意味で、出題されたその楽曲自体が持つ特徴と出題リストとしての並びに注目しています。 【参照:出題者の感性に基づいた企画については「『オールジャンル』の難しさ」についての振返り回( https://spoti.fi/3GrACw6 )、ここでいう「感性」が何を指すかについては「批評」回(後半)( https://spoti.fi/3eqrcER )】 後半は「出題者」としてはどちらが好きか。 ナルは先ほどとは違って企画形式。 コンセプトを自分で決定することが出来ることや、出題する楽曲に対して「印象を付けられる」ことを理由として挙げます。 その印象付けの仕方に対してソキウスは、楽曲自体が持つ特徴以外による選曲の方が楽しいのかをナルに質問。 ナル自身としては、楽曲の「周辺情報」や「(自身の)推し」に因んだ企画設定が好きなのだろうと振返り。 フリバ形式においても、先ほどの意味での周辺情報を語ることで楽曲への印象付けを行うという点ではナルの出題スタイルは共通しています。 やすおは企画形式。 自分の出したいものを「表現」出来ることがその最大の理由。 フリバ形式での振る舞いについて尋ねると、その問題に対して誰も解答する意志が無く問題が流れる状態(クイズ用語での「スルー」)は「悲しい」と言語化し、その点を出題時に考慮するとのこと。 この話題をきっかけに、ここからの対話は「(ある楽曲の)出題を躊躇するとき」についてへ。 ナルが躊躇するときは推している人物のアルバム曲や、いわゆる「円盤曲」と呼ばれるもの。 そのようなときは楽曲の「布教」も視野に入れつつ、その場にいる解答者の属性やこれまでの出題楽曲の流れから出題を判断するようです。 (その点ではキョンの「反応をうかがう」スタイルに近い【参照:出題者回(前半)( https://spoti.fi/2STzBJQ )】) ここまでの対話を受けてやすおには、企画形式を自身が行う場合、正答になる確率が相対的に低いだろうと思われる楽曲の処遇について尋ねます。 やすおは、出題数は減らすが、自身が語れる/語りたい楽曲なのであれば出題リストに入れこむと回答。 【参照:「語る言葉」回( https://spoti.fi/3A3uJlH )】 フリバ形式は「押してなんぼ」だとやすおは考えているので、企画形式の方がより入れ込むだろうとのことです。 ここで出題者としてどちらの形式が好きかについてへ話題は戻り、それに対してソキウスは先ほどと同じく企画形式を挙げます。 想定される正答数も(クイズという遊びとして一定程度成立させるために)考えながら、自身が「(一つの出題リストとして)どういうまとめ方が出来るのか」という挑戦が楽しいのがその理由。 対照的にフリバ形式だと、楽曲への充分なフォローは前提としたうえで、どちらかというと「いっぱい数を出そう」という意識に。 フリバ形式としてわざわざ行うのであれば、「押す練習」の機会の数を増やすことに力を注ぎがちと振り返ります。 この回の最後はここまでの内容を踏まえて、イントロクイズを趣味として楽しんでいる方々の界隈での現状を通して「企画形式とフリバ形式の開催バランス」について考えます。 界隈の現状として、フリバ形式の開催数が多いというのはおおよそ共通認識であることをここで確認。 ただしフリバ形式の準備コストの低さがある以上、それはある程度当然の結果。 その点を前提にするのならば、(「企画形式の数を増やす『べき』」という意見以外で)何を考えることが出来るのか。 ここで挙がるのは、イントロクイズが行われるの場での形式のバランスに勾配があることを認めるところから思索を始めようということ。 今回は、出題者と解答者それぞれで企画形式とフリバ形式の2つに対して様々な考えがあることを確認する回となりました。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、アニメ作品の主題歌にもなった爽やかな楽曲を紹介。 名が体を表すアーティスト名。 【今回のキーワード】 企画/フリーバッティング(フリバ)/出題楽曲の推測/企画者のこだわり/押す練習/楽曲の特徴/出題者の感性/出題する楽曲への印象付け/楽曲の周辺情報/スルー/ 出題を躊躇するとき/練習する機会の確保/企画とフリバのバランス/準備コスト(開催へのハードル)/サイダーガール2022-01-1526 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#60 2017年のオタク本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3349BA0 (今回のメンバー:やすお、ナル、ソキウス) この辺りの年から、みんなアニメの話をしだす。 今回は、リアタイと後追い回( https://spoti.fi/3soo2aQ )を踏まえた「ある特定の年に、当時リアタイ/後追いしてたもの」を語り合うシリーズの第2回。 【参照:第1回[2011年編]( https://spoti.fi/3lliprX )】 今回は2017年にスポットを当てます。 最初はやすお。 「おんたま」の歴史的に、この頃は「がんがんアニソンを聴く」モードだったが、自身の社会的な環境の変化でなかなか思うようにはいってなかったやすお。 【参照:「おんたま」のあゆみ回( https://spoti.fi/3zN7TiV )】 その当時放送していたアニメは一通り見ていたやすおが初めに挙げたのは『セイレン』。 そこから『セイレン』の楽曲はもちろん、「エンターブレイン」の系譜の話にまで発展。 次に挙げたのが『ボールルームへようこそ』。 ソキウスもその話に乗っかり、その楽曲の素晴らしさを語ります。 そしてやすおにとってとても重要な楽曲である、Aimerの『花の唄』もこの年です。 【「花の唄」が「出退勤時のアンセム」となった経緯は、「ポータブルオーディオ」回( https://spoti.fi/3FPYr0j )を参照】 2人目はソキウス。 やすおとほぼ同様に「競技イントロクイズ」に対応しようと、アニソンを聴きまくってたソキウス。 【参照:ソキウスが考える「勉強」をしないと楽しめなくなるラインについて話した「勉強」回( https://spoti.fi/3BP5cNq )】 その当時、特に印象に残っているものとして最初に挙げたのは『小林さんちのメイドラゴン』とfhána。 その流れでソキウスが特に推しているアーティスト繋がりでORESAMA。 【参照:ORESAMAについて多少触れた「ミュージックビデオ」回( https://spoti.fi/3K7rAXA )】 そして、やすおが好きな「ミュージックレイン」とも大いに関係がある土曜朝の枠(特に『プリプリちぃちゃん!!』)。 最後にいくつかこの年にソキウスがハマった楽曲を少々。 ラスト3人目はナル。 この辺りの年からアニメ作品を見るようになったナル。 そんなナルがこの当時ハマったものとしてまず挙げたのが『ひなこのーと』。 ナルにとっては、「アニオタ」的なものに「目覚める」きっかけとなる作品でした。 ここでは主に楽曲の「変態性」について一盛り上がり。 その後はナルがこの当時よく見ていた作品として、『ナナマルサンバツ』『いぬやしき』『Wake Up, Girls! 新章』などを列挙。 その中でも『アホガール』『徒然チルドレン』の枠は全員に刺さっています。 この辺りで終了時間が迫ってきたのもあり、ここからはとにかくこの当時好きだったもののキーワードを挙げていくことに。 ここでは『亜人ちゃんは語りたい』、『ACCA13区監察課』と高橋諒、『メイドインアビス』などなど。 【参照:本日の一曲で「オリジナル。」について語った回[「おんたま」のあゆみ回]( https://spoti.fi/3zN7TiV )】 今後もこの「○○年のオタク」シリーズは続きます。 次回はどの年を語ることになるのか… 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はが、レジェンドも参加したキャラクターソングを紹介。 ナルは『シンデレラガールズ』にお熱…? 【今回のキーワード】 2017年/エンターブレイン/『ボールルームへようこそ』/Aimer/『小林さんちのメイドラゴン』/fhána/ORESAMA/『プリプリちぃちゃん!!』/『ひなこのーと』/『アホガール』/『徒然チルドレン』/『亜人ちゃんは語りたい』/『ACCA13区監察課』/高橋諒/『メイドインアビス』/村上巴2022-01-1221 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#23 「オールジャンル」の難しさ回(今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 今回振り返るのは、「おんたま」にとっては切っても切り離せない関係にある(鍵括弧付きの)「オールジャンル」の難しさについて考えた回。( https://spoti.fi/2X1JNBO ) まずは、我々が開催したいと考えている「おんたまオープン」というイントロクイズ大会についてキョンに現在の思いを尋ねます。 ここでキョンが、(本編でも話題に挙がっていた)「オール」を打ち出すのであれば(イントロクイズ的な二分法である)J-POP/アニメソングという2ジャンルそれぞれに特化した場も同時に打ち出していく方がいいという話へ。 【参照:J-POPジャンルの会/回( https://spoti.fi/3fu3dWr )、アニソンジャンルの会/回( https://spoti.fi/3plMBUp )】 そのキョンの話題提起を受けて、ソキウスは以前の批評回( https://spoti.fi/3eqrcER )も念頭に置きながら、ここで挙げたようなジャンルの二分法的考え方に必ずしも囚われない出題の仕方(主題・テーマによるくくり)を引き続き模索したいという考えを示します。 次にソキウスはナルに、このような二分法的ではない出題の仕方についてどのようなことを考えているか明らかにしようとします。 それに対しナルは、自身の「推し」の有無だったり、楽曲名の文字情報だったりといったくくりで出題はよく行うが、例えば音楽的な「ジャンル」によるくくりはあまり無かったと振り返り。しかしこれまでの出題にも主題くくりでの出題が無かったわけではないという点から、今後の展望に繋げていきます。 また同じ質問をやすおにも尋ねると、これまで自身では「ミュージックレイン」に紐づけた形で主題による出題を行ってはいたが、それはいわゆる「アニゲ」が大部分を占めてはいたと自己分析。ただ「(自身の)拡大解釈」によってその可能性を広げることは出来るだろうとも語ります。 【参照:ミュージックレイン回( https://spoti.fi/3yS6VR7 )、「語る言葉」回( https://spoti.fi/3A3uJlH )】 最後は、今回の話題を振った張本人であるソキウスの野望の話に。 それは、主題によるくくりとして出題する「渋谷系/シティ・ポップ」企画。 ((批評回で言うところの)何かしらの妥当な「理由」に基づいた結果、)「渋谷系的な」/「シティ・ポップ的な」要素があるものとして理解され得る人物や楽曲をソキウスなりの視点で出題していきたいという思いを語ります。 「オールジャンル」の難しさを超えた先で何が出来るだろうかについて考える有意義な回になっていれば幸いです。2022-01-0810 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#14 『GET OVER』の回(今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 今回振り返るのはJAM Projectのドキュメンタリー映画『GET OVER』についてネタバレ有りで語った回( https://spoti.fi/3fPJbp9 )。 この振返り回ではネタバレ要素無しでお送りします。 前半は本編収録以降のJAM Projectの動向についてトーク。 本編での展開をほぼなぞるように、有観客ライブとシングル曲というこれまでどおりの活躍と、(例えば『サクガン』で遠藤正明が担当した主題歌のような)新たな挑戦とのバランスがここでも話題に挙がります。 「新たな展開」というキーワードから、後半は今後の活動の一つの可能性(?)として、まだ現実では行われていないグループのJAM Projectとしての「アニソンカバーアルバム」の話へ。 ここからは一アニソンファンが考える妄想話に花が咲きます。 過去にJAM Projectが行った試みも参照しながら、様々な候補(?)曲も登場。 これらの話が現実となる日が来るかも…?2022-01-0507 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#59 新年の抱負2022本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3GtNqBW (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) お正月なのでまったりと。 2022年の最初に配信する回は、正月らしくまったりと、そして時には真面目に今年の抱負を語る回です。 お正月気分に合わせて、ゆるく聞いていただけると幸いです。 今回話題に挙がったのは主に以下のような話。 【参考:音楽を持ち歩くことの回( https://spoti.fi/3FPYr0j )、MyBest2021回( https://spoti.fi/3HqQzCL )、曲の「推し変」回( https://spoti.fi/3mHnFGF )、「批評」回(後半)( https://spoti.fi/3eqrcER )、イントロクイズと「技術」の回( https://spoti.fi/3iE3YxG )】 ・「オフライン」で行われる場に参加できるようになりたい ・聴く音楽の幅を広げたい(音楽と「向き合いたい」) ・DIALOGUE+に救われたやすお ・DIALOGUE+は「おんたま」? ・「おんたまオープン」というクイズ大会 ・出題経験を増やしたい ・この番組を始めたことで言語化できる範囲が広がった 今年も「おんたま」と、イントロクイズのSpiriton Musicをよろしくお願いします。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、皆が好きかもしれないアニメ主題歌を紹介。 いつの間にか別の曲の紹介が始まっていました。 【今回のキーワード】 2022年の抱負/DIALOGUE+/ジャンル/おんたまオープン/Jazzin' Park2022-01-0121 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#58 2021年のMy Best楽曲はこれだ!本日のプレイリスト:https://spoti.fi/31KbBwZ (今回のメンバー:キョン、ナル、ソキウス) 今年も様々な楽曲と出会えました。 今年最後の配信回は、今回参加したメンバーの2021年マイベスト楽曲を語り合う回です。 (今回挙がった具体的な曲名はこのキャプションの下部にも掲載しています。ぜひご活用ください。) なお、基本的に今回の対象となる楽曲は(諸々の都合で)オリコン基準の「2021年」(2020/12/14~2021/12/12)に発表されたものとさせていただきます。 【冒頭での語り方の話題については「批評」回(特に後半)を参照( https://spoti.fi/3eqrcER )】 まずはキョンの2021マイベスト。 初めに、以前の本日の一曲(#50( https://spoti.fi/3lMtthD ))でも紹介した「リサイタルズ」の今年の活動を挙げます。 キョンにとっては様々な形で見たり聞いたりしていたグループであることが分かります。 次に挙げたのはこれまたキョンとも関係が深い(?)「NHK」のドラマの主題歌。 【参照:NHK/Eテレ回( https://spoti.fi/38tSpmV )】 さらに、キョンが「これ、Adoなの?」と驚いた楽曲も登場。 【参照:ソキウスがAdo語りをした推語り回( https://spoti.fi/3Ep0RTq )】 最後には、楽曲というよりかは一つのプロジェクトとして紹介したかった、音楽ゲーム楽曲のオーケストラアレンジ音源を紹介します。 続いてはナルの2021マイベスト。 選びたい楽曲は色々あるようですが、ナルにとっての今年の楽曲は二大巨頭だった模様。 まず1つ目は、前回の「2021秋アニソン総決算」回( https://spoti.fi/3Jq5leN )でも大きく取り上げた「フレデリック」が楽曲プロデュースをした楽曲。 その中毒性に虜になっています。 そして2つ目は『アイドルマスターシンデレラガールズ』に登場するキャラクターが歌う(ナルにとっての)「責任」な(?)楽曲。 先ほど同様ノれる要素が特に高い楽曲です。 最後はソキウスの2021マイベスト。 フルートが印象的な新しい(?)ネオ渋谷系、カワイイ×アニソンの「複雑な」響き、制作者の引用・編集感覚も垣間見える大型タイアップ、歌手自身の「素の音楽性を追及」したジャジーなカップリング曲、第一印象は「?」な超カラフルさ、ヒップホップ×ポップスなドラマ主題歌の計6曲と、自身のマイベスト10にほぼ確定で入れるであろう楽曲を矢継ぎ早に紹介します。 そして今年の最後は、2021年の自身の音楽生活を振り返ってみることに。 まずはキョン。 最新を手広く追っているわけではないと語るキョンは、「色々な人たちとのコラボ」から新たな発見をしていきたいという形でこれまでとこれからを総括。 続いてのナルは、他2人の楽曲紹介を聞き「深いところを聴いてるな」というのが正直な感想。 「最新が好き」と語るナル【参照:曲の「推し変」回( https://spoti.fi/3mHnFGF )】は、「最新勢」として、特にこれまでに楽曲を発表してこなかったような人物の楽曲を期待しています。 最後にソキウス。 例年以上に特定の音楽ジャンルのその中で聴く範囲を広げていく視聴スタイルだったと今年の音楽生活を振り返るソキウスは、今後もその触手を伸ばしていこうと、自身に引っかかるキーワードから芋づる式で繋げていく方法を来年も取っていくだろうと語ります。 この回を聞いていただいた皆さんの今年の音楽生活はいかがだったでしょうか? そのような音楽生活の一部として、宜しければぜひ来年もSpiriton Musicをお聞きいただけると幸いです。 それでは、皆さんよいお年をお迎えください。 【2021年のマイベストとして語られた楽曲】 ・Dejavina(Japanese ver.) / リサイタルズ ・Choiced 漢 Soul / リサイタルズ feat. 木村昴 ・北斗七星 / ビッケブランカ ・阿修羅ちゃん / Ado ・starmine (Orchestra Arr.) / Ryu☆ ・YONA YONA DANCE / 和田アキ子 ・#HE4DSHOT / 砂塚あきら(富田美憂)  ・ロマンスビート / トナリノサティ ・コンパスソング / 鹿乃 ・創造 / 星野源 ・Orchis / 佐々木恵梨 ・爆ぜる色彩 / 浦上想起 ・Presence I / STUTS & 松たか子 with 3exes feat. KID FRESINO 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、パロディ的要素もあるアニメ作品の挿入歌を紹介。 おおよそ、自動車ショー歌。 【今回のキーワード】 マイベスト楽曲/リサイタルズ/ビッケブランカ/NHK/Ado/『BEMANI SYMPHONY ORIGINAL SOUNDTRACK』/フレデリック/和田アキ子/アイドルマスターシンデレラガールズ/トナリノサティ/鹿乃/星野源/佐々木恵梨/浦上想起/大豆田とわ子と三人の元夫/『ばくおん!!』2021-12-2926 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#57 2021年秋アニソン総決算本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3DAjHoR (今回のメンバー:やすお、ソキウス) 今回も(本編で紹介しなかったものも含めた)「2021年秋アニソンまとめ」プレイリスト( https://spoti.fi/3dyR9Bx )を作成しました。 ぜひ、こちらも併せてお聞きください。 【過去の「最新アニソン総決算」回はこちら:2021上半期[#19]( https://spoti.fi/31OkRzO )・[#20]( https://spoti.fi/2Y1Ha3O )、2021夏( https://spoti.fi/33yF5i6 )】 まずは前回同様、前クールの最後で来期に期待してたものへの答え合わせからスタート。 今回参加している2人ともが挙げていた「サイカ/フレデリック」の話に。 この曲についてやすおは「裏切らねぇな」と一言。 いつもより穏やかではありながら彼ら独特のキャッチーさは感じられ、相変わらず2人はやられています。 そしてここからは(先ほど挙げたもの以外で)2021秋クールのおススメアニソンを過去の回以上にどんどん出し合います。 最初は前回も触れていた『海賊王女』の「サイハテ/鈴木みのり」。 やすおはアニメ本編での「引き」の上手さから、ソキウスは「TV版」との違い、そして彼女のアルバムからその魅力を語ります。 次はやすおにとっての「新しい扉」を開いた『ヴィジュアルプリズン』関連楽曲。ソキウスは原作を担当した上松範康の視点から。 続いては『大正オトメ御伽話』。GARNiDELiA、土岐隼一の新境地で大盛り上がり。 そしてビックリ繋がりで『真の仲間』。「名古屋発渋谷系singer」×ポストロック【参照:推語り回でのポストロックへの言及( https://spoti.fi/33MIWYQ )】です。 5つ目は「EVERBLUE/Omoinotake」。やすおが山下達郎と聞き間違える(?)ような楽曲性に2人ともハマり中。 そしてここでやすおにとっては外せない「ミュージックレイン」関連で『見える子ちゃん』を挟み【参照:ミュージックレイン回( https://spoti.fi/3yS6VR7 )】、時間ギリギリでどうしてもソキウスが語りたかった『フラ・フラダンス』の「サンフラワー/フィロソフィーのダンス」。 残り時間でまだまだ語りたい作品・楽曲をねじ込んでいく2人。 この回の最後は、こちらも前回に引き続き次の冬クールへの期待。 ソキウスはこの直前に挙がった「FlyingDog」の話題と偶然繋がる「ぽかぽかイオン」。 やすおは以前も語った『CUE!』【参照:本日の一曲で『CUE!』を紹介した回( https://spoti.fi/30Av5DR )】と、「推し」であるDIALOGUE+やミュージックレイン関連人物が多く出演する『明日ちゃんのセーラー服』。 来クール、そして来年への期待を込めながら、次回は年度末に開催予定の「2022年冬アニソン総決算」へと続きます。 《主として今回挙がった作品》 ・さんかく窓の外側は夜 ・海賊王女 ・ヴィジュアルプリズン ・大正オトメ御伽話 ・真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました ・ブルーピリオド ・見える子ちゃん ・王様ランキング ・フラ・フラダンス ・劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜 ・世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する ・テスラノート ・吸血鬼すぐ死ぬ ・異世界食堂2 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、新たな方向での楽曲提供を乗りこなしていく楽曲を紹介。 これはまさに、しのびない。 【今回のキーワード】 2021年秋アニメ/フレデリック/鈴木みのり/ビジュアル系/GARNiDELiA/渋谷系/ポストロック/Omoinotake/ミュージックレイン/フィロソフィーのダンス/FlyingDog/花澤香菜2021-12-2528 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#56 イヤホンズとナル [修正済]本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3FfwCxB (今回のメンバー:キョン、ナル、ソキウス) 実は色々なところに「プラグイン」できるユニット。 (この回を配信当初、編集上の不備があるものが掲載されていました。現在は修正済みです。申し訳ございませんでした。) ナルが過去の様々な回で「責任」としても挙げていた女性声優ユニット・イヤホンズ。【参照:自己紹介回( https://spoti.fi/2YAmOPk )】 JAM Project(#13( https://spoti.fi/3xyonc0 )、#14( https://spoti.fi/3fPJbp9 )、#22( https://spoti.fi/3CCauNq ))、スフィア&ミュージックレイン(#29( https://spoti.fi/2X3lxQ5 )、#30( https://spoti.fi/3yS6VR7 ))に続くアーティスト特集第3弾は、そんなイヤホンズの魅力や楽曲を語る回です。 最初に簡単に辞書的な経緯をおさらいし、ひとまずキョンに話を振ることに。 キョンは彼女たちのきっかけの作品である『それが声優!』の頃に存在は知っていたが、それ以上にナルからの「布教」でより知ったとのこと。 そしてここから話の中心はナルへ。 まずはナルとイヤホンズの出会いから。 ナルにとっての出会いの中には、「おんたま」での耐久カラオケでやすおが歌っていた「一件落着ゴ用心」の影響もあったり。【参照:耐久カラオケについて語った回( https://spoti.fi/3JdJTJV )】 その後「サンキトウセン!」という、さらにハマるきっかけとなる楽曲とも出会ったことで現在の形になりました。 その上で、ナル視点でのイヤホンズの魅力として挙がったのが「ビジュアル」や個々の声優としての実績だったので、ここで改めてソキウスはイヤホンズのことを語る際にナルにとって外せない出来事について尋ねます。 それに対してのナルの回答は、2018年に行われた彼女たちの初の東名阪ツアー『Some Dreams Tour 2018 -新次元の未来泥棒ども-』やサンリオピューロランドで行われたライブのこと。 【参照:ライブエピソード回( https://spoti.fi/3k3SkMl )】 ライブでは彼女たちの可愛さだけでなく、カッコよさも楽しめるのが魅力だと語ります。 そのカッコよさというキーワードからソキウスは、アルバム『Some Dreams』収録の楽曲に対して持つソキウスの「カッコいい」イメージと彼女たちのビジュアルとの間にあるギャップ、そして2ndALの時期の音楽性についての話へ。 またそれに続けてソキウスは彼女たちの「姉貴分」である女性声優ユニット・Aice5の話もねじこみ。 ここに至るまでに楽曲の話が徐々に増えてきたので、ここからは本格的に彼女たちの楽曲について語ることに。 まずナルがカッコいい系な曲の代表として挙げたのが「渇望のジレンマ」。そのカッコよさの源泉であろう、楽曲制作を担当した「月蝕會議」というバンドの話題にも。 そしてナルがどっぷりハマるきっかけとなった「サンキトウセン!」に対しては早いテンポとダンスを挙げます。 またキョンとの対話から、イヤホンズと「串田アキラ」が共演した曲の話。 さらに、ナルに先ほどとは違うタイプの楽曲でおススメしたい曲を尋ねた際に登場した「はじめまして」という楽曲から、(ソキウスもハマっている)口ロロ[クチロロ]というユニットとイヤホンズとの関係性についての話題にも広がります。 そして最後に、この回ではまだあまり語られていなかった1stAL『MIRACLE MYSTERY TOUR』の話へ。 魔法少女感が漂う「Magic of love」や、「ススメ!音羽少女隊」「280秒間世界一周 ~幸せのイヤホンを探して~」といったおススメ曲を紹介していきます。 終了ギリギリで告知まで飛び出したこの回。 作品内ユニットとして誕生した彼女たちの音楽性の拡張まで触れることが出来た今回のアーティスト特集。 いつになるかはまだ定かではありませんが、次回のアーティスト特集は「水樹奈々」特集を配信予定。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、意外な人物によるカバー曲を紹介。 遠回しの布教。 【今回のキーワード】 イヤホンズ/『それが声優!』/『AKIBA'S TRIP』/Aice5/月蝕會議/口ロロ(三浦康嗣)/菅原進2021-12-2327 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#56 イヤホンズとナル本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3FfwCxB (今回のメンバー:キョン、ナル、ソキウス) 実は色々なところに「プラグイン」できるユニット。 ナルが過去の様々な回で「責任」としても挙げていた女性声優ユニット・イヤホンズ。【参照:自己紹介回( https://spoti.fi/2YAmOPk )】 JAM Project(#13( https://spoti.fi/3xyonc0 )、#14( https://spoti.fi/3fPJbp9 )、#22( https://spoti.fi/3CCauNq ))、スフィア&ミュージックレイン(#29( https://spoti.fi/2X3lxQ5 )、#30( https://spoti.fi/3yS6VR7 ))に続くアーティスト特集第3弾は、そんなイヤホンズの魅力や楽曲を語る回です。 最初に簡単に辞書的な経緯をおさらいし、ひとまずキョンに話を振ることに。 キョンは彼女たちのきっかけの作品である『それが声優!』の頃に存在は知っていたが、それ以上にナルからの「布教」でより知ったとのこと。 そしてここから話の中心はナルへ。 まずはナルとイヤホンズの出会いから。 ナルにとっての出会いの中には、「おんたま」での耐久カラオケでやすおが歌っていた「一件落着ゴ用心」の影響もあったり。【参照:耐久カラオケについて語った回( https://spoti.fi/3JdJTJV )】 その後「サンキトウセン!」という、さらにハマるきっかけとなる楽曲とも出会ったことで現在の形になりました。 その上で、ナル視点でのイヤホンズの魅力として挙がったのが「ビジュアル」や個々の声優としての実績だったので、ここで改めてソキウスはイヤホンズのことを語る際にナルにとって外せない出来事について尋ねます。 それに対してのナルの回答は、2018年に行われた彼女たちの初の東名阪ツアー『Some Dreams Tour 2018 -新次元の未来泥棒ども-』やサンリオピューロランドで行われたライブのこと。 【参照:ライブエピソード回( https://spoti.fi/3k3SkMl )】 ライブでは彼女たちの可愛さだけでなく、カッコよさも楽しめるのが魅力だと語ります。 そのカッコよさというキーワードからソキウスは、アルバム『Some Dreams』収録の楽曲に対して持つソキウスの「カッコいい」イメージと彼女たちのビジュアルとの間にあるギャップ、そして2ndALの時期の音楽性についての話へ。 またそれに続けてソキウスは彼女たちの「姉貴分」である女性声優ユニット・Aice5の話もねじこみ。 ここに至るまでに楽曲の話が徐々に増えてきたので、ここからは本格的に彼女たちの楽曲について語ることに。 まずナルがカッコいい系な曲の代表として挙げたのが「渇望のジレンマ」。そのカッコよさの源泉であろう、楽曲制作を担当した「月蝕會議」というバンドの話題にも。 そしてナルがどっぷりハマるきっかけとなった「サンキトウセン!」に対しては早いテンポとダンスを挙げます。 またキョンとの対話から、イヤホンズと「串田アキラ」が共演した曲の話。 さらに、ナルに先ほどとは違うタイプの楽曲でおススメしたい曲を尋ねた際に登場した「はじめまして」という楽曲から、(ソキウスもハマっている)口ロロ[クチロロ]というユニットとイヤホンズとの関係性についての話題にも広がります。 そして最後に、この回ではまだあまり語られていなかった1stAL『MIRACLE MYSTERY TOUR』の話へ。 魔法少女感が漂う「Magic of love」や、「ススメ!音羽少女隊」「280秒間世界一周 ~幸せのイヤホンを探して~」といったおススメ曲を紹介していきます。 終了ギリギリで告知まで飛び出したこの回。 作品内ユニットとして誕生した彼女たちの音楽性の拡張まで触れることが出来た今回のアーティスト特集。 いつになるかはまだ定かではありませんが、次回のアーティスト特集は「水樹奈々」特集を配信予定。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、意外な人物によるカバー曲を紹介。 遠回しの布教。 【今回のキーワード】 イヤホンズ/『それが声優!』/『AKIBA'S TRIP』/Aice5/月蝕會議/口ロロ(三浦康嗣)/菅原進2021-12-2228 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#55 曲の「推し変」?本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3n8VOQq (今回のメンバー:キョン、ナル、ソキウス) 「推し曲」を聞かなくなるときとは。 今回は「以前はたくさん聞いていた曲なのに、今はグッとこなくなった曲」について。そこからイントロクイズ的な話題にも少し繋がります。 そのような曲の存在が自身の中に「ある」と思っている方も、そして「ない」と思っている方にも、今回の対話を通して一緒に考えていただけたら幸いです。 まずはキョンに、そのような曲が自身の中に存在するかを尋ねます。 キョンとしてはそのような曲は「少ない」と答えますが、その言葉からも分かるとおり「あるにはある」様子。 自身が普段聴いているプレイリストが、そのままイントロクイズでの出題用プレイリストになると語るキョン。 それを受けてソキウスは2つの質問を投げかけます。 1つ目は、「あるにはある」が指しているもの。 ここでキョンが挙げるのは、ライブ用の予習リストや(今後聞いてみようと思って作成してみた)アーティスト別のリスト。 この聴く頻度が減ってきたアーティストについてさらに尋ねると、作成した当時にあった「熱」が減ったからであろうと答えます。 2つ目は、(入手した音源「全て」がリストに入るわけではないのを前提として、)イントロクイズの出題用リストには入らない楽曲について。 そこに入らない楽曲の「熱」の変遷が気になったソキウス。 普段出題しない/されないからリストに入れないということをしないキョンにとって、「リストに入ってない曲」はそもそも「聞かない曲」とイコールだと回答。最初から「熱」が入っている、または「出題価値」(参照: https://spoti.fi/3lMtthD )があるという点を気にし過ぎていると自身の音楽生活を振り返ります。 続いてはナル。 自身を「最新曲好き」と評した上で、その楽曲を聴いている年が楽曲の発表された年であるかどうかが一つの大きなポイントになっているとのこと。 なので、年をまたぐと聞く頻度が減ることがあると語ります。 さらに最新を追い求めたい、そしてそれを支えるものとしての「楽曲の『旬』」というナルの考え方もそこからは垣間見えます。 【参照:ナルの各年ごとの振り返り企画については「年代別」で限定される場について扱った回( https://spoti.fi/3lGkHSo )、ナルにとっての「リアルタイム」感については「リアタイ/後追い」回( https://spoti.fi/3soo2aQ )】 ここまでの話を受けて、この「楽曲の『旬』」という考え方が一定程度有効であるとするならば、それは「出題頻度」の減少とも関わってくるだろうというのがソキウスの現時点での考えです。 