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Kanako Izawa

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ヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYOGA SUTRA OF PATANJALI ~Invocation to Chapter 1ヨーガスートラを学んでくださっているみなさまへの感謝を込めて、きょうたったいまのそのままの声で、インヴォケーションから第1章の途中までを詠んでいます。ご参考になれば幸いです。 2025年はヨーガスートラの第2章を一説ずつ言葉からひもとく講座がスタートします。チャンティングするだけでも、知識を求めるだけでもない、深い洞察への扉を開きましょう。 Chant soon♪2024-12-2907 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of Yogaシャンティ・マントラ SHANTI MANTRA | SAM NO MITRA♦️ONLINE WORKSHOP 12/15♦️ https://chantingcircle122024.peatix.com/ --------------------------------- 表題のシャンティ・マントラが登場するタイッティリヤ・ウパニシャッドは、紀元前6世紀の文献とされ、「パンチャ・コーシャ」の概念を定義しています。WSでは、定義ではなくハートの部分をシェアしたいと考えています。ウパニシャッドの美しい世界観に触れてください。 Oṃ śaṃ no mitraḥ śaṃ varuṇaḥ |śaṃ no bhavatv aryamā |śaṃ na indro bṛhaspatiḥ |śaṃ no viṣṇur urukramaḥ |namo brahmaṇe |namaste vāyo | tvam eva pratyakṣaṃ bhrahmāsi |tvām eva pratyakṣam brahma vadiṣyāmi |ṝtaṃ vadiṣyāmi |satyaṃ vadiṣyāmi |tan mām avatu |tad vaktāram avatu |avatu mām |avatu vaktāram |Oṃ śāntiḥ śāntiḥ śāntiḥ || (音声では、2番も詠んでいます♪) Enjoy chanting!2024-12-0703 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaFROM INDIA | A PRACTICE SESSION | YOGA SUTRA OF PATANJALI CHAPTER 1インドである日、突然始まったパタンジャリのヨーガスートラのチャンティングクラス。期間限定で音声をシェアします。チャンティングを練習されている方は、ご参考にどうぞ。 ・yoggy air PRESNTS ゆるトーク ~みつけよう、あなたにぴったりのアーユルヴェーダ~ Podcastを聞いてくださっているというアーユルヴェーダ講師のAyaさんとのゆるトーク、公開中です。詳しくは ↓ https://air.studio-yoggy.com/ondemand/28452024-10-1724 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of Yogaガネーシャの祈り Vedic Chanting | Gananam Tvaリグヴェーダよりガネーシャの祈り チャンティングをガイドするなかで、ふと、そのひとの本当の声が聞こえてくる瞬間があります。その瞬間、私たちはもれなく誰もが、誰かを癒してあげられる存在なのだと気づきます。 ======== 📗 Sep-Nov. 2024 Yoga Sutra Study and Chanting ヨガの言葉に親しみ サンスクリットの響きを体現する パタンジャリのヨーガスートラ 📍 Private Session Booking https://www.yoyin.online/book-online2024-09-0702 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaVedic Mantra | Gāyatrī MantraGāyatrī Mantra oṃ bhūr bhuvaḥ suvaḥ | tat savitur vareṇyaṃ bhargo devasya dhīmaḥ | dhiyo yo naḥ pracodayāt || oṃ śāntiḥ śāntiḥ śāntiḥ || 音の響きが生命の流れを作りだすように、マントラは言葉では捉えられない壮大な宇宙観を宿しています。 ★6/30 SUN 120min. WORKSHOP → https://x.gd/ef7n4 (ONLINE受講はONLINE/対面で面識がある方のみ対応可) ॐ शान्तिः शान्तिः शान्तिः 2024-06-1302 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of Yogaシャンティ・マントラ SHANTI MANTRA | PūrṇamadaḥPūrṇamadaḥから始まる、平和を願うマントラ。 2つの音階をご紹介しましす。どちらが呼吸が続きやすいかなど、感じながら聴いてみてください♪ Oṃ Pūrṇamadaḥ pūrṇamidaṃ  pūrṇāt pūrṇamudacyate | Pūrṇasya pūrṇamādāya pūrṇamevāvaśiṣyate | Oṃ śāntiḥ śāntiḥ śāntiḥ || 2024-05-2502 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaSHANTI MANTRA | SAHANA VAVATU このマントラには、場のAmbience(空気感)を瞬時につくる力強さがあります。勇敢に学びに取り組む姿勢こそ、Self-study スヴァディヤーヤの第一歩なのだと教えてくれます。 シリーズWS【はじめてのチャンティング】で取り上げるシャンティ・マントラをゆっくり暗唱します。ヴェーディックマントラの音階を採用しました。2024-05-0501 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaVEDIC MANTRA | LAGHU NYASA AGNIR MEAgnir me からはじまるマントラは、健やかな心身への感謝と、治癒を必要とするひとへの祈りを込めて。 3月のチャンティング・サークルでご紹介したヴェーディック・マントラを録音しました。 季節ごとに自由なテーマでお届けするチャンティング・サークル。次回は、6月から7月頃に開催を予定しています◎ 2024-05-0305 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of Yogaパタンジャリへの祈り INVOCATION TO PATANJALIInvocation to Sage Patanjali パタンジャリへの祈り yogena cittasya padena vācāṁ |  malaṁ śarīrasya ca vaidyakena || yo’pākarottaṁ pravaraṁ munīnāṁ | patañjaliṁ prāñjalir ānato’smi ||  ābāhu puruṣākāraṁ śaṅkhacakrāsi dhāriṇam |  sahasraśirasaṁ śvetaṁ praṇamāmi patañjalim ||  ============== 5/12- IN-PERSON COURSE at Yoga Studio TAMISA|Yoga Sutras of Patanjali Chapter 1 声に出して詠むヨーガスートラ 詳細⇨ ⁠https://qr.paps.jp/PHYMu⁠ シャンティ・マントラを身につける 5回シリーズ はじめてのチャンティング講座 詳細⇨ https://qr.paps.jp/XbsSn ============== 2024-04-2001 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaSHANTI MANTRA | ASATO MAoṁ asato mā sadgamaya |tamaso mā jyotirgamaya |mr̥tyormā amr̥taṁ gamaya |oṁ śāntiḥ śāntiḥ śāntiḥ || ============== 2024-04-1801 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.51 | nirbījaḥ samādhi 種を持たないサマーディSeason's final episode⭐︎ 1.51. Tasyāpi nirodhe sarvanirodhānnirbījaḥ samādhiḥ. Tasya それ api 〜さえも nirodhe 収まることで sarva すべて(の揺らぎ)が nirodhān (nirodhāt) 収まり、制限された(とき) nirbījaḥ 種のない samādhiḥ サマーディ Sutraとは、経典に見られる文章スタイルで、その短さゆえ、言葉のひとつひとつが存在感を放ちます。また、sutraとは「糸」を指す言葉。 歴史的に、製本にも数珠づくりにも、糸が使われてきました。Yoga Sutraで、言葉と言葉、スートラとスートラをつなぎ、そこに「息」を吹き込むのは、実践者の「気づき」です。 約3年間に渡り、Yoga Sutra of Patanjali 第1章をご紹介しました。世界観を少しでも身近に感じていただけたとしたら嬉しく思います。Until we hear each other again! 2024 events & courses 📍4.17 ONLINE Chanting Class 🔰4.21 ONLINE/In-Person at Yoga Studio TAMISA Prayer to Patanjali パタンジャリへの祈り 🔰4.25 start ONLINE COURSE | Chanting 101 -Shanti Mantras シャンティ・マントラを身につける 📍5.5  ONLINE Chanting Class 📍5.15 ONLINE Chanting Class 🔰5.12 start IN-PERSON COURSE at Yoga Studio TAMISA|Yoga Sutras of Patanjali Chapter 1 声に出して詠むヨーガスートラ 詳細・お申込み⇨ ⁠https://qr.paps.jp/PHYMu⁠ その他の詳細・お申込みはカレンダーより⇨⁠https://www.calmiia.com/event⁠ ======================2024-04-0904 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.50 | saṃskāra 中和するサンスカーラパタンジャリのヨーガスートラの第1章も残すところ2節。きょうご紹介する50節は、47,48,49節のまとめの一説であり、ビージャ(種)を伴うサマーティがもっとも深まった状態を「サンスカーラ」という言葉を使って定義します。 50. Tajjaḥ saṃskāro'nyasaṃskārapratibandhī.   Tajjaḥ(Tad-jaḥ)そこから生じた saṃskāraḥ (自覚ある)サンスカーラは anya (新たな)他の saṃskāra サンスカーラ(潜在意識の印象)が生じるのを pratibandhī 妨げる ============= 2024 events & courses 📍4.7 ONLINE Chanting Class 📍4.17 ONLINE Chanting Class 🔰4.21 ONLINE/In-Person at Yoga Studio TAMISA Prayer to Patanjali パタンジャリへの祈り 🔰4.25 start ONLINE COURSE | Chanting 101 -Shanti Mantras シャンティマントラを身につける 📍5.5  ONLINE Chanting Class 📍5.15 ONLINE Chanting Class 🔰5.12 start IN-PERSON COURSE at Yoga Studio TAMISA|Yoga Sutras of Patanjali Chapter 1 声に出して詠むヨーガスートラ 詳細・お申込み⇨ https://qr.paps.jp/PHYMu その他の詳細・お申込みはカレンダーより⇨https://www.calmiia.com/event ======================2024-04-0204 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.49 | viśeṣa 識別するこころネーティ・ネーティという言葉をご存じでしょうか。本当の自分に近づこうとするとき、ネーティ わたしはこれでもない、ネーティ あれでもない、と吟味し、もしかしたら、わたしが考えるわたしも、本当のわたしではないのかもしれないと気づく。そこから瞑想がはじまります。 きょうご紹介するスートラは識別の過程についてヒントをくれる一説です。 1. 