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Masaaki Tsuruike
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Tsuruike Performance Lab
Episode 8 運動中の脳幹の働き
リハビリテーションエクササイズから下行路の働きについて 1. 両足立位⇒片足立ち⇒エアレックスでの片足立ち⇒片足立ちでボールトス 体性感覚から小脳 橋網様体脊髄路で筋紡錘の敏感性を高める 前庭脊髄路が伸展筋(抗重力筋)を活性 赤核前庭路で前庭核の行き過ぎた興奮を抑制 2. 鏡のフィードバック 視覚情報で姿勢制御するなら脳幹での調整、姿勢制御が最小限 3. 臥位(仰向け、うつ伏せ)は脳幹制御を最小限にすが、リハビリテーションエクササイズ初期において代償運動を最小限に目的の随意運動が達成 Low-row exercise 4. 内側路活性で錐体外路を活性 体幹筋は日常生活でMVICの5%、運動でもMVICの10%程度 In-line lunge、Bird-dog、Single leg bridgeポジションでは体幹筋(内腹斜筋)はMVICの20%以下 FMSロータリースタビリティ 内側路を活性させることで錐体外路がフィードバック、事前に活性準備 FMSスクワット 5. 内側の意識づけ(engagement) 腰痛は腰多裂筋の萎縮あるいは働きの抑制、内腹斜筋の未発達に関係 バードドック デッドバーグ ヒールタッチ プランク・エクササイズなどは有効 6. 体幹トレーニングとパフォーマンス向上のエビデンスはない 7. FMSの動きパターンとパフォーマンスレベルもエビデンスはない 8. 女子選手に限り、体幹のフィードバック(脳幹の反射的な姿勢制御)と膝ACL発生率にエビデンスは存在 9.体幹トレーニングは上肢、下肢のトレーニングで鍛えることが有効。 メディシンボール投げ 体幹の意識づけトレーニングの強調し過ぎは外腹斜筋の挫傷になるかもしれない https://water-holder.com/athletic-training-academy-program/
2024-07-04
48 min
Tsuruike Performance Lab
Episode 7 錐体外路(不随意運動)について
エピソードで錐体外路の下行路と機能を話している。 錐体外路は随意運動を補助することで姿勢制御に関与 錐体外路:脳幹から下行し、錐体路の補助 錐体外路:赤核脊髄路、前庭脊髄路、網様体脊髄路、視蓋脊髄路 赤核脊髄路:中脳に位置する赤核から下行。上肢、下肢の屈曲筋を活性 赤核は、小脳(の出力)が投射 小脳:「ハブ」として運動中のすべての感覚情報を受信。 小脳は、抑制として働き、随意運動を研ぎ澄ます。大脳基底核と同様に運動学習に関与。視床を経て大脳皮質の調整 前庭脊髄路:内耳に位置する半規管、前庭器官[卵形嚢(水平移動)、球形嚢(垂直移動)]が頭の動きを監視、情報は延髄に位置する前庭核の投射 前庭脊髄路は脊髄(腹側)内側に投射し、伸展筋(抗重力筋)を活性 赤核前庭路:赤核は前庭核に投射し、前庭核の過剰な活性を抑制 網様体脊髄路:橋網様体脊髄路と延髄網様体脊髄路 橋網様体脊髄路は固有受容器からの情報で反射し、脊髄(腹側)内側路の投射。伸展筋(抗重力筋)を活性。γ(ガンマ)運動ニューロンを活性 γ運動ニューロン:筋紡錘の両極を収縮し、筋紡錘の敏感性を高める 延髄網様体脊髄路は錐体路の分枝を受信し、脊髄外側路のに投射。随意運動の補助として屈曲筋を活性 https://water-holder.com/athletic-training-academy-program/
2024-06-30
38 min
Tsuruike Performance Lab
Episode 6 錐体路(随意運動)について
脳葉:前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉、島葉 前頭葉:意思決定、運動計画、攻略、問題解決、予想に関与 運動学習:スキル習得は問題解決で克服 運動野:一次運動野、二次運動野(運動補足野と運動前野) 灰白質:神経細胞の細胞体と樹状突起が存在 白質:軸索 大脳基底核:抑制と脱抑制、黒質からのドーパミンでよりスムーズで強固な制御(ドーパミン枯渇はパーキンソン病に発展) 視床:間脳に位置し、感覚情報および大脳皮質のコミュニケーションを中継 脳幹:中脳、橋(きょう)、延髄に分類 中脳:歩行などリズムは中脳歩行誘発と脊髄の中枢パターン発生器で制御 橋:橋核は錐体路の分枝を受信し、小脳とコミュニケーション 延髄:錐体路の分枝を受信し、固有受容器の上行路とで調整 外側路と内側路 外側路:およそ90%の錐体路は延髄で交叉し、逆側の脊髄外側に投射。上肢、下肢の筋活動を制御 内側路:残り20%以下の錐体路は延髄で交叉せず、同側に下行し、脊髄(腹側)内側に投射。体幹部の筋活動を制御 https://water-holder.com/athletic-training-academy-program/
2024-06-30
39 min
Tsuruike Performance Lab
Episode 5 野球肘損傷(UCL)最新エビデンスから再考
ポッドキャストでエビデンス(最近の研究論文)を考察しながら投球肘(UCL)損傷を話します。特に前斜走靭帯を中心に話していきます。内容アウトラインは下記の通りです。 肘尺側側副靭帯(UCL)前斜走靭帯の解剖学的構造 肘の外反応力と前斜走靭帯の後遠位の制動 UCL損傷箇所を徒手ストレステストで評価 UCL再建術後の合併症 UCL再建術後の近位側損傷 ポッドキャストで話した文献 Frangiamore. Qualitative and Quantitative Analyses of the Dynamic and Static Stabilizers of the Medial Elbow. Am J Sports Med. 2018;46:687–694. Ikezu. Morphological Features of the Ulnar Collateral Ligament of the Elbow and Common Tendon of Flexor-Pronator Muscles. Orthop. J. Sports Med. 2020;8(9), 2325967120952415 Erickson. The Middle and Distal Aspects of the Ulnar Footprint of the Medial Ulnar Collateral Ligament of the Elbow Do Not Provide Significant Resistance to Valgus Stress. Orthop J Sport Med. 2019;7: 2325967118825294. Frangiamore. Biomechanical analysis of elbow medial ulnar collateral ligament tear location and its effect on rotational stability. J Shoulder Elbow Surg. 2018;27;2068–2076. Ford. Return-to-Play Outcomes in Professional Baseball Players After Medial Ulnar Collateral Ligament Injuries. Am J Sports Med. 2016;44:723-728. Deal. Platelet-Rich Plasma for Primary Treatment of Partial Ulnar Collateral Ligament Tears. Orthop J Sports Med. 2017;5(11):2325967117738238. Vaswani. Hyper...