出題頻度という点では、ナルは「今年枠」という言い方で、キョンは「話題にしやすい曲」【参照:「出題者」回( https://spoti.fi/2STzBJQ )で挙がったキョンの出題スタイル】という言い方で各々触れていきます。 またここで改めて先ほどキョンとの対話で挙がった、そもそも「熱」が入らない楽曲の存在についてナルにも尋ねてみると、イントロクイズ的な音源収集の視点【参照:「音源収集」の仕方を出し合う回( https://spoti.fi/3rHSHzA )】とも関係ありそうな向き合い方をしていることが見えてきました。このことは、作品の鑑賞とイントロクイズ的な音源収集が相容れない場合もあるという話に繋がるのかもしれません。 ここまでの対話を振り返ってソキウスは、いわゆる「推し変」と「推し増し」の概念を広い意味で参照し、キョンとナルがこれまで語ってきた「ある楽曲を好きになっていく感覚」をこれらの概念と結びつけながら、自身の中で何を「きっかけ」、もしくは「媒介」にしてその人物や作品を好きになるのか(または、それらの対象が変化するのか)という点についてさらに考えていこうと試みます。 ナルもキョンも自身の中にあまり推し変という感覚はなく、どちらかといえばほぼ推し増しの感覚、特にキョンの場合は「箱推し」という感覚の方が優位。 これを受けてソキウスは(特に「箱推し」傾向がある)キョンに改めて「きっかけ」の観点から問うてみると、キョンは音楽作品それ自体をきっかけに推しとなる曲が「増えることはない」だろうと答えます。 キョンの場合は、アーティストの「人となり」やアーティスト同士の人脈的な意味での「バックグラウンド」 ―やすおが折に触れて語る「バックボーン」とは微妙に意味が異なる― が楽曲を好きになるきっかけの大きな割合を占めているといえるでしょう。 キョンもナルも、好きになったアーティストからであれ、イントロクイズの場からであれ、誰かから「布教される」という側面について多く言及していましたが、ソキウスは、以前配信した「洋楽」について考える回( https://spoti.fi/3GqBVvT )でほんの少しだけ触れた「ウェブ的音楽生活」の話が、ここで言う「布教される」側面とも関係するだろうと考えています。 これを聞いてくださった皆さんは、自身が聴く音楽の移り変わり、つまり「今はグッとこなくなった曲」について何を考えるでしょうか。 コメント、お待ちしております。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、VOCALOIDが歌うとある楽曲シリーズの最後を飾る曲を紹介。 「どうかお元気で。」 【今回のキーワード】 グッとこなくなった曲/楽曲への「熱」/出題価値/楽曲の「旬」/出題頻度/推し変/推し増し/「布教」/ウェブ的音楽生活/cosMo@暴走P2021-12-1829 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#54 【推語り3】熱  量本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3HsOtDs (今回のメンバー:やすお、ナル、ソキウス) 熱さならば過去一。 今回は第3回となる「推語り」の回。 【過去2回はこちらから:1( https://spoti.fi/3geRHhE )、2( https://spoti.fi/3Ep0RTq )】 今回紹介するアーティストやコンテンツは以下のとおりです。 ・BEREEVE→90年代J-POP? ・SparQlew→Kiramune ・『ARIA』シリーズ→FlyingDog まずはナルの「BEREEVE」から。 イントロクイズ大会での再会をきっかけに火がついた、こちらの90年代に活躍していた2人組ユニット。 彼らの代表曲である「本気でも嘘でもいい」を中心に推語り。 大会での正解で得た高揚感とともに、その「勢い」がよく分かります。 現代までの影響力があった曲/ユニットとまでは言えませんが、もしかしたら他の2人もTVを通して聞いていた…? 【参照:メンバーの年齢と世代感が分かる「自己紹介」回( https://spoti.fi/2YAmOPk )】 また、彼らの楽曲を聴くことに対する現状を通して、この年代のJ-POPを「掘る」ことの難しさも見えてきます。 続いてやすおの「SparQlew」。 アーティスト活動をする男性声優が多く所属しているレーベル「Kiramune」のユニットです。 ここでソキウスも話題に少し乗っかりKiramuneを紹介。 そして今回やすおがSparQlewを選んだのは、職場で「布教」されたからという驚きの理由。 やすおは彼らの初期の楽曲から、いわゆるアイドルソングっぽい印象を受けていたが、最新作の『Daybreak』のリード曲「Dance in the Twilight」に「ダンスミュージック」要素を感じ衝撃的だった模様。 彼らの作品に収録されているソロ名義楽曲にも注目です。 最後はソキウスの「『ARIA』シリーズ」。 この回の配信タイミングが、劇場アニメ『ARIA The BENEDIZIONE』の公開直後になることもあってこの作品シリーズを紹介。 今回は特にその主題歌(OP)となった楽曲に注目し、作品とも関係する「繋がる思い」、そしてFlyingDogというレーベルとも関連付けながら、牧野由依や福田正夫Pといった重要人物について語ります。 ソキウスは、声の息成分にやられているようです。 総じて「熱量」がかなり高めだった今回。 次回以降もこの熱さで色々なアーティストやコンテンツを紹介していきます。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、日本でもMVが話題になった楽曲を紹介。 アシッドジャズがキーワード。 【今回のキーワード】 BEREEVE/90年代J-POP/SparQlew/Kiramune/『ARIA』/FlyingDog/福田正夫/Jamiroquai2021-12-1525 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#53-2 新しい「フォロー」のすすめ【イントロクイズと批評の回(後半)】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3qzl7gs (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 「批評としてのイントロクイズ」の可能性? 今回は、前回( https://spoti.fi/3IzdzRn )から続く「イントロクイズと批評」回の後半。 前半の対話で見え始めた各々の批評観を「新しい地図」によってより明確にさせ、それを基にイントロクイズの場における「解説/フォロー」行為の話へ繋げていきます。 前回例に出した「ラーメン」や「お笑い」などといった、芸術作品だけに限らない様々な表現物に対しての批評的な行為(「芸術-表現批評」[難波 2019:262])をも対象に入れることを前提とした上で、批評の見取り図を参照していきます。 まずは現実に存在する批評実践の多様さを包括的にいち早く示そうと、ある行為が批評となるために目指す必要がある最低限の目的(「構成的目的」[Grant 2013])を引用。 以下の「いずれかの」伝達を目的とするのならば、それは芸術作品の批評だとしています。 (a)作品のどの部分、特徴、表象された要素についての反応が鑑賞に関与しうるか、または、 (b)どのような反応が作品についての鑑賞に関与しうるのか、または、 (c)これらの反応についてどのような適切な理由があるのか。 [同上、訳は[難波 2019:263]から引用] ソキウスはそのような目的を前提にして生まれる、反応(「知覚」の経験)とそれに対する適切な理由を伝達することを目指す批評の存在[cf. Isenberg 1949](ただし、ここでいう知覚の伝達は構成的目的ではなく「非構成的目的」[Grant 2013]の一つである)を示し、メンバーの持つ批評観を部分的に解体しようと試みます。 【参照:構造の把握+自身の「知覚の伝達」をも射程に入れた批評実践の具体的な方法として[江戸 2020]】 それを受けてナルは自身の出題の仕方は、自身の反応を伝達することが中心になっていると自己分析。この伝達の仕方にさらに何かしらの適切な理由を述べることが出来れば ―それが達成されることで批評という明確な共通言語を獲得できる[cf. みのミュージック 2021]― 、前半でナルが語った審美眼的な見方ではない批評が達成できるし、その方がより有益だとソキウスは語ります。 次は、前半では自身のイメージと言葉の違いからひとまず回答を保留していたキョン。 色々考えた結果、ここでも「色々な評価軸はあっていい」けど自身は批評を「したくない」と回答。ただ、他人の意見は気になるという言い方をここではしています。 そこでソキウスは先ほど挙げた批評の目的を参照し、何かしらの感覚を覚えたということ自体が一つの「評価」と言えるのに、なぜそれでも自身の知覚と適切な理由の伝達という意味での批評も「したくない」のかを尋ねます。 この問いに対してキョンは、自身が「したくない」のは批評全般というよりかは「好きの度合い」による「ランク付け」なのではないかと言語化。そしてソキウス的には、キョンにおける批評の捉え方が好き嫌いの尺度と結びつき過ぎだろうという形で総括。 (なおこのランク付け自体も相対評価なのか絶対評価なのかで論点が違うと思われるので、その点は今回は扱わず今後の批評に関する別の回で改めて扱う予定です。) また、この何かしらの評価は自身の中で既に下しているはずだという点と批評との関係性は、キョンの「アニソン基礎ボード」での方針とも関係あるだろうとソキウスは考えています。【参照:「アニソンの基礎ボード」について語った振返り回( https://spoti.fi/3u2gyuI )】 この論点は近日配信予定である「アニソンの基礎」を考える回で再度扱います。 最後にこれまでの批評に関する対話を競技イントロクイズ(場合によってはイントロクイズ全般)に繋げていくために、ソキウスは「新しい地図」で目的とともに言及されている「理由」の違いを引用します。 難波はジフの議論[Ziff 1966]を参考にし、作品に対する価値付けの判断[cf. Carroll 2009]を支えるような「作品についての真偽を問いうるような価値判断」と結びつく「認識的理由」と、真偽に限定されない価値、例えば「その作品を鑑賞した際に経験されたじしんの個人的な経験それ自体の価値」などと結びつく「実践的理由」という2つの理由の存在を提示。[難波 2019:273] 以前の「イントロクイズの楽しさ」について考えた回( https://spoti.fi/3DufgMR )で挙がった、イントロクイズでの色々な音楽との「出会い」の側面を認めるならば、そして今回扱ったような、作品の持つ要素や特徴への反応、さらにはそれらに対する適切な理由付けを批評として受け入れるのならば、イントロクイズの場での「出会い」に関わる「解説/フォロー」行為は正に批評そのものだろうとソキウスは考えています。(イントロクイズにおける批評の側面を認めることで、イントロクイズの概念自体がより拡張できるだろうということも含む) この問いにはソキウス含めメンバー全員が「どちらもあっていい」と意見が一致。 ただし、メンバー的には実践的理由に基づいたフォローの方がしっくりくる様子。 さらに言えば、イントロクイズの現状としてもこの理由に基づくフォローが中心。 それを踏まえた上で、認識的理由に基づいたフォローの仕方を想像してみます。 【参照:出題後の「フォロー」に関連する回として、「座学」回( https://spoti.fi/3lMtthD )と「語る言葉」回( https://spoti.fi/3A3uJlH )】 ここで各々が提示した認識的理由についてのあれこれは、今後も引き続き様々なテーマとともに考えていくことになるでしょう。 今回の内容がそのきっかけとなる有意義な回となっていれば幸いです。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、新進気鋭なクリエイターの楽曲を紹介。 「夜好性」がキーワード…? 【今回のキーワード】 批評/構成的目的と非構成的目的/知覚の伝達/相対評価と絶対評価/認識的理由と実践的理由/解説/フォロー/syudou 【参考資料】 Carroll, Noel, 2009, On Criticism, London: Routledge. (森功次訳, 2017, 『批評について――芸術批評の哲学』勁草書房.) 江戸大, 2020, 「超わかる音楽レビューの書き方:構造把握と事実・体験・意義」(2021年12月11日取得, https://note.com/rhangylus/n/n243650fa7c0f). Grant, James, 2013, "Criticism and Appreciation," The Critical Imagination, Oxford: Oxford University Press, 5-28.  Isenberg, Arnold, 1949, "Critical communication," Philosophical Review, 58(4): 330-344. みのミュージック, 2021, 「フィッシュマンズが海外でウケた理由? 対談『村上隆 x みの』」(2021年12月11日取得, https://youtu.be/uuTFwQdfVuc). 難波優輝, 2019, 「批評の新しい地図 : 目的、理由、推論」 『フィルカル : philosophy & culture : 分析哲学と文化をつなぐ』4(3): 260-301. Ziff, Paul, 1966, "Reasons in Art Criticism," Philosophic Turnings, New York: Cornell University Press, 47-74.(櫻井一成訳, 2015, 「芸術批評における理由」西村清和編『分析美学基本論文集』勁草書房, 65-98.)2021-12-1127 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#53-1 好きな曲は「批評」されたくない!?【イントロクイズと批評の回(前半)】(今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 批評をする側/見る側にも色々ある。 以前「出題価値」に関する回( https://spoti.fi/3lMtthD )を配信しましたが、そこでの価値の考え方とは異なる「作品(楽曲)自体の『価値』」の話とも繋がってくるのがこの#53での大きなテーマ。 今回と次回配信分は、「『好きな楽曲にランクが付くこと』と名盤ランキング」というテーマをきっかけにメンバー各々の批評的なものに対する接し方や考え方を表に出し、そしてそれを受けて批評というものへの見取り図を参照しつつ、最終的にはイントロクイズの場では「解説/フォロー」という形で行われる行為のあり方へと話を繋げていきます。 今回はその前半戦として、ひとまずはメンバー各々が持つ批評観の違いを表に出そうと試みます。 最初にこの回のきっかけとして、ソキウスは「名盤ランキング」と呼ばれるものの存在をどの程度知っているかをメンバーに質問。 やすおとナルはそのようなものを(意識的には)見たことが無いと答えますが、キョンは特定の状況下で多少は見たことがあるとのこと。 【ナルの各年ごとの振り返り企画については、「年代別」で限定される場について扱った回( https://spoti.fi/3lGkHSo )を参照】 ソキウスはそのようなものを見たことがあるキョンに、(売上というものを中心的な指標として用いずに行われる)音楽の質のようなものでランクを付ける行為に対して何を考えているか尋ねます。 それにキョンは「自身はやりたくない」が他人が行ったものにはある程度興味があると返したので、改めてソキウスが「自身はやりたくない」の訳を聞いてみると、「『批評家』にはなりたくない」と一言。 キョンがここで言う「批評家」とは、(1)「良し悪し」を「『批評家』自身の(持つ)軸」で判断して、(2)その判断を基に「これは良い悪い」と述べるという2つの要件を満たす人たちのこと。 (この回をソキウスが設定した訳の一つに、このような「批評(家)」像を部分的に解体した方がイントロクイズにとっても有益だろうという考えがあり、それは次回にも繋がっていきます。) キョンは「全ての音楽を好き」でいたいので「嫌いな音楽を作りたくない」傾向があると語り、自身が「批評家」になるとそのような態度は不可能になるという考え。 この考え方から見えてくるのは、「批評家」的な「理屈」による判断の結果と、自身が楽曲に対して抱く生理的な「感覚」による判断の結果とが起こす相互作用を、自らの中で共存させるのが困難であるし、その共存願望もないということ。キョンの「純粋に(一人の)音楽を聴いているだけの人でありたい」という言葉は、その態度を端的に表しています。 ここまでを受けてソキウスは、好きなYouTuber/Podcasterを語る回( https://spoti.fi/3rIH39G )でも登場したみのミュージックの動画を参照し、現状日本における批評の受容のされ方と、その動画内で言及される批評での一つの姿勢へと話題を繋げていきます。 その具体例として、村上隆xみの対談でみのが述べた「音楽は絶対的な質があります」発言[みのミュージック 2021a]、そしてそのような「質」に関連して村上が述べた「好き嫌い」が「マーケティングに主導権を握られている」発言[同上]や、日本では「構造」や「設計図」に対する評価は「0に等しい」発言[みのミュージック 2021b]をピックアップ。 これらの発言の背景にあるのは、音楽について語るときに「好き嫌いだったら何も成立しない」[みのミュージック 2021a]という状況を越えるためのもの。 【参照:そのようなマーケティングの結果とこのメンバーの関係を示す回として「ルーツ」回( https://spoti.fi/3Bdf9Vy )】 対話を進めていくと、「絶対的な質」という言葉への自身の直感的なイメージと実際に指し示しているものとの差に戸惑いを覚えるキョン。 なので、続いての話はやすおに。 ここでの対話では、「構造」に対してやすおがイメージするような「技術」的な側面や音楽理論的な側面による批評以外にも、「カテゴリ」に基づいた価値付けの基準[cf. Carroll 2009] ―後半で引用される「批評の新しい地図」においては、必ずしも目指す必要はないが、それを達成することでより良い批評となる「非構成的目的」[Grant 2013]の一つと位置付けられている― による批評の存在が示唆されます。[難波 2019] (この意味での「価値付け」については、#53の中で直接は扱いません。また別の回を設定して考えていく予定です。) さらに先ほどの対談でも挙がっていた「お笑い」や「ラーメン」の例を用いて、各々の批評観をより明確にしていきます。 やすおはアーティストのバックボーンを強く意識する傾向なのもあってか、この対談で言う「構造」を踏まえて語れる人は「ほとんどいない」のではないかと考えています。【参照:出題者と「語る言葉」回( https://spoti.fi/3A3uJlH )】 (そのような語り方が出来る「素養」を持ってない人(=「理想的鑑賞者」ではない「われわれ凡人」)にとっての批評との接し方[cf. 森 2021]についても、また今後の別の回で取り扱う予定です。) 最後はナル。 第一印象としては、音楽の「良し悪し」を「質」でランク付けする世界が存在していることへの驚き。 ナル自身は「審美眼」的な視点で判断されるような「質」のことを考えずに「感覚」だけでランクを付けており、たとえそれが自身のTOP○○のようなものであっても、その選ばれたものの中ではランクに「ほぼ差が無い」ものとして捉えています。 またナルは「知識」の有無といった言葉で、自身には審美眼的な語りへの「素養」をやすおと同様に持っていないこと、そしてそのような語りは自身にとっては「別世界のもの」と言及します。 次回の#53-2で触れられるのは、審美眼的な視点を持って行われるという批評へのそのイメージ ―そしてそのような視点自体は、批評を語る上で決して間違いではない― だけが批評行為の全てではないということ。 そして「批評の新しい地図」を引用することで、「ある結論を導くために用いられる前提」という意味での批評の理由の複数性[難波 2019]が、イントロクイズの場における「解説/フォロー」行為での新たな方法にも繋がっていくだろうと話題が繋がっていきます。 ぜひ次回配信分もお聞きください。 【今回のキーワード】 批評/好き嫌い/名盤ランキング/「理屈」と「感覚」/「絶対的な質」(構造・設計図)/マーケティング/価値付け/審美眼 【参考資料】 Carroll, Noel, 2009, On Criticism, London: Routledge. (森功次訳, 2017, 『批評について――芸術批評の哲学』勁草書房.) Grant, James, 2013, "Criticism and Appreciation," The Critical Imagination, Oxford: Oxford University Press, 5-28.  みのミュージック, 2021a, 「日本人は潔癖すぎる!?対談 『村上隆 x みの』」(2021年12月8日取得, https://youtu.be/MPDKdVgRSVw). ――――, 2021b, 「フィッシュマンズが海外でウケた理由? 対談『村上隆 x みの』」(2021年12月8日取得, https://youtu.be/uuTFwQdfVuc). 森功次, 2021, 「われわれ凡人は批評文をどのように読むべきか:理想的観賞者と美的価値をめぐる近年の論争から考える」『人間生活文化研究』No.31: 365-381. 難波優輝, 2019, 「批評の新しい地図 : 目的、理由、推論」 『フィルカル : philosophy & culture : 分析哲学と文化をつなぐ』4(3): 260-301.2021-12-0826 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#52 擦り切れるほど見たミュージックビデオ【古のアニソンオタク?】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/30qxZei (今回のメンバー:やすお、ソキウス) 何度も見てると、細かいところを覚えていたりします。 今回は、これまでにも何度か登場したキーワードではあった「ミュージックビデオ」にスポットを当て、その中でも普段の音楽生活でのMVとの関わり方として推語りに近い形式で語っていきます。 最初のテーマは、どのようなときにミュージックビデオを見るか。 やすおは、好きな曲にMVがあれば視聴し、特に推している人たちのものであれば曲に関係なくMVを見るとのこと。 ただ以前のスフィア回( https://spoti.fi/2X3lxQ5 )でも語っていたとおり、「振りコピ」をするための確認材料としてMVを見るという特殊な例もあります。 また、楽曲のバックボーンを知る上でストーリー性の強いMVに惹かれるという話から、2人の(主に)視覚で味わうストーリー性に対する感覚の違いが浮き彫りに。 ソキウスがそのようなストーリー性に「戸惑う」瞬間に、やすおも部分的には共感しています。 【参考:ソキウスが本日の一曲で「地下鉄の動態」という曲を語った回( https://spoti.fi/3EA6i1e )】 さらに(結果的には今回の終盤と話が繋がることになる)、視覚の中でも特に「歌詞」に注目した「リリックビデオ」の話にも。 続いて具体的な曲名を挙げながら、これまでのMV体験を語ります。 本編では以下の曲が挙がりました。 ・Pretender/Official髭男dism ・人生イージー?/DIALOGUE+ ・Super Noisy Nova/スフィア ・だってあなたはあなただから/野中藍 最後に、インターネットが普及したこの時代だから生まれた様々なMV形態の話へ。 参考資料(西村 2020)も挙げながら、360度動画やストーリー選択型MV、(スマホ画面に適した)縦型MVといった新たなMVについて、こちらもいくつかの具体的な曲名を挙げながら語っていきます。 その最中に、ソキウスが推しているユニット・ORESAMAのとある楽曲のMVの話でヒートアップもしますが… 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、ピアノロックバンドの最新楽曲を紹介。 2人で盛り上がります。 【今回のキーワード】 ミュージックビデオ/振り付け(ダンス)/ストーリー性/リリックビデオ/カラオケ/360度動画/縦型MV/HOWL BE QUIET 【参考資料】 西村智弘, 2020, インターネット時代のミュージックビデオ ―インタラクティブ・ミュージックビデオを中心に, 東京造形大学研究報(21): 151-174.2021-12-0422 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#51 野球とアイドルと再録【本日の一枚3】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3HhqV4i (今回のメンバー:やすお、ナル、ソキウス) アルバム紹介企画第3弾。偶然(?)でいろんなところが繋がっていく。 【過去の本日の一枚企画:第1回( https://spoti.fi/37Wf2QO )、第2回( https://spoti.fi/3ufZQII )】 まず紹介するアルバムは、やすおが選んだ『DIALOGUE+1』/DIALOGUE+。 やすお曰く「DIALOGUE+の歴史とこれから」な一枚です。 一見して制作陣の豪華さがとても目に入るこのアルバム。 ソキウスもやすおも、ONIGAWARAやパスピエなどの様々な楽曲提供者の名前を挙げながらその凄さを語ります。 またやすおはこのアルバムの曲順に物語性を感じ、特に(実質的な)最後に位置している「透明できれい」という楽曲に彼女たちの「歴史とこれから」を見出しています。 さらにナルを交えたトークの中では、あるメンバーが色々な界隈を繋ぐ(?)象徴的な存在となっていることが見えてきて… 続いて紹介するのは、ソキウスが選んだ『PURPLE』/Spangle call Lilli line。 「自分たちがやりたいことをやってきただけ」のその音楽性が、ソキウス自身の好みにバッチリはまったという最近の出会いの衝撃そのままに紹介。 そのポストロック的な独自の音楽性の魅力を通じて沼へ引き込もうと、このアルバムの直前に発売された『ISOLATION』というアルバムやアニソンを経由しつつ推語り。 このアルバムで特に好きな楽曲である「sea」の紹介をしつつ、ソキウスはこれはいい機会だと、te'、toe、JYOCHOなど日本のポストロック周辺のバンドも一緒に挙げていきます。 最後に紹介するのは、ナルが選んだ『C'mon』/B’z。 ナル曰く、2011年7月という発売時期もあってか「1つになろう」という思いがこもった一枚です。 B’zのこの時期の作品の思い出にも浸りつつ、ナルがこのアルバムで特に好きな楽曲である「ザ・マイスター」について熱く語ります。 そのテンポの良さなどからサビ前の段階でカッコよさに心ひかれたナル。 ナルにとってこのアルバムはリアルタイムでの出会い【参考:リアルタイムと後追い回( https://spoti.fi/3soo2aQ )】ではありませんが、自身のB'z体験においては最初期の重要な出会いだったようです。 ここでナルとやすおが紹介してきたアルバムに、前回から謎の共通点があることが発覚。 よく分からない偶然(?)で場が盛り上がって今回は終了です。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、(収録時現在)最新ドラマの主題歌を紹介。 面食らう前に、ドラマと併せて聴きたい楽曲です。 【今回のキーワード】 アルバム/DIALOGUE+/Spangle call Lilli line/ポストロック/B'z/DISH//2021-12-0126 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#50 街の雑踏にも「出題価値」はある。本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3u6lxL0 (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 本当にあるのか…? クイズで出題される問題に対して使われることがある「出題価値」という言葉。 鍵括弧付きの「オールジャンル」という形で様々な音を出題してきた「おんたま」【参照:「おんたま」における「オールジャンル」回( https://spoti.fi/3yV8Nbh )】では、どのような形のものを出題に値すると考えてきたのか。 今回は、この「価値」というものがイントロクイズではどう捉えることが出来るのかというのを、出題するのにどの程度適しているかという意味に限定して考えていきます。 (作品(楽曲)自体の「価値」の話は、今後配信を予定している「批評」に関する回で取り扱う予定です。) まずは以前キョンがoff vocal音源の回( https://spoti.fi/3l24fLG )で述べていた、off vocal音源を出題したことで生まれる「『新たな』出題価値」の何が新しいのかというところから話を始めます。 キョンとしては、これまで自身が経験してきたイントロクイズの場において「暗黙の了解」で(あまり)出題の対象とされていなかった音源の一つの例としてoff vocal音源を捉えているようです。【参照:様々な音源の一例として、以前の「カバー曲」回( https://spoti.fi/3rapeA5 )】 やすおにイントロクイズにおける出題価値について考えていることを尋ねてみると、「有名なタイアップが付いている」や「一般に知られている」という要素がベースになり得ることは想像しやすいが、それ以外にも(やすお自身が重視している)バックボーンの観点から「制作時の背景」といった周辺情報でも価値を見出すことが出来るだろうという答え。 次にソキウスはここでナルが出題価値についてどう考えているか聞いてみようと、思考実験的な例を2つ出しながら「出題価値が『無い』ものはあるのか?」という問いを投げかけます。 (ここでソキウスが仮定として挙げた事例は、 (Gracyk 2013=2019) での「何が音楽か」という議論を参考にしています。) ナルとしては出題者がいかに価値を「付けられるか」どうかという考えなので、「価値が無いものはない」という立場のようですが… という訳で1つ目の例は、(1)何か音楽っぽいものを(2)即興で演奏した音源の場合。 これに対してナルは、(2)の要件があることで一般的なポピュラー音楽とは楽曲の性質が異なるため、注釈付きでイントロクイズの「変化球」として出題するのならば面白いだろうと回答。 ただ((2)の要件は特に関係なしに)一般的なポピュラー音楽と同様に(1)の要件があるので、出題の場に提示できる価値はあるとのこと。 続いて2つ目の例は、一般的には音楽とは呼ばれないであろう普通の街の雑踏をその場で録音した場合。 (先ほどの例との違いは、(2)の要件は前提の上で(1)の要件をさらに厳しくしています。) ここまで条件が付くと価値付けできるかは厳しいとしつつも、やすおの言うような周辺情報を出題者が提示できて、それをも踏まえて出題対象に何かしらの名称を付けることが可能ならば、1つ目の例よりかはさらに出題量を絞った形で出題できなくはないという考えです。 しかしそこには、一般的なポピュラー音楽の扱いと比べるとという前提が存在しています。 キョンにも同じ質問を投げかけます。 キョンもこれまでの2人の意見と大筋では同じですが、出題価値は出題者も解答者も「各々が見出す」ものだという視点がここで出てきます。 それは、たとえ出題者が価値をそこまで見出していなかったとしても、参加者側から価値を見出した場合はそこに価値が新たに見出されるという考え。人々の認識によって価値が社会的に作られていく考えともいえます。 先ほどの思考実験的な例の場合だと、出題者が曲名以外の「問い方」を新たに設定することでそこに新たに価値を生み出していくというのがキョンのスタンスです。 (先ほどの事例で録音されたものの場合、このスタンスだと仮に音源の名称が出題時以前に付けられていなくても出題可能になる) 最後に、ナルとの対話の中でも登場した「世間一般に知られている(知名度)」という尺度をどのように意識しているかについて。 ここまでの対話を振り返ると、ナルにしろキョンにしろ「王道」と「変化球」という形で、先ほどの極端な例は一般的なポピュラー音楽と比べると「変化球」という扱いに置くという点では共通していました。 ここでソキウスはこの知名度という尺度について、以前の「語る言葉」についての回( https://spoti.fi/3A3uJlH )でも提示した(日本でのメインストリームとまでは呼べないが現に存在している)様々な「音楽シーン」との兼ね合いをどう考えているか2人に問います。 音楽シーン内では中心に据えられるような楽曲/人物であったとしても、ナルもキョンもまずは世間一般に知られているかどうかを先に考え、世間一般とは少し違うシーン的な認識の下でより強く価値付けされ得るものに対しては、もちろんそれらに対しての出題価値を評価はするけれど、実際に出題の場で頻繁に出すかは(キョン曰く)「その時次第で」「分からない」とのこと。 特にキョンは、その場その場でシーン的な考えも考慮に入れて見極めていく必要があるというのが自身の出題スタイルであり、それが出題の面白さだと語ります。【参照:出題者回( https://spoti.fi/2STzBJQ )で提示していたキョンの出題スタイル】 ソキウスはこのキョンの回答を受けて、時にはシーン的な認識も考慮に入れていく出題者のあり方は、場合によっては出題への「ハードル」にならないのかと尋ねます。 この質問にキョンは、先ほどのあり方は「より良い」出題をするためには心がける必要があるという形で場合分けをします。 今回の対話はたまたま「おんたま」メンバーが、出題価値は社会的に構築していく/されていくものとする(≒構築主義的)考え方がかなり優勢だったためこのような展開になりました。 それは裏を返せば、出題価値はその対象に元々付いているものだという(≒本質主義的)考え方でイントロクイズにおける出題価値を捉えることも可能であると言えます。 今回の内容は決して、価値は付いているものなのか付けていくものなのかという問いに対してこうであると規範的な意味合いを持たせたものではありません。 イントロクイズにおける出題価値をどう考えるのか。 「何がイントロクイズの出題対象なのか」という話とも密接に繋がるこの価値付けの論点は、今後も何か個別具体的なテーマとともに引き続き考えていきます。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、好きなYouTuberの楽曲を紹介。 1stアルバムを熱望しています。 【今回のキーワード】 「出題価値」/「世間一般に知られている」/出題価値が無いもの/楽曲の周辺情報/曲名以外での問い方/知名度/「王道」と「変化球(色物)」/(日本での)メインストリーム/出題へのハードル/イントロクイズの出題対象/リサイタルズ 【参考資料】 Gracyk, Theodore, 2013, On Music, London: Routledge.  (源河亨・木下頌子訳, 2019, 『音楽の哲学入門』慶応義塾大学出版会.)2021-11-2728 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#49 歌詞から? 曲から? それとも、漢字から?