49. Śrutānumānaprajñābhyāmanyaviṣayā viśeṣārthatvāt. Śruta 聞いたこと 伝統、経典から学べる知識(五感や経験から知り得ない宇宙感など) anumāna 推測(経験知) prajñābhyām (これらの)ふたつの理解(とは) anya (性質が)異なり viṣayā viśeṣa (明確な)識別、真理(という) arthatvāt 目的、成果を兼ね備えている2024-03-2504 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.48 | prajñā 深い洞察があるところYoga Sutra of Patanjali 1.48 | prajñā 深い洞察があるところ 前回のエピソードには、プラサーダという言葉が出てきました。Pra 前に、純粋に、 sad 静かに座る、祭壇に祈りを捧げる人、教室の一番前で学ぶ人の姿が浮かんくるようです。 ヨーガの言葉には、このように背筋をすくっと伸ばしたくなるような、純粋な響きがあります。 内側の純粋なものと共鳴したとき、ヨーガの言葉というのが経典や奥義書のなか、信仰の場だけに存在するものではなく、日々の暮らしに根づく知性なのだと気づかされます。 1. 48. ṛtaṃ-bharā tatra prajñā 続きは音声でどうぞ。2024-03-1904 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.47 | Prasādaḥ 静けさに座すYoga Sutra of Patanjali 1.47 「種のあるサマーディ」に続く、心の景色を描く美しいスートラ。ぜひ声に出して詠んでみてください。 1.47. Nirvicāravaiśāradye'dhyātmaprasādaḥ. nirvicāra (捉えがたいエネルギーとの)融合 vaiśāradye (秋の空のように、意識が)澄みきった adhyātma 本来の自分(アートマン)に対する理解 prasādaḥ  輝き、純性、静けさ 参照節:1.33 =============  2024.May-June ヨーガスートラチャンティング講座  詳細・お申込みは、ヨガスタジオTAMISAさんのページから  ▪️https://qr.paps.jp/PHYMu2024-03-0804 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.46 | sabīja 内なる世界の広がりと種を宿すこころYoga Sutras of Patanjali 1. 46 tā eva sabījaḥ samādhiḥ tā  ここまでが eva 等しく sa  とともに bījaḥ 種 samādhiḥ サマーディ 概念 vitarka に意識を留める「sa」vitarka、概念を手放した集中状態「nir」vitarka、より流動的な捉え所のないエネルギーを拠り所にする「sa」vicara、拠り所を手放したエネルギーとの融合「nir」vicara。このように細分化されると、達成すべき段階のように聞こえます。でも、これらは瞑想者が体験する変容のプロセスで、意識の領域に変化が現れることを教えてくれます。 参照:18節  2024.May-June ヨーガスートラチャンティング講座  詳細・お申込みは、ヨガスタジオTAMISAさんのページから  ▪️https://qr.paps.jp/PHYMu2024-02-2705 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.45 | aliṅga グナが休まるところ瞑想は、ひとから教わることができない。そんな言葉を聞いたことがありますか。 45節では、言葉や知識、印象などでは捉えることができない繊細なエネルギーへの瞑想について紹介されます。 Sūkṣmaviṣayatvaṃ cāliṅgaparyavasānam. sūkṣma 微細な viṣayatvaṃ 条件付けされた状態 ca そして aliṅga  未顕現の、特定不可能な(状態) paryavasānam.(全方向から)終焉させる。ーへと至らせる 参照:16節、17節、18節 2024.May-June ヨーガスートラチャンティング講座 詳細・お申込みは、ヨガスタジオTAMISAさんのページから ▪️https://qr.paps.jp/PHYMu2024-02-2404 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.44 | Vicāra 微細なエネルギーの領域に踏み入れる1.44 Etayaiva savicārā nirvicārā ca sūkṣmaviṣayā vyākhyātā. Etayaiva そのように(同様に) savicārā  洞察を伴う nirvicārā   洞察を超越した ca  そして sūkṣma viṣayā  繊細なる体験として vyākhyātā (ここから)詳細に説明される 参照:11節、17節、42節、43節 2024-02-0804 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of Yogaシャンティ・マントラ Shanti Mantra | Apyayantu Mamanganiよく唱えるマントラについてご質問をいただきました。 oṁ āpyāyantu mamāṅgāni から始まるシャンティ・マントラをご紹介します。 Spiritual-beingであると同時に、肉体を持ってこの人生を歩む「わたし」が日々大切にしたいこととは? 言葉、五感を正しく用いて、活力ある身体、清らかな精神を保つことを宣言するマントラで、私自身、心身のSelf-careの意味を込めて日常的に唱えています。 Oṃ āpyāyantu mamāṅgāni vākprāṇaścakṣuḥ śrotramatho balamindriyāni ca sarvāṇi | sarvaṃ brahmaupaniṣadaṃ mā haṃ brahma nirākuryāṃ mā mā brahmanirākarodanirākaraṇamastvanirākaraṇaṃ me’stu | tadātmani nirate ya upaniṣatsu dharmāste mayi santu te mayi santu | Oṃ śāntiḥ śāntiḥ śāntiḥ ॥ (Kenopniṣad / Chandogya Upaniṣadなど) ★受付中のクラス・講座はこちら → https://onl.sc/Xa8pqTv 開催月を選んでご確認ください。 ॐ शान्तिः शान्तिः शान्तिः 2023-12-1301 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaDurga Suktam ドゥルガー・スークタムMy first humble attempt to record "Durga Suktam" which appears in the Mahanarayana Upanishad. ドゥルガーに捧げる祈りは、わたしに内在するアグニを呼び覚まします。「火」が消化し、浄化し、昇華させ、人生でほんとうに大切なものを炙りだすように、それ以外のものを焼き尽くしてしまうように。明瞭さと勇敢さがもたらされますように📿 力づよいヴェーダの讃美歌です。伝統的な音階になるべく忠実にチャンティングしました 🪷 ★受付中のクラス・講座はこちらから → https://onl.sc/Xa8pqTv 開催月を選んでご確認ください。 2023-12-1103 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.43 | nirvitarkā samāpatti|意識の手綱を手放したところに43. Smṛtipariśuddhau svarūpaśūnyevārthamātranirbhāsā nirvitarkā. Smṛti 記憶(1.6 参照) pariśuddhau 完全に浄化された  svarūpa (1.3 参照)元の姿、形 śūnya 空虚 iva になったように  artha  目的(集中の対象) mātra 〜だけが nirbhāsā 輝き  nirvitarkā nir (〜を超越した) vitarka (意味付け・解釈、分析のある) ★受付中のクラス・講座はこちらから → https://onl.sc/Xa8pqTv 開催月を選んでご確認ください。 #サンスクリット #マントラチャンティング2023-11-2904 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaChanting 101 | Shanti Mantra 1 | Asatoma SadgamayaA casual recording of 3min. of Asatoma for your chanting practice. Let's practice together! ようこそ、シリーズWS【はじめてのチャンティング】へ。 WSで取り上げるマントラを聞き取りやすいスピードで繰り返しています。 ★受付中のクラス・講座はこちらから → https://onl.sc/Xa8pqTv 開催月を選んでご確認ください。2023-11-0102 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaChanting 101 | Gāyatrī Mantraoṃ bhūr bhuvaḥ suvaḥ | tat savitur vareṇyaṃ bhargo devasya dhīmaḥ | dhiyo yo naḥ pracodayāt || oṃ śāntiḥ śāntiḥ śāntiḥ || シリーズWS【はじめてのチャンティング】で取り上げるマントラを聞き取りやすいスピードで繰り返します。 *このマントラは、ヴェーディックチャンティングの音階で暗誦します。 ★受付中のクラス・講座はこちらから → https://onl.sc/Xa8pqTv 開催月を選んでご確認ください。 #サンスクリット #マントラチャンティング 2023-08-2301 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.42 | savitarkā samāpatti|心を静め、対象と対峙する瞑想1. 42. Tatra śabdārthajñānavikalpaiḥ saṅkīrṇā savitarkā samāpattiḥ. Tatra そのなかで ① śabda 音、言葉 ② artha 意味 ③ jñāna 知識 vikalpa ヴィカルパ 想像、概念 saṅkīrṇā (①、②、③が)入り混じった、融合した savitarkā  分別のある  samāpattiḥ. サマーパッティ 瞑想の対象と一体化する没入状態のなかで、(瞑想対象についての)言葉、意味、知識を通してその本質を思慮する瞑想、それがサヴィタルカ・サマーディであると定義する一説です。 ★受付中のクラス・講座はこちらから → https://onl.sc/Xa8pqTv 開催月を選んでご確認ください。 #サンスクリット #マントラチャンティング2023-08-1404 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaChanting 101 | Shanti Mantra 3 | Pūrṇamadaḥ𓈒 𓏸 𓐍  𓂃 𓈒𓏸 𓂃◌𓈒𓐍  チャンティング練習用 音源 pūrṇamadaḥ pūrṇamidam pūrṇāt pūrṇamudacyate | pūrṇasya pūrṇamādāya pūrṇamevāvaśiṣyate | oṃ śāntiḥ śāntiḥ śāntiḥ || シリーズWS【はじめてのチャンティング】で取り上げるマントラを聞き取りやすいスピードで繰り返します。 *このマントラは、ヴェーディックマントラの音階で暗誦します。 ★受付中のクラス・講座はこちらから → https://onl.sc/Xa8pqTv 開催月を選んでご確認ください。 #サンスクリット #マントラチャンティング2023-07-0602 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.41 | Samāpatti|瞑想の対象と一体化するサマーディ1.41. Kṣīṇavṛtterabhijātasyeva maṇergrahītṛgrahaṇagrāhyeṣu tatsthatadañjanatā samāpattiḥ. 𓈒 𓏸 𓐍  𓂃 𓈒𓏸 𓂃◌𓈒𓐍  kṣīṇa  弱まった vṛtter (vṛtteḥ) ヴリッティ、揺らぎ abhijātasya 不純物が取り除かれた、混じりけのない iva   〜のように maṇer (maṇeḥ) 宝珠、宝石の 𓈒 𓏸 𓐍  𓂃 𓈒𓏸 𓂃◌𓈒𓐍  ① grahītṛ つかむ人、体験者(主体) ② grahaṇa つかむこと、体験(客体)とその過程 ③ grāhyeṣu つかまれたもの 体験される対象 𓈒 𓏸 𓐍  𓂃 𓈒𓏸 𓂃◌𓈒𓐍  tat-stha そのままを留め tad (tat)-añjanatā どんな対象物の色をも映し出す samāpattiḥ 同時に起こる一体化。瞑想の対象と一体化するサマーディ  𓈒 𓏸 𓐍  𓂃 𓈒𓏸 𓂃◌𓈒𓐍  (実践の継続により)ヴリッティの力が弱まる、澄んだ水晶が近くにあるものの色を帯びるように、瞑想者は瞑想の対象物に没入する。そのときチッタには、瞑想の対象物のみが映し出される。 