2024-06-28
1h 34
Tsuruike Performance Lab
Episode 4 運動学習の視点からのリハビリエクササイズ
今回のポッドキャストでは以下の内容をお伝えしました。 エビデンスに基づいたスポーツ障害に関係するテストを用い、アウトカムとして評価する。 健側と患側で比較する中で筋力に問題なのか。関節可動域に5%あるいは20%の違いがあるのか。 アウトカムを改善するための運動を決定する。 運動はアウトカム改善だけでなく種目特異性の能力向上に繋がるものでなければならない。 運動介入の効果を予測 系統立てた取り組みを構築 改善は一定に見られるものだけではなく、たとえば投手の肩甲骨運動異常や関節可動域の改善はなかなく見られない。一方で痛みが和らいだなら筋力の改善は比較的に早いかもしれいない。つまり改善は向上もあれば停滞もある。 動きの中の最終地点の情報を知ることが重要である。 意識付けには感覚受容器からの情報と客観的に伝達する動画もある。選手自身で感覚と運動を一致することができるかである。 リハビリエクササイズは変化を加えることが大切である。”Repetition without repetition” 変化のある反復運動の概念 ものを取る動きの中での知覚と指先の運動の連結をリハビリエクササイズで取り入れる。
2023-05-10
52 min
Tsuruike Performance Lab
Episode 3 投球障害肩評価について
投球障害肩評価を話しました。以下の6項目の評価を説明してました。 1.片足スクワット 脚長差 股関節外旋筋力テスト FMS四つんばい回旋テスト 2.肩関節筋力テスト 外旋筋力:内転位と外転90°位の違い エンプティカン 水平外転力 3.肩関節可動域テスト 肩関節外旋/内旋 トータル可動域 水平内転 4.症状誘発テスト リロケーションテスト Peel backテスト 5.肩甲運動異常テスト(Scapular dyskinesis test) 6.KJOC スコアテスト 肩甲骨運動異常テストは、https://water-holder.com/blog2 の「肩甲運動異常」でも情報を発信しています。
2023-05-04
1h 13
Tsuruike Performance Lab
Episode 2 投球障害肩予防トレーニング2
7つ投球障害肩予防トレーニングについてエビデンスに基づいて肩甲骨周辺の筋活動を話しました。 1)外転120°において僧帽筋下部線維と腕が一直線上になること 2)6バックス・エクササイズについて 3)肩甲面で行う外転運動、Scaptionエクササイズについて 4)チューブエクササイズでD1、120°外転、90/90における僧帽筋、棘下筋の働きの違い 5)Wall Slide 6)Follow-throughエクササイズで前鋸筋を活性させる 7)フリーモーションエクササイズ(Lawnmower、Robbery)、メディシンボール投げについて 本日のポッドキャストの内容は、https://water-holder.com/blog2 ブログの中の「肩のリハビリエクササイズ」でも説明しています。
2023-05-01
1h 07
Tsuruike Performance Lab
Episode 1 投球障害肩予防トレーニング
Tsuruike Performance Labから最初のエピソードをお送りします。私、鶴池は2012年に渡米し、カリフォルニア州はサンフランシスコから50マイル(80 km)南に位置するサンノゼ州立大学で日本人で初めての大学院資格後アスレティックトレーニング教育の主任として担当することになりました。以前から大学院修士課程の高度専門職教育の在り方に興味をもっていた私にとってそれを運営し、構築する機会をいただけることに驚きがあったことを今でもよく覚えています。その一方で大学院教育として研究をしていくにはどうすればいいのか。現場臨床に近い研究をしなければという思いから、サンノゼ州立大学のアスレティックス(局)の野球部の選手を対象に投球障害肩予防トレーニングを研究することができました。この時のエピソードも少し話してあります。 さて、本題の投球障害肩予防トレーニングについては、まず予防トレーニングで大切になってくるのが運動負荷の決定です。運動負荷はおよそ最大筋力の40‐50%になります。こうした中程度の負荷でのトレーニングなので、運動回数は15回ぐらいになります。それを2‐3セット行いますが、選手には感覚運動をしっかり意識してもらうためにも異なる姿勢、肢位で運動を行ってもらいます。また運動を行う器具もチューブからミニメディシンボール、ダンベルなどいくつも異なるものでトレーニングを行ってもらいます。痛みや症状がある選手なら腱板、特に肩関節外旋運動から行うことになります。代表的な運動として横に寝そべった「側臥位」(そくがい)で腕あるいはわきのと下にタオルを挟んだ外旋運動があります。段階を踏んで適切な運動負荷がどのように決まったのかについても話しています。
2023-04-25
1h 46