本日のプレイリスト:https://spoti.fi/2W6OtpF (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 「詞から曲から問題」を、出来る限り不毛な対話にしないように… 「音楽を聴くときは歌詞から?それとも曲から?」 音楽について何か語るときに話題になりやすいテーマの一つであるこの問い。 この問いに対して出来る限り不毛な対話にならないよう、今回は「おんたま」的な「歌詞への意識」という視点を中心に進めていきます。 まずは素直に先ほどの問いと向き合います。 そこで最初に登場するのが、以前off vocal音源に関する回( https://spoti.fi/3l24fLG )でナルが語った「off vocal音源はボーカル有りの音源を聴き込んだ『先に』『バック』としてある」という発言。 このような発言をしていたナルに先ほどの問いを振ると「完全に曲から」と回答します。ボーカルを聴き込んだ「先に」演奏部分があるという過去の回答は、どちらかというと歌詞から派に一見すると聞こえる発言ですが… この微妙な食い違いを解きほぐしていくとそこには、ここで言う「曲から」の「曲」の捉え方の違いが見えてきます。 (この違いは、今回の最後で少し触れる「リズム」「メロディ」「音色」などという「曲」の部分をさらに要素ごとに分解したときでの感じ方の違いの話に繋がります。) やすおはどちらかというと歌詞からタイプ。 これが「洋楽」【参考:「洋楽」との向き合い方回( https://spoti.fi/3GqBVvT )】となると話が少し変わりますが、やすおが持つアーティストの「バックボーン」重視の考え方もあって、以前語った歌声のハーモニーの要素【参考:スフィア回( https://spoti.fi/2X3lxQ5 )】とともに、歌詞の意味内容により意識が向きやすいとのこと。 キョンは「完全に曲」からタイプ。 声を楽器の一つと捉え、その声自体の音色や詞の語感などを気にする様子。 ただ、「歌詞どうでもいい」など不毛な対話に陥りやすくなるキーワードを発しだすキョンに、ソキウスは対話の軌道修正を図ります。 ここからは最初の問いにも登場する「歌詞」というものへの意識の一つの現れ方の例として、キョンの卒業研究である「アニメソングの歌詞における表記的特徴 ――漢字を対象に」についてキョンにその内容を尋ねていきます。 キョンがこのテーマに辿りついた最大の理由が「漢字」。 (もちろん研究として「アニメソング」を選択するに至った経緯はあるが、)元々の興味関心と自身の趣味とを結びつけた結果、先ほどのテーマになりました。 ここでソキウスが、漢字を取り上げたいとなったときに(可能性としては他のものもあり得る中で)なぜ「歌詞」に注目したのかとキョンに問います。 キョンは、歌詞以外の可能性はデータ数が不足しかねないという懸念と、歌詞に「文字面」として出会う最も象徴的な場がカラオケだとし、カラオケ以外だと(文字面としては)「なかなか目にしないだろう」という自身の意識の仕方を挙げます。 ここから見えてくるのは、キョンのこの研究においては歌詞であることに必然性はなかったということ。そしてそれはキョンの音楽視聴スタイルとも繋がっているということだろうとソキウスは考え、キョンもそれに概ね納得。 ここでやすおに、先ほどキョンが挙げた字面として出会う歌詞の場としてのカラオケの話を振ります。 やすおは、カラオケでのそのような場の側面にそこまで優先性はないとし、(可能性としてはカラオケよりも先に、字面としての歌詞に出会うであろう)歌詞カードを「あれば見たい」という形で自身の歌詞への意識を示します。 一方ナルは、歌詞以外の情報はたまに見るが、(字面として出会うという意味での)歌詞カードは「全く見ない」とのこと。 キョンも歌詞カードを「読みこみはしない」様子。 見る情報は、歌詞以外の情報がメイン。 ソキウスは、まず最初の問いに対してはどちらかというキョン寄りのスタンス。その「曲」の中でも音色により意識が向かうとのこと。 歌詞カードに関しては、歌詞も読んで理解はするが、それ以上にクレジット情報を気にしています。 楽曲を構成する要素として詞が重要なものの一つであることは前提として、最後にナルとやすおに詞以外の要素である「メロディ」「リズム」「音色」などを自身がどのように意識しているかについて尋ねます。 最初にナルには、今回の前半で語っていた「『曲調』が好き」の「曲調」をもう少し具体的な要素で言うならば何なのかと質問。 ここでの回答から、ナルの「曲から」スタイルは、自身の好みとして挙げる「カッコいい曲調」(と自身が表現する言葉)が核になることが見えてきました。 (キョンのルーツの中にあった「ドラム」への意識との違いはoff vocal回を参照) 続いてやすおにも同じ質問をすると、詞以外の要素も自身の感動するポイントの中にはもちろんあるけど、詞の要素が「自分の中でバチっとハマった」瞬間の感動の度合いが他の要素よりも高いのだろうと自己分析。 出来るだけ不毛にならないように対話を進めていった結果、今回は詞から曲から問題をきっかけに、キョンの歌詞への意識の一つの例としての「アニソン卒論」の話や、歌詞への意識の話を踏まえた上で更に(今回は特に「曲」の部分での)要素ごとに分解して考えてみた回になりました。 詞や曲に対してこのような意識を持っているメンバーが、今後もイントロ(楽曲)/クイズそれぞれの面で考えていきます。 【この「イントロ」と「クイズ」という2つの要素の掛け算の話は、イントロクイズの「暴力性」と「座学」への嫌悪感の回( https://spoti.fi/3cesvWf )を参照】 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、冬になりふと思い出す曲を紹介。 その乗っかり方が好き。 【今回のキーワード】 歌詞の意味内容/歌詞への意識/アニメソング/漢字/文字面としての歌詞/歌詞カード/楽曲のクレジット/「カッコいい」/メロディ/リズム/音色/カズン2021-11-2430 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#9 J-POP限定イントロの会/回(今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 本編( https://spoti.fi/3fu3dWr )では、ナルが主宰するJ-POPジャンル限定で出題される場での取り組みを聞きながらその実態について考えていきました。 ということもあり、まずは今回もナルにこの回の収録段階で考えていることを再度尋ねることに。 ここでナルが最初に挙げたのは、J-POPジャンル限定独特の難しさ。 「難易度付け」という点だけで見ても、新たに様々な取り組みを行っている状況が語られます。 ここでソキウスは「(狭義の)J-POPシーンで活躍している歌手が携わったアニメソング」を例に出し、ナルにそのような楽曲の扱い方を尋ねます。 J-POPジャンル限定/アニメソングジャンル限定【参考:アニソン限定の会/回《本編》( https://spoti.fi/3plMBUp )】のどちらもよく参加するナル。 その両方の場での(おおよそ共通認識である)価値観に触れているナルだからこその難易度付けでの悩みがここで示されます。 この回の後半は、J-POPジャンル限定の会に参加する側として思うことの話に。 やすおとキョンの言葉から浮かび上がるのは、やすおが(様々な場同士での相互交流について考える前段階として設定された)「年代別/レベル別の場について考えてみる回( https://spoti.fi/30Av5DR )」でも語っていた「自身がどのレベルに属しているのかを知りたい」という思い、そしてそれとは微妙に視点が違うキョンの「ジャンル限定の場で自身がどのくらい勝負できるのかという『立ち位置』を確認しに行く」場であるという思い。 ここで述べられるキョンの思いは、イントロクイズにおけるジャンルの二分法(「J-POP」と「アニメソング」という分け方)的考え方において「主戦場」と認識しているかどうかで変わるようです。 この二分法的考え方を基にする「主戦場」という捉え方は、(この回が配信されている段階で以前配信した回と紐づけるならば)「『オールジャンル』の難しさ回( https://spoti.fi/2X1JNBO )」での問題意識とも一部は繋がるもの。 今後の回でも重要なキーワードなのかもしれません。2021-11-2010 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#21 イントロクイズと「勉強」の回(今回のメンバー:やすお、ソキウス) まず初めに、この回を収録した時期は#48「イントロクイズの『暴力性』と『座学』への嫌悪感」についての回( https://spoti.fi/3cesvWf )を収録する少し前。 その結果今回は、#21「イントロクイズと『勉強』」の回( https://spoti.fi/3BP5cNq )と#48の間を繋ぐ回となりました。 本編で話されていた内容が、イントロクイズ的な勉強との「向き合い方」な部分が多かったため、収録後数ヶ月程度ではさすがに大きな変化は起こっていませんが、やすおはソキウスが挙げた「(「座学」的であれ、系譜的であれ)勉強をしないと楽しめなくなってしまうライン」の話は色々と考えることがあった様子。 そこから自身の読み上げクイズでの経験と繋げて(様々な原因から生まれた)「再生産されやすい問題群」、いわゆる「ベタ問」とそれが流通するコミュニティの関係性の話へ進みます。 ソキウスは、様々なコミュニティ間での価値観の違い ―イントロクイズの場合だと、各々が聴いている/目にしている「音楽シーン」間での違いも含む― が「嫌悪感」のことを考える上で重要なのではないかと、イントロクイズと「座学」に対してのこの段階での思いを吐露。 ここでソキウスが本編で話題には挙がらなかったが語っておきたいこととして、普段の生活で数百回聴いている楽曲を除けば「競技イントロクイズに特化した聞き方(冒頭コンマ何秒の細かい違いを(答えを確定させるために音の違いを判断するという意味で)分析的に捉える聞き方 etc)をしないと、早押しクイズにおいて最速で反応できない」という感覚を提示。 これにはやすおも「そういう(のが日常生活で)の(聴き方)じゃないんだよね」とある程度共感。 イントロクイズと読み上げクイズでの「感覚と思考」の違いという視点。そしてここで言う「感覚」を、自らが持っている資源と結びつかせることがどの程度得意かどうか。 この音楽生活での「アプローチ」の違いも「嫌悪感」というものを考える上では重要なのかもしれません。2021-11-1709 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#48 イントロクイズは「座学」しなくてもいいクイズ?(今回のメンバー:やすお、ナル、ソキウス) なんとなく覚える(こともある)生理的な嫌悪感とも向き合ってみようの回。 自身の認知的な環境を改変していった結果の積み重なりを知識とするのならば(「認知的ニッチ構築」としての知識) [読書猿 2020:18]、その知識を得る行為の中にも、競技で勝つための資源としてある事柄の存在を覚えることを指す鍵括弧つきの「座学」的なものや、その「座学」を基にして視野を広げるための体系的な理解を目指すものといった複数の勉強観が(クイズ的な視点だけで見ても)あり得ることを考えてみた、以前配信の「イントロクイズと勉強」をテーマにした回( https://spoti.fi/3BP5cNq )。 その勉強回に対するコメントで言及されていた、イントロクイズは「座学」しなくても楽しめるという感覚。 この言葉には「(時と場合によっては)勉強する『必要が無い』」という意味合いももちろんありますが ―そしてその意味合いがこの感覚への第一義的な理解だと思われる― 、ここで一度立ち止まって考えてみたいのがその必要性の感覚とも表裏一体である「イントロクイズへ『向けて』勉強していることへの生理的な嫌悪感」。 今回はその勉強回を踏まえて、クイズをする人たちの中では「『座学』で得た知識」とはほぼ対照的な意味で使われることがある「素の知識」概念の検討をしてみた結果、競技クイズ(参考: https://spoti.fi/3xxVWvH )が持つ「暴力性」と(イントロクイズではその影響がより色濃く出る)個人の趣味嗜好が交わるときに起こり得る生理的な嫌悪感、そしてイントロクイズという遊びの中にある楽曲の要素とクイズの要素の2つの違いについても考えることが出来るのではないかと話題が広がっていく回です。 さしあたって「素の知識」概念の導入から対話を始めてみた今回。 まずは「座学」に対して、自身が生理的な嫌悪感を抱くことがあるかということと、第三者が生理的な嫌悪感を抱く可能性について考えたことをテーマに対話を進めていきます。 ナルは自身としては、(「責任曲」までくると一種の諦めはあるが)正解できなくて「辛い気持ち」を減らすために「一問でも正解したい」という思いがあるため「座学」との親和性が高く、先ほど挙げたような嫌悪感を覚えることは基本的に無いとのこと。 そこで第三者の目線を想像してみると、「一部」にそのような思いを持つ人がいることを「容認」しているが、ナルが見ている視点では「(プレイヤーの)大多数」はそのような思いとは遠いところにいるのではという答え。 好きなものを「深く」聴きがちという志向性を持つやすおとしては、競技的なクイズによって時には好きなものが「消費されちゃう」という感覚から「ちょこっと」はそのような嫌悪感に対して実感が伴っている様子。 それを受けてソキウスは、競技性が高いクイズをした結果生まれるゲーム内での「優劣」(≠人間としての優劣)が各々の趣味嗜好と結びついたときに生まれるかもしれない生理的な嫌悪感について、特にイントロクイズでは自覚的に考えた方がいいという意見を提示。 ここで「クイズの持つ『暴力性』」についての論考[伊沢 2020]を取り上げ、クイズ文化を理解してもらうためのガイドライン策定に向けてひとまずの目標として設定される「ボクシング」の例 ―そのような「暴力性」は頭で理解していても、生理的に嫌悪感を覚えることがある例として捉えることも出来る― を踏まえて、この嫌悪感という問題意識から我々なりにイントロクイズでの「暴力性」について考えていきます。 この論考を参考にすると先ほどのソキウスの意見は、(体系的な理解を目指すものとしての勉強はもちろんのこと)「座学」によってクイズというゲームの中で上に立てる瞬間の存在は、クイズ文化の中にいない人たちからすれば「理解」の前に(特にイントロクイズでは趣味嗜好とより結びつく)嫌悪感が来てしまうのではないか、という問いと言い換えることができるでしょう。(なお、[伊沢 2020]では「超克」のためのガイドラインが示されている) この問いにナルはイントロクイズをゲーム内での優劣よりも、自身の趣味嗜好に近いものを発見するなどといった「別の側面」で楽しんではいますが、伊沢論考を経たことで、この回の前半では言及されなかった嫌悪感への実感がイントロクイズ大会での例とともに少しずつ示されていきます。 ナルが挙げた例に共感するやすおに対しソキウスは、(そのような嫌悪感が生まれ得る状況の場合、)「素の知識」をより多く持つ人に競技では勝ってもらいたいか、という質問を投げかけます。 これには「出題側の意図」が関係あるだろうと、暫定的に答えを出したやすお。 読み上げクイズで使用される「問題」とイントロクイズで出題される「問題」である「楽曲」とを関連付けさせながら、自身の「思い入れ」についての考えを語ります。 このやすおの考えは、イントロクイズというものを(言葉どおり)イントロとクイズで分割した場合の「クイズ」の話が中心。 競技クイズでのルールや戦略などを身をもって経験してきたやすおならではの感覚です。 メンバー各々が悩みながらどうにか終わらせたこの対話。 「素の知識」概念が有効であるならば、「イントロクイズと勉強」というテーマから派生した今回のクイズ/イントロクイズの持つ「暴力性」とそれによる嫌悪感の対話を踏まえて、これを聞いていただいた皆さんは「イントロクイズは『座学』しなくてもいいクイズ」という言葉をどのように受け取るでしょうか? 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、昨年公開されたアニメ映画の楽曲を紹介。 残すためにはその魅力を伝えよう。 【今回のキーワード】 勉強/「座学」/「素の知識」/クイズの持つ「暴力性」/生理的な嫌悪感/競技としての勝ち負け/趣味嗜好 /イントロ(楽曲)要素とクイズ要素/国江田計(阿部敦) & 都築潮(川原慶久) 【参考資料】 読書猿, 2020, 『独学大全: Self-study ENCYCLOPEDIA――  絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』ダイヤモンド社. 伊沢拓司, 2020, 「クイズの持つ『暴力性』と、その超克――いかにしてクイズ文化を理解してもらうか」『ユリイカ』青土社, 52(8): 74-84.2021-11-1328 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#47 音が進化した。「おんたま」はどうですか。本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3lRAH3b (今回のメンバー:やすお、ソキウス) この2人にとっての「音楽を持ち歩くこと」の例は、なかなか特殊。 今回は以前行ったメンバーの音楽との触れ方回( https://spoti.fi/3GY3xbP )を踏まえて、「みんなのポータブルオーディオ事情」と題した、音楽をどのように持ち歩くか、また「こういう時にはこの曲を聴く」といったテーマでトークをしていく回です。 まずは、音楽の持ち歩き方について。 やすおはiPod touchの128GBと、(一般人換算(?)で)比較的容量の多いもので持ち歩き。 ソキウスはビットレートの回( https://spoti.fi/2WWiYzb )でも語っていたとおり、ポータブルオーディオ機器を買い替えて、今は「テラを持ち歩く」状態。さらなる高みも見てはいるも、なかなか厳しい様子。 続いて、「勉強」の回( https://spoti.fi/3BP5cNq )から引き続きのテーマである、持ち歩いて聞くイントロクイズの「勉強」用プレイリストについて。 やすおはそのようなプレイリストはあまり作ったことが無いものの、ライブの「予習」や「再現」用として似たような用途のものは作ることがあるとのこと。 そのようなやすおの音楽生活を受けて、ソキウスは時には真面目(?)に「ポータブルオーディオ沼」への誘いもしたりして… セールストークから、イントロクイズの場の中心的なところからは離れているソキウスならではの音楽生活にも話が広がっていきます。 この回の後半は「○○なときにはこれを聴く!」として、様々な場面での持ち歩く音楽についてフリートーク。 1つ目は「通勤・通学時」。 ここでは、やすおのあえて逆を行く「悲しい」アンセムとその理由が語られます。 それに対しソキウスの選曲コンセプトは割と分かりやすい「キラキラさ」【参考:自己紹介回( https://spoti.fi/2YAmOPk )】が中心ではあるものの、実際に選んだ曲にはやすおからも思わず?マーク。 2つ目は「クイズの場に行く前」。 やすおは「今が最強」な結果を出せそうな楽曲。 ソキウスは、とある個人的なクイズ大会エピソードと結びついたアニメ主題歌。 細かいことを色々省いていいのならば「エモい」話。 他の「○○なとき」トークはまた別の回に… 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、収録時現在は「持ち歩けない」楽曲を紹介。 すごいところとすごいところです。 【今回のキーワード】 ポータブルオーディオ/iPod/「勉強」用プレイリスト/悲しい曲/Aimer/キラキラさ/LiSA/「経験値上昇中☆」/宮田俊哉 feat.一ノ瀬トキヤ2021-11-1025 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#46 18耐カラオケジャンキー本日のプレイリスト:https://spoti.fi/39NUY4d (今回のメンバー:やすお、ソキウス) 「おんたま」とカラオケは切っても切れない関係にあります。 「おんたま」メンバーは、前身となった大学でのクイズサークル時代から一貫して「カラオケ」が好き! 今回は、そんな我々のカラオケエピソードを語っていく回です。 まずは、今回参加している2人のこれまでのカラオケ経験を振返り。 【参考:自身のルーツ回( https://spoti.fi/3Bdf9Vy )】 ここで語られるのは(おそらく日本では)一般的であろうカラオケ経験ですが、要所要所で今の各々の音楽生活にも関係ありそうなキーワードがポツポツと。 そこから「おんたま」とカラオケの関係性の話へ。 「おんたま」内でよく開催されていた「18時間耐久カラオケ」は、それを語る上では外せないもの。 ・どのようなことがその中で行われていたのか? ・そして、そこでの(なんとなくの)「ルール」とは? 詳しくは本編をお聞きください。 続いて、先ほどよりかは一般的なカラオケエピソード。 ヒトカラ/多カラ(多人数でのカラオケ)それぞれでどのような曲を歌うかの話に。 やすおは、ヒトカラでは「カラオケ受けしにくい」曲(ex. Aimer)や「練習したい」曲(ex.田淵智也制作楽曲)を歌うことが多いようです。 ソキウスもそのようなタイプの楽曲をヒトカラでは入れがち。水樹奈々楽曲やTHE IDOLM@STER楽曲などを例に挙げます。 今度は多カラの話に入りますが… その冒頭で挙がる「腹の探り合い」話を受けて、ここからトークはアニソンオタク的(?)な「一般人っぽいカラオケ」 ―そして、それは概ね「自意識過剰」ではある― 思考が紐解かれていく流れに。 18時間耐久カラオケの話題とも関連付けながら、2人が持ってしまう妙なプライドをぶっちゃけます。 その他にも、「謎の縛りで繋ぐ」などのカラオケあるあるが登場。 カラオケは楽しい!! 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、MVからして疾走感のある楽曲を紹介。 カラオケでの選曲率、高し。 【今回のキーワード】 カラオケ/18時間耐久カラオケ/ヒトカラ/多カラ/「一般人っぽいカラオケ」/坂本真綾2021-11-0624 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#45 カバー曲×イントロクイズ=めんどくさい?本日のプレイリスト:https://spoti.fi/2WM9CGf (今回のメンバー:やすお、ソキウス) 人によっては、実はめんどくさかったり、ややこしかったり。 今回は、以前行った各々が「カバー曲」に対してどのように触れているか/考えているかの回( https://spoti.fi/3bRtSu1 )の続編。 その回で話題に挙がった「愛の無いカバー」問題をきっかけに、カバー曲と一言で言っても色々なタイプがあり、そしてその多様さが、(特に)競技的な度合いが高いイントロクイズにおいては、人によっては一種の「面倒くささ」を生んでいるかもしれない、という方向へ発展していきます。 まずは「愛の無いカバー」問題を改めて俎上に挙げます。 ひとまずこの問題についてやすおは、「自分の曲で勝負しろよ」のような意見があることは分かるが、自身としてはそこまでの気持ちにはならないとのこと。 そこで以前の回でも引用した日本のカバーに関する言説分析[柴台 2017]を再度用いて、歴史的にみると「原曲へのリスペクト」言説はそこまで当たり前のものではなかったということを確認します。 このカバー先とカバー元とのアーティストの関係性についてどう考えているかやすおに尋ねてみると、重視するほどではないが「あったらあったで」いいなという思い。 ではやすおは「カバーすること」に対してどのように考えているかというと、カバー先のアーティストがどのような手法で表現したかというよりは、歌手のバックボーン、今回の話題に引き付けて言うと、「どうしてそれをカバーしようと思ったのか」というところに目を向けるようです。 【参考:本日の一枚回でのやすおの語り(#18( https://spoti.fi/37Wf2QO )、#33( https://spoti.fi/3ufZQII ))】 これを受けてここからは、この問題 ―そして、それは「原曲破壊」という言い方とも関係がある― に対する語られ方として挙がりがちな「カバー元のアーティストが内心に持つ『(制作時の)意図』」をテーマ対話を進めていきます。 この「意図」についてやすおは、カバー先のアーティスト側が汲み取るであろう「その意図は(最終的には)作った本人しか分からない」だろうとし、そういった意図にまで聞き手側は「立ち入るところではない」と考えています。 そのような「不毛」さから先に進もうとして、そしてその先に進もうとする行為が、結果的にはこの回の主題である「イントロクイズでの(ある種の)面倒くささ」へと繋がるであろうという意味で、ソキウスは「カヴァー実践を適切に評価できる枠組み」[森 2013:46]を提示した文献[Magnus et al. 2013]を引用します。 それが《楽曲》(song)と《トラック》(track)の関係性を考慮に入れた、(1)「正典(canonical)」とされるversionが評価の際に言及される必要があるか、(2)「正典のトラック(canonical track)」とされるものと同じ《楽曲song》を例示化しているかどうかの2×2の軸で分類することが出来る、「模倣的カヴァー(mimic cover)」、「演出的カヴァー(rendition cover)」、「変形的カヴァー(transformative cover)」、「指示的カヴァー(referential cover)」という4種類のカバー概念です。[Magnus et al. 2013、訳語は森 2013を参照] これらの概念の詳細については、本編または引用元の文献を参照してください。 (なお、YouTube版ではMagnusらが2×2で示した図表を引用しています。) この4種類の「カヴァー実践」を踏まえてソキウスは、先ほどの「愛の無いカバー」問題に対して(日本でのカバー事情を考慮に入れると)、評価する際に「模倣的」なカバーと「演出的」なカバーでの方法を混同してしまっていることが、ここでいう意図を巡る不毛さへと繋がっているのではという考え。 ここまでは前回からの「愛の無いカバー」問題について考えていくためにMagnusらの枠組みを参考にしましたが、今回の最後はこの「カヴァー実践」の枠組みが、イントロクイズにおけるカバー曲の受容のされ方を考える上でも有益かもしれないというソキウスの考えの話へ。 ソキウスは、イントロクイズの場全般で見ると、おそらく「演出的」なものに対する忌避感は「模範的」なものよりは低いと思われるが、これが相対的に競技性が高い場になると、競技クイズ的な思考の過程【参考:競技クイズ回( https://spoti.fi/3xxVWvH )】と、いわゆる「原曲」の《トラック》との差異への意識の狭間で起こる引っかかりが、人によっては「演出的」なものであっても忌避感を生んでいるのではという意見。 これは「変形的」や「指示的」なものだとどうなるだろうか、という話にまで発展しそうな話です。 もちろん今回の対話は、「カバーはカバーとしてあるからいいじゃん」という態度を否定するものではありません。 あくまでも今回の主旨は、イントロクイズにおける「カバー曲」の受容のされ方を考えていく際に、これまでのアカデミックな議論の蓄積を活かすことで、我々の考えをより発展させていこうというところにあります。 そのため、本編の内容としては先行研究の紹介に割く時間が長くなってしまいましたが、この番組を聞いてくださっている皆さんと一緒に、これらの研究も参考にしながらこれからもクイズについて考えていきたいと思っています。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、この番組でも以前話題に挙げた人物の楽曲を改めて紹介。 アルバム版との違いも堪能できます。 【今回のキーワード】 「原曲へのリスペクト」(愛のあるカバー)/専属制度/トリビュートアルバム/歌手のバックボーン/(元々の)制作者の意図/《楽曲》(song)と《トラック》(track)/模倣的カヴァー(mimic cover)/演出的カヴァー(rendition cover)/変形的カヴァー(transformative cover)/指示的カヴァー(referential cover)/原曲の《トラック》との差異/古川慎 【参考文献】 Magnus, Cristyn., P.D. Magnus, and Christy Mag Uidhir, 2013, Judging Covers, The Journal of Aesthetics and Art Criticism, 71: 361-370.  森功次, 2013, 「ポピュラー音楽におけるHigher Level Ontology:リマスタリング、カヴァー、リミックス」第25回ポピュラー音楽学会発表原稿. 柴台弘毅, 2017, 「日本のポピュラー音楽におけるスタンダード生成過程についての研究」, 関西大学+博士論文2021-11-0331 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#15 配信ライブの回(今回のメンバー:やすお、ソキウス) 新型コロナウイルスによる影響も、本編( https://spoti.fi/3eEcLgK )を収録した頃と、今回を収録した頃とではだいぶ変化しています。 まず初めに、本編での「臨場感」や「非日常感」に関する対話は後の回( https://spoti.fi/3GqBVvT )で登場する「音楽との『近さ』」というテーマと繋がるのではということを示唆。 そこから、ガイドラインを基に有観客ライブが徐々に再開されつつあったこの振返り回の収録時の情勢を踏まえて、改めて「現場でのライブ/配信ライブ/DVDなどの映像媒体で後日見るライブ、この3つでそれぞれ感じ方は違うか?」という問いをさらに発展させていきます。(今回は特に前者2つのライブ) やすおに本編収録以降で参加したライブについて尋ねると、現場での有観客のものにはいくつか参加したが、配信のものは見ていない。 さらに、配信ライブという経験を経たことがどの程度影響しているかは分からないものの、「現場って良いな」という感想。 そして、収容人数の差によって生まれる感覚の差はあったかという点に対しては、以前と比べて差があったこと(ex.「一体感に欠ける」)は間違いないが、今は現場に行けることの喜びがその差よりも大きいとのこと。 ただ、その喜びも「没入できなければ損だ」という意識が多少なりとも含まれているという点は注目です。 ここまでのやすおの回答を受けて、ソキウスは本編での問いを3つの軸は残しつつさらに場合分けし、「【現場】新型コロナウイルスによる影響を受ける以前の有観客のライブ/影響を受けた後の有観客のライブ、【配信】配信ライブ、【映像媒体】DVDなどの映像媒体で後日見るライブ」ではどうなるかと再度問います。 ここでソキウスは「ニューノーマル」という言葉も引きつつ、今後は「現場」と一言で言っても以前とはだいぶ様相は変わるのかもしれないとポロリ。 もしニューノーマルが「当たり前」になったときにどうなるのか。 今回は、この仮定の質問に対して感じる微妙な思いを残す回となりました。2021-10-3010 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#12 「競技クイズ」とイントロクイズの回(今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 本編( https://spoti.fi/3xxVWvH )を収録して以降も色々な形でクイズについて考えてきましたが、今回はより… まずはこの回でも扱い、後の回でも重要な話題の一つになっている「アニソンの基礎ボード」という試みの競技的側面について、キョンに改めて問うてみました。 この回だけでなく他の回でも話題に挙がった「競技クイズ的な相互行為」、そしてクイズにおいて「範囲を予め指定すること」が意味するものとは…? そんな論点にも発展しそうな内容ではあります。 今度は読み上げによる競技クイズの経験も多いやすおに、読み上げとイントロという2つの形式での「感覚の違い」はあるかどうか聞いてみると聞いてみるとあまり無いとのこと。 これを受けてソキウスは話の方向性を大きく変えて、(本編でも挙がった)「非・競技的」なイントロクイズという論点を広げる形で、「『競技的』なイントロクイズの大会は増えていくべきか?」とあえてかなり過激な質問を投げかけ。 需要?、ゲームとしてのルールの多様性?、界隈の発展のさせ方? ソキウスは「イントロクイズに『M-1』を『今は』設定する必要はない」とのことですが、その真意は…?2021-10-2712 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#44 「off vocal音源」から話題を広げる回本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3yJILHu (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 普段聴いているかどうか、そしてイントロクイズでは…? CDなどではメインとなるトラック以外に一緒に収録されていることが多い「off vocal音源」。 《「instrumental音源」とも呼ぶことがありますが、当初からvocal無しで完成された楽曲である「インスト曲」との違いを分かりやすくするために、今回はoff vocal音源という呼び名で統一します。》 この4人は普段の生活で、そしてイントロクイズにおいて、そのようなoff vocal音源とどのように接しているのか。 今回はこの問いを軸にして色々な方向に話題を広げていきます。 まずは、「普段の生活でoff vocal音源を聴くか」どうかを投げかけ。 やすおはイントロクイズの経験、特にoff vocal音源をも出題範囲に入れたイントロクイズの経験によって「最近聞くようになった」とのこと。 ここで挙がる「イントロクイズの出題範囲」という論点は今後どこかで扱う予定ですが、とても規模が大きくそしてややこしいものです。 ナルは「普段全然聞かない」とし、何度も聴き込み歌詞の内容が頭にかなり入ってきた段階になって「バック」となるものが気になりだすという流れ。「聴き込んだその先」としてoff vocal音源を捉えている様子。 キョンは出題用楽曲リストがそのまま普段聞いている楽曲リストになっているので、その中にoff vocal音源が入っていれば聞くという状態。 「その出題用のリストに入れるoff vocal音源の区別はどこから来るのか」という質問には、「off vocalにすることで、別の『出題価値』が生まれる」と思うものは「基本的に全て」入れると回答。 ソキウスはこの回答にツッコミを入れる形で、その「別の出題価値」とは何かと尋ねます。 それに対しては、「歌詞を抜くことで何も分からなくなる」瞬間がイントロクイズの場において新たな面白さを生むことがあると返します。 ここでさらに、キョンにとってのoff vocal音源との付き合い方はイントロクイズを通してでしか存在しないのかと質問。 このことについて考えてみると、イントロクイズを始めるまでは「off vocal音源」に注目したことがほぼ無く、イントロクイズの新たな出題価値の発見という経験によってoff vocal音源を聴き始めたという流れがキョンにあったことが見えてきます。 ソキウスはoff vocal音源に対して他の3人とは微妙に違う「こだわり」を持っていると自己分析。 自身の嗜好に近いと感じた楽曲は、場合によってはoff vocal音源だけをビットレートを高くして保存することもあるとのこと。 