grahītṛ「瞑想するわたし」とgrāhyeṣu「瞑想される対象」とgrahaṇa「瞑想するという行為、過程」の境界線が曖昧になり、So’ham(わたしはそれなり)を体現し、それ以外のものは消えてなくなる。 このようにして起こる瞑想の対象と一体化するサマーディを、このスートラではsamapattiという言葉で表現します。 #パタンジャリのヨーガスートラ2023-06-3005 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.40 | Mastery of Citta|ずっと「わたし」だったものといっときも「わたし」ではなかったもの。覚えていますか。ヨーガスートラ、第1章のテーマはサマーディ。 意識の鏡に映し出される「私」に、私は何を見ているのか。なぜ、静寂がかけがえのないものなのか。静寂にとどまるために、私は何を手放し、何を育んでいきたいのか。第1章の32節から39節では、多様な実践方法が提示されましたが、きょうご紹介する40節では、私たちの意識の領域「チッタ」の可能性と「ヴァイラーギャ」についていわれます。 1.40. Paramāṇuparamamahattvānto'sya vaśīkāraḥ. Paramāṇu : 物理的最小単位の原子/微細、精妙なもの(から) parama mahattvānto (mahattvāntaḥ) : Parama + mahattva, antahah 無限大の宇宙、偉大なるもの(に至るまで) asya : of this (his) 瞑想者の意識はvaśīkāraḥ : mastery 把握することができる→1.15参照(ディヤーナによって)チッタは、微細なものから宇宙に至るまで、自在に縮小、拡張し、それらを識別できるようになる。 ヴァイラーギャとは「いつも私だったもの、本来の私、と、いっときも私のものではなかったもの」を識別できること。続きは音声でどうぞ。 𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠 ★受付中のクラス・講座はこちらから → https://onl.sc/Xa8pqTv 開催月を選んでご確認くだい。 #patanjali #ヨガスートラ #チャンティング2023-06-1304 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaChanting 101 | Sahana VavatuVedic Mantra Chanting. Sahava Vavatu. Let's practice together! シリーズWS【はじめてのチャンティング】で取り上げるマントラを聞き取りやすいスピードで繰り返します。*このマントラは、ヴェーディックマントラの音階で暗誦します。 ★受付中のクラス・講座はこちらから → https://onl.sc/Xa8pqTv 開催月を選んでご確認ください。2023-05-2901 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.39 | Tattva または「わたし」を魅了する対象を尊ぶなにを選んだとしても、内なる「わたし」が魅了されていることは、「わたし」について多くを教えてくれる。 ヨーガスートラの第1章39節を通して「わたし」にあったプラクティスについて考察します。 エピソード最後に、チッタプラサーダナンを定義するパタンジャリのヨーガスートラ 第1章33節から39節を続けて詠みます。 Yoga Sutra of Patanjali 1.39 Yathābhimatadhyānādvā. yathā : 〜に従って abhimata :  望ましい対象。内側を魅了している対象 dhyānād : 静慮(せいりょ)。意識をひとつの対象に留め、それとひとつになること→詳しくは2章にて vā : あるいは、また または、いかなる対象への静慮によって(も、心の静寂は育まれる)。 Yoga Sutra o Patanjali 1.33-39 1.33 Maitrīkaruṇāmuditopekṣāṇāṃ sukhaduḥkhapuṇyāpuṇyaviṣayāṇāṃ  bhāvanātaścittaprasādanam. 1.34 Pracchardanavidhāraṇābhyāṃ vā prāṇasya. 1.35 Viṣayavatī vā pravṛttirutpannā manasaḥ sthitinibandhinī. 1.36 Viśokā vā jyotiṣmatī. 1.37 Vītarāgaviṣayaṃ vā cittam. 1.38 Svapnanidrājānālambanaṃ vā. 1.39 Yathābhimatadhyānādvā. 続きは、エピソードでどうぞ。2023-03-0804 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.38 | Nidrā 夢と眠り。または、ヨガニドラーの入り口きょうのテーマは、夢と眠り、または、ヨーガニドラーの入り口。 みなさんは、瞑想をしようとして、寝てしまったという経験はありませんか?初心者にとってのハードルは、じっとすること。じっと座ろうとすると身体に熱がこもり、汗が滴り落ちてくる。ようやく、落ち着いたかと思うとうとうとしてしまう。瞑想を長らく続けてきた人でも、ちょっとした心の揺らぎに身体が反応したり、眠りに落ちてしまう日もあるでしょう。 睡眠を必要としていない場面で、眠気に襲われる時は、例えば、退屈しているとき。なんとなくもやもやしている時、考えたくないことがある時は、感情も思考も停止して、やりすごしてしまった方がラクだと、どこかで学習してきたのかもしれません。 でも、きょうご紹介するスートラでは、集中しづらい場面においても意識を研ぎ澄ませておく努力が奨励されます。 ====== Yoga Sutra of Patanjali 1.38 Svapnanidrāj ānālambanaṃ vā. svapna 夢と nidrā 眠り jāna 知性・知覚を -ālambanaṃ 拠り所とした(チッタ) vā. あるいは、または または、夢や深い眠りに瞑想するとき(チッタに静寂がもたらされる) ====== 前回のエピソードに登場したrāgaviṣayaṃは、好き嫌いに振り回されるチッタの状態。このような心の状態の日は誰にでもあるものです。その日、翌日、または忘れた頃に、瞑想していたり夢を見ていると、好き嫌いに振り回され、苦しむシーンが蘇ってくることがあります。夢の中で自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。 そんな時にも、体験の良し悪しを判断する代わりに、ālambanaṃその体験を拠り所に、できる限り集中を保とうとすること、その実践を続けてみること。これもまたチッタに静寂をもたらすのだと、といわれます。 パタンジャリの第1章6節にあるように、nidrāは5つのvṛttiのひとつ、チッタの働きのひとつとして捉えられます。第1章5節にあるように、vṛttiには苦悩の原因になるものと、ならないものがありました。vīta-rāgaviṣayaṃの態度で、俯瞰して、意識を保つことができたらなら、その体験は、苦悩の原因にならないばかりか、霊的な成長を促すものになる。 これこそが私たちがヨガニドラー、瞑想のプラクティスでしようとしているこだと気づかせてくれるスートラです。 続きは、エピソードで👂2023-02-1105 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaImportant Notice |大切なお知らせThank you for listening to the podcast, The Language of Yoga. Now you can support me by subscribing to the show on Spotify/Anchor.  Thank you and Hari Om. 番組のサブスクリプションサービスが始まりました。過去のエピソードが聴き放題になる他、チャンティング音源などリクエストに沿ってプレミアム公開します。どうぞよろしくお願いいたします。 月額サブスクリプションのご案内 ⇨ anchor.fm/yogakoto/subscribe 2023-01-1700 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.37 | Vītarāga または、執着を超越したとき前回のエピソードには、Jyotismatii という言葉が出てきました。魂の内なる輝きを知覚し、同調するとき、心には、悲しみも憂いもなく、白い光に包まれた、至福の静けさがある。 アハンカーラを純粋に保つためには、私が見ている私の姿、アイデンティ、パーソナリティ、セルフイメージなどと呼ばれているものから「離れる」ことが求められます。きょうご紹介するスートラは、その具体的なヒントを示してくれる一節。パタンジャリのヨーガスートラ、1.37を音読するところから始めましょう。 1. 37. Vītarāgaviṣayaṃ vā cittam. または、感覚対象への愛着を超越したとき(チッタに静寂がもたらされる) Vīta -から離れた・解放された状態 rāga  執着 ・愛着 viṣayaṃ 対象となるもの vā  あるいは、また cittam チッタが 続きは、音声でお楽しみください☺︎2023-01-1605 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.36 | jyotiṣmatī または、純粋なひかりで満たされたときパタンジャリのヨーガスートラ 1.36. Viśokā vā jyotiṣmatī. viśokā : 悲しみ、後悔、絶望に苛まれていないこと。vi なになにから離れた、śokā 憂い、悲しみ。 vā  あるいは jyotiṣmatī : 輝き、溢れ出す光、魂の輝き jyoti光 あるいは、悲しみから離れた、心の輝きによって(チッタに静寂がもたらされる) ====== このスートラの美しさは、jyotiṣmatī心の輝きは「私」に備わっている魂の純粋さだと示唆されるところではないでしょうか。移り変わる心の動き、煩悩を生むヴリッティと同調する代わりに、魂の無垢な美しさに触れた時、純粋な白い光が心を満たす。それもまたチッタプラサーダナン、心に静寂をもたらすというもの。 ヨーガスートラの2章では、プラーナーヤーマ、呼吸に代表されるプラーナの拡張によっても、心を覆うヴェールが剥がされ、光が溢れると言われます。 繰り返しになりますが、ヨーガスートラで定義されるチッタ(マインド)の領域は、「マナス」(思考器官)、「ブッディ」(識別知)、「アハンカーラ」(自我意識)の3部構成。アハンカーラとは、 「私」が「私」として同一視している「私」のこと。Aham “I am” をKara “making”つくるもの。私の心が捉えている私の姿で、私のパーソナリティ、アイデンティティを指します。 ヨーガが教えてくれるのは「私」は私の姿を見誤ってしまうことがある、ということですが、「私」は常に私の姿を見誤ってしまうとは限りません。このスートラで、私が同一視するのは、心を満たす白い光。私が私を信頼できるこの時、アハンカーラがサットヴァの状態にあることができます。 ヨーガで私たちがしようとしていること、それは、「私」を学ぶこと。スヴァディヤーヤです。スヴァ自己を、ディヤーヤを学ぶこと。“Who am I”を 学ぶことです。jyotiṣmatī心の輝きは、「私」が完全に「私の魂」と共に在るという体験がもたらす穏やかな状態。 次回のエピソードでは、viśokā 悲しみから離れること、について第1章37節を通して、もう少し具体的に見ていきましょう。2022-12-2805 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.35 | Pravṛttih または、微細な知覚を高める1.35 Viṣayavatī vā pravṛttirutpannā manasaḥ sthitinibandhinī ヨーガスートラでは、チッタの領域は3つの要素がなり、それらは、「マナス」(思考器官)、「ブッディ」(識別知)、「アハンカーラ」(自我意識)であると定義されますが、ここで初めて「マナス」という言葉が登場します。2022-11-2105 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.34 | vā または、呼吸を磨くYoga Sutra of Patanjali 1.34  Pracchardanavidhāraṇābhyāṃ vā prāṇasya. 「チッタ」が私の心の状態を映し出す鏡であったところから、少しずつ意識を広げてみると、チッタが自然界と地続きだったという気付きが起こります。日々の思考、行動、世界との関わり合いを通して、私たちは自分を表現しつづけているもの。その表現を洗練させることで「チッタ」という土地を耕し、広げていくことができる。日々の思考、行動、世界との関わり合いが「私」の自己表現であるなら、呼吸もまた「私」のもうひとつの表現として存在している。その呼吸を眺め、調整し、洗練させることもまた、自然なこと、必要なこととして感じられるかもしれません。