【参考:2011年回( https://spoti.fi/3lliprX )、ビットレート回( https://spoti.fi/2WWiYzb )】 次にキョンが過去の出題者に関する回( https://spoti.fi/2STzBJQ )で述べた、出題リストを決めていく際に「男声/女声でバランスを考えることがある」という発言をここで改めてピックアップし、「ボーカルへの意識」とイントロクイズの関係についての対話へ。 その具体例として今回は、男声/女声の軸は大きいとキョンが考えていることを受けて、ソキウスが一つの可能性として俎上に挙げた「ボーカル以外の要素でバランスを取ることはあり得るか」という視点について話を進めます。 ここではボーカル中心の聴き方とキョンのルーツと繋がる「最初に意識が向くのはドラム」という、上記の男声/女声の軸についての対話とは違った応答になるその「差」は何なのか、というのがポイントです。 やすおは、ボーカルの比重は高いとハッキリ。これは、「歌手」のバックボーンに注目するといった発言からも明らかです。 男声/女声の軸による出題バランスの設定の仕方についてやすおは、自分で好きにやっていい場合ならば「そこまで気にしないかも」しれないとのこと。そこにあるのは「語る言葉」【参考:「語る言葉」回( https://spoti.fi/3A3uJlH )】への自身の姿勢も大きいです。 ボーカルの「癖」に注目することが多いナルにとっても、ボーカルの比重は高い様子。 出題リストでのバランスについては「たまに考える」とし、参加者の聴取傾向(普段、男声or女声を中心的に聴くetc)を考えて、選曲の際に多少考慮に入れることがあるとのこと。 ボーカルへの意識に対してソキウスは、「色々なところで何が鳴ってるのか」を捉えようとする聴き方が多いこともあり、具体例も挙げながらボーカル以外への意識の仕方について語ります。 最後に、今後のイントロクイズの出題範囲回へ向けて、競技イントロクイズ( https://spoti.fi/3xxVWvH )なるものでのoff vocal音源の試論的なことをやってみようとします。 最初はやすおに、参加者目線から見た「イントロクイズの場でoff vocal音源が出題されること」について聞きます。 そのような出題に対してはやすおは肯定的。 企画の「形式」の変化(ex.イントロ部分以外からの出題)の一つとして、off vocal音源の出題を捉えていいだろうという考えです。 ナルは、off vocal音源も出題可能性があるリストの存在を受けて「曲(全体)を聴き込んでいくべき」なのかもしれないという、競技イントロクイズ的な観点で言及。 これはイントロクイズの楽しみ方【参考:イントロクイズの楽しさ回( https://spoti.fi/3DufgMR )、楽しさ回の振返り回( https://spoti.fi/3AldL1z )】が、音楽リスナーの視点というよりかは、クイズという一ゲームの「プレイヤー」の視点の割合が大きくなる場合という話に繋がるかもしれない言及です。 そしてキョンには、ある歌入りの楽曲が世間一般で知れ渡っているというときに、off vocal音源というものは一般的に「主」として聞かれているものではないだろうというこの考え方 ―そしてそれは「『バージョン違い』とイントロクイズ」という大きなテーマに繋がると思われる― を受けて、イントロクイズで「主」ではないものを出すことは有りなのかというテーマを振ります。 この問いにキョンは「フォーマルな場」という言葉を用いながら、場が持つ性質によって「主」でないものに対しての許容範囲が違う現状に対して思いを一言。ここでの「身内」かどうかという視点も考えるべき重要なテーマです。 off vocal音源から広がった様々な話題。 今回挙がったテーマは、また別の回に… 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、「親のような気持ちになる」(?)楽曲を紹介。 off vocal音源とインスト曲だとまた変わるものがある。 【今回のキーワード】 off voca2021-10-0931 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#43 『私たちは洋楽とどう向き合ってきたのか』本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3tgZSzf (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 複雑なものは複雑なままでお届け。イントロクイズ的な話題にも繋げてみました。 今回は、以前行った「Global Hits From Japan 2020」というプレイリストを見ながら考えてみた回( https://spoti.fi/3CwD0PV )の延長戦として、その回の最後にソキウスがいくつか例示した「補助線」も踏まえながら、今回は私たちメンバーが「洋楽」に対して思っていることをどうにかして言語化してみる回。 本編に入る前に「無国籍性」に関して日本のビジュアル系アーティストの海外での受容のされ方[加藤 2009]を例に出して補足をし、その後に前回の補助線の内容を改めておさらい。 まずはナルにこのプレイリストを改めて見てみた感想を尋ねます。 前回挙げた楽曲のキャッチーさ以外の観点を意識したというナルですがそんなナルが「J-POP」限定の場を主宰していることもあり、ソキウスは「プレイリストに狭義の『J-POP』がほとんど入っていなかったこと」に対して何を考えるかと問いかけ。 ナルとしては「自分の国以外の音楽となると、どこから聞けばいいのか」という感覚があり、それが海外からの「J-POP」的なものの受容に関わっているのではないかという点を提示。 ここでナルが言う感覚は(傾向として)音楽に対して「近さ」を求める姿勢から来るものであろうとソキウスは考え、ここで「ウェブ的音楽生活」下における特に洋楽との触れ方に関する研究[土橋 2019]を例に挙げて紹介します。 続いてキョンにも洋楽との近さに関する質問。 キョンは洋楽を「自分からは少し遠い世界にいるような」楽曲群であると思っており、そのようなものに新しく手を伸ばそうとすることは「なかなか体力の要ること」だと言語化。 キョンにとってのイントロクイズでの経験(ある一つのソーシャル的な範囲での経験)の存在と、「近さ」という話に発展していきます。 ここで「音のみ」の事例を引き合いに出し、そのような姿勢とキョンとの微妙な関係も露わに。 今度はやすお。 過去の回【参考:ベストアルバム回( https://spoti.fi/3lgCNe0 )】でも語っていたとおり、この4人の中でやすおは最も「近さ」や「共感」との親和性が高いと思われる人。 そんなやすおにとっての洋楽とはどのような存在だったのか。 ここで挙がる、日本に「渡ってきた」ものという表現はその最たるものです。 この回の後半戦は「私たちの洋楽との向き合い方」の実例として、一人のイントロクイズの出題者の目線で見た海外の音楽という話題。 「海外の音楽をどの程度/どのような形で出題リストに入れるか」といった質問の形で各々に投げかけます。 キョンはリストに幅を持たせるために意識的に「有名」な海外の音楽を入れているとのこと。 それを受けて、(先ほどの「渡ってきた」感覚にも繋がるであろう)「有名」な曲とはどのような性質を持ったものなのかという話に。 意識を向けていないと海外の音楽が出題リストになかなか入ってこないという状況は、出題の場での現状を踏まえると、キョンが大事にしている「参加者のことをうかがう」という姿勢よりも、ここで言う「近さ」を結果的に優先しているということが示されています。 ナルは以前のプレイリスト回でもイントロクイズ界隈と海外音楽の関係について語っていましたが、ここで改めて自身にとっての出題者目線での海外音楽観を提示。 イントロクイズ的音源収集の観点から海外音楽のオムニバスアルバムをいくつか例に出し、それらに収録されている楽曲と日本で「有名」かどうかの乖離が実状としてあるという話と、(日本からの)音源の入手のしやすさでアルバムを選んでいるという話をします。 ここまでの事態の複雑さを引き受けた上で最後に、改めて「Global Hits From Japan 2020」を見て何を考えるか各々に尋ねます。 (産業的な結果として)日本に住む人たち以外にとっての「受容しやすい」音楽が受容されているのではないかということ。 「ここでランクインした楽曲が(ニアリー)イコールとして日本の音楽の現状かと言われればそうではないだろう」という意見は、裏を返せば別の国から見ても同じことが言えてしまうということ。 (→そして、この話題で登場する「肌感覚」を重要視し過ぎてしまうことの弊害(?)についても考える必要があるのではないかという意味で、「JAM Projectとアニソンの今後回」( https://spoti.fi/3CCauNq )を提示しておきます。) また、その国でメインストリームとして聞かれているという意味での「有名」さと、何かしらの音楽シーンを眺めた上での「有名」さの違い。そしてそのような状況が「越境」されたときにそれぞれの国で起こる受容のされ方の違い。 この複雑さも引き受けた上で、これから何を考えることが出来るのか。 本編の最後にソキウスが挙げた例はその一部にしかすぎませんが、引き続きこの番組でも取り扱っていく予定です。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、「海外での特撮作品の受容」という点から楽曲を紹介。 フランスでは代名詞的存在です。 【今回のキーワード】 「Global Hits From Japan 2020」/洋楽/Jポップの輸出/「近さ」「共感」/「音のみ」/色々な海外/Bernard Minet 【参考資料】 Condry, Ian, 2013, The Soul of Anime: Collaborative Creativity and Japan's Media Success Story, Duke Univ Pr. (島内哲朗訳, 2014, 『アニメの魂―協働する創造の現場』NTT出版). 土橋臣吾, 2019, 「ウェブ的音楽生活における洋楽の位置」南田勝也編『私たちは洋楽とどう向き合ってきたのか: 日本ポピュラー音楽の洋楽受容史』花伝社, 278-306. 日高良祐, 2019, 「Jポップを輸出する――『音楽メディア』としてのアニソン」南田勝也編『私たちは洋楽とどう向き合ってきたのか: 日本ポピュラー音楽の洋楽受容史』花伝社, 244-277. 玄 武岩, 2014, 「越境するアニメソングの共同体:日本大衆文化をめぐる韓国の文化的アイデンティティとオリジナルへの欲望」『国際広報メディア・観光学ジャーナル』北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院, 18: 25-47. 加藤綾子, 2009,「日本人アーティストの海外展開に関する考察 ―日本のビジュアル系アーティストを事例に―」『情報学研究』東京大学, 77: 77-94. 三原龍太郎, 2010, 『ハルヒ in USA : 日本アニメ国際化の研究』NTT出版. 日本音楽著作権協会, 2021, 「歴代JASRAC賞」, 日本音楽著作権協会ホームページ, (2021年9月15日取得, https://www.jasrac.or.jp/profile/prize/backnumber.html)2021-10-0634 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#42 2011年のオタク本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3h3YBHb (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 十年一昔。 今回は、以前配信したリアルタイムと後追いについて考えてみた回( https://spoti.fi/3soo2aQ )の最後で予告した、「ある特定の年について(今現在振り返ってみて)当時リアタイ/後追いしてたもの」を語り合うシリーズの第1回。 初回は配信時現在からちょうど10年前の2011年にスポットを当てます。 最初はナル。 以前の自身のルーツ回( https://spoti.fi/3Bdf9Vy )やリアタイ/後追い回で語っていたとおり、2018年くらいまではアニメに縁が無く見ていた/聴いていたとしても、ドラマや当時世の中で流れていた曲がその中心。 当時学生時代だったこともあり、周囲が聞いていたり歌っていたりした「K-POP」や、この年大ヒットした『家政婦のミタ』『マルモのおきて』といったドラマの名前がすぐに挙がります。 自身の音楽的な嗜好に目を向けると、この年以前から好きだった「BUMP OF CHICKEN」はここでもリアタイしていたものとして登場。 後のイントロクイズでの再発見が無ければ、アニメ・ゲーム作品とのタイアップ要素は彼らの楽曲だったとしても意識の範囲にはあまり挙がっていなかった様子。 さらに言えば、この当時に何かを後追いしてた記憶も特になく「音楽的に淡泊だった」とナルは回顧。 次はキョン。 とにかくこの年は、KONAMIの音楽ゲームである「jubeat」に夢中。 jubeatによる独自の選曲眼(?)に導かれるかのように新たな曲を知っていったと振り返ります。 2011年にゲームに収録されて自身が知ったものとして、moumoon、Hilcrhyme、世界の終わり、アルカラ、androp、WEAVER、そして Fear, and Loathing in Las Vegasといった名前が次々に登場。 ただ、音楽ゲーム「以外」でのコンテンツとの出会いがほぼ無く、『THE IDOLM@STER』の名前を出されて思い出す程度。 続いてはやすお。 自身が大学へ進学し、さらにはスフィア【参考:スフィア回( https://spoti.fi/2X3lxQ5 )】も活動の幅を広げだしているこの年。 やすおにとっては「(今ほどではないが)オタクの素地が出来ていった」年だった様子。 この当時放送されていたアニメコンテンツはもちろん、時間の余裕が出来たことで「特撮作品」を本格的に後追いしだしたのもこの頃。 リアタイしてたものの一例として、この前年に放送されていた『アマガミSS』の影響でこの放送枠の作品(『THE IDOLM@STER』もこの放送枠)を挙げます。 この年は前2人よりかは後追いの割合が大きく、リアタイだと自身が見ていたアニメ・特撮作品+ミュージックレインが中心でした。 今度はソキウス。 地元が福島なのもあり、東日本大震災が自身にとっての一つの明確な区切り。 全体としてこの年は「コンテンツそのものをシャットアウトしてた時期」が長く、(その影響は間違いなく大きいものの)それを除いてもリアタイ要素がかなり少ない年と振り返ります。 そして震災後に少し立ち直りコンテンツに触れだしてからは、「渋谷系」的なものへの関心やライブのための遠征を始めだした年でもあったと語ります。 最後に各々にとっての2011年と(配信時現在の)2021年を比較して、「2011年を基準に」コンテンツに対する好みや触れ方の点で何が変わったのか/変わっていないのかを出し合います。 ナルにとっては「全然違うもの」。 キョンにとっては「自身の好みが強く形成された年」。 やすおにとっては「現在の姿になる素地が既に完成されていた頃」。 ソキウスにとっては「楽曲にまつわる情報を気にかけ始めた時期」。 この○○年を基準とした現在との比較は、今後の「○○年のリアタイ/後追い回」シリーズで通して触れていく予定です。 それぞれの年へのノスタルジーとともに、ここで挙げたような年ごとでの変化といった観点でもこのシリーズを楽しんでいただけると幸いです。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、好きの思いに再度火が付いた楽曲を紹介。 色々な名義を使いこなしています。 【今回のキーワード】 2011年/K-POP/BUMP OF CHICKEN/jubeat/Fear, and Loathing in Las Vegas/THE IDOLM@STER/特撮/スーパー戦隊シリーズ/渋谷系/ライブ/コタニキンヤ.2021-10-0229 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#41 2021年夏アニソン総決算本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3DOnosw (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 今回も(本編で紹介しなかったものも含めた)「2021年夏アニソンまとめ」プレイリスト( https://spoti.fi/38HRPSF )を作成しました。 ぜひ、こちらも併せてお聞きください。 まずは前クールの回( https://spoti.fi/2Y1Ha3O )の最後で期待してたものとの答え合わせ(?)から始めることに。 最初はナルの「New Story/高野麻里佳」。 『精霊幻想記』の主題歌であったこの曲を、後に本編中ではED(Elder flower/大西亜玖璃)とも合わせながら「かっこよさ」を評価。 続いてやすおの「ピンキーフック/麻倉もも」。 「恋の歌」を歌うこれまでの彼女のイメージにも沿いつつ、今までにはない「グルーヴ感」も強く、更に「一皮むけた」印象を持った様子。 そしてキョンの「Bloodlines 〜運命の血統〜/JAM Project」。 過去の回の内容も踏まえつつ、今後への期待もここで改めて語ります。 【参照:JAM回(#13: https://spoti.fi/3xyonc0 )、(#14: https://spoti.fi/3fPJbp9 )、(#22: https://spoti.fi/3CCauNq )】 ここからは(先ほど挙げたもの以外で)2021夏クールのおススメアニソンを出し合います。 駆け足ながら、各々が挙げておきたい様々な楽曲を 先ほどのパートで前クールからの期待の答え合わせを出し忘れたソキウスは、ここで「愛のシュプリーム!/fhána」の話を慌てて回収。 最後に前回同様、次の秋クールへの期待。 キョンはJAM Projectのメンバーのソロ活動から。 ナルは推しの女性声優が出演するリメイク作品。 このリメイク作品の情報から話は色々な方向に…? やすおは「心の弊社」ことミュージックレイン関係を中心に他いくつか。 ソキウスは(やすおも挙げていた)「担当」曲について補足。 1クールに限定してもこれだけの情報量。 次回、年末頃に「2021年秋アニソン総決算」開催予定。 《主として今回挙がった作品》 ・精霊幻想記 ・カノジョも彼女 ・ゲッターロボ アーク ・岬のマヨイガ ・迷宮ブラックカンパニー ・月が導く異世界道中 ・ピーチボーイリバーサイド ・ヴァニタスの手記 ・死神坊ちゃんと黒メイド ・小林さんちのメイドラゴンS ・魔法科高校の優等生 ・Sonny Boy ・竜とそばかすの姫 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、クイズ番組をきっかけに知った楽曲を紹介。 ラストが鳥肌もの。 【今回のキーワード】 2021年夏アニメ/高野麻里佳/麻倉もも/JAM Project/fhána/Maynard Ferguson2021-09-2929 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#40 BEST ALBUM BEST本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3zfOx4F (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) ベストアルバムとイントロクイズとの関係は少し複雑? 今回取り上げるのはベストアルバム。 最終的にはこれまでの「本日の一枚」企画【#18( https://spoti.fi/37Wf2QO )、#33( https://spoti.fi/3ufZQII )】のように何かしらのベストアルバムを紹介していきますが、具体的なベストアルバムの名前を出す前に、まずは「ベスト」と括ることでそれについての考え方がより表に出るであろう「アルバムの作品性」について、この3人が感じていることを挙げてみました。 やすおはこれまでに紹介したアルバムでも語っていたとおり、作品性の中でも「その歌手のバックボーン」をより気にするタイプ。 キョンは、今は「アルバムを通して聴くことはあまりしていない」と自身の音楽との触れ方を振り返り、あまりアルバムの作品性を重視しないと語りますが、ただJAM Projectだけは別だと語ります。 そして、なぜJAM Projectだけなのかと問うてみると「好きだから」聴いておきたいとのこと。 これを受けてソキウスはキョンが過去に紹介したアルバムでのエピソードもなぞりつつ、「キョンとアルバムとが結びつく最初の要素は『思い出』なのかも?」と投げかけます。 ここでのアーティストへの愛着をめぐる対話は、今後配信予定の回で扱う「我々と洋楽との向き合い方」にも繋がってきます。 ソキウスは、(そのアーティストの)作品ごとでの音楽性の変化といった形で作品性を捉えることが初めにあり、その後に一作品内での音楽性を気にする傾向が高いと語りますが、音楽のストリーミングサービスをよく使うようになってからは、それらの段階の前に「まずは曲から」となっている様子。 各々がこういった形でアルバムの作品性を捉えるということを踏まえて、ここからは今回の本題であるベストアルバムの話へ。 今回はベストアルバムの種類を便宜的にいくつかに分けて考えていきます。 ひとまずそのベストアルバムが「アーティスト単位であるか」どうかで一つ区切り、そしてその中でも「シングルベスト」と「(アーティスト単位での)コンセプトベスト」で分けてみました。 キョンは、イントロクイズ的な音源収集の観点から見た「網羅性」を最も重視。 「シングルバージョンであるかどうか」や「出題価値」といった論点が、ここで改めて浮き彫りになります。 このような点を重視するキョンからすると、(JAM Project的な特殊なベストアルバムの立ち位置で無いのであれば)ベストアルバムとしての作品性は「そこまで求めない」とのこと。 【参照:JAM回(#13: https://spoti.fi/3xyonc0 )、(#14: https://spoti.fi/3fPJbp9 )、(#22: https://spoti.fi/3CCauNq )】 やすおもソキウスもそういった意味での「網羅性」は確かに重視しているものの、それ以外だと3人の間で捉え方は微妙に違う様子。 やすおが語る「ファンベスト的な聴き方」、ソキウスが語る「木で言う『幹』を知るきっかけとしてのベストアルバム」は、その違いをよく表しています。 次に、アーティスト単位ではない「作品別のベスト」や「(「ベスト性」により着目した)主題別のベスト」についてメンバーがどう考えているか。 キョンは先ほど挙げた「網羅性」の観点から作品別のベストへの注目度は高いが、主題別のベストに対してだと他と同じく「網羅性」で吟味をし、そこに作品性を読み取って価値づけをしていくことが少ないので、現実として自身の音源収集の候補にはそこまで挙がっていないとのこと。 やすおは「そのものに対して語る言葉があるか」的な観点【参照:「語る言葉」回( https://spoti.fi/3A3uJlH )】から、「コンセプトベストのように楽しめるかどうか」で特に主題別のベストを捉えている模様。 ソキウスはここでのやすおとは対照的に、(多少でも興味がある)主題別のベストがあると「飛びついてしまう」と振り返り。 最後は各々が紹介したいベストアルバムの話。 キョンは、ELLEGARDENの『ELLEGARDEN BEST 1999-2008』。 やすおは、スキマスイッチの『グレイテスト・ヒッツ』。 ソキウスは、『THE IDOLM@STER SideM』のCDシリーズである「ST@RTING LINE」から『THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE -BEST』。 各自が本編の中で語ったベストアルバムへの視点とも密接に繋がっています。 それぞれの作品の魅力とこれまでの語りがどう結びつくのか、詳しくはぜひ本編をお聞きください。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、解散に向けて今振り返っておきたいアーティストの楽曲を紹介。 そういえば初回以来触れていなかった。 【今回のキーワード】 ベストアルバム/アルバムの作品性/アーティストへの愛着/シングルベスト/(アーティスト単位での)コンセプト別のベスト/「網羅性」/シングルバージョン/作品別のベスト/主題別のベスト/ELLEGARDEN/スキマスイッチ/THE IDOLM@STER SideM/V62021-09-2533 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#39 「イントロクイズ初心者、大歓迎!」本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3km27gM (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 《訂正 30:45 「AiRBLUE」の読み→「エールブルー」》 初心者対象の場があれば、90年代限定の場もあります。 我々「おんたま」でも始めた「初心者限定例会」。 この初心者限定などのように何かしらの「レベル」によって区別される場であったり、または(初心者限定例会でも採用した)楽曲の「年代別」で区別される場がイントロクイズにはあります。 今回はこの「レベル別」や「年代別」で設定される場について考える回。 「難易度」について考えてみた回( https://spoti.fi/3ljEiXv )なども併せて聞いてみてください。 まずはレベル別について考えていることをキョンに尋ねると、自身の取り組みである「アニソン基礎ボード」【参考:振返り#10( https://spoti.fi/3u2gyuI )など】を例に出します。 「初心者にとっての楽曲に触れるきっかけを作る」というのが主旨であったと語るキョンに、ソキウスは今回のテーマと関連付けて「なぜ、アニソン基礎ボードを『初心者限定』と銘打って開催しなかったのか」と質問。 それに対してキョンは、初心者限定にすると起こる相対的な全体での正答数の減少、初心者以外の方も含めた(≒「猛者」たちの正答データも含んだ)「正答率」の提示、そして「限定」と銘打つことで初心者の方にとっての参加への(ある種の)圧になるのではないかという危惧を挙げ、自身の出題者としての力量との兼ね合いからこの形を取ることが最適解だったのではないかと答えます。 ソキウスは出題者としては頭の片隅に置いておく方がより良いのではという意味で、先ほどの回答の中で登場した全体での正答率の提示は果たして本当に理想的なものなのかという視点を挙げます。 次に、自身が主宰する場では「J-POP」限定という点で今回のテーマとも関係が深い【参考:「J-POP」限定イントロの会/回( https://spoti.fi/3fu3dWr )】ナルにも「レベル別」について同じ質問。 ナルは、難易度に幅を持たせることで出題に緩急を付けるとのこと。 この「難易度の幅」は少し広い意味での概念のようで、それがたとえ①初心者対象で②低い難易度に設定された楽曲しか出題されない場であったとしても、参加者の世代や嗜好の違いによる楽曲に対しての感覚の差が現実としてあるので、ここでの②にあたるものの中でも結果的に緩急が生じるという、「難易度」や「レベル別」といった文字面だけで見ると少々不思議な実状を語ります。 またナルはこの対話の中で、イントロクイズ界隈と「洋楽」の関係にも触れますが… この点は、海外から見た日本の音楽をテーマにした回にも繋がる内容です。【参考:#37( https://spoti.fi/3CwD0PV )】 続いては「年代別」で設定された場について。 本題に入る前にソキウスは、このような場では出題者も参加者も、楽曲の年代で出題対象を区切ることで生じる独自の性質を求めているのではないかと自身の意見を出し、これも踏まえた上でキョンの考えを聞きます。 キョンは、先ほど挙げた基礎ボードは回によって出題される楽曲の年代が決まっていたというもう一つの側面を挙げ、引き続き基礎ボードの際に考えていた「特色が見えやすい(そして、各々が持つ苦手意識との関係)」について語ります。 ここで挙がるアニソンの「両極」は(今後予定している)「アニソンの歴史」シリーズなどでも引き続き検討していく予定ですが、キョンは年代別のその意義の重要性は認めつつ、年代別にすることでより意識が向かう各々が持つ苦手意識との関係から、そのような場が多くなりすぎてしまうことに対しては懸念を示している様子。 その回答を受けて改めてソキウスが年代別の場の可能性【参考:「語る言葉」の回( https://spoti.fi/3A3uJlH )】の話を振ってみると、キョンはどちらかというと年代別の場に対して勉強【参考:「勉強」回( https://spoti.fi/3BP5cNq )】の要素、そして「幅広い年代」の考え方が前面に出てくるようで、2人の視点の違いがより浮き彫りになります。 次に、先ほどのレベル別に関する対話の最後でも年代について触れていたナルへ。 ここでナル個人が行っている「2010年代限定」と「その年(配信時現在ならば2021年)限定」で出題する企画で自身が考えていることの話に。 ナルは(どちらの場でも)年代限定での出題は自身にとって「振り返り」の要素が大きいと語ります。 振り返りというワードからソキウスは、仮に自身が直接体験していない年や年代で年代別の出題をするならば、その選曲の際に何を考えるかと質問。 この場合ナルは「J-POP」限定イントロの回でも語っていたことと近く、オリコンなどの売上を基にしたチャートや「知名度」を指針とした選曲になるだろうとし、先ほどの振り返りによる選曲の仕方とは異なると回答。 ここまでは出題者から見た「レベル別」や「年代別」の話が中心だったので、今度は主に参加者側から見たこれらの場について、やすおにその考えを聞きます。 レベル別の場についてやすおは、レート制を採用している場の取り組みも話題に出しつつ、一参加者としては「自身がどのレベルに属しているのかを知りたい」と吐露。 参加者それぞれの境遇もある中で(経験量の差で区切るものである)初心者ではないやすおにとっては、自身が参加に適している場を見極める際に自身のレベルを知っておきたいという欲があるとのこと。 場によって競技性の程度の差はあれ、参加する以上はより良い結果を収めたいという素直な心情を告白。 最後にソキウスは、以前の技術回( https://spoti.fi/3iE3YxG )でも話題に挙がった、媒体ごとで参加者の層に明らかな違いがあるという現状を踏まえ、「色々なレベルによって区別される場、楽曲の年代別によって区別される場が多数存在することが、イントロクイズを楽しむ方たちにとっての『相互交流』について考える一つのきっかけになるのではないか」という点をこの回で扱ってみたかったと本音をこぼしますが、残念ながらタイムオーバー。 この論点についてはまた別の回で… 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、(自身が重視している)ハーモニーが素晴らしい楽曲を紹介。 アニメにも期待。 【今回のキーワード】 楽曲のレベル別/参加者のレベル別/楽曲の年代別/参加への(ある種の)圧力/難易度の幅/イントロクイズと「洋楽」/アニソンの両極/参加者側の苦手意識/勉強/音楽遍歴の振り返り/自身のレベルを知りたいという欲望/イントロクイズ界隈の相互交流/AiRBLUE2021-09-2233 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#38 【推語り+α】Podcast番組をYouTubeでも配信中!本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3DgFsLt (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) この番組は、トピック聞きでも大歓迎です! この番組の配信媒体はPodcast媒体とYouTube。 なので今回の「メイン」は、それらを使ってコンテンツを配信している(主に音楽系・クイズ系)YouTuberやPodcasterで推語り。 まずは、過去の回【参照:#31( https://spoti.fi/3Ep0RTq )】でもYouTuberについては言及が多かったキョンから。 最初に名前が挙がったのが「みのミュージック」。 前身となる「カリスマブラザーズ」の頃からコンテンツを追っていたキョンは、単独で活動を始めた後も彼の動画を追うように。 ただしキョンはこの話題の中で、「最近ちゃんと追えていない」や「きっかけが無くなってしまった」という言葉で自身の動画視聴を振り返ります。 これらの言葉をきっかけに、各々のコンテンツの追い方という「裏メイン」(?)なテーマが出現。 キョンは「その人たちが好きだから」「追ってる人たちの動画は全部見たい」というリアルタイム感を重視するスタンス。 なので、何らかの理由でその人たちのコンテンツを追えなくなると立て直すきっかけが無くなると語ります。 このスタンスは、トピック別で追って聞きがちなソキウスとは違うものです。 ソキウスもみのミュージックの動画を結構見ていたので、動画から得られた「語る言葉」の話に乗っかる形で推語り。 この語る言葉の点でも、キョンとソキウスでは受け取り方が違います。 ここで改めてキョンの話に戻り、次に挙げるのは「QuizKnock」。 キョンにとっては、YouTuberを追い出すそもそものきっかけが彼らの動画。 その企画力に毎度驚かされている模様。 キョンは先ほど挙げた企画性の点でさらに「東海オンエア」の名前を挙げます。 彼らの音楽的な活動も紹介します。 これらの話を踏まえてソキウスは、音声コンテンツであるPodcastについてキョンに尋ねます。 ラジオを聞く習慣がないと語るキョン【参考:ラジオ回( https://spoti.fi/2Xuokls )】は、Podcastにはあまり馴染みがない様子。 音声コンテンツへの興味という点では、自身が追っているチャンネルでのラジオ形式のものは聞くことがある程度。 この後も話題に挙がる「(一般的にイメージされる)ラジオ番組とPodcastの違い」についてもここで多少言及されます。 続いては、狭義のYouTuberは世間一般と比べても見てない方だと語るやすお。 ただ、「心の弊社」【参考:ミュージックレイン回( https://spoti.fi/3yS6VR7 )】ことミュージックレイン関連の動画は見ているようで、「スフィアの4 colors LABO」やTrySailのメンバー個人が開設しているチャンネルの名前を挙げます。 その他だと、YouTubeを見るのは「ミュージックビデオ」を見るのが多いと振り返り。 また、YouTubeでの検索ワードの話をキョンにも振ると、音楽ゲームでの譜面動画やプレイ動画が中心でミュージックビデオはそこまでの比率を占めていないとのこと。 残るはソキウス。 YouTuberだと、(みのミュージック以外では)楽曲制作者の方々が開設しているチャンネルやガジェット系、そして独自の音楽コンテンツを配信しているチャンネルが多いと語ります。 その中から「OzaShin Music」「イヤホン・ヘッドホン専門店 eイヤホン」「Sakura Chill Beats」といったチャンネルを推語り。 ここで2人が挙げなかった「Podcaster」について語りだし、1人で更にヒートアップ。 「POP LIFE: The Podcast」「Billboard JAPAN Podcast」「TALK LIKE BEATS」といった名前を出しながら、この番組にも関係がある(?)エピソードを紹介。 最後に、(先ほど多少言及はした)「テレビ/ラジオ番組とYouTube/Podcastの使い分け」の話へ。 