2022-11-1005 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.33 | Cittaprasādana 耕されたこころYoga Sutra of Patanjali 1.33 |  Cittaprasādana 耕されたこころ ーーーーーーーー スートラ Maitrīkaruṇāmuditopekṣāṇāṃ sukhaduḥkhapuṇyāpuṇyaviṣayāṇāṃ bhāvanātaścittaprasādanam. ーーーーーーーー 言葉 maitrī  やさしさ karuṇā コンパッション mudita ジョイupekṣāṇāṃ  ニュートラリティ sukha 楽しみ duḥkha 苦しみpuṇya 徳 apuṇya 不徳 viṣayāṇāṃ  対象  visaya  1.11参照 bhāvanātaḥ 養うこと、研ぎ澄ませること cittaprasādanam 穏やかな心、清らかな心、明晰な思考:深い集中、瞑想ができる澄んだ心の状態 ーーーーーーーー 発音のヒント スカドゥッカ  苦楽 人の持つ感情の両極端。 発音「スッカ」は間違い。正しくは「スカ」 「ドゥフカ」は間違い。正しくは「ドゥッカ」です ーーーーーーーー 穏やかな心、つまり瞑想にふさわしいマインドは、どのよう養うことができるのか、これがこのスートラのテーマです。続きは音声でどうぞ。2022-10-0705 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.32 | eka-tattva 専念するこころパタンジャリのヨーガスートラ第1章の30節と33節は、とても有名なスートラです。 30節で定義されるアンタラーヤー(妨げ)は、ちょっとしたきっかけから雪だるま式にはまっていくような悪循環、内的な負のサイクルでしたが、マイトリーカルナーで始まる33節では、内なる知性を生かしながら、どのように外の世界と関わっていけるのかが具体的に指南されます。その前に今一度、修練のあり方について言われるのがこの32節です。 32. Tatpratiṣedhārthamekatattvābhyāsaḥ. Tat  これらの妨げ(アンタラーヤー) pratiṣedha 回避する artham 目的を持って eka ひとつの tattva 真実 abhyāsaḥ  修練、瞑想対象 6つの単語からなるスートラです。発音については、エピソードでご確認ください。 ひとつの真実を修練することで、それらを回避できます、つまり心の妨げとなるアンタラーヤーとその症状は、ひとつの真実に至るために修練することで回避できる。その修練とは繰り返し「オーム」を唱えることかもしれませんし、それぞれのやり方でイーシュヴァラ・プラニターナを実践することかもしれません。 どのようなやり方であったとしても、心をひとところに定め専念することで、自分自身に対する疑心暗鬼は消え去っていく。そして、次のスートラが提案するように、外の世界を健全に捉えることを可能にしていきます。2022-08-1004 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.31 | śvāsapraśvāsā 心の葛藤と呼吸の乱れパタンジャリのヨーガスートラが今から2000年以上前に編纂されたヨーガの経典であることは、既にお伝えした通りですが、第1章の31節はその中でも「呼吸」について触れられる最初のスートラ。 呼吸について述べられるスートラではありませんが、呼吸の出入り、svasa, prasvasaが 生命を維持する流れ「プラーナ」と密接に関係し、心身に直接的な影響を与える、そんなヨーガの精神世界を浮き彫りにする一節です。 31. Duḥkhadaurmanasyāṅgamejayatvaśvāsapraśvāsā vikṣepasahabhuvaḥ. duḥkha : ドゥッカ 苦しみ、悩み、悲しみ daurmanasya : ダウルマナスィャ  失望感、落ち込み aṅgamejayatva : アンガメージャヤットヴァ  落ち着きのない身体 śvāsa シュヴァーサ 吸息  praśvāsā (praśvāsāḥ) プラシュヴァーサー吐息  呼吸の乱れ vikṣepa : ヴィクシェーパー 妨げ sahabhuvaḥ : サハブヴァハ (チッタヴィクシェパー)のよくある症状として現れる2022-07-0804 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.30 | Cittavikṣepā 深い知性を遠ざける悪循環1.30. Vyādhistyānasaṃśayapramādālasyāviratibhrāntidarśanālabdhabhūmikatvānavasthitatvāni cittavikṣepāste'ntarāyāḥ. Vyādhi:ビャーディ 病 Styāna:スティヤーナ 活力のなさ・鈍化した状態 saṃśaya:サンシャヤ 疑い・躊躇 pramāda:プラマーダ 散漫な意識 ālasya:アーラッスィヤ 怠惰 avirati:アヴィラティ 不摂生 ・不健全とわかっていて辞められないようなこと。主に性欲や五感を満たすことへの執着 bhrāntidarśana:ブラーンティ・ダルシャナ 間違った物の見方、困惑した状態 alabdhabhūmikatva:アラブダブーミカットヴァ 自信が持てず 地に足が着かない anavasthitatvāni:アナヴァスティタットヴァーニ 不安定さ  abhyasaの実践が継続できない状態 cittavikṣepāḥ:チッタヴィクシェーパー(ハ)心を散漫にさせるもの te:テー それらが  antarāyāḥ:アンタラーヤー(ハ) 障害物 このスートラにリストされるアンタラーヤーは「ヨーガの道を妨げる9つの障害」などと呼ばれますが、生きていれば思い当たる節があることばかりではないでしょうか。 苦悩の原因から派生し、互いが作用しあい連鎖的に心身を蝕むような性質を持っています。一つ一つを「悪しきもの」と考える代わりに、例えば つくべきではなかった「嘘」のように、いつのまにか自分自身を束縛し 身動きをとれなくするような悪循環と想像すると捉えやすいかもしれません。2022-06-2705 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.29 | Pratyakcetanā ジャパ瞑想で意識を方向転換するジャパ瞑想は 全身で聴くプラクティス。 どんな瞑想も「耳を傾けよう、感じよう、体現しよう」という柔らかな心の態度を必要とします。それは「やろう、こなそう、達成しよう」という態度とは正反対のもの。 たとえば、自分を批判しながら繊細な音を唱えることはできません。心の中で誰かに文句を言いながら、丁寧に文字を書くこともできません。行っていることすべてに感情を結びつけたり 外側にある知識で処理しようとする限り、巡りゆくものを体現することはできないのです。 29. Tataḥ pratyakcetanādhigamo'pyantarāyābhāvaśca. Tataḥ : それによって Pratyak : 内向きの、逆方向の Cetanā : 意識、理解、知覚、智慧 adhigamo (adhigamaḥ) : 得ることができる api : また antarāya : 妨げ、介入 abhāvaś (abhāvaḥ) :  〜がなくなる ca : そして ジャパによって内なる知性が目覚め、智慧を遠ざけるものが消えていく そのような意味を持つスートラです。 Podcastでは 第1章23節から29節までを詠んでいます。2022-05-2805 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of Yoga平和の祈り Sham No Mitraマイクを使わず吹き込みました。練習中です。 oṃ śaṃ no mitraḥ śaṃ varuṇaḥ śaṃ no bhavatvaryamā śaṃ na indro bṛhaspatiḥ śaṃ no viṣṇururukramaḥ namo brahmaṇe namaste vāyo tvameva pratyakṣaṃ brahmāsi tvāmeva pratyakṣaṃ brahma vadiṣyāmi ṝtaṃ vadiṣyāmi satyaṃ vadiṣyāmi tanmāmavatu tadvaktāramavatu avatu mām avatu vaktāram oṃ śāntiḥ śāntiḥ śāntiḥ 2022-05-2600 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaTryambakam 恐怖心を手放すマントラ | Letting go of fear老いや死、離別、失敗への恐怖から心を守るマントラです。マイクを使わず直接吹き込みました。 oṃ tryambakaṃ yajāmahe sugandhiṃ puṣṭivardhanam। urvārukamiva bandhanān mṛtyormukṣīya māmṛtāt ॥2022-05-1500 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.28 | Mantra Japa “全身で聴く”プラクティス普段の生活で声を出すときは、その声を必要とする相手、またはその声を届けたい相手が別に存在します。ですが、マントラを唱えるとき、その響きを届けたい相手は他でもない自分自身です。 28. Tajjapastadarthabhāvanam. Taj (tat)-japas (japaḥ)-tad (tat)-artha-bhāvanam. 短いスートラの中に、Tatそれという言葉が2回出てきます。最初のそれは(oṃ)を指していて、オームを繰り返し唱えること。2つめのそれは(イーシュヴァラ)を指していて、それが意味することに瞑想すること。 イーシュヴァラ・プラニダーナーは、外側に叡智を求めるのではなく、自分自身の波動、響きを「聴く」ことによって実践されてきました。2022-05-1104 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of Yoga平和の祈り Sahana Vavatu | Pournamadahshanti mantra 平和の祈りから2つのマントラゆっくりとチャンティング。マイクを使用せず吹き込みました。 oṃ saha nāvavatu saha nau bhunaktu saha vīryaṃ karavāvahai tejasvi nāvadhītamastu mā vidviṣāvahai oṃ śāntiḥ śāntiḥ śāntiḥ oṃ pūrṇamadaḥ pūrṇamidam pūrṇāt pūrṇamudacyate pūrṇasya pūrṇamādāya pūrṇamevāvaśiṣyate oṃ śāntiḥ śāntiḥ śāntiḥ 2022-05-0300 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.27 | Ōṃ 聖なる音節と思慮深くあることパタンジャリのヨーガスートラ第1章の23節から29節までイーシュヴァラの定義が続きます。その後半、27節から29節まではマントラについて述べられます。 マントラというとガーヤトリーマントラのように詩節を伴う 長いものを想像するかもしれませんが、ヨーガスートラには 特定の神の名前や、特定の神を讃えるマントラは出てきません。唯一出てくるマントラは、詩節ではなくより単純な音節からなるオームという響き。まずスートラを音読してみましょう。 1.27. Tasya vācakaḥ Praṇavaḥ. tasya タッスィヤ  それは(イーシュヴァラは) vācakaḥ ヴァーチャカ(フ)  の名で表現される Praṇavaḥ. プラナヴァハ  原初の音・聖なる音節 オーム ====== それ(イーシュヴァラ)は、omの音で表現される。そんな意味を持つスートラです。 イーシュヴァラ・プラニダーナーは、聖なる音節オームに瞑想することだと解釈できますが、ここで注意したいのは、イーシュヴァラ=オームではなく、オームがイーシュヴァラの呼び名のひとつだということです。2022-04-1105 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.26 | guru 「つながり」を理解する26. Pūrveṣāmapi guruḥ kālenānavacchedāt.  pūrveṣām : プールヴェーシャーム    (叡智をつなげてきた)先人の・宇宙の原始のその前から  api: アピ    〜もまた  guruḥ : グル(フ)    gu 闇 ru 闇を裂く光(真実を明らかにする存在)  kālena : カーレーナ  時間という概念(によって)  anavacchedāt : アナヴァッチェーダーット    〜に制限されない  (イーシュヴァラとは)時空を超え巡り続け 先人たちをも導いてきた 真実を明らかにする存在です。  ===========  「グル」という言葉がでてきました。導師、先生という意味で親しんでいる人もいるかもしれません。Gu 闇 Ru 闇を裂く光、つまり闇を光で照らし、真実を明らかにする存在という意味の言葉です。 このスートラは、人の始まりのずっとその前から イーシュヴァラの存在があったという風にも、また、太古の昔から人はイーシュヴァラを「グル」としてプラクティスに励んできたのだという風にも解釈できます。そのプラクティスとは「イーシュヴァラ・プラニダーナー」であり、原始の始まりから現在に至るまでずっと継続して「行われたきた」のではなく「学ばれてきた」ことを示唆しています。 もう少し現実的な捉え方をすると、時空の概念を超越した大いなる存在とのつながりは、宇宙の原始からそこにあったものであるように、今この瞬間を生きる私たちの魂にも宿っていて、そして、内側の世界で自分とのつながりを大切にしているからこそ、今日という日を誰か 何かのためにがんばろうと励みになる。この循環が、24 節にあったカルマ、ヴィパーカ、アーシャライヒ がもたらす苦悩とは別のポジティブな現実を作り、またそれが世界の一部となって循環していく、そのように考えることもできます。 23節から29節まではイーシュヴァラとイーシュヴァラ・プラニダーナーの定義するスートラです。30節目からは、集中を妨げる心の態度について、また対人関係における苦しみを避ける方法などぐっと現実的な内容になっていきます。どうぞお楽しみに。  今回のエピソードはいかがだったでしょうか? 日常生活でヒントになりそうなことはあったでしょうか。 ぜひご感想をお聞かせください。ではまたお耳にかかれる日まで 健やかにお過ごしください。2022-04-0405 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaChanting Yoga Sutra of Patanjali | Chapter 4 カイヴァリヤパーダパタンジャリのヨガスートラ第4章カイヴァリヤパーダを通しでチャンティングします。2022-02-0504 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaChanting Yoga Sutra of Patanjali | Chapter 3 ヴィブーティパーダパタンジャリのヨガスートラ第3章ヴィブーティパーダを通しでチャンティングします。2022-02-0207 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaChanting Yoga Sutra of Patanjali | Chapter 2 サーダナパーダパタンジャリのヨガスートラ第2章サーダナパーダを通しでチャンティングします。2022-01-2807 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaChanting Yoga Sutra of Patanjali |Chapter 1 サマーディパーダ【2022.1.26更新】屋外での録音だったため再録音した音声へ更新しました。 パタンジャリのヨガスートラ 第1章サマーディパーダを通しでチャンティングします。2022-01-2606 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.25 | Īśvara 生命の根源とヨガの宇宙観パタンジャリのヨガスートラ第2章で、八支則の第2項目二ヤマのひとつとして挙げられるイーシュヴァラ・プラ二ダーナ。 他の二ヤマ同様、私たちが見ている現実や信念によってさまざまに解釈されます。第1章では、イーシュヴァラの定義を通して、ヨガにおける宇宙観を垣間見ることができます。 第1章で、深い瞑想へと至るもうひとつの方法として紹介されるイーシュヴァラ・プラ二ダーナ。前回ご紹介した1章24節では、Īśvaraは一切のKarmaと無縁の存在だということが明らかになりました。つまり、私たち人間はĪśvaraの質を養うことはできても、Īśvaraとはイコールではないという現実があります。きょうご紹介する25節では、この点がもう少し詳しく述べられます。まずスートラを音読するところから始めていきましょう。 25. Tatra niratiśayaṃ sarvajñabījam. tatra: in that これにおいて(イーシュヴァラ) niratiśayaṃ:incomparable 比較できないほど sarvajña:all knowledge 全能の bījam:source 種・根源 イーシュヴァラは、知の根源を内包する全知全能の存在です。 そのような意味を持つスートラです。 「イーシュヴァラ」と聞いて何を心に描くかは人それぞれです。ですが、たとえばPurushaが意識の根源であるならば、Isvaraは生命の根源。同じ根源であっても、Isvaraは生命を生み出し維持する存在でありながら、生まれた生命の影響を受けることがありません。 私たちは命をつなぎ、また生命を深く理解することができるけれど、宇宙をゼロからつくることはできない、人は生命の根源とつながることはできても、根源そのものではないという宇宙観です。というのも、人には個々の意識があり、その意識に映し出されるものを見ている存在でいることはできるし、その意識を純粋に保つ努力をすることもできる。それと同時に有限である命を「体験」をしている存在だからです。 世界はどこから生まれ、私はどこから来たのか。そのようなヨガの世界観、宇宙観が垣間見られるスートラがもうすこし続きます。2022-01-1805 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.24|Īśvara カルマと無縁な存在kleśa : affliction苦悩 karma: action 行い vipāka: development, result 成熟、結果 āśayair (āśayaiḥ) : accumulation of, intention 蓄積された、意図 aparāmṛṣṭaḥ : untouched/unafflicted by 〜に影響を受けない、無縁の puruṣa viśeṣa (viśeṣaḥ) :sense of Self within 意識の根源 Īśvaraḥ : イーシュヴァラ ======= 前回のエピソードには、Īśvaraという言葉が出てきました。パタンジャリのヨガスートラでは、Īśvaraが特定の神として描かれないかわりに、その性質がリスト化して紹介されます。今日ご紹介するパタンジャリのヨガスートラ第1章の24節では、Īśvaraの性質が定義されるともに、Īśvaraとpuruṣaの違いが明らかになります。まず音読するところから始めていきましょう。 Īśvaraとは、kleśaクレーシャ、karmaカルマ、vipākaヴィパーカに一切の影響を受けない存在である。 もっというと、そのĪśvaraとは外側に見いだされるものではなく、内なる意識の根源、puruṣaに宿るものであり、その内なる意識がクレーシャから自由であるとき、私たちはśvarapraṇidhānātが実践できているということになります。 karmaは「苦悩」と訳され第2章で詳しく定義されますが、このスートラにおいてkarmaは、私たちを行動へと駆り立てるエネルギーのこと。どんな行動にもそれを触発するエネルギーがあります。 エネルギーであるkleśaがkarmaを引き起こし、そのkarmaがvipāka(結果)をもたらし、それらが積み重なり習慣になります。本来の私、puruṣaは、kleśa、karma、vipākaから自由な存在であったはず。本来の自分からかけ離れた行動に出てしまったり、良くない習慣を続けてしまうのは、チッタ(意識)がkleśaの影響下にあるから。大切な人を傷つけるような事態に陥って、初めて自分が混乱していたのだと気づいたりします。 karmaから自由であるpuruṣaと、karmaと一切無縁であるĪśvaraは、似て非なるものです。karmaを引き受けないことは、損得勘定で衝動的に行動しないことだったり、自分の失敗を教訓にして過ちを繰り返さないことかもしれません。それによって本当に大切なものを守る選択ができるからです。次のスートラでもひきつづき、Īśvaraの性質についての解説が続きます。2021-12-3106 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.23 | Īśvarapraṇidhānāt わたしと生命の根源をつなぐもの23. Īśvarapraṇidhānādvā. Īśvara イーシュヴァラ praṇidhānād (praṇidhānāt) プラ二ダーナー vā  or あるいは または、イーシュヴァラプラ二ダーナによって(アサンプラッツジャータサマーディに近づくことができます)。 ーーーー イーシュヴァラプラ二ダーナという言葉について イーシュ 自然を司るという動詞に、ヴァラ なになにする者という意味の接尾語がついて、創造を司るもの、自然の摂理などと解釈されます。「私」を軸に考えると、イーシュヴァラとは、例えば私という存在と生命の根とを繋げているもの、その繋がりを思い出させてくれるもの。謙虚さや信頼について思い出させてくれる現象のすべて。 プラは完全なる、二は収められた、ダーナは捧げるという行為を意味します。Dhanaのdhaはsamadhiのdhiと同じ音であり、同じ意味を持つ音です。cittaを完全に一箇所に収めること、この場合はĪśvaraとそれが意味するものに収めること。 イーシュヴァラは、自然の理にゆだねること、また「神」への献身と理解している人もいます。「神」という言葉を聞いたときに心に描く姿はそれぞれです。人と同じような姿をした神、山や川に宿るスピリットのようなエネルギーかもしれません。どのような姿かたちであっても、または姿かたちを持たなくても、イーシュヴァラは、「私」に生命の根源との繋がりを思い出させてくれるもの。 イーシュヴァラプラニダーナを実践することは、自分の内側の世界に責任を持ち、外側で起こっていることや時間や数字、他人のせいにしないこと。例えば、良いことがあったときに成功を「私」が引き受けて有頂天になる代わりに、「私」が守られていることに気づき、感謝を持ち謙虚でいられること、または思い通りにならなかったときに周囲の人を攻めたり状況を嘆く代わりに、「私」には見えないところで大きな変化が起こっていることを理解し、流れに身を任せられるようになることです。また、他人の成功を目の当たりにした時、今は自分の順番ではないのだと理解し、精進できること。他人の成功を素直に喜べる態度のことかもしれません。意識の鏡に映る現象のすべてに対して、小さな「私」で引き受けないことです。 なぜ「私」で引き受けないのかという点については、次のスートラで示されるイーシュヴァラの性質が明らかにしてくれます。2021-12-1405 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.22 | Self-Reflection 内省することサマーディは、ヨガの手段、道であって最終目的地ではありません。 パタンジャリのヨガスートラ第1章の20節、21節では、サマーディの道を歩むには、誠実さ、熱心さ、忘れずに戻ってくること、これらの努力によって集中力が増し、より深い瞑想状態、アサンプラッジャータサマーディに近づける、というものでした。 当然のことだと思うかもしれませんが、これらのスートラは自らの問いかけとして受け取ることができます。今一度自分自身が立っている現在地を明らかすれば、例えばそこで不必要なものを削ぎ落とすことができる、それによって更に集中を深めることができる。このようにセルフリフレクションを促すスートラでした。 きょうご紹介する22節では、Tīvra-saṃvegānām心を集中させてからもアサンプラッジャータサマーディに近づく速度は3つに分けることができる。そのように定義するスートラです。  22. Mṛdumadhyādhimātratvāttato'pi viśeṣaḥ.  Mṛdu-madhya-adhimātratvāt-tato (tataḥ)-api viśeṣaḥ.  mṛdu: mild(ness) マイルドに madhya: moderate(ness) ほどほどに adhimātratvāt: excessive(ness) 熱心に tato (tataḥ): from that それによって api: moreover, even 更に viśeṣaḥ: distinction 区別  更には(心を集中させてからも、アサンプラッジャータサマーディに近づく速度は)熱心さの度合いによって、ゆっくり、ほどほど、速くなる。そのような意味を持つスートラです。 でも実際には、内側の成長のスピードを他人と比較することはできません。そして実のところ、過去の自分と比較したり自己評価したりすることもためになりません。心に理想を掲げた瞬間、「こんなにも」「これだけしか」と内側の現実と理想のギャップに苦しむことになります。そしてまた成長すればするほど、微細な側面に向き合えば向き合うほど、その過程はゆっくりスローに、より微細に感じられるものです。 Tīvra-saṃvegānāmの取り組みの中にあっても、人はそこで繊細さを増し、深くあると思っていたものがマイルド集中であったと気付かされるような経験を経て、そこから瞑想の質を徐々に深めていきます。現在地を丁寧に振り返ったら自分の取り組み、気づきに対してシュラッダー親愛なる心を向け、心の静寂を養っていきましょう。2021-10-1705 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.21 | Start where you are 現在地から始める21. Tīvrasaṃvegānāmāsannaḥ. ヨガスートラの第1章2節は、Yogaścittavṛttinirodhaḥ. 4節は、Vṛttisārūpyamitaratra でした。Vrittiが渦巻く意識の状態から、Vrittiと自分自身の間に少しずつ距離を取る術を学び、心の静寂Nirodhaを目指していくというもの。 私たちは日常で、騒音と静寂のバランスを見出そうとします。でもヨギーであれば、自らの意思で、そこにある距離を縮めようと努力します。なんとか外向きに平静を保とうとするのでも、騒音を遮断してしまうのでもなく、ヨギーは騒音をつぶさに分析し事実と想像にふるい分け、また静寂についても同じように分析し理想を手放します。 その過程で静寂の割合が少しずつ増し、穏かなマインドが定着するように、物事の繊細な側面に取り組んでいきます。 その方法の1つとして、形あるものから、より繊細なものへ、経験していることをつぶさに観察し分析する瞑想、サンプラッツジャータサマーディ。