やすおやキョンが挙げる好きなコンテンツの取捨選択やシチュエーション別といった論点に加えて、ソキウスは(特にPodcastにおいて)「トピック聞き」がしやすいという点を挙げます。 ソキウスが最近聞いたPodcastのエピソードも参照しつつ(POP LIFE: The Podcast 2021b)、TV、ラジオ、YouTube、Podcastといった媒体それぞれの持つ性質の違いが、提供されるコンテンツの性質にも影響を与えているということを強調。 その媒体ごとの性質の傾向でソキウスは使い分けをしているとのこと。 この番組は基本的にはPodcast媒体で配信しています。 Podcast媒体であることを活かした「トピック聞き」も大歓迎です! 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、個人的な経験によって偶然繋がりが生まれた曲を紹介。 ラジオ回、一人延長戦。 【今回のキーワード】 YouTuber /Podcaster/みのミュージック/コンテンツの追い方/語る言葉/QuizKnock/東海オンエア/ラジオ番組とPodcast/スフィアの4 colors LABO/ミュージックビデオ/OzaShin Music/eイヤホン/ Sakura Chill Beats /POP LIFE: The Podcast/トピック聞き/鈴木茂 【参考資料】 三原勇希 × 田中宗一郎 POP LIFE: The Podcast, 2021a, 「#143 後藤正文と『対話』についての『対話』」, (2021年9月18日取得,  https://spoti.fi/3nzMN3q ) ――――, 2021b, 「#191 なんでPodcastとかやってんの?」, (2021年9月18日取得,  https://spoti.fi/3tMNA1P ) みのミュージック, 2019, 「ザ・ビートルズ入門!いまさら聞けない疑問に答えます」, (2021年9月18日取得, https:/2021-09-1827 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#37 「海外で最も再生された日本人アーティスト」本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3kqdMem (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) Global Hits From Japan 2020というプレイリストをきっかけにして広がるトーク。 「Global Hits From Japan 2020」( https://spoti.fi/3zH60TP )という、海外で再生された日本の楽曲ランキングを集めたプレイリストの感想からトークの内容を広げていきます。 まずはこのプレイリストを見た時の第一印象を聞くことに。 (このメンバーであるということを差し引いても、)「アニメソング」のランクインが多いように見えるというのがおおよそ全員共通の見解。 併せて、LiSAやジャンプ作品のアニメ、ボーカロイドなどのキーワードも個々人から挙がります。 ソキウスはそれに加えて「シティポップ」と称される楽曲群の存在も指摘。 海外でのシティポップ的な楽曲の受容に取り巻く複雑さ(cf. 山元 2021a, 2021b)を考えることは、アニメソングの受容のされ方を考える上でも大切だというソキウスの意見も暗に示されています。 ここで話題をアニメソングに戻し、現段階で各々が思う「海外から見た日本の楽曲へのイメージ」を出し合います。 ナルが挙げるのは「かっこいい曲」、特にロックバンドの楽曲。 ONE OK ROCKなどといったロックバンドの海外展開が関係しているのではという内容を受けて、ソキウスはアニメソングの海外での受容のされ方に関して、バンドとしての動きはアニメ作品的な文脈と繋がっていると思うかどうかナルに尋ねます。 「アニメ作品ありき」なのではないかという回答を受けて、そのようなロックバンドの楽曲を使用するアニメ作品には類似性があるのではないかというのがソキウスの考え。 キョンはナルの考えも頭の片隅に置く形で、「テンションを上げさせる曲」という言い方で自身の考えを総括。 作品への「没入」感を高めさせるものとしてテンションを上げさせる曲を出すキョンに対し、テンションを上げさせるわけではない作品やそのような作品に使われる楽曲も高い人気がある状況をどう捉えるのかと問うてみるソキウス。 キョンとしては、作品とのリンクという「近さ」(土橋 2019) の側面をどちかというと重要視している様子。 ここで挙げられる「日本語(=その人の母国語ではない言葉)の歌詞」という視点は、後の「補助線」で再度触れられます。 やすおは作品の人気という観点から見て、ランクインすることに自身が意外に感じた楽曲を例示。 やすおが意外に感じたその理由は、これまでの回に即して言うのならば「難易度( https://spoti.fi/3ljEiXv )」や「出題価値( https://spoti.fi/3A3uJlH )」という競技イントロクイズ的な文脈で扱ったテーマとも繋がる可能性を秘めています。 各々の意見が何となく出揃ったので、ソキウスが考えるこの話題に関係がありそうなデータや先行研究を対話の「補助線」として提示。 JASRACが発表している海外からの著作権料の実態(cf. 日本音楽著作権協会 2021, 烏賀屋 2005)、日本のアニメ作品が持つ「無国籍性」(cf. 玄 2014, 津堅 2004)、その他にも海外のアニメ産業の構造、非合法な手段による視聴の影響(「ダークエネルギー」(Condry 2013))、(先ほど触れた現地語での歌詞とも関係がある)「ファンサブ(fansub)」の存在(cf. 日高 2019, 三原 2010)など。 これらは今回扱ったプレイリストについて考える視点の一部でしかないですが、改めてこれらを踏まえて今回のプレイリストを再度見てみる回を設ける予定です。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、夏真っ盛りな楽曲を紹介。 収録時は真夏でした。 【今回のキーワード】 「Global Hits From Japan 2020」/アニメソング/シティポップ/ロックバンド/作品への没入感/その人の母国語ではない言葉の歌詞/海外からの著作権料/日本のアニメの「無国籍性」/「ダークエネルギー」/ファンサブ/渡辺美里 【参考資料】 Condry, Ian, 2013, The Soul of Anime: Collaborative Creativity and Japan's Media Success Story, Duke Univ Pr. (島内哲朗訳, 2014, 『アニメの魂―協働する創造の現場』NTT出版). 土橋臣吾, 2019, 「ウェブ的音楽生活における洋楽の位置」南田勝也編『私たちは洋楽とどう向き合ってきたのか: 日本ポピュラー音楽の洋楽受容史』花伝社, 278-306. 日高良祐, 2019, 「Jポップを輸出する――『音楽メディア』としてのアニソン」南田勝也編『私たちは洋楽とどう向き合ってきたのか: 日本ポピュラー音楽の洋楽受容史』花伝社, 244-277. 玄 武岩, 2014, 「越境するアニメソングの共同体:日本大衆文化をめぐる韓国の文化的アイデンティティとオリジナルへの欲望」『国際広報メディア・観光学ジャーナル』北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院, 18: 25-47. 三原龍太郎, 2010, 『ハルヒ in USA : 日本アニメ国際化の研究』NTT出版. 日本音楽著作権協会, 2021, 「歴代JASRAC賞」, 日本音楽著作権協会ホームページ, (2021年9月15日取得, https://www.jasrac.or.jp/profile/prize/backnumber.html) 烏賀陽弘道, 2005, 『Jポップとは何か―巨大化する音楽産業』岩波新書. 津堅信之, 2004, 『日本アニメーションの力―85年の歴史を貫く2つの軸』NTT出版. 山元翔一, 2021a, 「シティポップの世界的ブームの背景 かれらの日本という国への目線」, Kompassミュージックガイドマガジン, (2021年9月15日取得, https://kompass.cinra.net/article/202107-citypop_ymmts). ――――, 2021b, 「2021年、シティポップの海外受容の実態 Spotifyのデータで見る」 , Kompassミュージックガイドマガジン, (2021年9月15日取得, https://kompass.cinra.net/article/202107-citypop2_ymmts).2021-09-1532 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#36 【アニラジ語り?】ラジオっ子(2人)本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3DfJuDL (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) このメンバーだと「アニラジ」成分がどうしても多くなる。 ゲスト回での発言【参考:#29( https://spoti.fi/2X3lxQ5 )】を受けて、今回は「おんたま」メンバーにとって「ラジオ番組」はどのような存在だったのかのトーク。 まずはこれまでラジオ番組をどのくらい聞いてきたか。 その結果、キョン・ナルのラジオあまり聞いてこなかった組と、やすお・ソキウスのラジオよく聞いてた組に大きく分かれました。 各々の詳細は以下のとおり。 ・キョン ラジオを聞いてないわけではないが、積極的に聞こうとまではしていない。 最近は、YouTuberが行うラジオ形式のコンテンツをたまに聞く。 ・ナル キョンとほぼ同じで、推しであるイヤホンズの番組や、好きなアニメ作品にまつわるラジオ番組をたまに聞く程度。 ・やすお 最近は聞かなくなったが、学生の頃はいわゆる「アニラジ」をよく聞いていた。 この後も登場する文化放送のA&Gゾーンの番組はその最たる例だが、アニラジ以外だと#3( https://spoti.fi/3Bdf9Vy )で挙げていたルーツにも大きく関係。 ・ソキウス 比較的昔からラジオを聞く習慣はあるが、聞く番組のジャンルは割と限定的。 時系列に沿って大まかに言えば、アニラジ→語学・教養系→音楽系の順に変遷。 続いては、聞いていた番組の具体名を出しながら各々のラジオ歴を振り返ります。 キョンが挙げるのは「今日は一日○○三昧」シリーズからいくつかと調布FMのアニソン特番という、長時間アニソンを流す特別番組。 ナルは推しの人物や作品から「イヤホンズの三平方の定理」や「高橋李依・上田麗奈 仕事で会えないからラジオはじめました。」、「異種族レビュアーズ 食酒亭ラジオ」。 やすおからは自身のルーツにも繋がる「山下達郎のサンデー・ソングブック」や、アニラジから「A&G超RADIO SHOW ~アニスパ!~」が挙がります。 この回はここからアニラジ語り成分が主に。 今回名前が挙がったアニラジは全部でこちら。 「こむちゃっとカウントダウン」「Pl@net sphere」「豊崎愛生のおかえりらじお」「神谷浩史・小野大輔のDearGirl〜Stories〜」「水樹奈々 スマイルギャング」「カンださん☆アイぽんの ネギまほラジお」「堀江由衣の天使のたまご」「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」「Voice of A&G Digital 超ラジ!」「A&G NEXT GENERATION Lady Go!!」「矢作・佐倉のちょっとお時間よろしいですか」 やすおの話に乗っかる形で、ソキウスも自身が聞いてきたアニラジを一緒になって列挙。 ここで話をこれまで配信してきた回と繋げる形で、音楽系のラジオ番組を聞いた経験が#35( https://spoti.fi/3A3uJlH )でも扱ったような「語る言葉」になった話へ。 それを受けてキョンは、アニソンラジオでのメディア露出が少なかった歌手をラジオという媒体で聴くことが出来たという経験を語ります。 ソキウスは「実況」をしながら聞く音楽系ラジオ番組(ex:FM802の「802 Palette」など)を例にラジオ番組に対する愛を熱量高く披露。 やすおは「アニスパ」や「こむちゃ」での経験を「箱番組」というワードも出しながら懐古モード。 終わり間際にソキウスはアニラジ以外の音楽系ラジオ番組や教養・語学系番組の存在を付け加えます。 最後に、今後のラジオ回への展望も語りますが… そこには現実的な問題が立ちふさがる。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、(ジャンルの二分法的に考えた時の)両ジャンルのイントロクイズ大会で正解した楽曲を紹介。 なぜかソキウスもこの曲の話題に横入り…? 【今回のキーワード】 ラジオ番組/Webラジオ/アニラジ/今日は一日○○三昧/文化放送/A&Gゾーン/ラジオ番組と「語る言葉」/A&G超RADIO SHOW ~アニスパ!~/Daisy×Daisy2021-09-1128 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#35 語りえぬ楽曲については、沈黙しなければならない?【イントロクイズ】(今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 複雑なことを複雑なまま出してみる。 過去の回【参考:#16( https://spoti.fi/2STzBJQ )】で、特にやすおが挙げていた「自身が『語る言葉』を持っているものを出題していきたい」という思い。 今回は、この「語る言葉」を持たないものを出題リストにどの程度/どのように組み込むかという問いをきっかけにして対話を進めていきます。 この問いに対してやすおは、語れないものを「全く」入れないということはまずないとし、むしろそのようなものを出題リストに入れることで語る言葉を獲得しようとする【参考:イントロクイズと「勉強」の回( https://spoti.fi/3BP5cNq )】のが基本姿勢であると答えますが、やはり自身としては語る言葉を持っているものを優先的に扱いたくなるという微妙な感情もそこには見え隠れ。 ナルにも同じ質問を投げかけますが、ここでナルが述べる「自身が語る言葉を持たないものの存在を認知すること」について、その曖昧さをハッキリさせようという流れに。 ここでの語る言葉についての話は、(以前の回へのコメントでも言及があった)出題時に行う「楽曲へのフォロー(解説)」という行為について考えることとも関係があるのではないかとソキウスは考えている様子。 キョンは「他の人よりも(自身の)出題リストに入れるハードルが低い」と語るとおり、(主に物理的な理由で)たとえ語る言葉をあまり持たないものだとしても自身が考える一定程度の基準を越えていれば、出来る限りは出題をしていきたいというスタンス。 この「一定程度の基準」は、競技クイズ的な観点で決まるもの【参考:競技クイズ回( https://spoti.fi/3xxVWvH )】も勿論あるが、それに付随して、前回( https://spoti.fi/3DLNyfk )の本日の一曲でも登場した「シングル曲/シングルVer.か否か」などといった、世代や影響を受けた文化の違いによって捉え方が変わるであろう価値観とも関係があるとキョンは述べます。 その基準について考えていることの中で挙がる「(日本国民に)広く知られている」という要素については、この後の話に直接繋がっていきます。 この要素についてソキウスは、広く知られているとまでは言えないが、何らかの音楽的な文脈 ―音楽シーンで広く共有されている文脈だけでなく、出題者自身が語る言葉を持っている独自の系譜的な解釈も含む― で特筆すべきことがある楽曲の扱いについてキョンに尋ねます。 キョンはそのような特筆すべき事項の存在を認知したのならば、「広く知られている」とまでは言えなくてもリストに入れると回答。 この回答は、今回の最後に行った#23( https://spoti.fi/2X1JNBO )から続く再度の投げかけとも関係があります。 楽曲に何かしらの難易度を付けたものを基にしたJ-POPジャンル限定の会【参考:J-POPジャンル限定回( https://spoti.fi/3fu3dWr )】を主宰するナルにも、何かしら特筆すべきことがあると考えた楽曲の扱いをどうするかという質問を投げます。 これに対しナルは、「(どちらかと言えばやすお的に)そのような楽曲を一度聞いて調べることで語る言葉を作り出そうとする」とキョンとは多少違うスタンスを提示。先ほども挙がった、解説やフォローが出来ることを重視するとのこと。 やすおにも同じ質問を投げると、「出題価値」という言葉も使いながら先ほどのナルに近いスタンスを挙げます。 それを受けてソキウスは、このやすおのスタンスと、#23・「オールジャンル」の難しさ回でも話題の中心に挙がった「(キョン的な)参加者の反応をうかがう」行為との折り合いの付け方について尋ねます。 やすおは自身の出題経験も振り返りながら、やはり「自身の体を通った楽曲」にウェイトがあると回答するものの、今後の出題経験によってその勾配はどうなるかは分からないと率直な感想。 この参加者の反応をうかがう行為について、(以前の回へのコメントでも言及があった)J-POPとアニメソングというイントロクイズ界隈的なジャンルの二分法において「苦手」とするジャンルも出題される「オールジャンル」の場独特の難しさを念頭に置き、さらに今回の内容も踏まえた上で、改めてキョンにそのような行為についての実状を聞きます。 これに対するキョンの回答は結果として、(この回の前半でも挙がった)出題リストを組むときに自身が考える一定の基準についての対話をさらに進めることへと繋がりました。 最後に、#23での「『オールジャンル』の手癖を読まれているという難しさをどう受け止めるか?」という投げかけをここで回収しようとします。 そのきっかけとなったキョンにまたしてもこのことについて尋ねると、自身としては「手癖が色々ありすぎてもはや掴みどころがない」のでそのような難しさをある程度は克服してるのではという答え。 この答えを受けてソキウスは、「効果音が一音で早押しされてしまう現状」が(競技クイズ回などでも述べたように、)ソキウスとしてはあくまでも効果音の出題は競技クイズ的な前提を部分的にぶっ壊そうとする理想とは大きな差があることを、手癖というワードを用いながら再度尋ねます。 この問いに対してキョンは、現状として存在する効果音の「コンテンツ化」とは自身のやり方で向き合っているとのこと。 それに付け加える形でさらにソキウスが提示した問いは、#23から続く再度の投げかけという形をとって、これ以降の回へと続いていきます。 それは今回の内容を踏まえるのならば、「日本で広く知られている」ものへの手癖という難しさは大部分を克服できるのかもしれないが、世の中にある全ての楽曲について知ることが原理的に不可能である以上、何らかの音楽的な文脈で特筆すべき楽曲の存在を出題者が認知していない状態が前提としてあるので、「何が出てもおかしくない」という手癖を主張することは出来ないのでは? という問いです。 この問いについて、これを聞いてくださっている皆さんは何を考えますか? 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、自身の語る言葉を持つ楽曲を紹介。 楽曲のストーリーであり、人物のストーリーでもある。 【今回のキーワード】 それについて語る言葉があるか/イントロクイズと勉強/出題リストに入れる基準/楽曲へのフォロー(解説)/シングル/(日本での)メインストリーム/「出題価値」/参加者の反応をうかがう/「オールジャンル」における苦手なジャンル/効果音出題と非・競技クイズ/出題者の手癖/KinKi Kids2021-09-0835 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#10 アニメソング限定イントロの会/回(今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 本編( https://spoti.fi/3plMBUp )に匹敵するぐらいの(?)ハイカロリーさ。振り返り回なのに新しいテーマへ突っ込んでいく。 本編で提示した「どこまでがアニメソング?」という問いの種明かしもしながら始まったこの振り返り回。 後の回( https://spoti.fi/2STzBJQ )で改めて提示する「世代感」などのキーワードが登場した回でもありました。 「今、改めて話したらどう展開するのか分からない」というキョンの一言を聞いたソキウスは、#10本編にも関係があり、そしてその後に配信された回【参考(#12): https://spoti.fi/3xxVWvH 】、さらにはこの回を収録/配信している段階ではまだ触れていないテーマにも繋がる話として、キョンが行った「基礎ボード」の取り組みについて対話を進めていきます。 その結果キョンが考える「基礎」をめぐって、振返り回とは思えない密度で話は展開。 今回話題に挙がった点も考慮に入れた上で、今後「基礎ボード」の回を改めて設定する予定ですので続きはそちらで…2021-09-0414 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#8 「おんたま」のあゆみ回(今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 本編( https://spoti.fi/3jrPHou )を収録した後に「おんたま」がどうなったのか。 まず、『「おんたまオープン」というクイズ大会は「オフライン」でどうしてもやりたい』というメンバーの総意について。 この振返り回を配信した2021年8月末現在では、いつ開催できるかの見通しが立てられない状況ではありますが… 次にそのような現状を受けての「おんたま」のオンライン活動。 本編収録後の取り組みとして、定期フリーバッティング会、初心者限定例会、オンライン例会の話へ。 10月末にはオンライン上で例会を行う予定です。 詳しくはTwitter( https://twitter.com/intro_ontama )で最新情報をお確かめください。 最後に、本編では挙がらなかった別の回や企画でこれまでの活動を思い出してみることに。 1000問タイムレースの投げ合いやキョンのNHK企画が挙がります。 今回参加したメンバーは、たまたまそのNHK企画に不参加。 Eテレ回( https://spoti.fi/38tSpmV )での熱の入り方を見ればわかるとおり、キョンからすれば特にこの2人には参加してほしかったようで…2021-09-0111 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#34 アニサマ、そしてアニソンフェス語り本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3spLRim (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 3度目のライブ回は、Animelo Summer Liveの開催日合わせ。 ライブというものを普段どのように楽しんでいるかを「配信ライブ」というものを軸に考えてみた#15( https://spoti.fi/3eEcLgK )、前の回を踏まえて各々のライブに関するエピソードを語った#25( https://spoti.fi/3k3SkMl )に続く3度目のライブ回は、前回のライブ回でも話題に挙がっていた「Animelo Summer Live(アニサマ)」というライブについて語ります。 この回はアニサマについて主に語っていきますが、メンバーのライブ参戦状況は以下のとおり。 ・キョン 存在は知っているが、アニサマへの参戦経験は今のところ一度もなし。 今回は茶々入れ係…? ・ナル 2017年に、やすおとの連番で初参戦。 「アニソンのライブ」の初体験もほぼ兼ねていたので、その時に抱いた印象から語ります。 ・やすお 初参戦は2012年。さらに、3日開催制になってからの全日参戦(全通)経験あり。 「おんたま」メンバーとの連番経験も多数。 ・ソキウス 3日全通経験はないものの、初参戦は2007年とこのメンバーの中では最も歴が長い。 今回はどちらかというと昔の年のこと多めで語る姿勢。 ナルはアニソンライブに対して自身が抱いていた印象から、主に「コラボ」や「カバー」の話。 やすおは、ソキウスと2019年に連番した時の「悪いオタク」なエピソード。 ソキウスはナルの話を受けて、KOTOKOや氷川きよしなどの「シークレットゲスト(シクレ)」の話を中心に。 最後に、アニサマ以外のフェス系の3大アニソンライブである「ANIMAX MUSIX」と「リスアニ! LIVE」を、リスアニに参戦経験があるやすおを中心に少しだけアニサマと比較。 新たな音楽と出会うきっかけとしてのフェス系ライブについて考えてもみました。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、イントロクイズでの経験から「違い」を知った楽曲を紹介。 このコーナーで今後の回に繋がる重要な論点が登場します。 【今回のキーワード】 Animelo Summer Live/コラボ/シークレットゲスト/ANIMAX MUSIX/リスアニ! LIVE/A FES/岡本真夜2021-08-2827 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#33 名盤・6月30日【本日の一枚2】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3mgPTZp (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) #18( https://spoti.fi/37Wf2QO )以来のアルバム紹介企画。まるで示し合わせたかのようにカブる。 まず紹介するアルバムはナルが選んだ『Prologue』/富田美憂。 ナル曰く、彼女の子供っぽさと大人っぽさを両方味わえる作品。 アルバム最後に位置する彼女作詞の楽曲への盛り上がりを感じることができます。 この1stアルバムを経て今後どのような楽曲を発表していくのかに関するナルの期待。 そしてその流れで、同じくナルの推しである高橋李依にも話は広がり… 次に紹介するアルバムはやすおが選んだ『caravan!』/豊崎愛生。 やすおの思い入れの強さから今回紹介しようとしたら、偶然にも先ほどの『Prologue』と同じ発売日のものを選択。 現在、先の見えない時代に対しての彼女なりの肯定的な選択、やすおはそこに一本の軸を感じ、惹かれたと語ります。 このアルバムに対して、やすおは彼女のこれまでの路線の踏襲といった点から、そしてソキウスも(前情報で得た期待を基に)新たなチャレンジの点からそれぞれ魅力に迫ります。 続いて紹介するのはキョンが選んだ『the sum』/LAST ALLIANCE。 「さすがに今回はJAM Projectではなく…」の思いから選んだのは、キョン的には「あまりイントロクイズには出題されない」ロックバンドの作品。 彼らと出会うきっかけとなったのは、アニメ作品の主題歌に使われたことと音楽ゲームでのまさかの出会い。 その楽曲の疾走感と彼らの独特な音楽的特徴について語ります。 最後はソキウスが選んだ『Sweet Clapper』/livetune+。 kzとやのあんなが出会い、「過度にサブカルではなくなる」ことで逆にお互いの魅力を引き出したユニットを紹介。 「+」になるまでの経緯(そしてその過程が楽しめる他の作品の紹介)と、2人の化学反応から生まれたそのポップさについて語ります。 キョンの話を受けて、音楽ゲームの文脈の話にも発展…? 次回はどのようなアルバムが挙がるのか。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、優雅なピアノ曲を紹介。 きっかけはローカル局の天気予報。 【今回のキーワード】 アルバム/富田美憂/豊崎愛生/ LAST ALLIANCE / livetune+ /坂本龍一2021-08-2526 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#32 ビットレートとイントロクイズ?(今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) イントロクイズにおいて、ハード面のようなソフト面のような話題。そして、沼。 ビットレート【bit rate】 単位時間当たりに転送または処理されるデータのビット数。音声や動画データの圧縮の際などに用いられる。一般的な単位としてbps(ビット毎秒)が使われる。 <デジタル大辞泉 (小学館)より引用> 「ビットレートから、日常での音楽の関わり方やイントロクイズ体験をまた別の視点で見ることが出来るのではないか」という問題意識から生まれたこの回。 今までの回とはまた違った雰囲気で進むトークも含めてお聞きください。 まずは#5( https://spoti.fi/3CUbtc5 )の内容と重ねながら、きっかけの質問としてソキウスは「普段、CDの楽曲データを取り込むときにビットレートをどこまで気にするか」という形で2人に聞きます。 それに対する答えとして、やすおは特に気にはしないが、所持楽曲数の多いキョンは保存容量との兼ね合いから気にするとのこと。 またキョンは、保存する際にITunes初期設定の256kbpsから192kbpsに落とし、さらに拡張子を「mp3」にすると回答。 このキョンの行動は、イントロクイズの出題をしやすくするために、Mp3tagを使ってタグ情報の変更(「リネーム[Rename]」)を施すという、(一定数の)イントロクイズの出題者が行う独特の行為と関係があります。〈具体的にどのような作業をしているかについては本編を参照〉 楽曲情報やタイアップ情報を素早く提示することが出来るようになるというのがリネーム行為の大きな利点ですが、この回答を受けてソキウスはキョンにあえてmp3変換の必要性と変換前の音源(AACファイルなど)の扱いを問います。 この問いは、この後に触れる予定である(音質面では一般的なデータより情報量が多いとされている)ハイレゾ音源のようなmp3ではない拡張子の音楽データのことを念頭に置いています。 次に、各々の日常生活での音楽の触れ方とも関連する「音質」の点から、「楽曲データの圧縮をどの程度気にするか」という問いを投げます。 キョンは正規ルートの音源であれば128kbpsでの圧縮でも条件付きではあるが最悪気にしないと回答。 やすおも初期設定(256kbps)であれば特に気にしないとし、自身のエピソードとも繋げながら、保存容量のことを考えて256kbpsの値に再圧縮することがあるとのこと。 それに対しソキウスは音源に含まれる音響的な情報をより高解像度で楽しみたいという思いから、出来る限り高音質で聴きたいという欲が高く、保存容量と高音質を(自身が考える基準の下で)両方兼ね備えようとポータブルオーディオの沼にハマっている模様。 これを踏まえて、ハイレゾ音源などといった高音質の音源を買ったことがあるかと尋ねます。 キョンもやすおも自身にとっての音楽体験から鑑みて、現在の圧縮方法で保存したデータで十分満足しているので必要性を感じないとのこと。 この回答には、そのような音源を聞くための機器や(情報量の違いを感じ取れるかどうかという意味での)「耳」が無い/無いだろうというのが根底にあります。 そんな2人にソキウスは、沼に引き込むようなセールストーク的なささやきをしてみたり… ここまでの対話からでも、日常での音楽との関わり方の違いが垣間見えます。 ※ このパートでの問いは、決して「高音質のものを聴くべきだ」などの規範的な意味合いを込めたものではないということを改めて強調しておきます。 最後に、#28の「技術」回( https://spoti.fi/3iE3YxG )で取り上げた「Discord Audio Stream Bot」でイントロクイズ体験における音質が向上したことを例に挙げ、この回の序盤でした質問との対比として「イントロクイズのときにビットレートをどこまで気にするか」という問いを投げます。 これに対するキョンの回答は、前半での日常生活の場合とは考え方が少し違うものに。 それは「競技クイズ」的な見方【参考:競技クイズ回( https://spoti.fi/2SjYvSr )】とも少し関係があるもので、イントロクイズが流れてくる音の違いを瞬時に判断する  ― そしてそれは、仮に非競技的な場であっても成り立つ性質である ―  遊びだからこそ、出題者としても回答者としても参加者は音質を気にすることになると言えます。 この回答からでも分かるように、(技術回での言い方をすれば)一般的には音楽やクイズを取り巻く「ハード面」とみなされるビットレートが、この回の最初で提示した「別の視点」、すなわちイントロクイズというゲームでの動きを決める要因の一つであるという点においては「ソフト面」的な視点で見ることも可能だということに繋がるのではないかと思い、この回を設定してみました。 これを聞いてくださっている皆さんは、ビットレートをどこまで気にしますか? 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、そのアイドルの一般的なイメージとは異なるアイマス楽曲を紹介。 春閣下。 【今回のキーワード】 ビットレート/mp3/Mp3tag(タグ付け)/「リネーム」/音源データの圧縮(ロッシー・ロスレスetc)/ポータブルオーディオ/ハイレゾ音源/イントロクイズにおける音質/天海春香2021-08-2127 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#31 【推語り2】はじめてのV【ゲスト:どら】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3s9Gcgx (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス + どら)(敬称略) ゲスト回最後は第2回の推語り。ようやく「V」に触れます。 ゲストを迎えて行う最後の回は、#7( https://spoti.fi/3geRHhE )以来となる推語り回。 今回はこれらのアーティストやコンテンツについて語っています。 ・おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ/銀盤カレイドスコープ/貧乏姉妹物語【2000年代アニメ】 ・葉加瀬冬雪/『アイキス2』【VTuber】 ・リアルアキバボーイズ(RAB) ・Ado/メトロミュー【(広義)ネットミュージック】 ・古川慎(Yokazenohorizon)/西山宏太朗【男性声優】 まずナルが挙げたのは「2000年代アニメ」。 各々がリアタイ/後追いしたものについての回( https://spoti.fi/3soo2aQ )などでも語っていたように、ナルにとっては、本格的にアニメ作品にハマってはいなかった2000年代。 ナルがその時代の作品を「発掘」した体験を語ります。 90年代頃から続く「コアさ」と作品の数や種類の増加傾向との合体という、00年代アニメ独特の雰囲気もそこには感じられます。 続いてどらが挙げたのは「VTuber」。 「バーチャルであること」と、前回( https://spoti.fi/3yS6VR7 )などでもどらが重要視していた「声」の側面がその魅力の大きな割合を占めるVTuber。 彼ら/彼女らのパーソナルな面も含めて、これまでにあった声優ファンの文化や生主の文化などの繋がりもありつつ、そこから独自の発展を遂げているVTuber文化にハマっているどら自身のエピソードが語られます。 