そして分析を手放したところにあるより深い瞑想、アサンプラッツジャータサマーディが紹介されました。 20節から22節に掛けては、では今、自分はどこにいるのだろう?自分の現在地について気づかせるようなスートラが続きます。 Tīvra-saṃvegānām-āsannaḥ. tīvra: intense 集中 saṃvegānām: force, velocity エネルギー、スピードを持って āsannaḥ: seated near 近づく 心を集中させて取り組めば、(アサンプラッツジャータサマーディ)に近づくことができます。 ヨーガスートラは「気づき」を促すものです。このスートラでは、人として生きている限り、心が散漫になるのは自然なことだけれども、現在地を明確して、今やるべきことに取り掛かろう、そしてやり続けよう、と気づきを促すことができます。 あの人より私のほうが熱心だとか、もう少し時間ができたら集中できるのになどと、気休めを得るものではないということです。ヨギーは、どんな自問にもaction、abhyasaが伴うことを知っています。行動、実践なくして変化を起こすことはできないからです。2021-10-0504 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.20| Śraddhā 清らかなこころ1.20. Śraddhāvīryasmṛtisamādhiprajñāpūrvaka itareṣām.   Śraddhā-vīrya-smṛti-samādhi-prajñā-pūrvaka itareṣām.   Śraddhā:faith, trust, steadfast focus 信頼、揺るぎない集中  vīrya: energy, strength 熱心さ  smṛti: mindfulness 継続された  samādhi: concentration 瞑想する  prajñā: wisdom, knowledge 知恵  pūrvakaḥ:accompanied by 〜によって  itareṣām: of the others その他の  サンスクリット語が他の言語と大きく異なるのは、言葉の意味の前に音があったと言う点です。私たちは言葉を理解するのに、その意味を知る必要があると思いがちです。意味というのは、言葉のイメージを共有するためのものであり、時代や文化によって最善な形に変化しつづけ、また文脈により変化するものです。 チャンティングは袈裟を着て修行している人だけのものではありません。とりわけ、ヨガスートラは音階が定められていません。ぜひ音で感じることを試してみてください。初めはさっぱり響かないかもしれませんが、音の持つ響きが自分の一部となり、穏やかな共鳴が起こる瞬間に出会うかもしれません。  今日ご紹介するスートラは、第1章の20節です。天使や神々ではない私たちが、アサンプラッジャータサマーディに近づくための大切な資質が述べられます。 Śraddhāという言葉がでてきます。ヨガプラクティスの基盤となる心の態度のことです。ぜひサンスクリット語で慣れ親しんでください。英語ではFaith、信頼、漢字では「信」が充てられます。信頼を向ける対象は、まず自分自身です。内なる自分への信頼があるからこそ大切な人を信頼し、純粋な愛が内側に宿っていることに気づけます。その気づきによって目に見えないものへ明け渡し、外側の世界を愛することを学びます。このスートラでは、Śraddhāは素直な心、誠実さを持った学びの態度、揺らぎのない集中を指します。Pramāṇā 正しい認識をサポートする学び(1.07参照)の基盤になるのもŚraddhāです。  VīryaはVīra(勇敢さ)から派生した言葉で、熱心さのこと。  また、Vṛttiのひとつsmṛtiが出てきます。Śraddhā とVīryaを前提にしたakliṣṭā私たちの精神的成熟の役に立つsmṛtiです。あらゆる瞬間に継続して自然な振る舞いのようにヨガが実践できることで、このsmṛtiは英語でMindfulnessと訳されることがあります。  続きは音声でお楽しみください。2021-09-1205 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.19 | Samadhi 生まれつき瞑想的な存在とはここまでに2つの瞑想のステージ、サンプラッジャータサマーディとアサンプラッジャータサマーディが出てきました。パタンジャリのヨガスートラの20節目からは瞑想の質や取り組み方が具体的に示されます。このエピソードでは19節をご紹介したあとに、1節から19節までを通しで、ゆっくりと音読してみましょう。 19. Bhavapratyayo videhaprakṛtilayānām. Bhava-pratyayo (pratyayaḥ) videha-prakṛti-layānām. bhava: coming into existence 生まれながら pratyayo (pratyayaḥ): intention 意図・備わった videha: bodiless デーハ(肉体)を持たない   prakṛti-layānām: those whose absorption in prakrti 神々 生まれながらにサマーディの質を兼ね備えているのが(プラクティスを必要としないのは)、天使達や万物の根源である神々です。 【チャンティングのヒント】 文法ルールによって音が変わるところがあります。ポッドキャスト音声をご参照ください🔗 【MEMO】 Videhaとは肉体を持たない存在、そしてPrakrilayaとは、物質原理と一体化しているもの。神々や天使、このVidehaもしくはPrakritilyaは、生まれつき「サマーディ」の質を持っているという考え方です。例えば幼くして目覚めたものと呼ばれる人、ヨギー、生まれ変わり、聖人と呼ばれる存在もPrakritilayaに当てはまることがあります。 興味深いのは、それは意図でなく結果であるということ。過去生で修練を積んだ結果であり、立候補したり、努力を積み重ねたり、自ら名乗ってなれるものではないのです。では、肉体を持った私達が、意図して瞑想を深めるためにはどんな質を養っていくべきなのか?どのような方法があるのか?などについて次のスートラから紹介されます。2021-08-2806 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.18 Samadhi 静寂と共にある瞑想アサンプラッジャータ・サマーディ 静寂と共にある瞑想 18. Virāmapratyayābhyāsapūrvaḥ saṃskāraśeṣo'nyaḥ. Virāma-pratyaya-abhyāsa-pūrvaḥ saṃskāra-śeṣo (śeṣaḥ)-anyaḥ. virāma: 休止 cessation pratyaya:  意図・原因 cause, intention (ref: Sutra 1.10)   abhyāsa: 繰り返しの実践 practice pūrvaḥ:(実践)によって  preceded by saṃskāra: サンスカーラ・心に刻まれた過去の印象(記憶)impression left by action done in the past, which conditions future action śeṣo (śeṣaḥ): 残り remainder anyaḥ:  もうひとつの other 実践(瞑想)によって心の静寂が深まると、もうひとつの集中状態、アサンプラッジャータ・サマーディが起こります。ここでは心はサンスカーラと切り離された状態ではありません。 ===== サマーディの1つ目の定義として前回のエピソードに登場した、サンプラッジャータ・サマーディの、サンプラッジャータとは、はっきりと自分を理解するという意味。たとえばあるグナが優勢になっているとき、心、体、感覚をつぶさに観察し、どこでなにが起こっているかを識別し、現状を俯瞰できるような瞑想的な集中状態です。 この自分を俯瞰する瞑想によって内省を深めることができます。私は何にもっとも影響を受けているのだろうか。それはなぜだろう。本当の私は、自分のハートを何につなぎとめておきたいのだろうかなど。 今日ご紹介するスートラでは、サンプラッジャータ・サマーディが深まった状態、頭に打ち消しを表す接頭語「ア」をつけたアサンプラッジャータ・サマーディについて定義されます。識別すべき領域を超えたところにある静寂の瞑想。今日はすこし発音に注意しながら音読してみましょう。2021-08-0505 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.17 | Samadhi 俯瞰する瞑想17. Vitarkavicārānandāsmitārūpānugamātsamprajñātaḥ. Vitarka-vicāra-ānanda-asmitā-rūpa-anugamāt samprajñātaḥ. Vitarka 物質・体の分析 vicāra 感覚・熟考 ānanda 心 asmitā 見ている存在としての私 rūpa  様々な形 anugamāt (〜の形で)順番に samprajñātaḥ 自分をはっきりと理解した状態(nirodha) サンプラッジャータサマーディとは、体、感覚、心という対象を順に見ていくことで、自分の本質を理解した集中状態である。そのような意味を持つスートラです。 マインドという精神的サイクルがあり、そこに欲望という油を注ぐと、執着と嫌悪が生まれ苦しみが深くなります。精神的なサイクルは回り続けていてもすべての因われから自由になった心は苦しみを生むことがありません。 ヴィタルカ:そこには「私」が経験する体、物質といった対象があり、ヴィチャーラ:それを通してもたらされる感覚やエネルギー、呼吸があります。そして経験によって生じる、アーナンダ:心の動きがあります。それらを見ている存在である私、アスミターがいます。どれもが自分の体験しているものでありながら、どれひとつ自分とイコールではないことを知っている私です。 このときマインドはNirodha静まった状態にあります。1つ目のサマーディとして紹介されるサンプラッジャータサマーディは、このように心、体、感情をそれぞれ識別できる集中状態、瞑想的な状態のことです。2021-07-2005 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.16| Vairāgya 因われないこころ【エピソード】 ・ヴァイラーギャの質とステート ・因われなのない心 ・考えにおける3つのグナ ・プルシャ Seeing as it is 16. Tatparaṃ puruṣakhyāterguṇavaitṛṣṇyam. Tat: that その paraṃ: highest 完全なる puruṣa: highest self 本当の自分 khyāter (khyāteḥ): knowing, discernment 理解 guṇa: quality グナ 生来の vaitṛṣṇyam: freedom from desire (for the gunas) 欲望から解放された Tat param: 15節の vaśīkāra-saṃjñā vairāgyam ヴァシーカーラバイラーギャのこと(囚われのない心) puruṣakhyāter自分自身の本質True Natureの理解 guṇavaitṛṣṇyam グナへの渇望からさえも解放された                      因われのない心で自分自身を正しく理解するとき、人はどんなものからも自由である。 【チャンティングのヒント】 文法ルールによって音が変わるところがあります。音声をご参照ください🔗 【MEMO】 ヴァイラ−ギャとは、たとえば考えと考えがぶつかったときにどのように反応するか、または反応しないかなどのことでもありました(エピソード#12参照) このスートラに出てくるグナの観点から見てみると、 Sattva : Seeing the oneness 違いを超えて共通点を見いだせること Rajas: Seeing the differences違いにこだわって垣根をつくること Tamas: This is the only way 違いを断固として認めず、自分の考えを押し付けようとしたり、自分の考え方が正しいはずだと思うこと わかってはいても、ヨガの教えやスタイルのように大切にしているものだからこそ、私たちはこだわってしまいます。真正面から議論することはなくても、事あるごとに他人の意見を評価したり批判して、自分の自信のなさをカモフラージュしたりします。あるいは、自分の感情を批判しているうちに自信が持てなくなったりします。 本当に因われていない心は、過去の出来事を正当化しようとたり、自分の望みに対して罪悪感を持ったり、自分の心をコントロールする必要さえもありません。意識の鏡に映し出されたものを、ただ見ることができます。このスートラでは、そのとき人は自由であると述べられます。