次にキョンが挙げるのはVTuberからの流れ(?)で、YouTuberとしても活躍している「リアルアキバボーイズ」。 先ほどのVTuber同様、この番組ではあまり触れてこなかった「ダンス」。 ステレオタイプ化されたオタク像をそのパフォーマンスで越えていく彼らの魅力を、主に「音ハメ」のカッコよさから迫ります。 前の2人の流れに乗るようにしてソキウスが挙げたのは「(広義の)ネットミュージックシーン」。 その中からAdoとメトロミュー、特に「ギラギラ」のサビと『STELLAR BOX』のアルバムを取り上げます。 前者では楽曲に施された仕掛けと声の魅力を、後者では(先ほども話題に挙がった)「バーチャルであること」を最大限に活かした楽曲群が個人的な「性癖」にマッチしたことを推語り。 最後にやすおが挙げるのは男性声優の楽曲、その中でも今回は特に「古川慎」の楽曲。 その声の色気と彼の楽曲の音楽性がやすおにとってど真ん中。 以前ナルが挙げた『SHOW BY ROCK!!』とも絡めながら、近年の男性声優楽曲を我々なりに語ります。 今回でどらゲストシリーズの4回が終了です。 コラボ/ゲストも随時お待ちしています! 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、本編ではあえて言及していなかった00年代アニメ作品の楽曲を紹介。 PUFFYみがあります。 【今回のキーワード】 2000年代アニメ/VTuber/にじさんじ/ホロライブ/葉加瀬冬雪/リアルアキバボーイズ/ダンス(ブレイクダンス)/ネットミュージック/Ado/メトロミュー/Vsinger/古川慎/宮野真守/『SHOW BY ROCK!!』/Yokazenohorizon/西山宏太朗/dicot2021-08-1831 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#30 【ミュージックレイン】IntroQuiz Portal Square、そしてキンプリ?【ゲスト:どら】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3CegVWS  (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス + どら)(敬称略)  ゲスト回3つ目は「ミュージックレイン」。熱量はさらに上がります。  前回( https://spoti.fi/3iE3YxG )同様、やすお(そして、ゲストのどら)を語る上では避けて通れない「ミュージックレイン」という事務所・レーベル。 〈分けて扱うと話の内容が煩雑になりかねないので、今回は「事務所」と「音楽レーベル」の2つの側面を併せて話すこととします。〉  やすおとどら曰く「心の弊社」であるミュージックレイン所属(かつてのも含む)の声優・歌手について語っていきます。  まずやすおが挙げたのはスフィア4人のソロ活動。 4人それぞれのアーティストとしての方向性を確認したうえで、どらにも彼女たちのソロ活動に対する印象を聞いていきます。 そこには声楽的なルーツや制作陣・サポートメンバーにまつわる系譜(「渋谷系」etc)といった、彼女たちの作品を辿ることで見えてくる面白さがあります。  ナルは戸松遥の代表曲の一つにMVを含めてハマった話、そして自身がよく見たアニメ作品の楽曲に関わることが多かったhalcaの話へ。 キョンは ―そしてキョンだったらこのアーティストを挙げるだろうとゲストを含むメンバー全員が薄々感づいていた― かつて在籍していたSunSet Swishとアンティック-珈琲店- の名前を挙げます。  どらは自身の音楽遍歴を考えると語らざるを得ないTrySailという声優ユニット、そして夏川椎菜のソロ活動についてライブから楽曲まで熱く熱く語ります。 そして前回の内容とまさかの形で繋がりも…?  ソキウスはその紹介したいアーティストをとある類似点を理由に、全く違う方向から大胆な形で引き合いに出します。  この回の最後として、#19・2021上半期アニソン総決算回( https://spoti.fi/3xDqVpl )でも予告したように、ミュージックレインの現在の動向と密接に繋がっている作品である『IDOLY PRIDE』について(作品世界での物語的観点というよりかは)今後のミュージックレインの展望という観点からのたられば話をしていきます。  アニメ本編でも出演している「3期生」や、作品を彩る楽曲の制作陣の幅広さ・凄さなどなど… 前回と今回で、色々なストーリーが交わるミュージックレイン所属の個人/ユニット/歌手の魅力の一部を我々なりに紹介できたのではないでしょうか。  ゲスト回の最後である次回は、どらを含めてスフィアやミュージックレインだけでなく各々の好きなものを語ろうということで、第2回となる「推語り」開催です。  【本日の一曲】  毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。  今回はやすおが、前回と今回の内容に大いに関係がある方の楽曲を紹介。  やはり「全人類、必聴」でしかなかった。  【今回のキーワード】  ミュージックレイン/「心の弊社」/寿美菜子/高垣彩陽/戸松遥/halca/SunSet Swish/アンティック-珈琲店-/TrySail/夏川椎菜/HoneyWorks/LIP×LIP/(スーパー声優オーディション合格者の)3期生/豊崎愛生2021-08-1433 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#29 スフィアとやすお【ゲスト∶どら】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3s17s0n (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス + どら)(敬称略) ゲスト回2つ目は「スフィア」。ゲストも語りのメインに。 やすおのことを語る上では避けて通れないのが「スフィア」という女性声優ユニットと、彼女たちも所属する「ミュージックレイン」という事務所・レーベル。 JAM Project(#13( https://spoti.fi/3xyonc0 )、#14( https://spoti.fi/3fPJbp9 )、#22( https://spoti.fi/3CCauNq )参照)に続くアーティスト特集第2弾は、そんなスフィアについてその魅力と楽曲を語る回。 前回の予告(?)どおり、今回から要所要所でゲストのどらのパーソナルにも迫ります。 というのも、やすおだけでなくどらのことを語る上でも実はスフィアとミュージックレインは避けては通れないから。 さらには「おんたま」メンバーとの奇跡的な(?)繋がりまでも今回、そして次回で露わに。 まずはやすおから見るスフィアの歴史、特にそのユニットの始まりに注目します。 彼女たちのデビューシングルまでの動きを駆け抜けたあと、そのシングルとやすおの出会い方が少し特殊な形だったというエピソードトークへ。 この話の流れでどらにも彼女たちとの出会いについてのエピソードを尋ねると、これもまた独特。 miwaとラジオとスフィアとどらが不思議な形で繋がります。 次は各々にスフィアの好きなところやイメージを出してもらうことで、彼女たちの魅力を言語化しようとします。 その会話で挙がるのは、「声」「ハーモニー」「歌唱力」といった分かりやすいものから「振りコピ文化」「寸劇」「芸人」といった一見よく分からないものまで。 これらのキーワードを踏まえた上で、それらを示す例として次に話すおススメ楽曲紹介をぜひお聞きください。 後半戦はそんなスフィアのおススメ楽曲を皆で語ります。 曲によっては「あえて」本編で魅力を語っていません。 その理由は該当する曲を聴いていただければ分かると思います。 ぜひ今回のプレイリスト( https://spoti.fi/3s17s0n )をご活用ください。 本編内でも何度も言及していましたが、ここでいう魅力は彼女たちの楽曲に触れた上でぜひ「生(のライブ)」で見て/聴いてほしい! この熱量のまま、次回のミュージックレイン回へ続きます。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、次のアーティスト特集回への布石となる楽曲を紹介。 2度目の登場には訳がある。 【今回のキーワード】 スフィア/miwa/ラジオ/振りコピ/ライブ/奥井雅美/水樹奈々2021-08-1130 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#28 イントロクイズとテクノロジー【ゲスト:どら】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3xrIlVJ (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス + どら)(敬称略) 今回から4回かけて、ゲストのことを様々なテーマで掘り下げます。まずは「技術」から。 これまでも「クイズのことを考える」シリーズとして様々なテーマを扱ったが、それらはどちらかというと、イントロクイズの場を成り立たせるための「ソフト面」な話が中心。 ソフト面を成り立たせるためには「ハード面」な話も必要ということで、今回はイントロクイズにまつわる「技術」、その中でもオンラインクイズに関わるテクノロジーの観点から考えていくのが今回の主旨です。 もちろん「おんたま」メンバーだけでも問題は無いものの、我々と親交の深い人物で今回のテーマに適任な人物を呼んでより中身の濃い話をしようと、ゲストをお招きしました。 今回話された内容は、どらのブログ「My plot.」( https://pgdora56.hateblo.jp/ )でも詳しく書かれています。 気になる方はぜひこちらのブログもチェックしてみてください。 どらと特に関係がある技術的なものとして、まずは「IntroQuiz Portal Square "Azure" ( https://azure.417dr.com/ )」というイントロクイズ関係の複数のサークルのスケジュールを横断的に確認可能にしたものの話から。 どらの体験談(そして、界隈の何となくの総意)が基となって生まれた "Azure"。 環境の整備としてのスケジュール管理も、もちろんテクノロジーが持つ重要な点です。 (このパートで話されたことについての詳細はこちら( https://pgdora56.hateblo.jp/entry/2021/03/31/azure )からどうぞ。) 次に「Discord Audio Stream Bot」という、ゲーマー向けの音声通信アプリ・Discord上で動くBotの中で、オンライン活動をするイントロクイズプレイヤー向けの機能を持ったBotを発見(?)したときの話。 これを発見した衝撃の凄さを追体験するためにソキウスは、オンライン出題の経験・量が豊富なキョンに「オンライン出題で困ったことの体験談」を聞きます。 Bot発見以前の問題としてここで挙がるのは、(その当時の)出題時に起こる動作の重さ。 こういった状況の中で、音質面での制限もなく仕組みも比較的単純で、結果的に出題時の動作も軽くなるという至れり尽くせりなBotと出会います。 このBotへの出会いという衝撃によって間違いなく、オンラインでのイントロクイズ出題のクオリティーは、一段階先へ進みました。 このパートの内容の参考として、オンラインでのイントロクイズの出題環境に関するどらのブログの記事を2つ挙げておきます。 ・「オンラインイントロクイズ出題環境の構築方法についての提案」( https://bit.ly/3itUJQV )、 ・ (Bot発見後の内容も踏まえたものとして)「ステレオでオンラインイントロ出題環境を整える」( https://bit.ly/37nxSjr ) 続いては自身の名も冠した、オンラインクイズの場に限らず、イントロクイズの出題者にとって大きな助けとなる「DoraIntroPanel」( https://dora-sail.booth.pm/items/1924595 )というツールの話へ。 この説明が難しい  ― その大きな理由として、出題時に用いる楽曲を再生するアプリの特性とイントロクイズという文化(特にアニソンジャンルにおいて)が持つ独特の特性が挙げられる ―  ツールについて、(ほぼ不可避的にこうするしかなかった)「これはいったい何か」という質問の仕方でどらに尋ねます。 その拡張性の高さによって、出題時に表示できる情報が増えたり、イントロクイズに関係する各種ルールの設定などが可能なこのパネルについての詳細は、DoraIntroPanelに付記したリンクの内容をご覧ください。 最後に、パネルの話の終わりで触れた「(ここで紹介したパネルを制作した時に用いた)テクノロジーを使えるのならば、ぜひ制作する側にもチャレンジしてほしい」という内容と関連して、イントロクイズにまつわるテクノロジーの進歩が、イントロクイズへ参加すること、そして特に出題することへのハードルを下げることに繋がるのではないかという話へ。 この今回のテーマの総論的な問いに対して、メンバーそしてゲストが各々の立場から自身の考えや今後への期待を語ります。 今回の内容からも、「オールドスタイル」な音楽との触れ方の話、「競技クイズ」回( https://spoti.fi/3xxVWvH )の話、そして(Discordを使ったイントロクイズをしている界隈とは参加者層が少し違う現状があると思われる)Zoomでイントロクイズをしている界隈との交錯を目指す話など、過去の回や今後取り扱いたいテーマへと繋がっていきます。 今回はイントロクイズにおけるテクノロジー(そして、それを使いこなせる人)の役割を話すうえで欠かせない人物としてゲストをお呼びしました。 これまでこの番組ではあまり言及してこなかった側面を取り扱うことができたのですが、今回だけではゲストのパーソナルな話、それこそ自己紹介的なことを十分にできていない! ということで、どらがゲストとして参加する残り3回で彼のことも紐解いていきます。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、自身の音楽経験を語る上では欠かせない作品の楽曲を紹介。 皆が驚きました。 【今回のキーワード】 テクノロジー/オンラインでのイントロクイズ/IntroQuiz Portal Square "Azure"/ Discord Audio Stream Bot / DoraIntroPanel /イントロクイズへのハードル/Zoomを使ったイントロクイズ/BiBi2021-08-0735 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#4 音源収集の回今回振り返るのは#4「音源収集」の回( https://spoti.fi/3rHSHzA )。 本編収録後に起きた、各々の音源収集状況の変化を聞いていきました。 本編よりも少しコア(?)な「シブツタ」あるあるや、新型コロナ禍と音源収集環境の変化、さらにはCDレンタル以外の方法の可能性など、話題はさらに広がります。 イントロクイズ好きたちがハマっている沼の片鱗へ…2021-08-0412 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music振返り#2 「イントロクイズって、楽しいの?」回今回から始まる新しい試み「振り返り回」。 今後はPodcast媒体のみで不定期配信予定です。 今回振り返るのは#2「イントロクイズって、楽しいの?」回 ( https://spoti.fi/3fUZhyt )。 まずは本編の内容をおさらいし、そこから収録後数か月たっての「イントロクイズの楽しさ」を改めて考えてみました。 また、イントロクイズへの入り口として「音楽」があることで入りやすくなる…?という観点でも振り返り。 クイ研的ではない入り口は今後も考えていきたいテーマです。2021-07-3112 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#27 リアタイ経験したコンテンツは「強い」??【リアルタイムと後追い】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3y30Eln (今回のメンバー:キョン、ナル、ソキウス) 何が「強い」のか。それはまず本編を聞いてみてください。 今回は、今後配信する新企画への布石として行う「リアルタイム」と「後追い」について考える回。 まずは、それぞれが今までにリアルタイムで追っかけていた作品や業界を出し合うことに。 家庭の時間として見ていたドラマと個人的に聞き出した音楽、動画サイトという文化に触れたことで出会った「オタク・カルチャー」、その業界内でも独自の発展を遂げてきた音楽ゲーム etc。 この番組の序盤で扱った、自己紹介回やルーツ回にも繋がる内容がリアタイの例として挙げられます。 次にメンバーに、「リアルタイムで追いかけていたものと後追いしたもので、自分の中で感覚の違いはあるか。あるとするならば、それはどのような感覚か。」という問いを投げます。 それに対しナルは、ソキウスが例として提示した「最新を追うときのワクワク感」と「後追いして見つけたときのワクワク感」の違いを参照しつつ、どちらも自身がその時に初めて知るという点では同じだが、後追いで発掘して見つけたときには「(独特の)後悔」を覚えることがあるとのこと。 キョンにも同じ話を振りますが、ここでこのトークテーマにするにあたって同時に考えておきたかった「キョンがよく口にする『最新のものを追うのは苦手』という感覚は何由来のものなのか」という問題にも触れます。 今挙げた問題にキョンは自らを省みて「ミーハーが嫌いだから」と答えますが、そこには自身でも言語化することが難しい複雑な感情が見え隠れ。 この回での言語化は今後へ引き続きの検討課題として途中で終了しますが、「自分の知らない世界がそこにはある」などの複雑な感情の中にある何かに迫るきっかけとなる言葉がいくつか出てきました。 この話の流れで出てきた「あまりリアタイには乗り気ではないキョンが、なぜ○○というコンテンツはリアタイしようとしているのか?」という疑問。 この疑問にも関連がある話題としてソキウスは、自身の好きなバンドであるTWEEDEESのインタビューも参照しながら「同時代性」というキーワード、つまり「今振り返ってみて『あの時』はこう受けとめていたな」という考え方に話を繋げようとします。 この考え方に繋がるものとしてソキウスは、自身が好きな「渋谷系」と呼ばれるものが現在と(世間で騒がれていた)当時とでは使われ方や意味合いが微妙に異なっているという例を挙げます。 この回の最後にソキウスは「リアタイしてるものと後追いしたもの、より印象に残る(『強い』)のはどちらか?」、そして「より『好きになる』のはどちらか?」という少々意地の悪い質問を2人に振ります。 ナルは、あの時(コンテンツにリアタイで触れていた時)を現在になって振り返る行為の楽しさから、リアタイしてるものの方がより印象に残るし、より好きになると回答。 それとは対照的にキョンは、先ほどナルも触れたリアタイすることでの「強さ」は確かにあるとしつつも、それが後追いしたものと比べてより上になるということはないという考え。 ただし本編でも強調していたように、この回を成り立たせる前提として「○○をリアルタイムで追うこと」もしくは「後追いで追いかけること」そのどちらかが「良い」という価値判断を置きたいということではなく、リアタイと後追いそれぞれで結びつくものが違うというのがあります。 この点は、本編で各々が語ってくれたエピソード(ex.ワクワク感、発掘、「後悔」)、そして同時代性という観点が如実にそれを表しています。 これらの感覚の違いを踏まえた上で、今後収録予定の新企画「○○年のオタク(仮)」 シリーズを始めます。 そちらもぜひお楽しみに。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、ビジュアル系な楽曲を紹介。 恐怖に陥れました。 【今回のキーワード】 リアルタイム/後追い/『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』/『リーガル・ハイ』/ニコニコ動画/音MAD/音楽ゲーム/「最新を追うのが苦手」/YouTuber/同時代性/渋谷系/DIR EN GREY 【参考資料】 加藤賢, 2020, 「渋谷に召還される〈渋谷系〉——ポピュラー音楽におけるローカリティの構築と変容—— 」 『ポピュラー音楽研究』日本ポピュラー音楽学会編集委員会, 24(1): 17-34 三宅正一, 2016, 「流行と同時代性は違う。『王道』を掲げるTWEEDEESのポップス論」, CINRA.NET(2021年7月28日取得,  https://www.cinra.net/interview/201607-tweedees)2021-07-2830 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#26 イントロクイズと難易度本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3kxxwP5 (今回のメンバー:キョン、ナル、ソキウス) イントロクイズについて考えるシリーズの中でも、特にヘビー。 クイズについて考えるとき、特に出題をするときには「難易度」について考えることは避けて通れないもの。 しかもそれ自体がクイズを成り立たせるうえで重要であり、かつ色々な論点 ―イントロクイズという形式特有の論点も存在する― から捉える必要があるので、難易度は考えることがとても大変なテーマ。 そのような状況の中で、各々が論点に一つ一つ向き合います。 まずは話の取っ掛かりを見つけようと、各々が難易度について考えていることを出してみようとします。 キョンは難易度を度外視して企画をすることはできないと考えるので、出題リストから想定される難易度帯によっては、ルールの形式といった(出題される問題とは別の)外的要因による調整が必要だと挙げます。 ソキウスは、(キョンの回答でもわずかに触れていた)「『超絶難易度』の(楽曲のみが出題される)会」を難易度に関する一つの極端な例として取り上げ、キョンにそのような会での外的要因には何がありうるかと訪ねます。 それに対しては、そのような会に対しての参加意志を明確に持つ人たちに向けて、参加を希望していない人たちにも分かるように、きちんとした事前の説明があるならば十分とのこと。 また、「結果的に」(参加した方たちが実感して持った)出題リストの平均難易度が高くなってしまった場合(具体的な例としては「全体の正答数の低さ」など)は、出題後のフォローを丁寧に行うのであれば可能であると語ります。 ナルは以前のJ-POPジャンル限定の回で語ったとおり、チャートなどの「客観的」と考える指標を参考にし、そこでの自身の解釈と参加者の反応を突き合わせる行為を重要視しています。 このナルの話を踏まえて、以前の回でも話題に挙がった「ファンから見たチャートと肌感覚の違い」について難易度の視点からキョンに話を振ると… 難易度を設定するときにチャートの解釈に重点を置くと語るソキウスは、改めてナルに、世代感や音楽的なバックボーン(参照:出題者回( https://spoti.fi/2STzBJQ )での「三層」概念)の違いから生まれるであろう受容のされ方の差を考慮に入れたとき、先程ナルが提示した「参加者の反応を突き合わせる」行為、そしてそこから想定される難易度について何を考えるかを、「(新世代向けと謳っている)『おんたま』で自分の世代以外のコモン・ミュージックを出題する場合」という話題をステップにして問います。 これに対してナルは、様々な感覚を持った方たちやサークルとの出会いという自身の経験に基づいて、それぞれの場が主に想定している感覚によっては「差し込み」―この言葉の意味合いについては、#17・出題者回後半戦( https://spoti.fi/3rlp8nn )のキャプションをご覧ください― という形でその感覚の差による影響を平均化させることがあるという回答。 次はキョンに難易度をめぐる一つの例として、「オールジャンル」の会で出題するアニメソングの難易度の設定の仕方と、アニメソングジャンル限定の会で出題するアニメソングの難易度の設定の仕方とでは難易度に差が出るか、出るとしたらどのような差かという問いを出します。 ここでキョンは「参加者層の違いから生まれる興味の『範囲』」という観点で、少年向け作品の楽曲での難易度の捉え方を話題に挙げて回答しようとしますが… その回答に対しソキウスは「参加者層によって異なるであろう意識的に認識している作品数全体を分母とする『割合』」という観点から、キョンの回答に現れたフレーズ同士の関係性が、相関関係か因果関係かを整理しようと持ちかけます。 その論点整理のスリリングさは、ぜひ本編をお聞きください。 もちろんここでの対話で挙がった論点が重要であるのは間違いないので、この点は今後の難易度に関する別の回でも取り上げることになるでしょう。 この回の最後に、ナルとの対話でも示された「差し込み」について再度考えます。 難易度を設定するときに「正解が出るかどうか」を重要視する ―キョンが様々な回で語ってきた「正解が出るかどうか」とは言葉の使われ方が違うことについては留意する必要がある― ナルは、差し込まれた対象以外のことももちろん想定はするが、正解が出るという点では難易度を「普通よりちょっと上」にするとのこと。 キョンは、差し込みの主旨を考えると(早押しクイズという前提においては)差し込まれた対象が確実に回答権を取れるというのが望ましいと考えるため、競技的にクイズが強い(もちろん競技的とは別の軸で、自身に取り込んだ事物の量に裏づけられた知識のネットワークの潤沢さという軸での評価も含む)参加者が現実的にはいる以上、差し込みという概念をもう少し広く捉えている様子。 難易度は、ソキウスが強調する解釈の問題が大きく関わってくるため、クイズ/イントロクイズについて考えるシリーズの中でも、他のテーマよりかは後ろの回の方に設定するようにしました。 難易度という考える方向性が今まで以上に多いこのテーマにおいて、今回扱った内容はあくまでもさわりにしかすぎません。 今後の同様なテーマの回に続く「前書き」のような形、そして聞いていただいた方たちにとっての対話の叩き台として今回の内容を捉えてくださるとありがたいです。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、自身が好きな音楽性×芸人ソングな楽曲を紹介。 音楽ゲームの楽曲にも繋ぐことができる。 【今回のキーワード】 難易度/「超絶難易度」の会/アニメソングの難易度/差し込み/ういんたぁ~す2021-07-2430 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#25 音楽のライブ=イントロクイズ【ライブエピソード】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3wmGuAZ (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) #15( https://spoti.fi/3eEcLgK )に引き続き、今回語られるのは「戦士」たちのエピソード。 本題に入る前に、まずは以前のライブ回に参加していなかったナルに自身のライブ経験を聞くことに。 最初に挙がったのが、好きな歌手である華原朋美を見るために参加した「LOVE in Action Meeting」。 普段そこまで頻繁にライブに行くわけではないと語るものの、他にはこの後再び話題に出る「Animelo Summer Live」や推しであるイヤホンズの名前が挙がります。 そこで「生で聴くこと」の凄さを感じたという点では他のメンバーとも共通しています。 以前のライブ回では、ライブに対しての気立ての話多め・各々のエピソードトーク少なめだったこともあり、ここからはその逆の配分で聞いていくように進みます。 というわけで、キョンのエピソードへ。 前回でもテーマになった「遠征≒旅」に繋がるご当地での経験、そして自身が重要視している物販での行動について語ります。 さらに原体験となったライブの話も。 続いて、やすおのエピソード。 俗にいう「会場推し」や、ミュージックレイン関連の話に。 射幸心。 そして、ソキウス。 ここで改めて「Animelo Summer Live」の話。 そしてその会場として多く使われているさいたまスーパーアリーナ(SSA)での経験。 そこからアニサマでの話が広がります。 SSAでの(そして、そこに限らずとも)観客の反応はまさにイントロクイズそのもの? 続いて「各々のライブに対するこだわり」。 以前の回でも挙がったもの/挙がっていないもの、色々な見方が出てきました。 最後に「各々の会場に対するこだわり/好きな会場」について話そうとしましたが… ライブ、楽しい! 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、「期待の大型新人」の楽曲を紹介。 間違ってはいない。 【今回のキーワード】 LOVE in Action Meeting/華原朋美/ Animelo Summer Live /JAM Project/会場推し/さいたまスーパーアリーナ/サプライズ演出/西川貴教2021-07-2128 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#24 NHK[Eテレ]にようこそ!本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3hJT6wW (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 溢れだすNHK愛。 #3( https://spoti.fi/3Bdf9Vy )での一部のタガの外れかかった盛り上がりっぷりから見ても、「NHKには手を出すな!?」と思わず自戒したくはなるのが今回のテーマ。 このテーマになると止まらなそうなキョン、やすお、ソキウスと、ストッパー(?)役のナルの構図でひとまずは進行します。 思い出に残っているEテレの番組/楽曲をとにかく語っていこうと、まずはナルに話を振ると出てきたのが「ピタゴラスイッチ」。 そのキーワードを聞き、「現在の20代から30代にかけて言えば『コモン・ミュージック』かもしれない」と早速大もりあがり。 そこから話はどんどんと広がっていきます。 各々の音楽的なルーツとも繋がる、クラシック、海外音楽、日本の古典芸能 etcとの出会い。 そして最後に示される「NHK総合」回の可能性。 話はまだ尽きそうにありません… 様々な楽曲名などの固有名詞が今回もたくさん登場します。 サブスク解禁されていないものもありますが、今回のプレイリスト( https://spoti.fi/3hJT6wW )もぜひ併せてお使いください。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、最近後追いしてハマったアニメの楽曲を紹介。 1分終了後がむしろ(?)本番です。 【今回のキーワード】 Eテレ/ピタゴラスイッチ/「クインテット」シリーズ/「天才てれびくん」シリーズ/MTK/にほんごであそぼ/ハッチポッチステーション/ごちそんぐDJ/亀田音楽専門学校/おかあさんといっしょ/みんなのうた/ヒャダ×体育のワンルーム ミュージック/シュガー&シュガー/0655・2355/NHK総合/yozuca*2021-07-1728 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#23 「オールジャンル」のイントロクイズはおススメできない?本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3hfgR0B (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 自らに苦言を呈していく。 「おんたま」は万人向けのイントロクイズサークルではない? これまでの回でも話題に挙がった「一人一人に向けて楽曲を出題していく」という考え方は、見ようによっては世間一般に向けて行うことを目指してはいないのではないか。 「オールジャンル」回で語られたとおり、「おんたま」は一般的にイメージされるイントロクイズとは少し異なる出題をすることが少し多いサークル。 この現状を踏まえて、我々が「オール」という呼び方で出題をするときにどのようなものを指針としているのか。またそのような指針も用いつつ、どのようなことをその現状に対して行うことが出来るだろうか。 オールジャンル出題の難しさという観点から改めて各々の出題スタイルや、「おんたま」としての方針を振り返ります。 以下で、今回の内容に関係がある過去の回を参照としていくつか挙げました。 ぜひこちらも併せてお聞きください。 《参照》 ・#6 「おんたま」と「オールジャンル」 https://spoti.fi/3yV8Nbh ・#12 「競技クイズ」とイントロクイズ https://spoti.fi/2SjYvSr ・#16 出題者回(前半) https://spoti.fi/2STzBJQ ・#17 出題者回(後半) https://spoti.fi/3rlp8nn 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、ふわふわ(?)な楽曲を紹介。 堀江晶太さんです。 【今回のキーワード】 「オールジャンル」/出題スタイル/企画の形式/出題者の手癖/三月のパンタシア2021-07-1429 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#22 今後のアニソン界はこうなる…??【JAM Project回延長戦】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3hg9Fl0 (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) 変わらないものもある。 3分3秒から5分7秒まではネタバレパートです。 必要な方はその部分を飛ばしてご覧ください。 まずは、キョンが映画『GET OVER』を見ているときのエピソードから。 【本編ではこのパートで映画のネタバレとなる内容が含まれています】 自身の聴取経験と相まって、とある場面で「勝手に涙が流れてくる」と語るキョン。 この点と点が繋がるインタビューはぜひ本編をご覧ください。 続いては、前回の特集ではまだまだ紹介しきれなかった「JAM Projectでおススメしたい楽曲」を紹介。 やすおは「このような回でないと出せない」王道曲。 ナルはJAM Projectとは一見結びつかない(?)、アニメ作品ではない作品の主題歌。 ソキウスは自身がリアルタイムでよく聴いていた、彼らの代表曲の一つ。 そしてキョンは3回目となる今回のテーマを考慮して、「ライブで盛り上がる曲」という観点で時期ごとにおススメ楽曲を紹介。 全ての楽曲に対してキョンの熱いコメント付き。JAM Projectの楽曲の魅力を各々の視点から語ります。 最後に前回の特集から積み残した大きな論点へ。 それはアニソン界のトップランナーとして活動してきた彼らだからこそ、そしてそのことが今後のアニソン界を考えることとほぼイコールであるからこそ考えてみたい、「今後のJAM Projectはどのような活動をしていくのだろうか?」という問い。 『GET OVER』ではあえて明示されなかったこの問いに、ほんの少しですが向き合います。 ソキウスは、この収録の直前に偶然見た『Digital Native』のインタビュー(詳細は【参考資料】に挙げています)での言葉も引用しながら、JAM Project的なものが王道である中で彼らが何をするのかという点を気にしているようです。 収録時に解禁されていた情報を見る限り、JAM Projectと王道なアニソンとの関係性が直ちに劇的に変化するということはなさそうですが… ただ今後の回でJAM Projectのことを語ろうとするときに、今回出た見方なしで話すことは出来ないという意味では重要です。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、アニソンをさらに深く知りたいと思うきっかけになった楽曲を紹介。 1らなです。 【今回のキーワード】 JAM Project/『GET OVER』/牙狼シリーズ/『勇者ヨシヒコと導かれし七人』/ライブで盛り上がる曲/『ゲッターロボ アーク』/「王道」/electric combat 【参考資料】 金子厚武, 2018, 「中田ヤスタカが、世界の音楽シーンから見た邦楽の今後を語る」, CINRA.NET(2021年7月8日取得,  https://www.cinra.net/interview/201803-nakatayasutaka)2021-07-1025 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#21 イントロクイズに「勉強」は必要?本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3jNXX2C (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 「勉強」にも色々あります。 イントロクイズに「勉強」は必要なのか? この質問で想定されている勉強は、「競技クイズ」的な意味 (こちらについては競技クイズ回( https://spoti.fi/3xxVWvH )も参照)での勉強 ― 競技クイズをする人の中では「座学」とよく呼ばれるもの ― として捉えることが一般的。 さらに言えば#16( https://spoti.fi/2STzBJQ )でも挙げたサウンドスケープ的な世代感の考え方のように、音楽(楽曲)という個人や社会の趣味嗜好(場合によっては産業的な意向)がより強く反映されるイントロクイズでは、勉強という言葉の捉え方も読み上げクイズの場合とはまた微妙に変わります。 クイズについて考えるときには避けて通れない、「競技で勝つための資源として、ある事柄の存在を覚えること」から話を膨らませることで、メンバー3人それぞれの勉強観が見えてきました。 まずは、先ほどの意味での「勉強」について各々の考えを聞くことに。 キョンは、この競技クイズ的な意味での勉強は基本的にはしていないと自身を振り返り、その理由を「イントロクイズをするために音楽を聴いているわけではない」からだと述べます。 競技としてイントロクイズを行いたいのであれば「勉強」は避けて通れないとキョン自身も考えてはいるが、今の段階では、音源の収集によって聴く音楽の幅を広げ自分のものにしていくことを重要視しているとのこと。それは(この質問で最初に想定されていた)「勉強」ではないとし、今自身がしている収集行為をそれとは区別します。 やすおは、競技としてのイントロクイズで勝ちたいのであれば「勉強」をした方がいいという意見。 「必要である」とまでは言い切らない、そして「クイズを行う上で、勝ちにこだわるかどうか」の部分ではキョンと微妙に意見が異なります。 自身としては、聴くことが義務感から生じてしまい、そこに楽しさが介在しない状態にまでなってしまうのであれば、「勉強」をする必要はないと考えているようです。 ソキウスは、この質問でも使われている勉強という言葉の意味合いを最初に考えてしまうようで… その中で、(クイズをする人それぞれの中でその境界線が異なって存在すると思われる)「勉強」をしないとクイズが楽しめなくなるラインがあるのではないかという考えに至ります。 それは「このラインを越えたから直ちに『勉強』をする必要がある」という意味ではなく、その境界線を意識する状態になった個人だからこそ、「勉強」をすることで結果的に物事の見方の視野が広がり、さらに自身の中で体系的に理解する必要性が高まれば、ここで言う「勉強」にこだわらなくても良いというのがソキウスが思う勉強に対する考え。(この考え方は個人や社会の趣味嗜好の程度がより反映されるイントロクイズであれば尚更そうであろうということも含みます。) 次に、ソキウスが提示した意味での「音楽の勉強」の話に移ります。 キョンは、自身がよく聴くJ-ROCKと呼ばれる一群が自らの中で体系的に配置されているわけではないということを例に出し、「ジャンル」に対する解像度を上げるための勉強もしていると、先ほど挙げたキョンが考える勉強観に対しての補足。 やすおは、当初の質問が主に想定していた競技に向けての資源を増やす勉強とは違う、「何かをより好きになるための勉強」という言葉でソキウスの挙げた考え方を出題者(#16、#17参照)の態度と関連付けます。 ここで話を広げていくために、競技イントロクイズ的な資源を増やすための勉強として最も連想しやすい「イントロクイズ用のプレイリストを使って他の曲と区別して覚えていく勉強」に対して各々がどう考えているかを話すことにしました。 ソキウスはプレイリストを使った勉強をした方がいい時があると今でも思うと、先ほどまで挙げていた観点をあえてちゃぶ台返しして二人に投げかけます。 普段聴いている大量な曲のプレイリストがそのまま(競技的な資源を増やすためではない)勉強になっているとキョン。やすおもこの点ではほぼ同じであると回答。 この観点は「日常生活で経験した様々な出来事がクイズという遊びを楽しむことにも繋がる」という点で重要なのは間違いありません。 この回答を受けてソキウスは、あえてこのように聞いた理由を自身の経験を基に、競技的なクイズのための『勉強』をした人が抱くであろう感覚や考え方も考慮に入れた上で、出題者と解答者が形式として設定される遊びである読み上げクイズ/イントロクイズに取り組みたいと自身は考えているからであり、この点においては前半での「ライン」の話に繋がると語ります。 この考え方はやすおが指摘するとおり、「クイズに対して何を求めているか」というまた一つ違う段階の問いにも関わります。 (「メンバーそれぞれがイントロクイズに対して何を求めているか」については#2( https://spoti.fi/3fUZhyt )を参照) もちろん大前提としてこの対話の目的はクイズにおける規範の設定ではなく、クイズに求めているものが各個人で違うという状況で何を考えることが出来るのかということ。 そしてその大前提の中で見えてきた、勉強という言葉に対しての色々な視点の可能性。 きっかけとなった質問自体は一見規範的な答えを要求するものに見えますが、それに対してただ一つの答えを出すことはクイズに求めているものが違うのであればあまり意味がないので、今回はこのような形式を採りました。 そのような回の形式に沿うように、最後はこの対話を終えた状態で改めて3人が「イントロクイズに『勉強』は必要なのか?」に対するそれぞれの考えを示します。 色々な形で他の回ともリンクしていたこの問い。 これを聞いてくださった方は、この問いに対してどのようなことを考えますか? 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、ミュージックレイン所属「ではない」歌手の楽曲を紹介。 今回の勉強というテーマと紐づけて、やすおがイントロクイズの経験から知った楽曲です。 【今回のキーワード】 勉強/「座学」/競技としての勝ち負け/楽しさ/日常生活とクイズ/視野を広げる勉強/対策会/牧野由依2021-07-0728 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#20 続・2021年上半期アニソン総決算本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3haR8p1 (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) どう考えても足りなかったので、急遽続編を録りました。今回は、オタク的なたられば話まで話は広がります。 前回公開した「2021年上半期アニソンまとめ」プレイリスト( https://spoti.fi/3gqdr9x )とあわせて、ぜひ聴いてみてください! まずは前回から引き続きで、各自が語りたいアニソンを挙げていくことに。 ナルは、自身が「責任」と称する声優が出演している作品の楽曲から紹介。 やすおは、以前から名前を挙げていたDIALOGUE+の新曲や、好きなスポーツアニメの楽曲を。 ソキウスは、前回名前だけ出したものを中心に語れなかったものの補足が主です。 楽曲語りだけでなく、次は今期待しているアーティストやコンテンツの話へ。 ナルは、先ほど同様「責任」の観点から1人。 そして、名前だけ見ると新人にも見えてしまう(?)前島麻由にハマる話。 やすおは、ミュージックレイン所属歌手で広報。 キョンは、次のクールのアニメでJAM Projectが主題歌を担当することを受けて、彼らの今後のソロ展開の動きに注目。 ソキウスは、トラックメイカー×アニソンという最近の動向や、推しアーティストの新曲を挙げます。 (数年前に比べると減ってはいるが全体としての)作品数の増加傾向にともない、アニメ作品が取り扱う題材も拡大傾向にある現在。 「作品世界に沿うものであれば音楽性は(そこまで)問わない」という近年のアニメやアニソンの多様化の動きと絡めて、最後は「このアーティストやクリエイターがアニソンを担当したら面白そう」という、たられば話をすることに。 最近のJ-POP業界で注目されている人物、好きな作品に登場していた声優の声、歌手だけでない楽曲提供者としての側面、配信時現在での声優への楽曲提供状況など、各々が違った観点で話をします。 もしかしたら、ここで挙がった人物が今後アニソンを担当するかも…? 《主として今回挙がった作品》 ・戦闘員、派遣します! ・Fate/Grand Carnival ・ひげを剃る。そして女子高生を拾う。 ・さよなら私のクラマー ・バクテン!! ・Levius -レビウス- ・魔道祖師 ・プリンセス・プリンシパル Crown Handler ・おしえて北斎!-THE ANIMATION- ・すばらしきこのせかい ・ODDTAXI 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、アニソンを担当したら面白いと思う人物の楽曲を紹介。 その出会いはNHKから。 【今回のキーワード】 富田美憂/DIALOGUE+/センチミリメンタル/水樹奈々/Aimer/ Void_Chords /CHAI/ASCA/前島麻由/JAM Project/ fhána /KID FRESINO/篠原侑/山下達郎/竹内まりや/竹内アンナ/MORISAKI WIN2021-07-0329 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#19 2021年上半期アニソン総決算本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3cyXIUy (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) この回を配信するにあたって、(本編で紹介しなかったものも含めた)「2021年上半期アニソンまとめ」プレイリストを作成しました。【 https://spoti.fi/3gqdr9x 】 サブスク解禁しているものはほぼほぼ全曲収録しています。こちらもぜひお使いください! 多様化しだしている近年のアニメ/アニソンを象徴するかのように(?)、ハマった曲名や作品名をとりあえず挙げて語りだすだけでも時間は足りず、という状況(そして、一種の諦め)がこの回を取り巻いています。 今回、主として挙げられた具体的な作品名は下記で示しますが、それらを語ろうとするメンバーのふるまい方はおおよそ以下のとおり。 キョン: 「最新の動きを追うのが苦手」と過去の回でも語るように、該当する期間のものはあまり聞いていないという状況。 ただし、NHKとなると話は違うようで… 00年代のアニソンも参照します。 ナル: キョンとは対照的に最新アニメをよく見るナル。 その視聴がきっかけでシリーズの過去作品にハマることも多く、そのような観点から作品を紹介。 それにプラスして、推し声優も一つの基準になっています。 やすお: 様々なタイプの作品を視聴しているやすお。 ナルが挙げた作品群の傾向とはまた違う作品を例に出します。自身の音楽的なルーツにも繋がる「この曲、好き…」な楽曲が話題の中心に。 もちろん、ミュージックレインは忘れません。 ソキウス: 全編視聴した作品はほぼないものの、楽曲はある程度全体的に聴いていたソキウス。 聴けば(歌手や制作陣が)誰かすぐに分かるような音の記名性が高いものと、自身の好みが結びつくと弱い。 時間が無いのに、紹介したい楽曲がいっぱいある模様。 個々の作品それぞれで何が語られたかは、ぜひ本編で… 本編では、様々な曲名/歌手名/作品名がどんどんと登場します。 ぜひまとめプレイリストと併せて、この広がりを曲とともに体感してみてください。 そして、案の定タイムオーバーのような形で終わってしまったので、次回は後日に急遽収録した延長戦。 今後に期待する楽曲やコンテンツの話、そして、アニソンの現状を踏まえた「おんたま」メンバーが考えるたられば話といった、今回話しきれなかったことへも広がります。 《主として今回挙がった作品》 ・進撃の巨人 The Final Season ・ゆるキャン△ SEASON2 ・はたらく細胞BLACK ・のんのんびより のんすとっぷ ・2.43 清陰高校男子バレー部 ・怪病医ラムネ ・ワンダーエッグ・プライオリティ ・文豪ストレイドッグス わん! ・回復術士のやり直し ・天地創造デザイン部 ・ワールドウィッチーズ発進しますっ! ・IDOLY PRIDE ・ARIA The CREPUSCOLO ・どすこいすしずもう ・シャドーハウス ・イジらないで、長瀞さん ・幼なじみが絶対に負けないラブコメ ・SSSS.DYNAZENON ・東京卍リベンジャーズ ・美少年探偵団 ・戦闘員、派遣します! ・バトルアスリーテス大運動会 ReSTART! ・七つの大罪 憤怒の審判 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、本編では語れなかった2021年のアニソンを紹介。 その出会いはドラマの主題歌から。 【今回のキーワード】 2021年冬アニメ/2021年春アニメ/NHK/ミュージックレイン/秋山黄色2021-06-3032 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#18 今紹介したい「アルバム」は?【本日の一枚】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3x9GJjF (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 今回から始まる新企画「本日の一枚」。 今紹介したいアルバムを熱くプレゼンします。 今紹介したい1枚を紹介してもらう新企画「本日の一枚」。 今後もある程度定期的にこの企画を行う予定です。 まず紹介するアルバムは、やすおが選んだ『ログライン』/夏川椎菜。 物語のあらすじを1,2行で簡単にまとめたものである「ログライン」という言葉がタイトルになったこのアルバム。 やすおは、タイトルどおりのアルバムコンセプトと歌唱する彼女のこれまでの経歴が重ね合わさるところに生まれる魅力を提示します。 やすお的には、あらかじめ彼女の人となりを知った上で聴いてほしいこのアルバム。 彼女の負の部分の吐露から始まり、以前本日の一曲として紹介した「ファーストプロット」で最後に見せる明るさへ至るまでの流れ。 (やすおが思うところの)オタク的な自己投影の観点からこのように解釈し、とても感銘を受けたと語ります。 この自己投影によって生じた感情がやがて自らの中でカタルシスに至るという聴き方は、楽曲単位で作品を捉えるときも、そしてライブという形で表現されるときも、やすおの中で大きな割合を占めているようです。 次に紹介するアルバムは、キョンが選んだ『GOING』/JAM Project。 キョンとしては、やはり新企画の初回はJAM Projectを選びたいとのことで選んだこのアルバム。 この作品は彼らの8枚目のベストアルバムですが、なぜ「ベストアルバム」を選んだのか。 彼らにとってのベストアルバムの立ち位置の話から、紹介が始まります。 (なお、ベストアルバムだけに焦点を絞って語る回も今後収録する予定。) 特にこのアルバムを選んだ理由としてキョンは、彼らのアルバム作品全体と比較すると見えてくる、この作品における表題曲の立ち位置の独自性に注目。 その発売時期、そしてJAM Projectが主とする方向性とも関係があるそのメッセージ性を理由に挙げます。 そこから流れは、アルバムの構成の仕方の話へ。 アルバム内での動と静の緩急の付け方が彼らのメッセージ性とマッチするというのがキョンの解釈。 それに乗じてソキウスは、JAM Project回で取り上げた「『GET OVER』の意味するもの」の話と関連付けた捨てゼリフ(?)を一言。 この捨てゼリフはJAM回延長戦で回収予定…? 最後に紹介するアルバムは、ソキウスが選んだ『LONG SEASON』/フィッシュマンズ。 「名盤」という批評のされ方によって聴くようになったフィッシュマンズ。 ただ、初めて聴いたときの第一印象は「好きだけど、わけがわからない」状態。 その状態からソキウスがフィッシュマンズに惹かれだすまでの経緯を、彼らの作品の系譜も少しだけ辿りながら語ります。 (ソキウスがフィッシュマンズの作品と触れていく中で、彼らの作品に関する一つの記述として参考にした書籍を【参考資料】に載せています。) ソキウス的な解釈では、#1の本日の一曲でも触れた「構築美」をこの作品からも感じています。 果たして、今後の「本日の一枚」回ではどんなアルバムが挙げられるのでしょうか? 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが本編同様(?)、いつもとは違うタイプの楽曲を紹介。 ここの聖地巡礼は憧れ。  【今回のキーワード】 アルバム/夏川椎菜/『ログライン』/JAM Project/『GOING』/フィッシュマンズ/『LONG SEASON』/Choro Club feat. Senoo 【参考資料】 川崎大助, 2011, 『フィッシュマンズ: 彼と魚のブルーズ』, 河出書房新社2021-06-2630 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#17 解答するためには「出題者」が必要です。(後半)本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3x9yowd (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) 出題者回の後半戦。広げた風呂敷はきちんと畳めたのか…? 出題者回の後半戦は、前回話しきれなかったソキウスが出題をするときに考えていることを話し始める形でスタート。 どのような方たちへ向けて出題しようとしているのか、そのことに対するコミュニケーションを試みたいんだというのがソキウスの考え。 そのためには「語る言葉を持っている楽曲」はもちろん、自身とは違う世代のコモンなものも(場に応じて)意識的に、そして語る言葉を豊富に持っていないなりに出題するというスタンス。 ここから会話の流れは、キョンが提示した「(主に企画性のあるリストの)出題時にイントロ部分をどの程度流し続けるか?」という問題と向き合うことに移ります。 この問題に対する一つの答えとしてまず想定されるのが、公平性を第一に考えた「どの曲も全て同じ秒数流す」というもの。 そして、この方法を取らない場合は自ずと「歌いだし+αでストップする」という方法が採られます。 そのような状況を踏まえて、キョンは「核心となるキーワードが出る直前でストップする」という比較的よく行われるスタイルを例に挙げ、自身の出題スタイルとの違いからこのスタイルを「意地悪」だと一言。 この問題に対し、前回表明した各々のスタイルと照らし合わせて、3人が自分なりの回答を出します。 ここでの回答は、出題側と解答側というクイズがそもそも持つ形式のなかで、ルールの公平さをどのラインで考えるかという観点とほぼイコールのもの。 (前回までに挙げられたものも含んだ)「いかに正解を出してもらえるか」や「第三者の視点から見て曖昧なところを残さない」などの論点が、そのラインを決めていく際には挙げられるでしょう。 この回を聴いている皆さんにとってのラインはどこにありますか? ここまでの対話の内容をさらに一般化する形で、次に「各々が企画性のある出題リストを作るときに考えていること」の話へ。 ある企画の中でこの特定の曲を選曲するとなったとき、その楽曲が持つ音楽性以外のところからアプローチをするという、企画リストの選曲過程における過去の体験談がいくつか示されます。 ここでキョンが挙げた「(様々な参加者に正解を出してもらうために、)参加者一人一人に対してそれぞれのパーソナル・ミュージック『的な』楽曲を入れ込む」こと(いわゆる「差し込み」)の楽しさ/難しさの話を受けて、ソキウスは、差し込みの加減を間違えるとそこには「そのコミュニティの外部から参照することがとても困難」という意味での内輪感が発生してしまい、クイズの楽しさを一部損ねてしまうのでは?という疑問を投げかけます。 この投げかけは、今後予定されている「難易度」について考える回でも引き続き取り扱う予定です。 ソキウスは、この話題と自身が夢想するものへ向けての一つのステップとして、「イントロクイズ出題の現場で起こる様々な経験の集合知」的なものを話題に出します。 それを受けてやすおは、そのような集合知的なものから参照する度合いの話にも関わる「出題者の個性」という観点を提示。 ただ、この話題は今回だけではとても扱いきれないので今回はこのくらいにして、ここから発展した話はまたどこかの回で… 続いて、前回中途半端に終わってしまった「イントロクイズとコモン・ミュージックの布教」についての話を回収しようとします。 我々の世代のものだけでなく、違う世代のコモンなものをどう出題に織り込んでいくか。 その織り込み方についても、今後の難易度回で扱う予定です。 出題者回の最後は、ここまで話したことの具体的な実例として、今回参加したやすお、キョン、ソキウス3人の出題スタイルを振り返ることに。 これまでの回で各々が語ってきたスタンスが、「おんたま」メンバー的にはどう見えているのか? 普段照れくさくてなかなか出来ないことを、この場を借りてきちんと言葉にしようと試みます。 ここで挙がったような出題者の個性と経験の集合知的なものが一定程度結びついたとき、そこには競技クイズ回( https://spoti.fi/2SjYvSr )でも扱ったような暗黙のデータベース的なものが、イントロクイズ的な観点において可視化されるのではないか。 というのがソキウス的なスタンスですが、果たしてこの2回を終えて皆さんはどのように考えたでしょうか。 コメント、お待ちしております。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、自身にとってのパーソナル・ミュージックを紹介。 ルーツにも関わるその楽曲とは…? 【今回のキーワード】 コミュニケーション/イントロを流す秒数/ルール設定/公平性/「差し込み」/内輪感/イントロクイズ出題の集合知/出題者の個性/コモン・ミュージックの布教/「おんたま」メンバーの出題スタイル/Jan Hammer2021-06-2334 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#16 解答するためには「出題者」が必要です。(前半)本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3cthVeJ (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) クイズをするには「出題者」が絶対必要。 そんな「出題者」のことをイントロクイズの観点から考えてみました。 前半戦・きっかけの話として、各々が出題時に心がけていることからスタート。 キョンは「いかに参加者に正解を出してもらえるか」ということを第一に挙げます。 そのためには参加者一人一人の好きな音楽にいかに入り込むかが大事。 もしも事前情報が無くてそれが難しい場合でも、まずは多くの方に正解を出してもらえるようにセッティングする。 なので個人の取り組みとしては、(特に「フリーバッティング」と呼ばれる自由出題の形式では、)参加者の方の「反応をうかがう」ことで柔軟に組み替える。 その場で組み換えることが困難な企画性のある出題リストの場合は、J-POP/アニメソング/その他(この区分の仕方については「オールジャンル」とジャンル限定の回(#6,#9,#10)などを参照)のバランス、発売年代のバランス、歌手の男女比のバランスの点で偏りが出ないように事前に設定する、とキョン。 平均的と思われる参加者の音楽の聴き方の傾向と外部からでも算出することが容易い明快な指標。 ここで示したバランスの取り方は、このような点が根底にあるのではないかということが対話から少し見えてきます。 やすおは「出題する楽曲の年代を出来る限り均等にすること」を第一に挙げます。 (先ほど挙がったような)反応をうかがうことが自身では難しいと自己評価しているため、まずは均等な年代配分をすることでそれを補おうという考え。 この考えは、新世代向けである「おんたま」の場においても特に変わりはないという点では、キョンと多少スタンスが異なる形に。 そこには、反応をうかがうというよりかは「自身が語る言葉を持っている」ことをより重視するやすおのスタンスが浮かび上がります。 ここで、小泉(2007)で設定される「コモン・ミュージック(同世代が共通に好む音楽)」「スタンダード・ミュージック(流行を超えて聞き継がれている音楽)」「パーソナル・ミュージック(個人的に好きな音楽)」という三層の概念を紹介。 この対話で扱いたい、イントロクイズの出題時に考えていることを説明する一つの補助線として、これらの概念が応用できるのではないかというのがソキウスの考え。 それを前提にソキウスは、「おんたま」だと「コモン・ミュージックをどう入れ込むか」ということを第一に挙げます。 コモンなものを決めた上で、スタンダードなものとパーソナルなものをどう織り込むか。 出題の形式が違ってもその点は同じように考えると語ります。 ここで話は、先ほどの概念を使ってキョンとやすおが考えていたことを再度整理する流れに。 「おんたま」が中心に掲げていることを踏まえると、「おんたま」においては特にコモンの視点を忘れないことは大事だろうとキョン。 さらに言うとキョンは、コモン・ミュージックが「おんたま」以外でも自身の出題の軸になっていると振り返ります。 ここで、我々と違う世代のコモン・ミュージックをどう扱うかという観点が示されます。この点は今後の回でも重要になってきますが、今回はそこまで深くは立ち入りません。 そしてやすおは三層の概念にあたるものを満遍なく出題したいというのがあくまでも理想。 語る言葉を持つものが満遍なく三層にわたるようにしていきたいという点で一貫しています。 前半戦の最後は、イントロクイズにおけるパーソナル・ミュージックの「布教」について。 #2でも挙がったように、音楽に出会う場としてイントロクイズを捉えるならば、(正解を出してもらえる確率は低いと想定されるが、)自身の好きな楽曲を布教(出題)することは、細心の注意を払うことを条件に積極的に出題した方がいいという点で概ねメンバー共通の意見に。 また、布教という点から考えると、コモン・ミュージックの布教ということも可能性として挙げられますが、この点は次回に持ち越します。 果たして、次回で今回広げた風呂敷を畳むことが出来たのか? 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、その歌手の人となりを知った上で改めて聞いてほしい楽曲を紹介。 その歌詞に注目です。 【今回のキーワード】 いかに正解を出してもらえるか/反応をうかがう/バランスの取り方の違い/それについて語る言葉があるか/コモン・ミュージック/スタンダード・ミュージック/パーソナル・ミュージック/我々と違う世代のコモン・ミュージック/パーソナル・ミュージックの「布教」/夏川椎菜 【参考資料】 小泉恭子, 2007, 『音楽をまとう若者』, 勁草書房2021-06-1929 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#15 配信ライブと非日常感本日のプレイリスト:https://spoti.fi/2RFAEfQ (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) ライブの醍醐味って何だろう。 今回参加した3人はよく行く方だと自認している「(音楽の)ライブ」。 そんなライブを各々がどう楽しんでいるか、考えているか。 ひとまずこの回の前半は、新型コロナウイルスによる影響を受ける前までを前提とします。 というわけで、まずは「各々のライブでの楽しみ」を聞いていくことに。 キョンは、自ずとJAM Projectが話題の中心に。 独自のライブバージョン(?)や、MCなどの「親しみやすさ」という点は1つ重要視するポイントのよう。 やすおも、「ライブならでは」という点を重要視しており、その最たる例として自身が好きなスフィアのライブを引き合いに出します。 そして2人とも挙げたのが「臨場感」というキーワード。 このキーワードは後半にも繋がります。 それを踏まえてソキウスは、他人からは理解されづらいエピソードとして、臨場感にやられてしまう旨の話をしますが… これは共感してもらえる話なのかどうか。感受性の問題? そしてこの話からライブのときに一番見ているところ、またその受け取り方に繋がりそうですが、この点に関してはまた別の回に。 続いて、ライブに関するエピソードの振り返り。 「ぶっとびカード」的なとんでもエピソード。 時間の都合でこの1エピソードのみですが、なかなか濃いです。 後半は新型コロナウイルスによる影響を受けている2020・2021年に前提を移し、そのような情勢でよく行われるようになった「配信ライブ」の話へ。 配信ライブを見た経験から、3人それぞれが配信ライブで思ったことを話し出しますが、どうやらキョンとやすおの考えはかなり近いようで… 先ほど挙がった臨場感に加え、「現場」に行くことでの非日常感を改めて意識したという点で一致します。 ソキウスは前半で挙げた独特なエピソードと絡めて、配信ライブという非日常感からは離れるような場だからこそ、現場とは違う観点で一度目のライブを楽しむことが出来たという考え。 ここで登場する「現場でのライブ/配信ライブ/DVDなどの映像媒体で後日見るライブ、この3つでそれぞれ感じ方は違うか?」 そしてそれを受けた「現場でのライブと配信ライブ、同じ内容だったら現場の方に行きたい?」というこの2つの質問への答えは、この後で例に出すライブの事例でより鮮明になる微妙なスタンスの違いを捉えるうえで大事になってきます。 この微妙な違いを更に考えていくために、新たな技術で「有観客のような臨場感」を打ち出していたカノエラナの配信ライブを引用して話を進めることに。 キョンはその文言に「そこかなぁ…」とライブに求めているものはそこではないとハッキリ。 有観客のような臨場感がそこにあったとしても、配信を見ているときに、日常からの地続き感がよぎってしまうという点ではやすおもキョンと同意見。 ソキウスもその地続き感は頭をよぎり不思議な感覚になったものの、現場とは違う独自の体験が出来るというところにより価値を置くスタンスという点では2人と微妙に違うということが見えてきます。 早くライブに行きたい。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、自身の好きな「渋谷系」を代表するグループの楽曲を紹介。 系譜もなかなか面白い。 【今回のキーワード】 (音楽の)ライブ/親しみやすさ/臨場感/配信ライブ/現場での非日常感/日常からの地続き感/カノエラナ/「有観客のような臨場感」/ピチカート・ファイヴ 【参考資料】 カノエラナ, 2021, 「4/23(金)無観客生配信ライブ『カノエラナ anytimeLIVE! supported by LiveFans』開催決定!」, カノエラナ オフィシャルウェブサイト (2021年6月16日取得, https://www.kanoerana.com/news/5785.php)2021-06-1630 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#14 『GET OVER』 -引き続きJAM Project回-本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3wQTkYR (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) JAM回後半戦は、映画『GET OVER -JAM Project THE MOVIE-』の話。 6分2秒から19分15秒まではネタバレパートです。 必要な方はその部分を飛ばしてご覧ください。 JAM Project回・後半戦は、彼らのドキュメンタリー映画をきっかけにアニソンのことを色々考えてみました。 この回を収録している段階ではキョンとナルが映画視聴組、やすおとソキウスが映画未視聴組です。 序盤は視聴組によるネタバレなしの感想。 キョンはこの映画を映画館で7回鑑賞したようですが、映画内で語られる彼らの思いに「ずっと追い続けていて良かったな」とポロリ。 そしてナルは今後への「不安」を吐露。 (そしてこの「不安」はネタバレ踏まえたうえでの後半で再度話題の中心になります。) それを受けて、やすおは一般的なイメージである「熱さ」との差に少々困惑。 (ここからネタバレパートの内容を含みます) この映画が「ドキュメンタリー映画」である以上、やすおが言うとおり「制作側が何を伝えたい(取り上げたい)のか」という観点はとても重要。 ということで、まずは映画の構成を確認することに。 彼らの代表曲である「SKILL」を過去のライブ映像で歌い継ぐところからスタートするこの映画。 それが終わると、今回の映画において特に重要なポイントとなる最新アルバム『The Age of Dragon Knights』のメイキングへ。 制作時の「コラボレーション」を前面に押し出した、彼らとしては珍しい作品。 新型コロナウイルスの影響も相まって、このアルバムが発売される「以前/以後」という軸が見いだせそうです。 その構成を確認したところで、映画内にも登場する「THE HERO !!」のエピソードをきっかけに、このとき映画未視聴であるソキウスは「作品の中でどのように扱われていたか/触れられているか」以前から気になっていた3点を、視聴組であるキョンを通して投げかけます。 まずは、「古くからの『アニソン魂』を今(この2021年現在において)伝えていくことの意義」はどこにあるのか。 現在のアニソンの潮流を考慮したこの質問に対し、キョンはメンバーの影山ヒロノブの言葉を参照しながら自身の考えを語ります。 次に、「この映画では何を『GET OVER』しようとしているのか」。 この観点によって、上述の「不安」、つまり「今後のJAM Projectの活動はどうなっていくのだろうか」という点がここで改めて話の中心に。 キョンは各々のメンバーインタビューを引用し、新型コロナウイルスによる様々な困難を「GET OVER」した先(もしくはその中で)の展望をインタビューの中から見出します。 (ネタバレパートを含む内容はここまで) ソキウスが思うこの映画から皆で考えてみたいこと、3つ目は「(この映画製作も踏まえて、)今後JAM Projectはどんなことを打ち出していくのだろうか」。 これに対し、キョンも参加した作詞会議を例に出しながら、「今まで以上に、『ファン(ガーディアンズ)』と共に新しいものを作り出していく」のではないかと意見。 