2021-07-0905 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.15 | Vairāgya 成熟したこころ・インドの口頭試験 Viva Voce ・5つの苦悩の原因 Raga ・欲望を帯びたVrtti ・成熟した心の性質 ・情報を検証する習慣 15. Dṛṣṭānuśravikaviṣayavitṛṣṇasya vaśīkārasaṃjñā vairāgyam. Dṛṣṭa-ānuśravika-viṣaya-vitṛṣṇasya vaśīkāra-saṃjñā vairāgyam. dṛṣṭa: seen 見たこと・経験したこと ānuśravika : (anu+śravika: after hearing) according to hearing, based on tradition 聞いたこと、聖典や伝統で説明されること viṣaya : object of senses 対象(もの・考え) vitṛṣṇasya : the one free from thirst 喉の乾きから解放された vaśīkāra : (vaśī+kāra) mastery 囚われのない saṃjñā : (sam+jñā: together, understand) known by the name of 〜の名で呼ばれる vairāgyam : release from desire, 欲望から解放された心の状態 文法ルールによって音が変わるところが1箇所あります。音声を参照ください。 vairāgyaとは、過去の経験や、人伝いに聞いたことの印象に惑わされず、欲に因われていない、成熟した心です。2021-06-2805 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.14| abhyāsa 誠実な態度人は、知恵を育むこともできれば、たとえば、その過程で、「自分が見ている世界だけが唯一の真実である」 と、勘違いしたりもする。 想像力を発揮してモチベーションを高めたり、未来を描くこともできれば、 過去の記憶に惑わされて、自分自身の可能性を制限してしまったりもする。  パタンジャリのヨガスートラによると、私たちは往々にして、そのように繰り返される 精神的なサイクルのなかで生きています。 でも、そのサイクルのなかで、人生に対する純粋な喜びよりも、恐怖心や疑い、批判的な質が高まったり、 がんばれば、がんばるほど自分の人生を生きている感覚がしなくなる。 もしそのような気付きがあるのであれば、陥りがちな思考パターンや習慣、良かれと思って取り組んでいるプラクティスを見直すことができます。 abhyāsaとは、現状に気づきを向け、方向性を持って、取り組むこと、その努力を続けることでした。    14節では、引き続きabhyāsa、プラクティスの質について述べられます。    14. Sa tu dīrghakālanairantaryasatkārāsevito dṛḍhabhūmiḥ.    Sa tu dīrghakāla-nairantarya-satkāra-āsevito (āsevitaḥ) dṛḍha-bhūmiḥ.    sa :that それ(abhyāsaは) tu :but, moreover さらには dīrgha kāla :  for a long time 長い時間 nairantarya : without-gap, uninterruptedness 途切れない satkāra:  done well, with truth, honor 誠実さを持って āsevito (āsevitaḥ) :performed, practiced assiduously 熱心に取り組む dṛḍha-bhūmiḥ : firmed しっかりとした + ground = established  確立された 長い時間を掛けて、途切れなく、誠実な態度で取り組むことで、プラクティスは身につきます。  =====    大きく分けると、7つの単語からなるスートラです。文法ルールによって音がかわる箇所が2箇所あります(音声参照)   abhyāsaとは、更にいうと、長い時間を掛けて、どんなときも、誠実に、心からの信頼とともに取り組むこと。 それによってabhyāsaが自分自身の一部になる、ヨガの道を歩む土台になる、そのような意味を持つスートラです。 たとえば茶道や弓道の「所作」のように、まるで自分の一部であるかのように、自然な振る舞いとして身につけるには、時間が掛かります。謙虚な気持ちを養う必要があります。 たとえば、ふと時間ができたときにやっていること、時間がないときにとっさにでる行動もまた、その人の自然な振る舞いだと言えます。それが自分のためになっているかどうかは、大抵の場合、本人が一番よく知っています。 自分の習慣を改めたいときや、プラクティスが身についているのか知りたいときは、それが自分にとって何を意味するか、よりも、それがもたらす質がどのようなものか、省みることができます。つまり、自分との繋がりを取り戻し、意識の純粋さを思い出させてくれるような質を持っているか、謙虚さや誠実なこころを育んでいるかどうか自分自身に問いかけることができます。  次のスートラでは、プラクティスの質を vairāgyaの曇りない視点を通して検証することの大切さについて述べられていきます。2021-06-2105 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.13 | abhyāsa つながりを深めるプラクティスパタンジャリのヨガスートラによると、人のこころ、マインドの働きとは  pramāṇā 知恵を育むこと  viparyaya 勘違いすること  vikalpa まだ起こっていないことを想像すること  smrti 過去の印象を覚えていること  そして、それらが休止した状態 nidrā 深い眠りでした。  これらのこころの働きが、苦しみを実際に生むかどうかは、私たちの反応次第であることも分かってきました。物事に対して、とっさに反応するこころとからだ。慣れ親しんだ反応かもしれません。 苦しみが生まれるのは、真実が曖昧になって混乱しているとき、習慣に制限されて自ら行動に移すことできないとき、うすうす真実に気がついているけれど、快楽や痛みに逃避しようとするときなどではないでしょうか。 混乱した状況のなかで、とっさに笑顔をつくってしまったたり、思ってもいないことを発言してしまうことがあるかもしれません。呼吸が浅くなったり、喉が詰まった感覚がしたり、体に現れる反応もあります。一時的に感覚を麻痺させたり、感情を押し殺したり、思考を停止させることも、苦しみを生む反応だと考えることができます。  13. Tatra sthitau yatno'bhyāsaḥ. Tatra : ここで、そのためには there = with regards to nirodha  sthitau :留まる、安定した、 remaining, steadiness (sthiti) yatno (yatnaḥ) : 意図的な努力 vigilance, continuous  abhyāsaḥ : プラクティス、修練 abhhi (towards)+ āsa (to seat, to be) = practice プラクティスとは、本来の自分自身に留まるために、努力をつづけることです。 ヨガスートラの2節目、ヨガとは心が静まった状態であり、3節目、心が静まっているとき、私たちは本来の自分自身に留まっていられるというものでした。 13節の冒頭「tatra」が指すのは、本来の自分自身に留まっているためには、留まった状態を維持できるようになるまでは、意図をもって繰り返しプラクティスをすることが役に立ちます。 プラクティスと聞くと、もっと精進しなければ、今やっていることにもっと頻繁に真剣に取り組まなければ、などと考えてしまうかもしれません。ですが、私たちが何気なく繰り返してしまう反応や習慣に気づき、場合によっては、それらの習慣から徐々に心を離していくプラクティスによって、私たちは自分自身とのつながりを深めることができます。abhyāsaとvairāgyaはヨギの左右の翼でした。人生の喜びを享受し、自分らしく羽ばたくためには、どちらも不可欠だということです。abhyāsa プラクティスとは「Action なにかをすること」と同時に、vairagya 「Not-reacting なにかをしないこと」でもあるからです。2021-06-1005 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.12 | abhyāsa ヨギーの左右の翼12. Abhyāsavairāgyābhyāṃ tannirodhaḥ.  Abhyāsa-vairāgyābhyāṃ tan (tat)-nirodhaḥ.  abhyāsa : practice, discipline, プラクティス、修練  vairāgya : dispassion, not reacting 囚われていない、反応しない  bhyāṃ : two 2つ  tat: there その  nirodhaḥ: stilling, secession, control 静まった、収まった  プラクティスを繰り返すことと、曇りのない視点を養うことで、静かなマインドを保つことができます。  Abhyasaとは、Being 現状に気づきを向け、Direction 方向性を明らかにして、Actionを取ること、そして取り続けることです。 知恵を育み、自分自身を整えていくこと、そしてそこから知恵を伝えることにもつながります。伝えようとすると、間違ったことが口からでてきたり、古い習慣が顔を出すことがありますが、不完全さがあったとしても知恵を広げていこうと行動することで、わたしたちはより深く学ぶことになります。 Vairagyaとは、ひとつの概念に囚われていないこと。たとえば考えと考えがぶつかりあった時にどのように反応するか、または反応しないかといったことです。この反応は、外側に表現される反応、そして内側に浮かび上がる反応です。 外側、また内側で本当はなにが起こっているかを理解しようとすることで、自分、他人にして優しい眼差し、柔軟な質、柔な心を育みながらプラクティスを続けていくことができます。2021-06-0105 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.11 | smṛti 過去の残像としての記憶11. Anubhūtaviṣayāsampramoṣaḥ smṛtiḥ.  Anubhūta-viṣaya-asampramoṣaḥ smṛtiḥ.  anubhūta: experienced (既に)経験した  viṣaya : object of senses 対象(もの・考え)  asampramoṣaḥ : not fully set free, recollection 失われていない、回復できる smṛtiḥ : memory, act of remembering 記憶  記憶とは、こころに残っている過去の経験や思考のことです。 パタンジャリのヨガスートラでは、記憶は、こころ、マインドの働きの1つであり、こころに残っているもの、つまり覚い出せることです。なにを覚いだせるかというと、過去の経験や思考、印象を覚いだせるというもの。 私たちは日頃、記憶がいかに正しい、間違っているかを問題にしがちです。でも実際には、曖昧であったり、思い込みや見聞きした情報に左右されて歪んでしまったり、また失われてしまったり、記憶がいかに「はかない」ものかを知っています。カメラの録画機能のようにすべてを記録する機能ではないのです。 このスートラで鍵となる言葉が、viṣayaです。viṣayaは、五感を通して体験できるすべての出来事や思考のことです。 ヘルマン・ヘッセの小説「シッダールタ」では、禁欲生活を終えた主人公のシッダールタの前に一人の女性が現れます。誘われるがままその女性に近づき抱擁していると、その人の正体が毒蛇だと気づくという場面があります。  たとえばvisayaは、このように、姿、形を変えてどこからともなく目の前に現れ、私たちを苦ませるもの、または楽しませるもののことです。刺激のある体験が印象を生み、私たちのこころに残っているものがsmṛti記憶です。2021-05-2405 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.10 | nidrā 深い眠りと意識の根源パタンジャリのヨガスートラ、1節から10節を通しで音読します。ここまではまだ短いスートラばかりです。ぜひチャレンジしてみてください。  ===  前回のエピソードでは、Vikalpa イマジネーションについてご紹介しました。イマジネーションは、自分のなかで現実のものではないなにかを生み出す力のこと。あえていえば苦しみの原因になりますが、正しく取り扱えば私たちの精神的成長を助けるきっかけになるというものでした。 今日ご紹介するのは4つ目の心・マインドの働き、Nidra 深い眠りです。 Dream Yoga、Yoga Nidra, Naada Yoga, そしてAsanaを用いたHatha Yoga。これらはすべて五感を鎮めるのに役立つだけでなく、意識の根源、CHITに繋がるための実践法です(CHITについては、Espisode 4を参照ください) ===  10. Abhāvapratyayālambanā vṛttirnidrā.  Abhāva-pratyaya-ālambanā vṛttir (vṛttiḥ)-nidrā.  ===  abhāva: a+bhava, non-existence, non-becoming 存在しない  pratyaya: prati(towards) + aya(going) thought, intention 思考・意図  ālambanā: basis 根拠  vṛttir (vṛttiḥ): pattern 心、マインドの働き  nidrā: sleep 眠り  ===  (深い)眠りとは、知覚を伴わないマインドの働きです。2021-05-1605 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.9 | vikalpa 妄想に向き合うヨギーの態度Śabdajñānānupātī vastuśūnyo vikalpaḥ. Śabda-jñāna-anupātī vastu-śūnyo (vastu-śūnyaḥ) vikalpaḥ. Śabda: word, speech 言葉 jñāna : knowledge, understanding 理解 anupātī:result もたらされる結果 vastu: 実存matter śūnyo(śūnyaḥ): 空のempty vikalpaḥ:想像・概念 imagination, conceputalization 想像は、実体のない言葉や概念から生まれます。 ==== 私が慕っているヨギーのひとりに陰ヨガの第一人者であるポール・グリリーがいます。チャクラ理論の講座のなかで「中年の危機」という例えを用いてヨギーの生き方について説明してくれたことがあります。 たとえば、瞑想中かもしれませんし、夢のなかかもしれません。昔の恋人や懐かしい人のことが頭に浮かんだとき、どう反応するか、というものです。 続きは、Podcast ヨガを伝えることば 🔗より2021-05-0604 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.8 | viparyaya 誤った認識前回のエピソードでは、正しい認識 pramāṇā についてご紹介しました。 物事や出来事について、なにが起こっているのかを正しく理解すること、「知覚力」や「認識力」、そして「判断力」。これらは自らの学びによって育まれるものだということでした。 パタンジャリのヨガスートラ、1章の8節では、苦しみの原因となるこころの働きが紹介されます。 Vrittiの2つ目、「Viparyaya」は、間違った認識のこと。物事を正しく認識することができずに勘違いしてしまうこと。そして、間違った情報や知識を真に受けて、妄想したり、感情的になったり、衝動的に反応するこころの働きがVrittiの3つ目、「Vikalpa」です。 8. Viparyayo mithyājñānamatadrūpapratiṣṭham. Viparyayo (viparyayaḥ) mithyā-jñānam-atad-rūpa-pratiṣṭham. Viparyayaḥ : misconception 勘違い・誤った認識 (ヴィパリヤヤまたはヴィパルヤヤ) mithyā :false 間違った jñānam : knowledge, understanding 知、理解(ジャーナムまたはギャーナム、ニャーナム) atad :not that (a+tad) それ(事実)ではない rūpa :form, shape 姿・形 pratiṣṭham : foundation 原因 誤った認識は、根拠、実態のない思い込みから生まれます。2021-04-2504 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.7 | pramāṇā 認識力を育む3つの学びリクエストにお応えして、再度アシュタンガヨガを紹介するスートラをゆっくりと音読するところから。 前回のエピソードでは、パタンジャリのヨガスートラに出てくるアシュタンガヨーガ、ヨガの8つのステップ、八支則についての音声をご紹介しました。すると、リスナーさんから、すらっとは出てきませんね、難しかったです、そんな声をいただきました。 八支則がすらっと出てこなくても、サンスクリット語を知らなくても大丈夫です。たとえばアーサナの名前がわからなくても、ポーズを体現することができれば、その恩恵を深く受け取ることができます。 == 7. Pratyakṣānumānāgamāḥ pramāṇāni. Pratyakṣa-anumāna-āgamāḥ pramāṇāni. == ひとつ前のスートラでは、こころの働きVrttiには5つあり、その1つ目が正しい認識であると定義されていました。 このスートラでは、正しい認識を得るための3つのプロセスを定義しています。 Pratyakṣa:direct perception 知覚(五感から知る) anumāna:inference 推測(経験を反映させる) āgamāḥ: tradiional doctrine, a sacred work 伝統、聖典から学べる知識(五感や経験から知り得ない宇宙感など) pramāṇāni :correct cognitions 正しい認識 知覚、推測、そして聖典によって、人は正しい認識を育むことができます。 2021-04-0904 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.6 | vṛttI 5つのこころの働きスートラという言葉について2つ目のエピソードで、とても短い文体であるとお伝えしました。あえてぎゅっと圧縮されたような文体で、それは、音で覚えやすくするためです。たとえば、文章が長すぎると耳で覚えるのが難しくなってしまいます。 パタンジャリのヨーガ・スートラのなかには、長いスートラもたくさんある!覚えられなくて困っている!と思われるかもしれません、たとえば、アシュタンガヨーガ、八支則について紹介されているスートラがあります。2章29節では8つの名詞がリストされていて、最後に「これらが八支則です」と述べられます。 29. Yamaniyamāsanaprāṇāyāmapratyāhāradhāraṇādhyāna- samādhayo'ṣṭāvaṅgāni. Yama-niyama-āsana-prāṇāyāma-pratyāhāra-dhāraṇā- dhyāna-samādhayo (samādhayaḥ)-aṣṭau-aṅgāni. このようにパタンジャリのヨガスートラには、ヨガを学ぶ人、伝える人にとって、親しみのある言葉が並んでいるだけのスートラが多くでてきます。仏教用語に置き換たり英語で学ぶことは理解を深めてくれますが、サンスクリット語のリズムで覚えておくとすらっと出てくるようになるかもしれません。 きょうご紹介するスートラも単語の羅列からなるスートラです。5つのこころの働きについて5つの単語で表し定義しています。 6. Pramāṇaviparyayavikalpanidrāsmṛtayaḥ. Pramāṇa-viparyaya-vikalpa-nidrā-smṛtayaḥ. pramāṇa: 知覚 正しい認識 right perception viparyaya: 間違い 誤った認識 misconception vikalpa: イマジネーション、想像 imagination nidrā: 眠り sleep state smṛtayaḥ: 記憶 memories (5つのこころの働きは)正しい認識、誤った認識、想像、眠り、記憶(です)。 前回のスートラで、vṛttiには苦しみを生むものと生まないものがあると定義されていました。みなさんは、どれが苦しみを生むこころの働きだと思いますか?2021-03-3104 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.5 | Suffering 苦しみを生むもの1.5  Vṛttayaḥ pañcatayyaḥ kliṣṭākliṣṭāḥ.        Vṛttayaḥ pañcatayyaḥ kliṣṭā (kliṣṭāḥ)-akliṣṭāḥ. kliṣṭāḥ 苦しみの原因となるもの akliṣṭāḥ 苦しみの原因とならないもの 移り変わるこころ、マインドの働きは、5つあり、それらは、苦しみを生むものと苦しみを生まないものに分かれます。 ここまでご紹介してきたようにパタンジャリのヨガスートラには、ヨガの本質を表す言葉が綴られています。そのため「格言集」と呼ばれることもありますが、名言やことわざを集めたものではなく、読む人が自分自身について段階的に理解を深められるように、その人のペースで実践できるように、巧みに編纂されています。 たとえば、第一章は、出家してヨガを学ぶ人に向け、第二章は、家庭生活を送る一般人に向けだった、などと言われますが、ヨーガ・スートラが編纂されたのは、いまから2000年も前のこと。詳しい時期や作者の詳細は分かっていませんが、悠久の時を経て、現代を生きる私たちに愛読されたり、研究されることになるとは、当時の人々思いもよらなかったでしょう。 これまでのエピソードでは、パタンジャリのヨガスートラの第一章1節から4節までをご紹介してきました。ヨガの目的、また、こころ本質について。きょうご紹介する5節目からは、移り変わるこころ、マインドの働きを意味するVrttiについて具体的な解説が始まっていきます。5節をご紹介したあとに、第一章の1節から通しで音読していきます。とても短いスートラばかりです。前後関係も確認しながら、音読にチャレンジしてみてください。 2021-03-1804 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.4 | Misidentification こころの姿2前回のエピソードで、「意識の鏡」という表現をしました。この意識の鏡には、歪みなければ色もなく、わたしを、それ以上にもそれ以下にも映し出すことがありません。この意識は、自意識のようなちいさなものではなく、サンスクリット語でCHIT、意識の根源、大いなる意識のことで、英語でPURE AWARENESSと訳されたり INNERMOST SELFなどと訳されます。 ====== パタンジャリのヨーガ・スートラ  1.4 Vṛttisārūpyamitaratra. Vṛtti-sārūpyam-itaratra. こころが穏やかでないとき、人は、変化するこころと本当の自分自身を混同します。 ====== このスートラの鍵となるのが、Sarupyamという言葉です。 前回のエピソードに登場した「rupa」 姿かたちを意味する言葉。そのrupaの頭に 「一緒に」を意味する「sa」がついいて、印象が形作られた状態を意味しています。どんな印象かというと、このスートラでは、Vrtti 移ろいゆくこころ、変化するマインドがもたらす印象のことです。それらとわたし自身を混同して取り違えているという意味になります。2021-03-1205 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.3 | True Nature こころの姿1このスートラの鍵となるのが、sva rupe sva, 自分自身の、rupa 姿/形。この言葉は、英語でTrue Natureと訳されることがあります。 私が私だと認識している私をひとつずつ手放していったときに、意識の鏡に映し出される私の姿、それを見ている存在が Drasta です。 心が静まった状態のとき、私は「見ている存在」に留まることができると解釈されます。 ===== ヨーガ・スートラ第1章 3節 1.3. Tadā draṣṭuḥ svarūpe'vasthānam. Tadā draṣṭuḥ svarūpe-avasthānam. そのとき、人は、本来の自分自身の姿に留まることができます。 sva : own, self 私の rūpa : form, shape 姿・かたち ===== 押さえつけるようにコントロールすることではなく、私が私だと認識しているそのセルフイメージをいまいちど明らかにして、そこから少しずつ距離を取っていうこと。それは未知なるものを達成することではなく、内側にある、曇りのない、集中した状態、静寂とともにある本来の自分自身の姿を見ていくことにつながります。2021-03-0304 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.2 | Science of the Mind こころのYogaインドでヨガスートラを学びたい、というと、すこし意地悪な質問をされることが、あります。 「誰のヨガスートラですか?」 と聞かれるのです。 これは、ヨガスートラというのが、固有名詞ではありませんよということです。 パタンジャリのヨーガスートラの前にも、あとにも、ヨガスートラと呼ばれるものが存在していたのかもしれないということ。そして、現在に残っているのが、パタンジャリのヨガスートラということです。 では、Yogaってなんですか?と聞かれたら、どのように答えますか?  ===========  Śrīpātañjalayogadarśanam パタンジャリのヨガスートラ   Atha Prathamaḥ Samādhipādaḥ    第1章 サマディパーダ    2. Yogaścittavṛttinirodhaḥ.  Yogaś (yogaḥ)-citta-vṛtti-nirodhaḥ.  心、マインドが静まった状態を、ヨガといいます。   キーワード:citta-vritti 心の働き。マインド。   =========== 2021-02-2104 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaYoga Sutra of Patanjali 1.1 | Now, Yoga はじまりパタンジャリのヨガスートラ 第1章1節から音読をスタートします。  Śrīpātañjalayogadarśanam パタンジャリのヨガスートラ  Atha Prathamaḥ Samādhipādaḥ   第1章 サマディパーダ  ===========  1.1. Atha yogānuśāsanam.        Atha yoga-anuśāsanam.   いまから、ヨガの教えについて紐解いていきます。  ===========  次回のエピソードでは、第1章の2節を音読します。 最も有名なスートラですが滑らかな発音にはコツがありました。難解な専門用語は使いません。音読しながら、一緒に楽しく学びましょう。2021-02-1204 minヨガを伝えることば | The Language of Yogaヨガを伝えることば | The Language of YogaHello! はじめまして2021-02-0800 min