そしてこのJAM回の最後に、彼らが「最前線」であるがゆえにこのこと考える必要があるだろうと、「JAM Projectと今後のアニソン界」というとてつもなく大きなテーマに挑んでみたものの… どう考えても時間が足りませんでした。 しかし、短いながらも「JAM Projectと志をともにする新たな人物?」や「近年のアニソンの主流とJAM Project的な音楽性との関係」などの今後に向けて重要そうなキーワードが挙がります。 というわけで、「JAM Project回・延長戦」後日配信予定。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、まだまだ冷めないその熱のままJAM Projectメンバーのソロ楽曲を紹介。 結2021-06-1229 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#13 JAM Projectとキョン本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3wOWSeb (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) キョンが長年追い続けている「JAM Project」というユニット。 彼らの歴史をキョンなりに振り返りながら、その魅力を探ります。 キョンが15年近く追い続けているアニソンユニット・JAM Project。 前半は彼らに関する一般的な事実やイメージの確認、後半はそれらを基に彼らのこと、そこから広げて「アニソン」の今後まで考えてみようとする、2回にわたる彼らの特集回です。 序盤はキョン目線でJAM Projectの歴史の振り返り。 近年の動きは次回のドキュメンタリー映画・『GET OVER』回で主に触れるので、今回はそこに至るまでを中心に。 メンバーの変遷、世界展開、そして最新アルバム『The Age of Dragon Knights』まで駆け足で追いかけます。 次に「JAM Projectに対してのイメージ」の共有。 熱い、最前線、ブレない。 ここで挙げられたキーワードは、おそらくこれを聞いてくださっている方も概ね納得なのではないでしょうか。 そしてこのイメージを前提にして『GET OVER』を考えます。 後半は、メンバーのJAM Project・おススメ曲紹介。 まずキョンは、あえて「熱さ」以外の観点から年代ごとに2曲をセレクト。 続いてやすおは、自身が好きだという特撮作品の中から人気曲をチョイス。 そしてナルは、楽曲をきっかけにハマったとある作品を軸に語ります。 最後にソキウスは、彼らの特に世界展開の動きと結びつく楽曲を当時のアルバムと絡めながら。 それに触発(?)されたキョンがその流れでまた別の曲を追加。 まだまだ話は尽きそうにないですが、この回を助走にして次回へ続きます。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、今回の勢いそのままにJAM Projectの楽曲を紹介。 キョンの一番好きなJAM楽曲です。 【今回のキーワード】 JAM Project/『The Age of Dragon Knights』/熱さ/最前線/ブレなさ/特撮作品/世界展開/超重神グラヴィオン2021-06-0930 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#12 「競技クイズ」とイントロクイズ本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3caZ2wU (今回のメンバー:キョン、やすお、ソキウス) これまでの蓄積を参考にしながら、我々なりに「競技クイズ」というものを考えてみました。 「イントロクイズもクイズの一種である以上、『クイズ』そのものについても考えてみよう」回。 今回はクイズ好きの間で使われることがある「競技クイズ」と呼ばれるクイズについて、我々なりにイントロクイズと競技クイズの繋がりも考えてみました。 冒頭は今回参加している3人が同じクイズサークルにいたこともあるので、「クイズサークルでの経験が、イントロクイズをするときに繋がることはあるか?」という話から始めることに。 ここで登場する「立ち回り」というキーワードは今回の内容を考える上で重要です。 その「立ち回り」から自ずと、ここ十数年の「競技クイズ」を考える際に避けては通れない「abc」というクイズ大会の話へ。 この大会で予選を通過したことがあるソキウスとやすおを中心に、これまでの蓄積(詳しくは【参考文献】をご覧ください)も踏まえながら、「abc」が称する「基本問題」、そしてその「基本」を巡って出題者と解答者がおおよそ共有している感覚の存在、さらにはその感覚に基づいた競技クイズでの立ち回りというものを言葉にしようと試みます。 さらにそれと並行して、#10( https://spoti.fi/3plMBUp )でも話題に挙がった「『ある種の』体系化されたデータベースからの暗黙的な参照」と「百人一首的」というキーワードを用いながら、「競技イントロクイズ(競技クイズのイントロクイズ版)」の話へ拡張していきます。 まずは、「(一般的に)一つの曲に対してイントロが一意に限定される以上、競技イントロクイズは『(その曲を)知ってる/知らない』という観点からでしか記述することは出来ないのか?」という論点。 それに対し、「競技的な立ち回りが競技イントロクイズの場でも適用可能ならば、先ほどの観点だけとはならないだろう」とキョン。 #2( https://spoti.fi/3fUZhyt )の内容から繋がる指摘であり、この裏返しとして終盤で考える「非・競技イントロクイズ」の話へも続いていきます。 逆にその立ち回りをそこまで意識したことが無いやすおは、自身のスタッフ経験から「出題者」の存在を取り上げます。 出題者がいないことにはクイズは成り立たないという点は、また別の回でピックアップして取り上げる予定です。 次に、以前挙がった「データベースの暗黙的な参照」という観点を界隈での「基礎ボード」の動きと接続させようとします。 そこで、基礎ボード企画を行ったことがあるキョンが選曲時に気をつけていることは何かという質問を振ると… これを聞いたソキウスは、その気をつけていることと開催時に参加者の反応を確かめることは、基本問題を暗黙的に確認しあう競技クイズ的な行為とさほど変わらないだろうと提示。 ここからやすおは、以前挙がったもう一つの観点である「百人一首的」の話へ。 極端にパターン化しすぎないように出題形式を工夫することで、読み上げ形式のクイズとは違う方向で、競技イントロクイズの可能性が更に広がるだろうというところに落ち着きます。 最後に、これまでの裏返しとして「非・競技イントロクイズ」の存在に触れます。 その一つの可能性としてソキウスは、データベースの参照先が競技クイズ的な相互行為の少し外にあるものであろう「日常音」を、クイズに積極的に取り入れようとしているという「崇高な(?)」理想を説明。 (この理想への課題ももちろんありますが、時間の都合でそちらは今後の「オールジャンルの辛さ」回へ。) そしてキョンは、先ほど出た「形式の工夫」は非・競技にも応用できるという考え。 「競技クイズ/競技イントロクイズとは何か」を考えてみることは、競技クイズ的な相互行為に触れていない方でもイントロクイズを楽しめるようにする一つのきっかけになるだろうと思い、この回を設定してみました。 そこに近づけたことを願うばかりです。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、ミュージックレイン所属の歌手の楽曲を紹介。 今度は、「全人類、キュンキュン」です。 【今回のキーワード】 立ち回り/「基本問題」/データベース/百人一首的/競技イントロクイズ/出題者/基礎ボード/日常音/halca 【参考資料】 abc/EQIDEN 公式サイト (2021年6月5日取得, https://abc-dive.com/portal/index.php ). 伊沢拓司, 2020, 「クイズの持つ「暴力性」と、その超克――いかにしてクイズ文化を理解してもらうか」『ユリイカ』青土社, 52(8): 74-84. 田村正資, 2020, 「予感を飼いならす――競技クイズの現象学試論」『ユリイカ』青土社, 52(8): 95-103. 徳久倫康, 2020, 「競技クイズとはなにか?」『ユリイカ』青土社, 52(8): 85-94.2021-06-0530 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#11 カバー曲、好き?本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3es3HvW (今回のメンバー:キョン、らな、やすお、ナル、ソキウス) 推カバー語りから歴史まで。 「原曲へのリスペクト」問題にも少し触れてみました。 前半は推カバー語り。 様々な名前が登場しますが、当初想定していた以上に「アイマス」回の様相を呈しています。 詳しくは、この概要欄の下部に紹介した歌手のリストを載せましたのでそちらをご覧ください。 THE IDOLM@STERシリーズの回はどこかで必ず。 後半はカバー曲を取り巻く状況を考えてみようと、まずは「各々のカバー曲との出会い方」を振り返ることに。 今回挙げられた楽曲は「元々好きな楽曲がカバーされたので、カバー先も好き」というパターンが多くなったものの、その逆として「カバー曲を好きになったことで、カバー元を知る/好きになる」というパターンについても考えます。 最後に日本におけるカバー曲の歴史をかなり大まかになぞった上で、カバー曲を語る際に使われることがある「原曲へのリスペクト」(もしくは、愛のある/ないカバー)という言葉について、メンバーの意見を出し合っていきますが… どうやらおおよそでは「そもそも、原曲へのリスペクトがない状態ってどういう状態?」という意見でまとまったため、意外とあっさり終了。 その辺りの感覚の違いを確認する回にもなりました。 今回、カバーをした歌手(コンテンツ)として話題に出たのは以下のとおりです。 ・遠藤正明 ・THE IDOLM@STER〈如月千早(cv.今井麻美)、菊地真(cv.平田宏美)、星井美希(cv.長谷川明子)〉 ・THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS〈佐久間まゆ(cv.牧野由依)、双葉杏(cv.五十嵐裕美)、諸星きらり(cv.松嵜麗)、島村卯月(cv.大橋彩香)、渋谷凛(cv.福原綾香)、本田未央(cv.原紗友里)、片桐早苗(cv.和氣あず未)、結城晴(cv.小市眞琴)、三村かな子(cv.大坪由佳)、星輝子(cv.松田颯水)〉 ・米津玄師 ・長渕剛 ・B'z ・からかい上手の高木さん〈高木さん(cv.高橋李依)〉 ・D4DJ〈天野愛莉(cv.水樹奈々) & 姫神紗乃(cv.Raychell)〉 ・豊崎愛生 ・高垣彩陽 ・島谷ひとみ ・華原朋美 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、鬼才+アイドルな楽曲を紹介。 この方を辿るだけでも色々なところに発展できます。 【今回のキーワード】 ENSON/「アイマス」/セルフカバー/ライブ(現場)での体験/カバー曲との出会い方/専属制度/トリビュートアルバム/「原曲へのリスペクト」(愛のあるカバー)/清竜人25 【参考文献】 柴台弘毅, 2017, 「日本のポピュラー音楽におけるスタンダード生成過程についての研究」, 関西大学+博士論文2021-06-0228 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#10 アニメソング限定イントロの会/回(今回のメンバー:キョン、らな、やすお、ナル、ソキウス) 会話が白熱した結果、とても濃い回に。狭義/広義、そして競技。 前回( https://spoti.fi/3fu3dWr )の意味での「J-POP」とは対照的に、「限定」と打ち出すことが多いアニメソング限定イントロ。 その現状を踏まえて、あまり意味のない質問なので後に部分的に撤回する必要があるけれど、対話の内容を深めていくためにあえてこの質問を投げかけます。 それは「どこまでが『アニメソング』なのか?」 考えようによってはこれも複数の解釈があり、実際に各々から色々な捉え方が示されました。 そこで出てきた象徴的なワードが(界隈で用いられることが多い言葉である)「『広義』アニソン」。 このワードをめぐって、狭義/広義それぞれの見方の利点、そしてそれぞれを使った「競技」としてのイントロクイズのあり方と、どんどん会話は白熱。 前回のJ-POP回でも挙げられた幅の広さとはまた違う意味でのアニソンの幅の広さ。これらのことを認識した上で、「会の内容によって出題時に適度なバランスでどう落とし込むか」は、前後半通したことで出てきた(どちらにも共通する)大きな論点と言えるでしょう。 その中で挙げられる「『ある種の』体系化されたデータベースからの暗黙的な参照」と「百人一首的」というキーワードは今後の「競技クイズ」回にも大きく関わってきます。 また、ここで序盤に提示した「どこまでが『アニメソング』なのか?」という質問の限界が表面化。 突き詰めた「広義」の視点とクイズとして成り立たせることとの両立の難しさや、範囲を限定することで生じる需要の話にも発展。 最後に、先ほどの論点を「世代感」という観点から再び考えることに。 一人一人が「リアルタイム」で経験(視聴)したものが世代感に影響するならば、リアタイで「同時代」のものではないものを多く経験していたとき、そこに一般的な世代感とは違う世代感(「年齢詐称」)も生じてくる? さらには、リアタイで同時代のものを経験しなかった人が、「後追い」で(その当時の)同時代のものを経験した場合の世代感もまた違う? 他にも、アニメソングならば「全日帯」と「深夜帯」でも世代感は違う? この観点も別の回でじっくり取り扱う予定です。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、音楽ゲームの楽曲を紹介。 熱の多さがゆえに選挙演説化…? 【今回のキーワード】 アニメソングの範囲/狭義アニソン/広義アニソン(アニソン系)/データベース/百人一首的/競技イントロクイズ/世代感/リアルタイム/同時代性/後追い/全日帯と深夜帯/TAG2021-05-2930 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#9 J-POP限定イントロの会/回本日のプレイリスト:https://spoti.fi/33qWR3C (今回のメンバー:キョン、らな、やすお、ナル、ソキウス) ジャンル限定回の前半戦。「J-POP」をどのように捉えれば良いのか… #6で扱った「オールジャンル」と対比するものとして、今回と次回で「ジャンル限定」について考えてみようの回。 今回はJ-POP限定 or メインとする集まりから、「(広い意味での)J-POP」とイントロクイズの関係の話。 「オールジャンル」とあえて銘打たないこと=日本でポピュラーな楽曲(海外音楽をも含む)を中心に出題する、それが要するにJ-POP限定 or メインの意味するもの? 日本でポピュラー=ここで言うJ-POPと捉えると、(特に「おんたま」は意識せざるを得ない)世代ごとの感覚の違いが、出題するにも解答するにも大きく関わるだろうというところで皆おおよそ一致。 その流れで話の後半は、J-POP限定の集まりで現に主宰をしているナルに、J-POP限定の会での実際の試行錯誤の模様を聞いてみようとします。 これまでは我々よりかは上の世代がどちらかというと多かったと振り返るナル。 そして主宰として関わっている会の独自の取り組み、つまり「出題楽曲リスト」を決めるまでに行っていることの話へ。 それを聞いたソキウスは、先ほどの世代感の話と「難易度」の話を繋げようとしてみます。 この話は、次回はもちろん、今後の「出題者」回や「難易度」回にも繋がる大きなテーマです。 今回の内容を踏まえて、後半戦(#10)へと続く… 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はらなが、今年の冬アニメの楽曲を紹介。 80年代J-POP感満載。 【今回のキーワード】 J-POPの捉え方/日本でポピュラーな楽曲/世代ごとの感覚の違い/出題楽曲リスト/難易度/「客観的」/デウス・エクス・マキナ2021-05-2631 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#8 「おんたま」のあゆみ:絶叫マシン?本日のプレイリスト:https://spoti.fi/2RFcn9q (今回のメンバー:キョン、らな、やすお、ナル、ソキウス) 今回は、「おんたま」が出来るまでの流れ、出来てからの活動、今後の予定の三本柱。 おんたまオープンの詳細はこちらからどうぞ。 https://ontamaop.blog.fc2.com/ 「おんたま」のこれまでを振り返ろうと、メンバーが今までで印象に残っている企画や例会を挙げることに。 「『音』のイントロダクションを使ったクイズならば、それは『イントロクイズ』だろう」という、ソキウスの過激思想から生まれた「生活音」企画は「おんたま」の方向性を決める大きなきっかけになったのは間違いなさそうです。 この企画、そしてこの過激思想の根幹(?)は、今後配信する「競技クイズ」について考える回で触れる予定なので、そちらの回もぜひお楽しみに。 通常例会もこのように第1回例会から中身の濃いものが続いていきますが、「おんたま」を語る上で「イントロクイズ合宿」は外せないということで、当然のようにこの話題へ。 「1000問タイムレース」や限界状態での絶叫マシンなど、こちらも振り切った内容のオンパレード。 後半は、「おんたま」が生まれるまでの話(過去)として、クイズサークル内の「イントロ部」という内部サークルの話や、そのきっかけとなるアニソンイントロの対策会のこと。 次に、サークルの現在としての活動スパンや内容の紹介。そこで改めて合宿話。この合宿の詳細を聞いたうえで前半の内容を思い出してみると… 最後にこれから(未来)の「おんたま」の活動予定。現在進行形で行っている「オンライン例会」や「定期フリバ会」に「初心者限定例会」。 イントロクイズを始めたばかりの方から普段よく参加されている方まで、様々なニーズに応えられるようにそれぞれタイプの違う催しを行っています。 そして「おんたまオープン」という今後開催予定の大会。メンバーの色を存分に出しながら一つのクイズ大会として成立させるために、こちらは現在鋭意準備中です。 これらの会についての詳細は、上記のリンクやTwitter( https://twitter.com/intro_ontama )で最新情報をお確かめください。 オンライン活動については、Discord上の専用のサーバーで行っています。 もし興味を持っていただけたら、「おんたま」のTwitterアカウントに連絡して頂ければ招待のリンクをお送りします。 ご参加お待ちしています! 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、推し事務所のユニットの楽曲を紹介。 やすおらしい、楽曲と作品の結びつきから魅力を語ります。 やはり「全人類、必聴」。 【今回のキーワード】 「音」のイントロダクションを使ったクイズ/第1回:頂上決戦/1000問タイムレース/富士急ハイランド/CM・サウンドロゴ/初心者限定例会/定期フリバ会/おんたまオープン/TrySail2021-05-2226 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#7 あなたの「推」は何ですか?本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3h9lr0C (今回のメンバー:キョン、らな、やすお、ナル、ソキウス) 収録時(4月)にメンバーが推しているものを語り合いました。 それにしても、「推」パネルとは何だ…? 話のきっかけとして、「おんたま」に伝わる「推」パネルの存在から今回はスタートします。 キョンが台湾で偶然見つけた「推」パネル。「おんたま」では本来の用途とは違う、それぞれの「好き」を可視化する道具となっています。 今回の放送を聞いて、もし更に「おんたま」における「推」パネルの用途について詳しく知りたいと思ってもらえたなら、こちらのページ ( https://ontamaop.blog.fc2.com/blog-entry-12.html ) も参照してみてください。 そして本題の「推」語り。 限られた時間ではありますが、5人が収録時に特に推しているものを熱を持って紹介しています。 中には、その熱から逆に語りづらい話題もあったり… 今回はこの5つのアーティストやコンテンツについて語っています。 ・Re:ステージ! ・DIALOGUE+ ・SHOW BY ROCK!! ・B'z ・Official髭男dism 今後もこのような「推」語り回を、一つのシリーズとして時々配信していく予定です。 次はどんな「推」話が飛び出すのか… 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、マジでヤバい一曲を紹介。 「謎曲」のネットワークは、ここからも広がっています。 【今回のキーワード】 「推」パネル/Re:ステージ!/DIALOGUE+/SHOW BY ROCK!!/B'z/Official髭男dism/練馬大根ブラザーズ2021-05-1932 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#6 「おんたま」のメインは「オールジャンル」です。本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3xQdDHo (今回のメンバー:キョン、らな、やすお、ナル、ソキウス) 改めて、「オールジャンル」って何だろう。 ①:「おんたま」の掲げる「オールジャンル」は、真の意味での「オール」ではない。 ②:そして、「ジャンル限定」を一緒にやるからこそ「オールジャンル」を打ち出す意味がある。 という、メンバー内ではとりあえず共通の了解に至ったこの2つの点について、今までやってきたこととこれからについてを考えてみました。 まず「おんたま」の「オールジャンル」出題独特のものとして、駅メロ、ポケモンの鳴き声、日常音などがあがります。 メンバー各々がその独特なものをどの程度取り入れるかの差はあれど、このような「音」全般をクイズの対象としていく姿勢が、(鍵括弧付きではあるが)「オール」たる所以の一つだということを再確認します。 また、その独特な出題をすることになった経緯も簡単に振り返りました。 それぞれの日常がクイズに繋がっていくその過程は、先ほども挙げた「チャレンジングな姿勢」へ繋がります。 そして話題は今後出題していきたいもの、その一つの大きな例としての「海外音楽」の話に。 それは「謎曲」のネットワークだったり、アニソンとの繋がりだったり、ラジオでよく聴いていたものだったり、とここでも日常からの繋がりが今後の展望にもなるかもしれないという流れへ。 その流れで最後に「おんたま」がこれからメインとしてやっていきたいこと。 つまり、「オールジャンル」をやりながら「ジャンル限定」もやるという指針について触れました。 ジャンル限定ならではの楽しさや大変さについては、また少し後の回でも語っているので、ここではその導入となるような話にとどめています。 詳しくは、ぜひそちらの回をお楽しみに。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが、00年代の女性声優を語る上では外せないあの方のアルバム曲を紹介。 一般的なイメージとはまた少し違う魅力を頑張って語っています。 【今回のキーワード】 「オール」/駅メロ/ポケモン/合唱曲/日常音/チャレンジングな姿勢/海外音楽/メタル(っぽいアニソン)/NHK/「オールジャンル」とジャンル限定の関係/田村ゆかり2021-05-1528 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#5 謎曲??本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3toweGJ (今回のメンバー:キョン、らな、やすお、ナル、ソキウス) 《訂正:本編中の「2TB」は、1TB×2枚のことを勘違いして喋ってます。》 日常での音楽との触れ方の話です。 が、「謎曲」エピソードに持っていかれました。 「普段何を使って音楽を聞いている?」 この質問をきっかけに、通勤・通学時に気分を上げたり、イントロクイズ用のプレイリストを作ったり、ポータブル・オーディオ沼にハマりかけていたり、と一般的なものから特殊(?)なものまで様々な音楽の触れ方が挙がります。 その流れで、5人それぞれでかなり接し方が違うであろうと思われる「新規開拓」の仕方の話へ。 そしてその中で登場する「謎曲」。 ナルの音楽の触れ方を語る上で外せないキーワードではあるけれど、その独自のネットワークの広げ方に(よく知っている我々ですら)驚かされます。 メンバー共通の趣味としてアニメソングがあるので、最後に「(アニソン的な)楽曲とコンテンツとの近さ」から音楽の触れ方を捉えなおしてみました。 (ある種)オールドスタイルな聴き方、楽曲から作品に入っていく聴き方、楽曲にのめり込む聴き方… 5人でも色々出てくるものです。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はキョンが、この収録後にBlu-ray&DVDの発売が決定したあの映画にも関係ある一曲です。 今後の回への布石…? 【今回のキーワード】 iPod classic/ポータブル・オーディオ/イントロクイズ用のプレイリスト/新規開拓/「謎曲」/CRAZY四角形/楽曲とコンテンツとの近さ/JAM Project2021-05-1228 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#4 会いに行ける「シブツタ」【音源収集と私たち】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3xwICIg (今回のメンバー:キョン、らな、やすお、ナル、ソキウス) イントロクイズ好き、というか音楽好きには欠かせない「音源収集」。今回は初めての方への情報性、たぶん高め。 我々の「音源収集」の助けになっているレンタルショップ。 前半はそんなレンタルショップが徐々に数を減らしているという話から、私たちメンバーそれぞれの「音源収集」の方法や考え方などが垣間見えてきました。 あえてこのような形で提示した、「『CDをレンタルして聴くこと』はもはや界隈独特の行動?」という質問はそれを端的に表しているかもしれません。 また収集の一つの方法として、サブスク等ではなかなか聞けない、流通数の関係で数が無いなどの理由で「プレミア値」がついた音源を集める話にも進みます。なぜか変な単位も生まれましたが… イントロクイズ(音楽好き)の一つの楽しみ方としての「音源収集」。この辺りの話を考えるうえで、「ポピュラーカルチャーにおけるモノ」の議論の存在に少し触れました。詳しくは下記の【参考資料】からどうぞ。(こちらの欄ではネット上で読むことが可能なものを中心に載せる予定です) 後半はレンタルあるある、そしてレンタルしてると見えてくる(?)音源収集を始めてみたい方へ向けた「おススメのコンピレーションアルバム」の話に。 アニソン関連が多めではありますが、これからイントロクイズを始めてみたいという方には、この辺りから手を伸ばし始めるとスタンダードなところは一通り触れられるでしょう。 下記のキーワードから色々なアルバムを辿ってみてください。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はらなが、MVが衝撃的だったアニメ主題歌を紹介。 この楽曲が使用された作品の世界観も相まって…、衝撃的です。 【今回のキーワード】 シブツタ(TSUTAYA)/サブスク/所有/公共物/「1らな」/駿河屋/『アニメソング史』/『青春歌年鑑』/「CLIMAX」シリーズ/『Reunion-GONZO Compilation』/『アニメわん』/青春ラジメニア/『GRAMMY NOMINEES』/「オールスター」シリーズ/中原麻衣/清水愛 【参考資料】 松井広志, 2013, 「ポピュラーカルチャーにおけるモノ」『社会学評論』63(4): 503-518 O.D.A., 2020, 「2020年のTSUTAYAの閉店は80店舗ちょっとだったこと」, WASTE OF POPS 80s-90s (2021年5月6日取得, https://www.wasteofpops.com/entry/2020/12/19/000000).2021-05-0827 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#3 「Automatic」は子守唄【みんなのルーツ】本日のプレイリスト:https://spoti.fi/32Xb3AS (今回のメンバー:キョン、らな、やすお、ナル、ソキウス) みんなのルーツとなった音楽について語っていたはずなのに、実質3回目にして早くも暴走。 #0・自己紹介回の続きのような形で、メンバーの音楽との出会いを振り返ってみました。 やはり「両親の影響」は大きく、5人それぞれの色々な家庭環境がなんとなく浮かび上がる形に。 その中でも、らなの宇多田ヒカル楽曲とのエピソードは最たるもの? そして、幼い頃の話から必然的に子供向け番組の話へ。 そうなると、「おんたま」としては(特に3人が)反応せざるを得ないNHK。 あの番組だ、この番組だ、と言っているうちに、ヒートアップ。 #0で「暴走しないように」と目標を立てていたソキウス、早々に守れず。 終盤は「イントロクイズと出会ったことで、ルーツとなった音楽から好みは変化した?」という話題。 ルーツから直線的に繋がっていたり、逆にものすごい勢いで拡散したり、系譜を辿ったり。 これもイントロクイズの一つの楽しみ方かもしれません。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はやすおが、あの事務所所属のユニットの楽曲を紹介。 やすお曰く「全人類、必聴」です。 【今回のキーワード】 ルーツ/カーステレオ/子ども向けソング/両親の影響/ドンキーコンガ/宇多田ヒカル/サザンオールスターズ/ラジオ番組/ポケットビスケッツ/NHK/スフィア2021-05-0529 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#2 イントロクイズって楽しいの?(今回のメンバー:キョン、らな、やすお、ナル、ソキウス) 「イントロクイズの楽しさとは何か」という、#2にして早くもハードなテーマに挑戦してみたら、意外と色々な楽しみ方が出てきました。 イントロクイズを継続的に趣味で行っている方たちと、切っても切れない関係にあるのが「クイズサークル」。 この5人もクイズサークルでの経験がきっかけになってます。 ただそれだと、「クイズサークルに関わっていないと、イントロクイズには触れられないのか?」という問題が出てきて… その問題への一つの答えとして、各々の「イントロクイズをやっていて楽しい瞬間」を出しあいました。 クイズである以上、「正解を出すこと」が一番の楽しさなのか? 「いや、意外とそうでもない?」から始まる色々な楽しみ方。 皆さんにとって、イントロクイズをやっていて楽しい瞬間は何ですか? または今回出た楽しみ方を聞いて、「イントロクイズって楽しそう」と思えたでしょうか? 感想などは、#Spiriton_Music でお待ちしています。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はナルが、最近単行本も完結したあの作品の主題歌を紹介。 推しのねじ込みがスゴい。 【今回のキーワード】 クイズサークル(クイズ研究会)/同志の発見/他人の好み/「1キョン」/早押し狂/出題者目線/劇団ひととせ2021-05-0130 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#1 【『99人の壁』出演裏話】MOSAIC.WAV・柏森進さんに推して押されました。本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3xkSftg (今回のメンバー:キョン、らな、やすお、ナル、ソキウス) 《この回を収録するにあたり、事前に柏森さんからお名前を出すことの了解を頂いております。 この場を借りて改めて御礼申し上げます。》 キョンが『99人の壁』アニソンSPの「レジェンドアニソン」でセンターまで行ったので、詰問(?)してみました。 出場が決定するまでの話や、本番時の戦略、そして柏森さんとのエピソードまで色々聞いています。 「アニソンイントロ大会王者」として圧巻のイントロ早押し。ガチガチにJAM Project装備をしたら、リアルタイムで本人たちにTwitterで拾われる。楽曲制作者本人に直接気持ちを伝える。 などの、1ファンとしてただただ羨ましい経験をたくさんしたキョンにひたすら羨望のまなざしを送ったり。 最後に『99人の壁』から派生して、「アニソンの読み上げクイズ」について考えていることを全員に聞いてみたら、それぞれ想いがあるようで… ジャンルのおかげ?TVのおかげ?など、「競技クイズ」回にも関係ありそうな話に。 色々と繋げていけたらいいですね。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。 今回はソキウスが直近で感動した曲の話をしたため、担当初回にしては攻めた選曲に。 ぜひ、MVと合わせて聴いていただきたい一曲です。 【今回のキーワード】 『99人の壁』/アニメソング/レジェンドアニソン/JAM Project/MOSAIC.WAV/読み上げクイズ/ハイスイノナサ 感想などはぜひ #Spiriton_Music で!2021-04-2832 minイントロクイズのSpiriton MusicイントロクイズのSpiriton Music#0 「おんたま」メンバー5人で自己紹介本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3tPqR4H (今回のメンバー:キョン、らな、やすお、ナル、ソキウス) 主宰とのインタビュー形式で、メンバーの自己紹介をしてみました。「おんたま」とはそもそも何をしている集団なのかも語ってます。 初回収録なこともあって全員が探り探り。その辺りもお楽しみください。 この番組の特徴として、本編の様々なところで別の回への繋がりや予告をどんどんと挟みます。初回である今回も、今後に繋がる様々なキーワードが登場。どこかで回収されるはず。 様々なテーマを通して、(私たちメンバーが感じている)「イントロクイズ」や、はたまた「クイズ」の世界がどのようなものなのかを、これから初めてみたい方にもお伝えできるよう取り組んでいきます。 感想などは #Spiriton_Music でつぶいていただけると幸いです。 【本日の一曲】 毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらうコーナーが「本日の一曲」です。 初回は主宰のキョンが自身を代表する(?)曲について語りました。 【今回のキーワード】 新世代向けイントロクイズサークル/アニメソング/jubeat/JAM Project/80年代J-POP/橋本みゆき/Sphere/TVっ子/声優アーティスト/シティポップ/クイズドレミファドン!/B’z/イヤホンズ/「キラキラ」/水樹奈々/Official髭男dism YouTubeチャンネル(https://bit.ly/3mZ73ZV)やTwitter(https://twitter.com/intro_ontama)のアクセスもお待ちしています。2021-04-2441 min